長大聖

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長 大聖
蔚山ホエールズ #48
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道登別市
生年月日 (1999-09-15) 1999年9月15日(27歳)
身長
体重
188 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
年俸 1億ウォン(2026年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

長 大聖(なが たいせい、1999年9月15日)は、北海道登別市出身[2][3]のプロ野球選手(投手)。右投右打。韓国・KBOフューチャースリーグ参加球団の蔚山ホエールズ所属[1]。

経歴

プロ入り前

登別小学校1年生の時に野球を始める[2][3][4]。北海道登別明日中等教育学校では軟式野球をプレー[5][6]。エースを務め[7]、最終年に出場した第62回全国高校軟式野球選手権ではチーム初の準決勝進出に貢献した[8][9]。

一浪して北海道大学工学部に進学し、引き続き軟式野球をプレー[5]。北海道地区大学軟式野球連盟の公式戦で投げる中、圧倒的な実力を示して[4][5]、3年夏には全国大会のSUMMER CUPにも出場した[10]。3年の終わりから硬式でのプレーの場を求めるも、同大学硬式野球部への途中入部は難しかったため、独立リーグでのプレーを目指し、四国アイランドリーグplus (四国ILp) やベースボール・チャレンジ・リーグ (BCL) などのトライアウトに参加した[4][11]。その中で四国ILp・香川オリーブガイナーズに練習生という条件付きで合格したが[11][12]、大学卒業を考えるとすぐの入団は現実的ではなかった[11]。そんな中、トライアウトを受けていなかった北海道フロンティアリーグ (HFL) の美唄ブラックダイヤモンズが、独立リーグ球団同士のつながりで長の存在を把握し、長へ連絡を入れる。長は悩んだ結果、美唄のテストを受け、2022年の年明けに入団を決めた[11]。なお、学業と独立リーグの両立はやはり難しく、卒業論文の時間がとれなかったために4年生を一度留年することになる[4][11][13]。

国内独立リーグ時代

北海道大学に在学しながら2022年と2023年はHFLの美唄ブラックダイヤモンズでプレー。硬式でのプレーはこれが初めてで、当初は全く別の競技に感じたというが、1年目の終わりには適応し[11]、2年目には最速143 km/hの球速を記録した[13]。主に先発を務めた[14]。

大学卒業後も硬式野球を続けたいと考える中[11]、2023年11月、BCLの群馬ダイヤモンドペガサスから4巡目でドラフト指名を受け[15]、2024年からは同球団にプレーの場を移す[13]。BCLはHFLよりのレベルの高い独立リーグながら、澤﨑俊和コーチの指導の下で球速が向上し、シーズン後半には最高球速が148 km/hにまで向上した[11][13]。シーズン終盤に調子を上げたことでBCリーグの選抜チームにも入り、巨人三軍との交流戦にも登板した[16]。

2025年は先発の柱として活躍を見せる[17]。岡島秀樹コーチから指導を受け、4月に先発で2勝をあげて月間MVPに選出される[18][19]。8月には最速152 km/hを計測し、その後も安定して150 km/h前後を計測するようになる[20]。8・9月は5戦5勝で2度目の月間MVPに選出される[11][17][20][21]。シーズン10勝に到達し、チームメイトの榊原元稀とともに東地区の最多勝利のタイトルを獲得した[11][22][23]。

この活躍からNPB入りを希望するも調査書は1通も届かず、既に26歳という年齢もあり、秋には現役引退を考えていた[11][20]。しかし、韓国プロ野球 (KBO) が秋季教育リーグを開催するにあたり、日本独立リーグ野球機構 (IPBL)選抜チームが派遣されることになって、長もメンバーに入る[24][25]。ここで好投を披露すると、翌年から導入されるKBOのアジアクォーター枠での入団の可能性が示され[25]、群馬の会長付特別補佐の色川冬馬からの海外挑戦の勧めもあって現役を続行[13][25]。結局KBO10球団のアジアクォーター枠入りでの入団はなかったものの、翌2026年、この年からKBOフューチャースリーグ(二軍)のみに参加する市民球団・蔚山ホエールズのトライアウトを受け[4][25]、2月、同球団4人目[注 1]の外国人選手として入団が決まった[6][4][14][17][25][28][29]。

韓国時代

2026年、蔚山では少年時代に対戦経験のある2学年下の小林珠維とチームメイトになり、小林と二軍の奪三振王を競う[25]。7月10日に蚕室野球場で開催のKBOフューチャースオールスターゲーム(朝鮮語版)に選出され[30]、1回無失点、1奪三振の投球が評価され、優秀賞に選出された[31]。

選手としての特徴

球速の最速は152 km/h[5][6]。持ち球はスライダーに加え、美唄時代にツーシームを習得した[11]。ほか、カーブやフォークも投げる[3]。群馬球団の会長付特別補佐の色川冬馬は、先発ローテーションを守れるタフな投手で[29]、先発投手として高い球速帯で安定して投げ続けられると評価する[20]。長自身は変化球であまり三振が奪えていない点を課題に挙げていた[20]。

詳細情報

独立リーグでの年度別投手成績

出典は「一球速報.com」[32]及び「ルートインBCリーグ データサイト」[33]

年

度
球

団
登

板
先

発
完

投
完

封
無
四
球
勝

利
敗

戦
セ
丨
ブ
ホ
丨
ル
ド
勝

率
打

者
投
球
回
被
安
打
被
本
塁
打
与
四
球
敬

遠
与
死
球
奪
三
振
暴

投
ボ
丨
ク
失

点
自
責
点
防
御
率
W
H
I
P
2022 美唄 1384015410.55629067.164521-4516036304.101.26
2023 14139007600.53838583.2103728-5502052454.841.57
2024 群馬 16100006300.66727661.174418-7462027233.381.50
2025 151500010300.76935084.177526-5574032293.091.22
HFL:2年 27211301121010.545675151.01671249-91018088754.471.43
BCL:2年 312500016600.727626145.2151944-121036059523.211.34
  • 2025年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

  • 15(2022年)
  • 18(2023年)
  • 16(2024年 - 2025年)
  • 48(2026年 - )

脚注

注釈

  1. ↑ 蔚山ホエールズの外国人選手獲得人数は4人までに制限されていた[26]。なお、2026年6月より最大6人に拡大されている[27]。

出典

  1. 1 2 “투수 | 선수기록 | 기록실 | 퓨처스리그” (朝鮮語). KBO. 2026年9月4日閲覧。
  2. 1 2 「長大聖|群馬ダイヤモンドペガサス」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-。2024年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年9月4日閲覧。
  3. 1 2 3 「長 大聖」群馬ダイヤモンドペガサス。2025年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年9月5日閲覧。
  4. 1 2 3 4 5 6 中島大輔「北海道大学の軟式出身26歳が韓国プロ野球に入団 遅咲きの152キロ右腕・長大聖の挑戦」『web Sportiva』2026年2月11日、1頁。2026年9月4日閲覧。
  5. 1 2 3 4 羽鳥慶太「超難関・北大工学部卒の右腕が韓国でプロ野球選手に 大学まで軟式、長大聖の超異色キャリア「NPBに行ければ…」」『THE ANSWER』2026年6月9日、1頁。2026年9月4日閲覧。
  6. 1 2 3 「ペガサス出身の異色右腕 長大聖投手が韓国に参戦 プロ2軍に新規参入する蔚山に加入」『上毛新聞電子版』2026年2月25日。2026年9月4日閲覧。
  7. ↑ 三上修「北海道)登別明日、軟式の頂点目指す 2年連続全国出場」『朝日新聞』2017年8月15日。2026年9月5日閲覧。
  8. ↑ 「組み合わせ表 | 第62回全国高等学校軟式野球選手権大会」日本高等学校野球連盟。2026年9月5日閲覧。
  9. ↑ 「【観戦レポ】中京学院大中京(東海)- 登別明日(北海道) 第62回全国高校軟式野球選手権大会準決勝」『高校軟式野球ブログ』2017年8月28日。2026年9月5日閲覧。
  10. ↑ 「北海道 vs 日本体育 ボックススコア-第1回 全日本大学軟式野球選抜大会 SUMMER CUP 2021 in Nagano」『一球速報.com』OmyuTech。2026年9月5日閲覧。
  11. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 羽鳥慶太「超難関・北大工学部卒の右腕が韓国でプロ野球選手に 大学まで軟式、長大聖の超異色キャリア「NPBに行ければ…」」『THE ANSWER』2026年6月9日、2頁。2026年9月4日閲覧。
  12. ↑ 「2022年度入団合同トライアウト大阪会場 合格選手のお知らせ」『四国アイランドリーグplus 公式サイト』2021年10月31日。2026年9月4日閲覧。
  13. 1 2 3 4 5 中島大輔「北海道大学の軟式出身26歳が韓国プロ野球に入団 遅咲きの152キロ右腕・長大聖の挑戦」『web Sportiva』2026年2月11日、2頁。2026年9月4日閲覧。
  14. 1 2 「2022-23シーズン所属した長大聖選手、群馬球団から韓国プロリーグへ‼」BIBAI BLACKDIAMONDS、2026年2月10日。2026年9月4日閲覧。
  15. ↑ 「ルートインBCリーグドラフト会議2023 指名選手のお知らせ」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-、2023年11月9日。2026年9月4日閲覧。
  16. ↑ 西尾典文「ドラフトで指名も? 「軟式野球部」「カーディーラー」「逆輸入」…驚きの“変わり種選手”がドラフト戦線に浮上」『デイリー新潮』2024年10月15日、2頁。2026年9月4日閲覧。
  17. 1 2 3 岡田浩人「群馬・長大聖が移籍 韓国新規球団へ「韓国に場を移してのプレーにはなりますが応援していただけたら幸いです」/BCリーグ」『週刊ベースボールONLINE』2026年2月24日。2026年9月4日閲覧。
  18. ↑ 「4月月間MVP決定のお知らせ」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-、2025年5月9日。2026年9月4日閲覧。
  19. ↑ 岡田浩人「4月月間MVP発表 好発進の群馬から2選手/BCリーグ」『週刊ベースボールONLINE』2025年5月27日。2026年9月4日閲覧。
  20. 1 2 3 4 5 中島大輔「北海道大学の軟式出身26歳が韓国プロ野球に入団 遅咲きの152キロ右腕・長大聖の挑戦」『web Sportiva』2026年2月11日、3頁。2026年9月4日閲覧。
  21. ↑ 「8月9月 月間MVP決定のお知らせ」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-、2025年9月18日。2026年9月4日閲覧。
  22. ↑ 「BC LEAGUE AWARD 2025」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-。2026年9月4日閲覧。
  23. ↑ 「2025シーズン 個人タイトル獲得のお知らせ」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-、2025年9月9日。2026年9月4日閲覧。
  24. ↑ 「「KBOフォールリーグ2025」出場メンバー(IPBL選抜)決定のお知らせ」ルートインBCリーグ -Baseball Challenge League-、2025年10月10日。2026年9月4日閲覧。
  25. 1 2 3 4 5 6 羽鳥慶太「超難関・北大工学部卒の右腕が韓国でプロ野球選手に 大学まで軟式、長大聖の超異色キャリア「NPBに行ければ…」」『THE ANSWER』2026年6月9日、3頁。2026年9月4日閲覧。
  26. ↑ “야구도 시민구단 시대→일자리 확대 효과, KBO 이사회, 울산프로야구단 퓨처스리그 참가 승인” (朝鮮語). 朝鮮日報 (2025年12月10日). 2025年12月30日閲覧。
  27. ↑ “울산웨일즈, 외국인 한도 4명→6명 확대...이적료 규정은 일단 현행대로” (朝鮮語). 울산신문 (2026年6月8日). 2026年9月8日閲覧。
  28. ↑ 「選手移籍のお知らせ」群馬ダイヤモンドペガサス、2026年2月10日。2026年9月4日閲覧。
  29. 1 2 「BCリーグ・群馬の長大聖が韓国蔚山に移籍 色川冬馬会長付特別補佐「150キロ超で制球◎」活躍に太鼓判」『スポニチ Sponichi Annex』2026年2月10日。2026年9月4日閲覧。
  30. ↑ “퓨처스 올스타 최초 日 에이스, 김도영과 맞대결 꿈꾼다 “내 모든 구종 던져서라도 막고 싶어” [퓨처스 올스타]” (朝鮮語). 조선비즈 (2026年7月10日). 2026年9月4日閲覧。
  31. ↑ “'나가 우수투수상' 울산 웨일즈, 창단 첫 올스타전서도 빛났다” (朝鮮語). 스타뉴스 (2026年7月12日). 2026年9月4日閲覧。
  32. ↑ 「長 大聖-選手プロフィール」『一球速報.com』OmyuTech。2026年9月5日閲覧。
  33. ↑ 「選手データ 長 大聖」『ルートインBCリーグ データサイト』。2026年9月5日閲覧。

関連項目

外部リンク