りょうもう
リバティりょうもう
250型電車による「りょうもう」
(2021年4月23日 和戸駅 - 東武動物公園駅間)
概要
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 東京都・埼玉県・栃木県・群馬県
前身 急行「りょうもう」
運行開始 1999年3月16日(りょうもう)
2017年4月21日(リバティりょうもう)
運営者 東武鉄道
路線
起点 浅草駅
終点 館林駅・太田駅・伊勢崎駅・葛生駅・赤城駅
営業距離 115.0km(浅草 - 赤城間)
列車番号 1800+号数(赤城発着)
1400+号数(太田発着)
1300+号数(伊勢崎発着)
1600+号数(葛生発着)
1500+号数(館林発着)
使用路線 伊勢崎線
佐野線(葛生駅発着のみ)
桐生線(赤城駅発着のみ)
車内サービス
クラス 普通車
身障者対応 3号車(200系)
2・5号車(500系)
座席 全車指定席
技術
車両 200系電車(りょうもう)
500系電車(リバティりょうもう)
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
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りょうもうは、東武鉄道が主に浅草駅 - 赤城駅間を伊勢崎線・桐生線経由で運行する特別急行列車の愛称である。

列車名は、東京と両毛地区(群馬県と栃木県の県境エリア)を結ぶことに由来している。

本項では、500系電車を使用して運行されている「リバティりょうもう」、および過去に伊勢崎線系統で運行されていた列車群についても記載する。

運行概況

200型・250型「りょうもう」車体側面エンブレム(2008年10月4日 浅草駅)
車内の様子(2020年10月)

2023年8月2日時点での運転本数は、「りょうもう」が赤城発着の上り9本下り10本、太田発着の3往復、伊勢崎発の上り1本である。2017年4月21日のダイヤ改正より運行が開始された「リバティりょうもう」は赤城発着が上り7本下り6本、太田発着の3往復、葛生・館林発着の各1往復、伊勢崎着の下り1本である。列車の号数は「りょうもう」と「リバティりょうもう」との通し番号になっている。「リバティりょうもう」は2017年4月から2020年6月までは浅草 - 東武動物公園間で「リバティけごん」と併結され、東武動物公園駅で分割される下り1本のみだったが、車両の置き換えとともに「りょうもう」から「リバティりょうもう」への置き換えが進んでいる。

主な利用者は工業地域でもある両毛地区へのビジネス客で、時間帯によっては通勤客も多い[1]。休日は観光客も目立ち、あしかがフラワーパーク、つつじが岡公園(いずれも主にゴールデンウィーク時期)などの利用者向けに臨時列車が運行される場合もある[2][3]。

比較的表定速度が低いため、群馬県の諮問機関「群馬県鉄道網活性化研究会」が2009年に出した『群馬県の鉄道網活性化に向けた提言』の中では「特急りょうもう号の増便とスピードアップによる利便性向上」を取り組むべき課題として挙げられている[4]。

編成

2013年3月16日現在の編成図
りょうもう
← 伊勢崎・赤城・葛生
浅草 →
200型
○1 2● 3○ 4 ●5 6○
指指(指)指指指
500系「リバティりょうもう」
○1 ●2 3○ 4○ ●5 6○
指(指)指指(指)指
  • 全車禁煙
  • 「リバティりょうもう」は12・15・29・30・43・44号が3両編成での運行
凡例
●=東武動物公園・久喜駅の限定乗降口
○=乗降口
指=座席指定席
()=バリアフリー対応設備設置車

停車駅

使用車両
りょうもう - 200系200型が使用される。
リバティりょうもう- 500系が使用される。
いずれも全車座席指定席制。
臨時列車について
不定期運行のスカイツリートレインの太田発着便の停車駅は「りょうもう」に準じていたが、料金はリバティを適用。
前述のゴールデンウィーク時期の臨時列車では、東武佐野線佐野駅まで運転されることがあり、この列車では佐野市駅が通過となる。
特急料金
小児半額、端数は10円単位で切り上げ。2023年3月18日改定。
2023年3月18日より、乗車直前(浅草駅、東武動物公園駅、久喜駅のみ)ならびに乗車後に特急券を購入した場合、特急料金に一律200円加算される。
キロ程リバティりょうもうりょうもう備考
特定区間550550浅草 - 久喜間内相互
1 - 40700600
41 - 60950850
61- 901,2501,050
91以上1,4501,250

2021年9月30日までは一部列車[5]に適用される割引料金・「午後割」「夜割」があった[6]。「リバティりょうもう」は当初より午後割・夜割の対象外。

歴史

急行時代の「りょうもう」
(1997年12月19日 太田駅)

東武本線系統の優等列車は戦前から存在し、東武日光線の開業直後から日光・鬼怒川方面への特急には展望車やデハ10系など優等車両が投入され、観光輸送目的の比重が大きい列車であったのに対し、1933年(昭和8年)より「無料急行」として一般車を使用して運転が開始されたが、伊勢崎線・桐生線方面への速達列車は、中島飛行機(現在のSUBARU)関連工場が多く所在した太田地区や、織物産業が盛んな足利・桐生など、両毛地区への便を図ったものであった。

戦後、東武本線では日光・鬼怒川方面でモハ5310形・クハ350形を充当した特急列車「華厳」「鬼怒」の運転を再開、折からの日本国有鉄道(国鉄)東北本線・日光線の準急行列車「日光」との競合関係により新型車両の新製投入が繰り返された。その都度型落ち(モハ5310形・クハ350形、5700系、1700系)が発生したため、その余剰車は東武日光線・鬼怒川線の有料急行列車として運行・増発されることとなった。1953年(昭和28年)10月には伊勢崎線にも急行料金が新設され、翌11月、有料急行「りょうもう」(当時は愛称なし)は東武宇都宮線有料急行「しもつけ」(当時は愛称なし、1953年8月より運転開始)に併結される形で日光線・鬼怒川線有料急行の間合い運用(早朝上り便と夜間下り便)として浅草駅 - 新桐生駅間で運転を開始した。その後、伊勢崎線有料急行は利用が好調で運行区間を新大間々駅に延長、愛称も「りょうもう」のほか「こうずけ」・「おりひめ」・「あかぎ」・「じょうもう」(1963年3月まで上毛電気鉄道中央前橋駅まで乗り入れ)や「からさわ」(東武佐野線方面)など複数使用され、国鉄優勢の宇都宮方面「しもつけ」が廃止されたのとは対照的に増発された(1967年時点の運行本数は7往復:赤城便5往復、伊勢崎便1往復、葛生便1往復)。また、本線全線での特急・急行・快速列車の増発などによる車両不足から、日光線特急の型落ち車だけではなく、当時の日光線特急専用車両であった1700系が運用に就くこともあった。

「ビジネスライナーりょうもう」
(2010年12月5日 南栗橋車両管区)

1969年(昭和44年)9月には特急車両に準じた内装を備えた伊勢崎線有料急行専用車両1800系を新造し、列車愛称を「りょうもう」に統一し、全車座席指定席制とした。以後、東京 - 両毛地区間のメインルートとして定着し、増発および4両編成から6両編成への増結がなされた。

1990年代には「東武のビジネス列車」としての位置付けが強化され、定期乗車券と急行券で乗車が可能な「ビジネスライナーりょうもう」が数本設定された(東武線の特急・急行全列車で定期乗車券での乗車が可能になった1997年に廃止)。1991年(平成3年)には日光線特急の100系「スペーシア」への置き換えが完了して余剰となった1720系「デラックスロマンスカー」の車体を更新した200型が就役し、1998年(平成10年)に250型が増備され、1800系との置き換えが完了し、翌1999年(平成11年)に現行の特急へと格上げされた[7]。 

年表

列車名の由来

列車名として、「りょうもう」の他に「あかぎ」「おりひめ」「こうづけ」「じょうもう」なども使用されていたが、専用車両である1800系の就役後は「りょうもう」に統一されている。各列車名の由来は下記のとおりである(五十音順)。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ↑ 「座れる特急」での通勤は定着しているのか 小田急・西武はほぼ満席、東武新型特急は?東洋経済ONLINE(2017年5月19日)2018年9月27日閲覧。
  2. ↑ GW限定伊勢崎線臨時特急列車を運転します! (PDF) - 東武鉄道ホームページ
  3. ↑ 『GW伊勢崎線臨時特急列車を運転します』(プレスリリース)東武鉄道、2022年4月15日。2022年4月30日閲覧。
  4. ↑ (鉄道網活性化に向けた提言について) Archived 2015年7月13日, at the Wayback Machine.群馬県
  5. ↑ 浅草駅を12:00 - 16:59の間に、赤城駅を17時以降に発車する「りょうもう」。
  6. 1 2 “特急列車の「午後割・夜割料金」終了のお知らせ”. 東武鉄道 (2021年8月27日). 2021年8月27日閲覧。
  7. 1 2 3 伊勢崎行き特急「りょうもう号」が誕生します(東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・1999年時点の版)。
  8. ↑ 期間限定!「会社創立105周年記念特急・急行料金値下げキャンペーン」を実施(東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2002年時点の版)。
  9. 1 2 3 4 いよいよ3月19日(水)ダイヤ改正実施。大変身する特急・急行列車をご利用ください(東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2003年時点の版)。
  10. 1 2 特急・急行列車内に車掌用携帯型端末機を導入します。浅草駅にステーションアテンダントを配置します(東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2001年時点の版)。
  11. ↑ 特急・急行列車の禁煙車両を拡大します (PDF) (東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2005年時点の版)。
  12. 1 2 3月18日 伊勢崎線・日光線でダイヤ改正を実施 (PDF) (東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2005年時点の版)。
  13. ↑ 2007年3月18日(日)より特急列車を全車禁煙化します (PDF) (東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2007年時点の版)。
  14. ↑ これまでは日光線系統の列車のみ予約可能であった。なお、予約回答日から7日以内(予約回答日から乗車前日までが7日に満たない場合は乗車日の前日まで)に東武トラベル各支店または東武線取り扱い各駅にて購入する必要がある(特急券の予約|特急列車のご案内|東武鉄道)。
  15. ↑ 特急券チケットレスサービス・東武携帯ネット会員
  16. 1 2 3 6月6日 特急「スペーシア」・「りょうもう号」がますます便利に! (PDF) (東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2007年時点の版)。
  17. ↑ 3月16日(土)東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線 ダイヤ改正
  18. ↑ “2017年4月21日(金)ダイヤ改正を実施! 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・東武アーバンパークライン 【特急列車概要】” (PDF). 東武鉄道 (2017年1月18日). 2017年1月20日閲覧。
  19. ↑ “新型特急車両「リバティ」も登場!平成29年4月21日ダイヤ改正を実施”. 東武鉄道. 2017年4月1日閲覧。
  20. ↑ 特急料金「無料」の社会実験 群馬県、利用促進へ全額負担 東武桐生線で、11月から『日経産業新聞』2018年9月27日(食品・日用品・サービス面)2018年9月27日閲覧。
  21. ↑ “2020年6月6日(土)ダイヤ改正を実施!【特急列車・THライナー・SL大樹概要が決定】”. 東武鉄道. 2020年2月27日閲覧。
  22. 1 2 “11月9日(月)以降の伊勢崎線特急列車の車種変更について”. 東武鉄道 (2020年10月8日). 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月4日閲覧。
  23. ↑ “8月18日以降の伊勢崎線および日光線特急列車の車種変更について”. 東武鉄道 (2021年7月16日). 2021年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月27日閲覧。
  24. ↑ 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線等にて2022年3月12日(土)ダイヤ改正を実施します ~ご利用状況を踏まえた運転本数の見直しや最終列車の繰り上げ等を実施します~
  25. ↑ “東上線・越生線・東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線において2023年3月18日(土)ダイヤ改正を実施します ~東上線から、東海道新幹線 新横浜駅へダイレクトアクセスが可能に~” (PDF). 東武鉄道 (2022年12月16日). 2022年12月16日閲覧。
  26. ↑ “2023年3月18日(土)特急料金を改定します”. 東武鉄道 (2022年12月16日). 2022年12月16日閲覧。
  27. ↑ “一部特急列車の運転両数変更について”. 東武鉄道 (2023年6月16日). 2023年6月16日閲覧。
  28. ↑ 電車で両毛の旅東武沿線おでかけ情報(2018年9月27日閲覧)。

関連項目

外部リンク

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