Uボー

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『Uボー』(ユーボー)は、藤子不二雄(のちの藤子・F・不二雄)による日本の漫画作品、および本作に登場する架空の生物の名称である。毎日新聞の子供向け週刊新聞『毎日こどもしんぶん』において、1976年3月27日号(創刊号)から1979年8月2日号まで連載された。

概要

『毎日こどもしんぶん』創刊とともに、同紙のメインコンテンツとして掲載された作品[1]。同紙の読者が低年齢層の子供であることから、子供の目を引きつけることを狙って掲載されたもので、藤子不二雄が『毎日小学生新聞』でデビューした縁で、藤子に白羽の矢が立った[2]。

執筆にあたって編集側からの注文は何もなく、タイトルやテーマはすべて藤子に一任されていた[2]。読者が低年齢層であることだけは藤子に伝えられていたため、編集側の狙い通り、同時期に藤子が雑誌上で連載していた代表作『ドラえもん』よりももう一段階低年齢向けの、より空想に近い作品として描かれている[2][3]。主人公のUボーはドラえもん同様にさまざまな不思議な道具を出し、中には「スモールライト」「どこでもドアー」[4]といったドラえもんのひみつ道具に通じるものがあるもの[3]の、これらはドラえもんと比較すると、楽しく遊ぶことが目的で用いられることが多い[5]。

本作の連載は3年半で終了したが、藤子が他にも連載を抱えている中、オールカラーで週刊連載という負担の大きいであろう作品にもかかわらず、締め切りに遅れることは一度もなかったという[2]。連載終了後もしばらくの間は、Uボーは『毎日こどもしんぶん』のマスコットキャラクターとなり、販促などに用いられた[1]。また、連載当初はアニメ化の企画もあったという[5]。

あらすじ

遠い宇宙から地球にやってきた空飛ぶ円盤、Uボー。意思を持ち言葉を話し、人を乗せるサイズから人間大の大きさにまで姿を変える。

天川すすむ[6]少年の家に居候することになったUボーは、不思議な能力や口から出す様々な道具で、すすむとともに楽しい毎日を過ごす。

書誌情報

  • 藤子・F・不二雄『Uボー』小学館〈藤子・F・不二雄大全集〉、2010年。ISBN 978-4-09-143444-9。 

これ以外に原作自体が単行本化される以前の1989年に『驚異の小宇宙 人体』の絵本版『Uボーのいのちふしぎ絵本』シリーズにUボーが登場したことがある。 ストーリーは本筋とつながりは特になく、宇宙から来たUボーが人体について解説する内容。いずれも著者は藤子・F・不二雄と市野治美の共同名義。出版は小学館より。

脚注

  1. 1 2 「特別資料室」『Uボー』、376-377頁。
  2. 1 2 3 4 加納嘉昭「「Uボー」と「毎日こどもしんぶん」」『Uボー』、380-383頁。
  3. 1 2 “Uボー : 初の単行本に”. 毎日小学生新聞 (2010年12月2日). 2010年12月24日閲覧。
  4. ↑ 本作においては『ドラえもん』のものとは異なり、用途としてはむしろ「通りぬけフープ」の方に近い。
  5. 1 2 「藤子・F・不二雄大全集 月報16-2」『Uボー』、2-3頁。
  6. ↑ 基本的に「すすむ」としか呼ばれないが「ぼくはUびん屋」という回で自宅に来た手紙に「天川」という姓が確認できる。