越前和紙の里
越前和紙の里(えちぜんわしのさと)は、福井県越前市新在家町にある、越前和紙を紹介する施設の集まり。紙漉きを体験できる「パピルス館」、古い紙漉きの家を移した「卯立の工芸館」、和紙の歴史を展示する「紙の文化博物館」の三つの施設からなり、越前市今立地区を代表する観光地となっている[1][2]。
概要
越前和紙の産地は、大滝・岩本・新在家・定友・不老の五つの集落からなる五箇地区で、越前和紙の里はその一角にある[3]。施設は全長230メートルほどの通りに沿って並び、通りには石畳の遊歩道や街路樹が整えられている。通り沿いには和紙を売る店や食事処もあり、近くには花筐公園がある[2]。
和紙の神とされる川上御前をまつる大瀧神社・岡太神社は、和紙の里から歩いて行ける距離にある[2][4]。また五箇地区の岡本川沿いの街並みは、2006年に「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれている[3]。
施設
パピルス館
紙漉きを体験できる工房で、幼い子どもから大人まで、色紙やはがきなどの大きさの和紙を20分から40分ほどで漉くことができる。押し花や染料を使って飾りを入れることもできる[5]。館内には和紙の産地組合が営む直売店がある[1]。越前市が条例で設けた施設で、和紙の歴史と文化を伝えることと、産業観光の振興を目的とする[6]。
卯立の工芸館
越前市定友町にあった紙漉きの家、西野平右衛門家の建物を、1996年から1997年にかけて移して改修したものである。建物は江戸時代中期の寛延元年(1748年)に建てられたと伝えられ、妻側にうだつを上げた紙漉き家の典型的な姿をとどめている[7][8]。1階では伝統工芸士が原料づくりから紙漉き、乾燥までを行う様子を見ることができ、2階は企画展に使われている[7][9]。予約をすれば、国産の楮を使った本格的な流し漉きも体験できる[7]。
紙の文化博物館

越前和紙の歴史と文化を紹介する博物館。本館1階では映像やパネルで越前和紙の歩みと現在を伝え、別館には約125点の和紙と、和紙について調べられる資料室がある。本館2階では、人間国宝や名工の作品、国の重要有形民俗文化財に指定された古い紙や紙漉きの道具などを特別展で紹介している[10]。これも越前市が条例で設けた施設である[11]。入館料は卯立の工芸館と共通で、高校生以下は無料である[10]。
催し
毎年5月の大瀧神社・岡太神社の春の祭礼にあわせ、和紙の里の通りでも催しが開かれる[3]。卯立の工芸館と紙の文化博物館では、版画や和紙の作家を取り上げた企画展が年に何度か開かれている[1]。
利用情報
脚注
- 1 2 3 “越前和紙の里”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。
- 1 2 3 “和紙の里エリア案内”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。
- 1 2 3 “五箇地区・祭り”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。
- ↑ 「福井・越前和紙の守り神「岡太神社・大瀧神社」:日本一複雑な屋根を持つ優美な社殿」『nippon.com』2024年11月10日。2026年10月25日閲覧。
- ↑ “パピルス館”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。
- ↑ 「越前市越前和紙の里体験工房「パピルス館」設置及び管理条例」平成17年10月1日越前市条例第155号(越前市例規集)。2026年10月25日閲覧。
- 1 2 3 “卯立の工芸館”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。
- ↑ “卯立の工芸館”. インターネットミュージアム. 2026年10月25日閲覧。
- ↑ “越前和紙 観光”. 福井県和紙工業協同組合. 2026年10月25日閲覧。
- 1 2 “紙の文化博物館”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。
- ↑ 「越前市越前和紙の里紙の文化博物館設置及び管理条例」平成17年10月1日越前市条例第153号(越前市例規集)。2026年10月25日閲覧。
- 1 2 “アクセス”. 越前和紙の里. 2025年5月13日閲覧。