インダストリアル・メタル

ウィキペディアから、無料の百科事典
インダストリアル・メタル
Industrial metal
様式的起源 スラッシュメタル
ハードコア・パンク
文化的起源 1980年代後半
使用楽器 ヴォーカル
エレクトリックギター
ベースギター
ドラムス
シンセサイザー
テンプレートを表示

インダストリアル・メタル(Industrial metal)は、1980年代後半に生まれた音楽ジャンル。インダストリアル・ダンス・ミュージック(英語版)、スラッシュメタル、ハードコア・パンクの音楽的側面を持ち、ギター・リフ、シンセサイザー、打ち込み、サンプリング、ディストーションをかけたボーカル等が使用されている。

概要

1980年代後半、スロッビング・グリッスルのようなインダストリアル・ロックとヘヴィメタルが接近した。ゴッドフレッシュが『Godflesh(EP)』で、ミニストリーが『The Land of Rape and Honey』でそれぞれ結実させ、1988年にリリースした。1992年、ナイン・インチ・ネイルズが『Broken』、ミニストリーが『Psalm 69』をリリースし、アメリカでビッグ・セールスを記録した。[1]ビッグ・ブラックもアルバムをリリースし、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーはマリリン・マンソンをプロデュースし、世界の一部の国で好セールスを記録。インダストリアル・メタル・シーンはヘビメタ・ファンを中心に脚光を浴びた。

1990年代後半、ビルボード200チャートでマリリン・マンソンの『 Antichrist Superstar 』が3位、ロブ・ゾンビの『Hellbilly Deluxe』が5位、ナイン・インチ・ネイルズの『The Fragile』が1位になった。また、ビルボードHeatseekersチャートではFilterの『Short Bus』、スタッビング・ウェストワードの『Wither Blister Burn + Peel』、ラムシュタインの『 Sehnsucht 』、Orgyの『Candyass』、スタティック-Xの『Wisconsin Death Trip』が上位にランクインした。

歴史

KMFDMのサシャ・コニエツコ in concert, 2005

スロッビング・グリッスルをはじめとする多くのインダスリアル・ロック・グループは、ノイズ・ロックも含めて“アンチ・ロック”の姿勢を強く打ち出していた。[2]そこにキリング・ジョーク[3]がインダストリアルとロックを融合し、その音楽性はミニストリー、ゴッドフレッシュ、ナイン・インチ・ネイルズなど数多くのミュージシャンに影響を与えた。その一方、スティーヴ・アルビニによるビッグ・ブラックもドラム・マシーンを使用し、インパクトを与えた。

かつてナパーム・デス[4]のギタリストでありゴッドフレッシュを結成したジャスティン・ブロードリックが影響を受けた音楽は、パワーエレクトロニクス・バンドのWhitehouse、ノイズ・ロックのSwans、ブライアン・イーノ、ブラック・サバス[5]、ザ・キュアー[6]の「Pornography」など多岐にわたり、それらを吸収することによってインダストリアル・メタルが生み出された。また、ミニストリーのアル・ジュールゲンセンはスラッシュメタル好きでセパルトゥラのファンであったため、インダストリアル・メタルに至り、KMFDMのサシャ・コニエツコはヘヴィメタルのギターリフをサンプリングすることからインダストリアル・メタルに至った。

主なインダストリアル・メタル・バンド

 

インダストリアル・メタルに分類されるバンド形式のミュージシャン

脚注

  1. ↑ Killing Joke Decibel Magazine 33。アーカイヴ
  2. ↑ Throbbing Gristle 6 May 2025 
  3. ↑ イギリス、ロンドン、ノッティング・ヒル出身のニューウェイヴ、インダストリアルバンド
  4. ↑ イギリス、バーミンガム出身のグラインドコア、デスメタル・バンド
  5. ↑ 「パラノイド」「血まみれの安息日」などの代表曲がある
  6. ↑ 1989年にアメリカで「ラブ・ソング」がヒットしている

関連項目

外部サイト