鎌倉国宝館

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鎌倉国宝館
鎌倉国宝館の位置(神奈川県東部内)
鎌倉国宝館
神奈川県東部内の位置
施設情報
専門分野 鎌倉地域の歴史・美術
事業主体 鎌倉市
建物設計 岡田信一郎
開館 1928年4月3日
所在地 〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-1
位置 北緯35度19分29秒 東経139度33分25秒 / 北緯35.32472度 東経139.5569度 / 35.32472; 139.5569座標: 北緯35度19分29秒 東経139度33分25秒 / 北緯35.32472度 東経139.5569度 / 35.32472; 139.5569
アクセス 鎌倉駅から徒歩約12分
外部リンク 鎌倉国宝館
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鎌倉国宝館(かまくらこくほうかん)は、神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮境内にある市立の歴史・美術博物館である。鎌倉市域や近隣の社寺に伝来する彫刻、絵画、工芸、書跡、古文書などの文化財を保管・展示している[1]。

沿革

鎌倉国宝館は、1923年(大正12年)の関東大震災で鎌倉の社寺建築や文化財が被害を受けたことを契機に、貴重な文化財を災害から保護し、一般に公開する施設として計画された。鎌倉の史跡・名勝や社寺の保護に取り組んでいた鎌倉同人会をはじめ、多くの人々から寄付が寄せられ、鎌倉市域の社寺から文化財の寄託を受けて、1928年(昭和3年)4月3日に開館した[1][2]。

館名の「国宝」は、設立当時の古社寺保存法や国宝保存法における指定名称に由来する。1950年(昭和25年)の文化財保護法施行に伴って国宝の制度が改められ、旧制度で国宝とされていた文化財の多くは、現在の重要文化財に位置づけられた[1]。

1952年(昭和27年)には、博物館法に基づく登録博物館となった。1983年(昭和58年)には収蔵庫を備えた新館が建設され、1991年(平成3年)には本館展示場が改修された。1996年(平成8年)には、文化庁から文化財の公開に適した施設として公開承認施設の認定を受けた[3]。

建築

鎌倉国宝館の本館は、1928年(昭和3年)に建設された鉄筋コンクリート造の建物で、設計は建築家の岡田信一郎による。高床式の校倉風の外観を持ち、和風の意匠と近代的な建築技術を組み合わせている。2000年(平成12年)4月28日、国の登録有形文化財に登録された[4]。

本館の扉には、小川三知が制作した星月マークのステンドグラスがはめ込まれている。「星月夜」は鎌倉を導く枕詞として用いられてきた言葉であり、星と月の意匠は鎌倉にゆかりのある表現となっている[1]。

収蔵と展示

鎌倉国宝館では、鎌倉市内や近隣の社寺に伝来する文化財の寄託を受け、保管・展示している。対象となる分野は、彫刻、絵画、工芸、書跡、古文書、考古資料などに及ぶ。展示は常設展示と特別展からなり、特別展では年間を通じてさまざまなテーマの展覧会が開催される[1][5]。

常設展示場では地域の仏教彫刻を展示し、特別展示場では収蔵品や寄託品などをテーマに沿って紹介している。展示内容に応じて、講演会や作品解説などの教育普及事業も行われている[1]。

氏家浮世絵コレクション

1974年(昭和49年)10月1日、蒐集家の氏家武雄と鎌倉市によって、館内に財団法人氏家浮世絵コレクションが設立された。同コレクションは、葛飾北斎をはじめとする絵師の肉筆浮世絵を中心とし、作品の保管と公開を目的としている。2012年(平成24年)4月1日に公益財団法人へ移行した[6][7]。

鎌倉国宝館では、同コレクションの作品を特別展などで公開している。葛飾北斎の作品のほか、江戸時代のさまざまな絵師による肉筆浮世絵が紹介されてきた[7]。

施設概要

所在地
  • 〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-1
開館時間
  • 午前9時から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)
休館日
  • 月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
  • 展示替期間、特別整理期間、年末年始
  • その他、臨時休館日
観覧料
  • 一般:400円から1,000円
  • 小・中学生:150円から500円
  • 観覧料は展覧会ごとに異なる。20名以上の団体料金が設定されている[5]。
交通アクセス

主な収蔵品

※以下の国宝・重要文化財のうち「鎌倉市所有」とあるもの以外は社寺からの寄託品。

国宝

  • 絹本淡彩蘭溪道隆像 - 建長寺所有
  • 紙本著色当麻曼荼羅縁起 - 光明寺所有
  • 籬菊螺鈿蒔絵硯箱(まがきにきくらでんまきえすずりばこ) - 鶴岡八幡宮所有
  • 鶴岡八幡宮古神宝類 - 鶴岡八幡宮所有
    • 沃懸地杏葉螺鈿太刀
    • 沃懸地杏葉螺鈿平胡籙
    • 黒漆矢
    • 朱塗弓
  • 大覚禅師墨蹟(法語規則)- 蘭渓道隆、建長寺所有

重要文化財

  • 木造北条時頼坐像 - 建長寺所有
  • 木造伽藍神像 - 建長寺所有
  • 銅造薬師如来坐像(鶴岡八幡宮伝来)- 寿福寺所有
  • 木造地蔵菩薩立像 - 寿福寺所有
  • 木造弁才天坐像 - 鶴岡八幡宮所有
  • 木造初江王坐像・木造倶生神坐像(2躯) - 円応寺所有
  • 木造舞楽面5面 - 鶴岡八幡宮所有
  • 木造菩薩面 - 鶴岡八幡宮所有
  • 銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像 - 円覚寺所有
  • 木造上杉重房坐像 - 明月院所有
  • 絹本著色之庵和尚像 - 之庵道貫像、帰源院所有
  • 紙本淡彩頬焼阿弥陀縁起 - 光触寺所有
  • 絹本著色釈迦三尊像 - 建長寺所有
  • 絹本著色十六羅漢像 - 建長寺所有
  • 絹本墨画観音像 - 建長寺所有
  • 絹本著色夢窓疎石像 - 黄梅院所有
  • 紙本著色喜江和尚像 - 建長寺所有
  • 絹本著色虚空蔵菩薩像 - 円覚寺所有
  • 絹本著色五百羅漢像 - 円覚寺所有
  • 紙本著色浄土五祖絵伝 - 光明寺所有
  • 黒漆須弥壇 - 建長寺所有
  • 銅鐘(宝治二年三月廿一日銘) - 常楽寺所有
  • 蓮唐草蒔絵箱形礼盤(はすからくさまきえはこがたらいばん) - 青蓮寺所有
  • 前机 - 円覚寺所有
  • 青磁袴腰香炉 - 円覚寺所有
  • 金剛般若経(蘭渓道隆筆) - 建長寺所有
  • 紙本墨書西来庵修造勧進状(玉隠筆) - 建長寺所有
  • 紙本墨書鶴岡社務記録 - 鶴岡八幡宮所有
  • 浄光明寺敷地絵図 - 浄光明寺所有
  • 円覚寺仏殿造営図 - 鎌倉市所有
  • 北条時宗書状弘安元年 - 円覚寺所有
  • 無学祖元墨跡弘安6年 - 円覚寺所有
  • 仏日庵公物目録 - 円覚寺所有
  • 喫茶養生記 - 寿福寺所有
  • 円覚寺境内絵図 - 円覚寺所有

登録有形文化財

  • 鎌倉国宝館本館

肉筆浮世絵

脚注

  1. 1 2 3 4 5 6 “鎌倉国宝館について”. 鎌倉市. 2026年10月13日閲覧。
  2. ↑ “鎌倉国宝館の管理運営”. 鎌倉市. 2026年10月13日閲覧。
  3. ↑ “広報かまくら 平成26年度6月1日号”. 鎌倉市. 2026年10月13日閲覧。
  4. ↑ “鎌倉国宝館本館”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2026年10月13日閲覧。
  5. 1 2 3 “鎌倉国宝館の利用案内”. 鎌倉市. 2026年10月13日閲覧。
  6. ↑ “肉筆浮世絵の美―氏家浮世絵コレクション―”. 有鄰. 有隣堂. 2026年10月13日閲覧。
  7. 1 2 “北斎のエナジー―肉筆浮世絵の殿堂―”. 鎌倉市. 2026年10月13日閲覧。

参考文献

  • 鎌倉国宝館編『特別展 鎌倉の精華―鎌倉国宝館開館八十周年記念―』鎌倉国宝館、2008年。
  • 財団法人氏家浮世絵コレクション編『氏家浮世絵コレクション』2009年。
  • 鎌倉国宝館編『鎌倉国宝館収蔵名品目録』鎌倉国宝館、2011年。

関連項目

外部リンク