鎌倉水族館

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水族館
鎌倉水族館
施設情報
開館 1953年10月18日
閉鎖 1959年10月
所在地 神奈川県鎌倉市坂ノ下
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鎌倉水族館(かまくらすいぞくかん)は、かつて神奈川県鎌倉市坂ノ下にあった民営の水族館。1953年10月に開館し、1959年10月にわずか6年で閉館した[1]。江の島水族館及び新江ノ島水族館とは別の施設である。

沿革

1953年10月18日に開館落成式が行われた[2]。この頃は第二次世界大戦後に各地で水族館の開設が相次いでいた時期で、鎌倉水族館はその流れの中、鎌倉市坂ノ下の海岸に開館した[1]。株式会社経営の私立水族館であった[1]。設立者は日本水産観光株式会社であり、横浜国立大学の酒井恒から運営指導を受けた[3]。

施設の外観や内部構造は戦前の逗子水族館に似た簡素なもので、開館から6年後の1959年10月に閉館した[1]。

閉館後に残された旧水族館の建物は、1969年1月21日の火災で全焼した[4]。

施設と展示

1953年の開園当時の新聞報道では、神奈川県内で最大規模の水族館と喧伝され、酒井恒の伝手で入手した魚類・甲殻類の展示を売りとした[5]。1956年の記録によると、館内ではアカエイやカブトガニなどを含む約60種の海生動物が飼育・展示されていた[2]。江ノ島電鉄の観光案内パンフレットには、円形の平面水槽1基、角形立体水槽22基、小型水槽7基が設置され、海から取り込んだ海水を濾過して供給する設備や、海水を再利用する循環設備が備えられていたと記されている[6]。

開館と同時に江ノ島電鉄によってバス停が新設された[5]。1954年には遊覧バスのコースに組み込まれた[7]。同社の広報資料を紹介した記事によれば、水族館には市民プールや遊園地が併設されて豆汽車などの遊具が置かれており、団体客向けの割引も実施されていた[6]。

脚注

  1. 1 2 3 4 鈴木克美「神奈川県の水族館史――首都近郊における明治23年(1890)以降の水族館の発展」『東海大学博物館研究報告:海・人・自然』第4号、東海大学海洋学部博物館、2002年、15, 30頁。
  2. 1 2 編集部「鎌倉を見て思う」『新都市』第10巻第9号、都市計画協会、1956年9月、31頁、doi:10.11501/2736829、ISSN 0037-3761。
  3. ↑ 『観光資源要覧 第4編 (陳列施設)』運輸省観光局、1957年、87頁。doi:10.11501/2977516。
  4. ↑ 神奈川県立図書館「付録 昭和44年神奈川県年表」『神奈川県関係新聞記事索引』 第9集、神奈川県立図書館、1970年、104頁。doi:10.11501/2935407。
  5. 1 2 “県下一誇る水族館 鎌倉に完成、数百種飼育”. 読売新聞 (神奈川朝刊 ed.). 1953年10月11日. p. 8.
  6. 1 2 “江ノ電史料から 鎌倉水族館と江ノ島水族館の成り立ちと評価を探る”. 休日自衛隊ライブドア基地 (2021年8月23日). 2026年10月26日閲覧。
  7. ↑ 吉田克彦「湘南の水族館(その1)」『湘南讃歌』江ノ電沿線新聞社、2006年、174-175頁。全国書誌番号:21232015。

参考文献

  • 鈴木克美「神奈川県の水族館史――首都近郊における明治23年(1890)以降の水族館の発展」『東海大学博物館研究報告:海・人・自然』第4号、2002年、1–35頁。
  • 高力英夫「鎌倉水族館のはなし」『御浦』第9号、三浦文化研究会、1993年11月。
  • 吉田克彦『湘南讃歌』江ノ電沿線新聞社、2006年、175頁。
  • 『鎌倉市明細地図 昭和34年版』明細地図社、1959年。

外部リンク