『DIGIDOGHEADLOCK』
THE MAD CAPSULE MARKET'S の スタジオ・アルバム
リリース
録音 1997年
EGGS & SHEPスタジオ
ビクター山中湖スタジオ
スタジオジャイブ
ジャンル デジタル・ハードコア
インダストリアル・メタル
ラップメタル
時間
レーベル ビクター/スピードスター
プロデュース THE MAD CAPSULE MARKET'S
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
THE MAD CAPSULE MARKET'S アルバム 年表
THE MAD CAPSULE MARKET'S
(1996年)
DIGIDOGHEADLOCK
(1997年)
OSC-DIS
(1999年)
EANコード
EAN 4988002354603
『DIGIDOGHEADLOCK』収録のシングル
  1. 「SYSTEMATIC.」
    リリース: 1997年8月21日
  2. 「CRASH POW」
    リリース: 1997年11月21日
  3. 「CREATURE」
    リリース: 1997年11月21日
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『DIGIDOGHEADLOCK』(デジドッグヘッドロック)は、日本のロックバンドであるTHE MAD CAPSULE MARKET'Sの7枚目のアルバム。

概要

1997年9月26日、スピードスター・レコード(ビクターエンタテインメント内)よりリリース。同時リリースされたアナログ盤は、6曲のみの収録。

本作は海外でもリリースされた。1998年10月27日にWhat's Up(アメリカ合衆国)より、同年JVC Music(イギリス)より発売。また、ジャケットの色および、ボーナストラックが日本版とそれぞれ異なる。

本作のアートワークは前作まで長らく担当したサカグチケンではなく、土井宏明によるもの。ジャケットデザインはオカモトケンジが担当。犬の頭や大量の兵器がCGで描かれたメカニカルなもの。当該キャラクターおよびイメージは、同バンドのシンボル的存在としてのちの作品へ継承されていく。

背景

アルバム『THE MAD CAPSULE MARKET'S』(1996年)リリース後、ISHIG∀KI(Gt)の脱退により、同バンドはギタリスト不在のまま3人編成となる。サポートギタリストとして元THE STAR CLUBのTORUxxxを招き入れ、以後2004年まで継続。

同年12月10日には、初の主催イベント「MAD HOUSE」を開催。

翌1997年3月14日、テキサス・オースティンで行われたイベントライブ「SXSW'97」へ参加。同年7月24日・25日は、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの初来日公演におけるオープニングアクトを務めた。翌26日には外部主催イベント初公演となる「フジロックフェスティバル'97」へ出演。

上田剛士はこのころの状況を、「何しろライブ。ライブをすごいやりたい時期だったよね。3人になってTORUにサポートってカタチで手伝ってもらうようになって。すごく自分らの方向性がシンプルにわかって、もう迷いなくそっちに向かってってる感じだった」、「だんだんライブが楽しくなってきた感じはあったよね。やりたいことがはっきりしてたから、演奏することが楽しかった」と語っている[1]。

同時期、ビクターエンターテインメントのInvitationからSPEEDSTAR RECORDSへとレーベルを移籍。移籍第一弾としてシングル「SYSTEMATIC.」を8月21日にリリース。9月にはニューヨークでのイベントライブ「CMJ'97」に参加し、本作レコーディングをその時期に行っている。

録音

3人編成として初のアルバムとなる本作は、1997年にEGGS & SHEPスタジオ、ビクター山中湖スタジオ、スタジオジャイブにてレコーディングを、横浜のランドマークスタジオにてミックスダウンを行った。

MOTOKATSUは当該作業について、「レコーディングはいろいろ辛いことがあった。エンジニアの人となかなか上手く行かなくて。エンジニアの人も悩んじゃってね」と語っている[1]。

メンバーによると、レコーディングスタジオは雨漏りが起きる環境であり、部屋で寝ていると上から水が大量に降ってくる、停電が発生するなどのトラブルに見舞われ、上田は音質が湿っている感覚があったという[1]。

MOTOKATSUはのちにリリースされたベストアルバム『1997-2004』(2004年)収録のリミックスされた音源に対し、「ミックスし直したらめちゃめちゃよかった。音さえちゃんとなってればやっぱりいい作品なんだよ、だからもったいないって」と語っている[1]。

KYONOは「歌とか録り直したいぐらいの感じだった。他のアルバムと比べても、ちょっと録り音がおかしいの、様子が。TAKESHIの音もそうだし。それはマイクのせいなのか卓が壊れてたせいなのかわかんないんだけど」とし、上田は「そういうとこでちょっと失敗した感がすごく強いアルバム」と語っている[1]。

音楽性

それまでの方向性と一線を画す、テクノを思わせるデジタルサウンドを大胆に導入。また、本作以降はシンセサイザーやサンプラーで作成したフレーズを生演奏と完全に同期するスタイルを確立し、同バンドのサウンドにおける大きな転換点となった。ほとんどの楽曲が英語詞であり、海外でもリリースされている。

当時を振り返った上田は「すごくやりたい方向にどんどん進んで、それをメーカー側も一緒になってやってくれるっていう、そういう時期。たぶんイケイケな感じだったよね、あんま何も恐れていないっていうか。ただね、このアルバム自体はすごく難しかった」と語っている[1]。

ツアー

10月2日(新宿リキッドルーム)から11月9日(新潟フェイズ)にかけ、全17公演の全国ツアー「DIGIDOGHEADLOCK TOUR」を開催。また翌1998年5月19日(名古屋ダイアモンドホール)から5月30日(札幌ペニーレイン24)にかけ、全6公演の「DIGIDOGHEADLOCK TOUR'98」が行われた。なお同ツアーの映像は公式には商品化されていない。

批評

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[2]
ローチケHMV肯定的[3]

音楽情報サイト『CDジャーナル』は、「聴いた感じは超ハイパーなデジタル・ロック」「モノが違えば発想も違う。格違いの傑作」と評価した[2]。

音楽情報サイト『ローチケHMV』は、「ハイパーなデジロックとリスナーに印象付けながら、実は人の手による打ち込みであるという驚くべき仕掛けのある1枚」「よりハードな生音が聴けるこれ以前の作品と、この後のデジタルサウンドを絶妙なバランスで繋ぐ移行期の大作。柔軟なアイディアと技量があってこその完成度」と評価した[3]。

収録曲

CD盤

全編曲: THE MAD CAPSULE MARKET'S。
#タイトル作詞作曲時間
1.「CRASH POW」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
2.「SYSTEMATIC.」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
3.「WHAT!」KYONOTAKESHI"¥"UEDA
4.「WATER」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
5.「HAVE NO FEAR」KYONOKYONO
6.「SICKLY BUG」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
7.「JMP」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
8.「3.31」KYONOKYONO
9.「ASPHALT-BEACH」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
10.「LOSE IT」KYONOTAKESHI"¥"UEDA
11.「FREAK IS BORN」KYONOKYONO
12.「Do JUSTICE TO YOURSELF Do JUSTICE TO MY LIFE」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
13.「CREATURE」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
合計時間:
ボーナストラック(イギリス盤)
#タイトル作詞作曲時間
14.「SYSTEMATIC. (Audio Active Remix)」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
15.「CRASH POW (Alec Empire Remix)」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
16.「CREATURE (Digital Hardcore Remix)」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
ボーナストラック(アメリカ盤)
#タイトル作詞作曲時間
14.「CRASH POW (Digital Hardcore Mix)」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA

LP盤

A面
全編曲: THE MAD CAPSULE MARKET'S。
#タイトル作詞作曲時間
1.「CRASH POW」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
2.「SYSTEMATIC.」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
3.「WATER」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
B面
#タイトル作詞作曲時間
1.「ASPHALT-BEACH」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA
2.「LOSE IT」KYONOTAKESHI"¥"UEDA
3.「CREATURE」TAKESHI"¥"UEDATAKESHI"¥"UEDA

曲解説

  1. CRASH POW
    のちにシングルカットされた。シングルにはアタリ・ティーンエイジ・ライオットのアレック・エンパイアによる同曲のリミックスバージョンを収録。
  2. SYSTEMATIC.
    先行シングル。ライブでの演奏頻度が高い。
  3. WHAT!
  4. WATER
  5. HAVE NO FEAR
  6. SICKLY BUG
  7. JMP
  8. 3.31
  9. ASPHALT-BEACH
    先行シングル「SYSTEMATIC.」のカップリング曲。
  10. LOSE IT
  11. FREAK IS BORN
  12. Do JUSTICE TO YOURSELF Do JUSTICE TO MY LIFE
  13. CREATURE
    のちにシングルカットされた。シングルにはアタリ・ティーンエイジ・ライオットのアレック・エンパイアによる同曲のリミックスバージョンを収録。

スタッフ・クレジット

THE MAD CAPSULE MARKET'S

参加ミュージシャン

スタッフ

リリース履歴

No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1997年9月26日 日本 スピードスター・レコード CD
LP
VICL-60072
VIJL-60006
14位 ジャケット背景が赤、LP盤は6曲のみ収録
2 1998年 イギリス JVC Music CD JVC 9036-2 - ジャケット背景が黄色、ボーナストラック3曲収録
3 1998年10月27日 アメリカ合衆国 What's Up/Cipher CD B00000DG4W - ジャケット背景が紫、ボーナストラック1曲収録

脚注

[脚注の使い方]
  1. 1 2 3 4 5 6 鹿野淳 (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント、東京都港区北青山3-6-7、2005年3月30日、8 - 25頁、JAN 4988002452644。
  2. 1 2 “ザ・マッド・カプセル・マーケッツ / DIGIDOGHEADLOCK [デジパック仕様] - CDJournal”. 音楽出版. 2017年2月11日閲覧。
  3. 1 2 “DIGIDOGHEADLOCK : Mad Capsule Markets”. ローソンHMVエンタテイメント. 2017年2月4日閲覧。

外部リンク

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