| ジャンル | 3Dアクションゲーム |
|---|---|
| 対応機種 |
PlayStation 3 Xbox 360 Steam Nintendo Switch |
| 開発元 |
イグニッション・エンターテイメント crim (Steam&Switch版) |
| 発売元 |
イグニッション・エンターテインメント crim (Steam版) レイニーフロッグ(Switch版) |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
2021年9月2日(Steam版) 2024年4月28日(エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター) |
| 対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
| 売上本数 |
PS3:61,182本[1] Xbox 360:9,847本[2] |
『エルシャダイ』 (El Shaddai: Ascension of the Metatron) は、2011年4月28日にイグニッション・エンターテイメントより発売されたPlayStation 3およびXbox 360用3Dアクションゲーム。竹安佐和記が作成する『神話構想』シリーズの1つ。
オリジナル版の発売10周年を迎えた2021年の9月2日には、Windows用のHDリマスター版[注釈 1]がSteamで配信開始。
2024年4月28日に、フルHDリマスター版である『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター』がNintendo Switch専用ソフトとして発売[3]。
「エルシャダイ」とは全能の神を意味するヘブライ語であり、副題の「アセンション オブ ザ メタトロン」とは「メタトロンの昇天」を意味する。一部の初期キリスト教会やエチオピア正教会を除いて聖書偽典とされる『エノク書』から着想したストーリーとなっている[4]。エノク書には、人間と交わって地上に堕ちた天使達「見張りの者」(グリゴリ)に対して天界が罰を与え、またノアの大洪水などが起こされるさまを、啓示としてエノクが見るという話が書かれている。また、旧約聖書創世記6章においては、堕天使と人間との間に生まれた子供である巨人(ネフィリム)についても大洪水を起こす理由として言及されている。なお、本作では明かされなかった設定を取り入れた上で完結させたノベライズ『エルシャダイ原作小説』についても記述する。
2010年6月15日 - 17日に開催されたE3の直前に発表され、この頃から一部の業界ウォッチャーやゲームジャーナリストの話題になっていた[5]。2010年9月16日 - 19日に開催された東京ゲームショウ(以下TGS)で未発売のゲームの中から10タイトル選ばれる日本ゲーム大賞フューチャー部門を受賞[6]。
TGSののち、以前より公表されていた3つのプロモーションビデオの内ルシフェル編が特に評判を呼び、インターネットミームとなった[7]。このPV中のルシフェルの台詞「そんな装備で大丈夫か?」は2010年度ネット流行語大賞年間大賞金賞(1位)を受賞している[8]。これらのPVを製作陣は狙って仕掛けを盛り込んでおり、意図的に作った仕掛けのうち、実際に反応があったのは半分程度と発言している[9]。その後ファンから元日に年賀状、バレンタインデーにチョコが送られていたことが公式サイトで判明している。イグニッションはファンに対しての感謝状とルシフェルの感謝ボイスを公式サイトに掲載した。
ミームが産まれたPVのシーンは以下のようなものである。
堕天使達との戦いに赴くイーノックに対し、ルシフェルは「そんな装備で大丈夫か?」と問いかける。その忠告に対し、イーノックは自信満々で「大丈夫だ、問題ない」と言い放ち、地上へ飛び出す。だが現実は厳しく、降り立って間もなくエゼキエルの使役獣たちに囲まれたイーノックは、あっという間に装備を破壊され、窮地に立たされる。だがそのとき――。
「神は言っている、ここで死ぬ運命(定め)ではないと――」
という謎の声が流れると同時に時間が巻き戻され、「そんな装備で大丈夫か?」の会話シーンから再開となる。自身の軽率さと向こう見ずさを省みたイーノックは、「一番いいのを頼む」とルシフェルから「一番いい装備」をもらって再び地上に舞い降り、襲い来る使役獣たちを終始得意気な表情で返り討ちにする。
本作発売前からのコラボレーションも盛んに行っており、TGSにて第1弾EDWINとのコラボレーションが発表され[10]、本作発売前の2010年12月21日にジーンズが発売された。2011年2月4日にはコラボレーション第2弾としてバンダイとのコラボレーションが発表[11] 。2011年2月10日の「魂フィーチャーズVOL.2」にてフィギュアが公開された[12][13]。2011年3月7日にはコラボレーション第3弾としてスクウェア・エニックスとのコラボレーションが発表[14]。月刊Gファンタジーの5月号から連動企画が進行している。2011年4月14日にはコラボレーション第4弾として中目黒LOUNGEとのコラボレーションが発表[15]。「エルシャダイカフェ」が4月15日から5月8日までの期間限定で営業された。
これらのコラボレーションはおおむねルシフェルが各社に出向いて営業したという設定で行われている。
スタッフはカプコン(その子会社であったクローバースタジオを含む)で『大神』や『デビルメイクライ』に関わった人物が中心であり、その開発チームにインド資本のメディア・コングロマリットが出資するという形態をとっている[4]。後にイグニッション・エンターテイメントの日本開発スタジオの解散により、本ゲームの権利は2013年5月31日付でディレクター兼キャラクターデザイナーの竹安佐和記が代表取締役を務める株式会社crimが、株式会社Groove代表・竹下和広(元イグニッション日本支店代表)の協力を得て取得しており、今後も何らかの形で『神話構想』シリーズを引き続き展開する事を発表しており[16]、2017年8月26日には『神話構想』シリーズ第2弾として『ザ・ロストチャイルド』を発売。
また、経済事情により本作中で描けなかった部分は、原作小説の発売で該当部分が補完された。Steam版ではクリア特典として『セタ記(Ver.Steam)』が収録されている。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
※本項目ではゲームのストーリーのみを記述し、原作小説のストーリーについては記述しない。
舞台は人類の言語、思想が分かれるよりもはるか昔の世界。神は天使達(グリゴリの天使達)に地上界の監視を命じた。命を受けた天使達は長きに渡って地上の人間達を観察していたが、その結果任務に就いた天使達の中に、人間に対し憧れを抱く者が現れ始めた。人間への憧憬を抑えられなくなった彼等は遂に堕天を決意。セムヤザを首謀者として7名の天使が地上界へ降り立ち、堕天使となった。 堕天使達は天界から持ち出した神の知恵を地上に広め、その結果人類は偽りの進化を遂げ、堕落する。また、堕天使達が人間の女性と交わったことで、天使と人間のハーフであるネフィリムが地上で増殖してしまう。
堕天使達が引き起こしたこれらの事態を憂慮した天界(エルダー評議会)は、地上界を浄化すべく大洪水の計画を決議。だがこの洪水計画に対し、人間でありながら天界でエルダー評議会の書記官を務める青年イーノックが、計画の中止を嘆願する。イーノックの嘆願に対し、評議会は計画中止の条件として「堕天使達の捕縛」を彼に命じる。 かくしてイーノックは、大洪水の執行を中止させるべく、自ら堕天使達の捕縛のために地上界へと旅立つ。
地上に降り立ったイーノックは、大天使ルシフェルとアークエンジェル達の導きの下、堕天使達の捜索を開始する。300年以上に渡る探索の末、遂に堕天使達の根拠地「背徳の塔」(通称:タワー)を発見する。
タワーへ潜入したイーノックは、各階層の世界を巡りつつ堕天使達と交戦する。エゼキエルとアザゼルは一時取り逃がすものの、サリエルの捕縛に成功。また、バラケルは火のネフィリムに飲み込まれていた事が判明し、彼を飲み込んだネフィリムをメトセラの助力によって退治する事に成功する。
残る堕天使達を追ってタワー内を進むイーノックは、かつて自身が地上の話を語って聞かせた堕天使アルマロスの階層に到達し、彼と交戦する。その最中、突如として冥界の王ベリアルが地上界に干渉し、イーノックを冥界へ誘き寄せるべく、少女ナンナをイーノックの眼前で冥界へ引き込む。イーノックはナンナを追って自ら冥界へ飛び込むものの、力及ばず穢れに飲み込まれてしまう。
一方、アルマロスは冥界へ飛び込んでしまったイーノックのことを想って泣き崩れるが、ルシフェルの唆しを受け、イーノックを冥界から救うべく自らも冥界へ突入する。アルマロスの奮闘によりイーノックの救出は成功するものの、アルマロス自身は冥界に取り残されてしまい、穢れに飲まれてしまう。
アルマロスによって冥界から救助されたイーノックだったが、冥界で穢れに取り込まれた影響で「堕天使を捕縛する」という使命に対する疑念に悩まされるようになる。自らの内に残る穢れを祓うため、イーノックは自身の肉体を地上に残して精神のみで天界に帰還し、10年の歳月をかけて穢れと悩みを振り切る。
その一方、地上では少女ナンナが英雄イシュタールとして覚醒し、勢力を盛り返した堕天使達に対する抵抗運動を繰り広げていた。
悩みを振り切ったイーノックは地上に残していた肉体へと帰還し、エゼキエルと交戦するイシュタールに加勢するべくタワー内のアラキエルの階層を進む。この階層で、アラキエルが既に死亡している事が判明する。階層のさらに奥へ進んだイーノックはエゼキエルと交戦し、彼女の捕縛に成功する。
エゼキエル捕縛後、イーノックはタワーの更に上へと進み、そこでアザゼルと交戦する。しかし戦闘の最中、冥界の穢れによって怪物と化したアルマロスが突如出現し、アザゼルを急襲して消滅させた後、イーノックとも戦闘状態となる。アルマロスとの戦いでイーノックは一時窮地に陥るも、満身創痍で駆けつけたイシュタールの援護もあり、アルマロスの撃破に成功する。撃破されたアルマロスは、イーノックに向けて感謝の言葉を述べつつ闇へと沈んだ。
イーノックとイシュタールは最後の堕天使セムヤザの元へ向かう。セムヤザは生命維持装置の中におり、その装置からセムヤザを解放する鍵はイシュタールであるとミカエルは語る。イシュタールは生命維持装置を解除するが、その中にセムヤザの姿はなかった。
セムヤザが魂の欠片も残らず消えている事を確認したルシフェルは、イーノックにタワーを停止させるよう示唆。イーノックは背徳の塔の機能を停止させ、内部にいた人間達を偽りの進化から解放した。 そしてイーノックが使命を果たした事を確認した評議会が洪水計画を中止したことで、物語は終幕となる。
主人公の体力は鎧の破壊され具合で表される(一周目クリア後はオプションでプレイヤーとボスの体力ゲージを表示することができる)。あと少ししか体力がない状態の場合は画面上部が赤くぼやけ、BGMに脈動音が混ざりコントローラーが脈動する。体力切れで倒れた場合、すぐにはゲームオーバーにはならず画面が瞳を閉じるように暗くなる。完全に暗くなる前にボタンを連打することで、ある程度体力を回復した状態でその場で復帰できる。ただし、体力切れの回数が増えれば増えるほど画面が暗転する速度が速くなる。落下した場合はルシフェルが指を鳴らす音の後に直前に自動セーブ(このゲームではセーブポイントで行うセーブのデータの他に、戦闘やエリア移動などの区切りごとに一時的なセーブデータが自動作成される)の所まで戻される。
このゲームには刀剣武器のアーチ、遠隔射出する射撃武器のガーレ、盾にもなる拳闘武器のベイルが存在する。これらはアーチ→ベイル→ガーレ→アーチという三すくみの関係にある。これらの武器には移動補助能力もあり、クリアするだけなら行かなくてもいいが特定の武器を持っていないと行けない場所も存在する。素手も含めて、これらの攻撃には固有の技やコンボが存在する。
これらの武器は道中の敵が所持している場合もある。
武器の変更は、武器を所持した敵がダウンしたところで奪う、もしくは道中にある「知恵の実」などから入手する。同じ武器をしばらく使うと武器が赤黒く穢れて攻撃力と防御力が落ちる。穢れがたまった状態でさらに使い続けると武器が破壊されてしまうため、攻撃の合間を縫って浄化をする必要がある。なお、敵から武器を奪った際にも自動的に浄化する。 ボス級の敵は一撃で武器を破壊する攻撃をもつ。
武器の清濁の状態によって上記のとおりの攻撃力と防御力が変化(攻撃時のエフェクトの色で判断する。最も攻撃力、防御力が高い色から順に、青、黄、赤となっている)するようになっており、知恵の実や敵から武器を奪った際に浄化した物が最も高い能力を一定時間発揮する。手持ちのものをそのまま浄化することでもある程度回復するが、能力値は前述の最高の状態には及ばない。
あるイベントの後で、敵にダメージを与えたりダメージを受けるなどしてイーノックの闘志が一定以上に高まると、ウリエルの力を借りて攻撃力を上げ、なおかつウリエルの炎によって自動で追加攻撃を行うオーバーブーストを発動できるようになる。オーバーブーストの発動時間はブーストレベルに依存する。オーバーブースト中には1回だけブーストスキルという高火力の必殺技が出せる。ブーストスキルを使うとブーストゲージの残量にかかわりなくオーバーブースト状態は解除される。なお、発動時に鎧が一定量回復し、効果時間中も自動回復するので緊急回避手段としても使える。
ブーストレベルは、敵を倒したり物を破壊したときに得られる「力の焔」を得ることによって上昇する。
中ボスとして登場する堕天使たちとの戦いでは、彼らの精神世界「ネザー空間」に飲み込まれることがある。この空間での戦闘は敵から数回攻撃を受けると、鎧が破壊されつくされていなくても、強制的に負け扱いで撤退させられる。負けてもゲームオーバーにはならないが、ダメージは蓄積された状態のままゲームは再開される。なお、この戦いで勝っても負けてもストーリー自体には影響はないが、勝った場合は、その敵との最後の戦いの第一形態での相手の体力が低くなる。
ゲーム内ではところどころに冥界に続く穴が開いている。中に入るとコレクションアイテム「イシュタールの骨」(入手すると「イシュタールの書」に変化)が存在する。ここでは下から沸いてくる闇(ケガレ)に捕まらないように下から上に脱出するステージになっている。
また、落ちて闇に捕まるとバッドエンドになる。
主に旧約聖書とメソポタミア神話から名が取られているが、設定や物語は異なる。ただし、上述のように『エノク書』がモチーフとはなっている。
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グリゴリの天使たち。堕天使たちは地上の、自らが立てた塔(タワー)の中に立てこもっている。塔は各階層ごとに1名ずつ自らの世界を作っており、自らをあがめる者たちとその中で生活している。塔は「帳(とばり)」で覆い隠されており、長らく天界の者達には発見されなかった。
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