部領使(ことりづかい/ぶりょうし)とは、古代日本において、人員や物資を引率して送り届けるための使者である。兵士・防人・衛士・鷹・米・贄・経典などをおくり届けた。
「事(こと)執り」から「ことり」と呼ばれるようになったと言われており、本来は一団の長、集団を統率する者を意味していた。そこから、人や物を徴用・宰領して輸送する官使を指すようになった。著名なものに、「防人部領使」と「相撲部領使」がある。
およそ衛士の京に向ひ、防人の津に至らむ間には、みな国司をして親しく自ら部領せしめよ(衛士が京に向かい、防人が難波津に到着するまでの間は、みな国司に自ら親しく部領させること)。[1]
とある。部領使は他国では守・掾・目(さかん)の国司が担当しており、史生が行った遠江は例外である。
また、「部領」とは奈良時代・平安時代に春宮坊で、「帯刀の陣」(たちはきのじん)で帯刀の長(たちはきおさ)に次ぐ事務担当官の意味でもある。春宮の舎人左右の衛門尉(えもんのじょう)が兼任した。「木鳥」(もくちょう)・「籠取り」とも呼ばれた。
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