インドの青年男性
ソロモン諸島の青年女性

青年(せいねん)は、人の成長過程における一時期であり、青年は若者、若手、若い世代、若年層、若い衆などとも言われ、男性および女性に対して使用される。令和現在においては概して20代~30代[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]が若者層に該当する世代である。広く社会の中で自立を獲得していく時期をいう[11]。

近代社会の成立と青年期

人類社会において人間の発達段階に青年期がもたらされたのは近代社会の成立と関係があるとされている[11]。

ジャン=ジャック・ルソーは1762年の『エミール』で青年期を幼児期と成人期の中間に位置する固有の時期として位置づけた最初の人物である[11]。

近代社会以前の社会では青年期という位置づけが明瞭ではなく大人への移行も突然に行われていたとされている[11]。H.L.ホリングワースは原始社会では子どもから大人への移行も突然に行われていたとしている[11]。また、マーガレット・ミードは1928年の『サモアの思春期』において、アメリカの若者とサモアの若者の比較調査の結果、青年期の存在は人類に普遍的とはいえず近代社会の所産であると結論づけている[11]。江戸時代以前の日本の武家社会でも、元服し、前髪を剃り落とせば「一人前の大人」であった。

日本語の「若者」は鎌倉時代以降には存在した概念であるが、「青年」という概念は明治時代になって登場した[11]。この「青年」という言葉は小崎弘道が"Young Men"の訳語として考案したものともいわれる(詳細はキリスト教青年会#日本を参照)[注 1]。

もともと「青年」は書生あるいは学生を指す概念として用いられていたものである[11]。厳密には青年と若者は別の概念であり、青年は1887年から1888年にかけてメディアを通して広がった言葉である[12]。また、その暗に意味するところは少なくとも日露戦争後までは変容している[13]。なお、近代日本における青年とはもっぱら男子を指し、そこに女子が含まれる場合は「青年男女」、または「女子青年」といった言葉が用いられた[13]。

1896年には山本滝之助が『田舎青年』において地方の若者の意味で使用している[11]。また、1911年には石川啄木が「時代閉塞の現状」において青年教育の必要性を説いた[11]。

なお、ナタリー・Z・デービスの説では16世紀のフランス社会にはすでに青年期が認められるとするなど異説もあり歴史上の青年期の出現については研究が続いている[11]。

青年期の区分

[注 2]

青年期の区分については上記のように諸説あって確定的なものは存在しない[19]という情勢から日本においては20代後半~30代前半までを青年期とみる青年期延長論[19]といった考えや、27・28歳までを青年後期[19]とする考えも存在していた。

若者の下限は14歳から18歳の間に設定され、上のものは30歳から35歳 [20][21]さらにはそれ以降に設定されるとする考えもある。

脚注

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注釈

  1. ↑ 「青」は漢語で、東方[要曖昧さ回避]'"`UNIQ--nowiki-00000009-QINU`"'と春季を表す色であり、物事の初期を意味する。古くは中国で、人生の周期を四季に例え、それぞれに色を付し、春を青、夏を朱、秋を白、冬を玄とし、青春、朱夏、白秋、玄冬などの言い方もこれに由来する。
  2. ↑ 厚生労働省の提言『健康日本21』の資料では、生産年齢人口、幼年期0〜4歳、少年期5〜14歳、青年期15〜24歳、壮年期25〜44歳、中年期45〜64歳、高年期65歳以上という区分をしている'"`UNIQ--ref-0000000F-QINU`"'。

出典

  1. ↑ 【東洋経済ONLINE】20~30代が株投資を真剣に始めざるをえない訳2020年12月7日
  2. ↑ 【SUNTORY】トクホ飲料市場の間口が拡大。特に20~30代男性の飲用率は半数以上。2020年12月11日閲覧
  3. ↑ 【沢井製薬】今から対策したい!若者に増加する糖尿病2020年12月11日閲覧
  4. ↑ 【OMRON】30代の男性です。「若年性高血圧」が増えていると聞きました。気をつけるべきことはありますか?2020年12月20日閲覧
  5. ↑ 【山形県】20代・30代対象!若者に対するがん予防支援事業について2022年9月18日閲覧
  6. ↑ 【NHK】「NISA」利用と関心合わせ8割近くに 若い世代の投資意識調査2023年10月3日
  7. ↑ 【NHK】若い世代で直面する“更年期障害” 早発閉経 乳がん治療でも…2023年10月19日
  8. ↑ 【産経新聞】広がる若者の孤独死 3年間に東京23区で742人確認、発見に死後4日以上が4割超2024年7月21日
  9. ↑ 【パーソル総 合研究所】早期リタイアを希望する20~30代の若手男性が増えているのはなぜか2024年9月3日
  10. ↑ 【TBSNEWSDIG】[https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/1653567 60年ぶり「転入超過」に 北九州市 ”492人”の背景 20代と30代の若者に何が刺さったのか ]2025年1月7日
  11. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 末本誠、松田武雄『生涯学習と地域社会教育』2004年、22頁。
  12. ↑ 木村直恵 1998, p. [要ページ番号]
  13. 1 2 和崎光太郎 2012
  14. ↑ 【日本学術会議】提言 若者支援政策の拡充に向けて 社会学委員会 社会変動と若者問題分科会 PDF資料 2017年7月4日
  15. ↑ 雇用の構造に関する実態調査(若年者雇用実態調査):調査の概要(厚生労働省ホームページ)
  16. ↑ 若年層の消費行動の変化 経済産業省[リンク切れ](経済産業省ホームページ)
  17. ↑ 【内閣府ホームページ】若者の意識に関する調査(ひきこもりに関する実態調査) 概要版[リンク切れ]平成22年2月18日
  18. ↑ 地域若者サポートステーション(厚生労働省ホームページ)
  19. 1 2 3 末本誠、松田武雄『生涯学習と地域社会教育』2004年、23頁。
  20. ↑ “Youth and the city in the global south by Hansen, Karen Tranberg, Anne Line Dalsgaard, Katherine V. Gough, Ulla Ambrosius Madsen, Karen Valentin and Norbert Wildermuth” (英語) (2009年). 2024年8月15日閲覧。
  21. ↑ “African Youth Charter” (英語). AFRICAN UNION COMMISSION.. 2024年8月15日閲覧。

参考文献

関連項目

団体の名称

外部リンク

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