エンブロイダリー

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エンブロイダリー
2026年ヴィクトリアマイル出走時
欧字表記 Embroidery[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牝[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2022年2月1日(4歳)[1]
父 アドマイヤマーズ[1]
母 ロッテンマイヤー[1]
母の父 クロフネ[1]
生国 日本の旗 日本(北海道安平町)[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)シルクレーシング[1]
調教師 森一誠(美浦)[1]
競走成績
タイトル JRA賞最優秀3歳牝馬(2025年)
生涯成績 11戦7勝[1]
国内:10戦7勝
海外:1戦0勝
獲得賞金 5億4781万1000円[1]
(2026年5月17日現在)
WBRR I115 / 2025年[2]
勝ち鞍
GI桜花賞2025年
GI秋華賞2025年
GIヴィクトリアマイル2026年
GII阪神牝馬S2026年
GIIIクイーンカップ2025年
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エンブロイダリー(欧字名:Embroidery、2022年2月1日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2025年の桜花賞、秋華賞、2026年のヴィクトリアマイル。

馬名の意味は、刺繡。母名より連想[3]。3代母ビワハイジから児童文学アルプスの少女ハイジに因んだ馬名が連なっており、本馬の名も作中におけるロッテンマイヤーの趣味が刺繍であることに由来する[4]。

経歴

2歳(2024年)

6月2日、東京競馬場5Rの2歳新馬戦でジョアン・モレイラを鞍上にデビュー。直線で内を鋭く伸びるも、ミリオンローズに半馬身差及ばず2着に惜敗した[5]。次走は7月27日開催の新潟競馬場・2歳未勝利戦へクリストフ・ルメールに乗り替わり出走。好スタートを決めてハナに立つと、マイペースでラップを刻みつつ直線へ向かうと最後は2着馬に7馬身差をつける圧勝で初勝利を飾った。この時の勝ちタイムは1分45秒5で、新潟芝1800mの従来レコードを0秒9更新した[6]。9月29日のサフラン賞は3戦連続で1番人気に支持されたが、スタートでの出遅れが響いて5着に敗れる[7]。11月16日の東京6R・2歳1勝クラスでキャリア2勝目をマーク[8]。

3歳(2025年)

3歳シーズンは重賞初挑戦となる2月15日のクイーンカップより始動。道中は2番手につけ、直線で軽々と抜け出して重賞初優勝を飾った。タイムは1分32秒2のレースレコードで、父アドマイヤマーズの産駒としても重賞初制覇となった[9]。

そして、4月13日に阪神競馬場で行われた桜花賞ではルメールがオーストラリア遠征の為、新馬戦以来となるモレイラに乗り替わる[10]。レース道中は中団を追走し直線で馬群の間を抜け出し、見事にクイーンカップからの重賞連勝で、G1初制覇を果たした[11]。なお、この馬の父であるアドマイヤマーズはこの3歳世代が初年度産駒となるため、2020年のエピファネイアを父に持つデアリングタクト以来となる新種牡馬での桜花賞制覇をアドマイヤマーズにプレゼントするとともに[12]、産駒初のG1制覇となった[13]。また森一誠厩舎は開業2年目にしてG1初挑戦初制覇をクラシックタイトルで飾り、鞍上モレイラは史上7人目となる本競走連覇を達成した[14]。

桜花賞の後は福島県のノーザンファーム天栄に放牧に出され、4月25日に、馬主であるシルク・ホースクラブがホームページで、5月25日に東京競馬場で行われる優駿牝馬に向けて調整していくことが明らかにされた[15]。

5月8日、ノーザンファーム天栄から美浦トレーニングセンターに帰厩し[16]、東京競馬場で行われる優駿牝馬に出走予定し、この鞍上には再びクリストフ・ルメールを迎えることが、シルク・ホースクラブのホームページで明らかにされた[17]。5月25日、予定通り優駿牝馬に出走。1番人気に推されるが、レースは終始ひっかかって折り合いがつかなかったことと、良馬場に変更されたものの前日の雨でぬかるんだ芝が原因で9着と惨敗した[18]。

次走はトライアル等を使わず秋華賞への直行を選択[19]。鞍上には引き続きクリストフ・ルメールを迎え、オークス馬カムニャックに次ぐ2番人気に支持される[20]。道中は6・7番手の位置取りだったが向こう正面で2番手まで進出、最後は逃げて粘り込みを図るエリカエクスプレスをゴール前で1/2馬身差し切り勝利[20]。3冠馬を除けば2007年のダイワスカーレット以来18年ぶり4頭目となる桜花賞・秋華賞の2冠を達成した[21][注 1]。

秋華賞後はノーザンファーム天栄に放牧に出ていたが、11月13日に父・アドマイヤマーズが勝利したシャティン競馬場で開催される香港マイルの招待を受諾したことをシルク・ホースクラブがホームページで発表[22]。レースは道中を好位外目からの追走していたが、直線に向いたところでは手応えがなく、末脚は発揮出来ずに後退して11着に終わる[23]。

4歳(2026年)

4歳の初戦は4月11日に阪神競馬場で行われる阪神牝馬ステークスを選択。レースの方は、スタートを決めると先手を奪って、そのまま押し切り、この年の初戦をレースレコードで勝利を飾った[24]。次走はいずれも東京競馬場で5月17日に行われるヴィクトリアマイルか6月7日に行われる安田記念のいずれかに向かうとしていたが[25]、ヴィクトリアマイルへの出走を決める[26]。5月17日、ヴィクトリアマイルは1番人気に推されスタート。3、4番手の好位からチェルヴィニアを見る形で進み、直線の坂を上り切ったところから危なげなく抜け出すと、2番人気のカムニャックに1馬身1/4差をつけて優勝[27]。ルメールは自身のG1競走通算100勝目を2度目の連覇で飾った[28]。
その後は優先出走権を獲得したジャック・ル・マロワ賞への登録を行っていたが、日程的に良い状態で出走させることが難しいとの判断で回避となり、秋競馬に備えることとなった[29]。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[30]およびJBISサーチ[31]に基づく。

競走日競馬場競走名格距離(馬場)頭
数
枠
番
馬
番
オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2024.6.2 東京 2歳新馬 芝1600m(稍) 12 4 4 2.5(1人) 2着 1:36.5(33.2) 0.1 J.モレイラ 55 ミリオンローズ 480
7.27 新潟 2歳未勝利 芝1800m(良) 6 3 3 1.1(1人) 1着 R1:45.5(34.3) -1.2 C.ルメール 55 (アグネスサンキ) 480
9.29 中山 サフラン賞 1勝 芝1600m(良) 9 6 6 1.2(1人) 5着 1:35.3(34.1) 0.1 C.ルメール 55 クリノメイ 480
11.16 東京 2歳1勝クラス 芝1400m(良) 10 7 8 1.7(1人) 1着 1:22.7(33.1) -0.2 C.ルメール 55 (ボンヌソワレ) 474
2025.2.15 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 14 5 7 4.9(3人) 1着 R1:32.2(34.9) -0.4 C.ルメール 55 (マピュース) 482
4.13 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(稍) 18 4 7 5.0(3人) 1着 1:33.1(34.0) 0.0 J.モレイラ 55 (アルマヴェローチェ) 482
5.25 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 18 5 9 3.3(1人) 9着 2:26.7(35.2) 1.0 C.ルメール 55 カムニャック 482
10.19 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 6 11 5.5(2人) 1着 1:58.3(35.2) -0.1 C.ルメール 55 (エリカエクスプレス) 488
12.14 沙田 香港マイル GI 芝1600m(良) 14 14 5.2(4人) 11着 1身 C.ルメール 55 Voyage Bubble 482
2026.4.11 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(良) 10 1 1 2.6(1人) 1着 R1:31.6(33.5) 0.0 C.ルメール 57 (カムニャック) 496
5.17 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 18 6 12 1.9(1人) 1着 1:30.9(33.0) -0.2 C.ルメール 56 (カムニャック) 492
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す
  • 競走成績は2026年5月17日現在

血統表

エンブロイダリーの血統(出典[§ 1])
父系 サンデーサイレンス系 [§ 2]
父
アドマイヤマーズ
栗毛 2016
父の父
ダイワメジャー
栗毛 2001
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ *ノーザンテースト
*スカーレットインク
父の母
*ヴィアメディチ
栗毛 2007
Medicean Machiavellian
Mystic Goddess
Via Milano Singspiel
Salvinaxia
母
ロッテンマイヤー
鹿毛 2013
*クロフネ
芦毛 1998
*フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
*ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
母の母
アーデルハイト
鹿毛 2007
アグネスタキオン *サンデーサイレンス
アグネスフローラ
ビワハイジ Caerleon
*アグサン
母系 (F-No.) アグサン(IRE)系  (FN: 16-c) [§ 3]
5代内の近親交配 サンデーサイレンス:S3×M4  [§ 4]
出典
  1. ↑ [32]
  2. ↑ [33]
  3. ↑ [32]
  4. ↑ [32]

脚注

注釈

  1. ↑ 秋華賞の前身であるエリザベス女王杯が4歳(現3歳)牝馬限定だった1976年〜1995年を含めると、1977年インターグロリア、1980年ハギノトップレディ、1998年ファレノプシス、2001年テイエムオーシャン、2007年ダイワスカーレット以来となる6頭目。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 “エンブロイダリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年2月14日閲覧。
  2. ↑ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2025”. 国際競馬統括機関連盟. 2026年1月21日閲覧。
  3. ↑ “エンブロイダリー|競走馬情報”. 日本中央競馬会. 2025年2月13日閲覧。
  4. ↑ “【桜花賞】「素敵」「奥深い」ビワハイジからエンブロイダリーへ「アルプスの少女ハイジ」連想馬名”. 日刊スポーツ (2025年4月14日). 2025年5月31日閲覧。
  5. ↑ “【東京5R新馬戦結果】スワーヴリチャード産駒のミリオンローズが抜け出しV”. netkeiba.com (2024年6月2日). 2025年2月15日閲覧。
  6. ↑ “【新潟1R・2歳未勝利】開幕レースで新潟2歳戦最速を0秒9更新!復帰戦Vのルメール騎手「レコードだけど楽勝」”. netkeiba.com (2024年7月27日). 2025年2月15日閲覧。
  7. ↑ “【サフラン賞レース後コメント】クリノメイ佐々木大輔騎手ら”. netkeiba.com (2024年9月29日). 2025年2月15日閲覧。
  8. ↑ “【東京6R・2歳1勝クラス】「能力があります」ルメール騎手絶賛のエンブロイダリーが2勝目ゲット”. netkeiba.com (2024年11月16日). 2025年2月15日閲覧。
  9. ↑ “【クイーンC】エンブロイダリーがレースレコードで2馬身半差の完勝!アドマイヤマーズ産駒初の重賞制覇”. サンスポZBAT! (2025年2月15日). 2025年2月15日閲覧。
  10. ↑ INC, SANKEI DIGITAL (2025年3月19日). “エンブロイダリーは桜花賞でモレイラ騎手とコンビ 栗東滞在で調整へ”. サンスポZBAT!. 2025年10月20日閲覧。
  11. ↑ 「【桜花賞】エンブロイダリーが中団から突き抜けV!重賞連勝で桜冠奪取」『サンケイスポーツ』2025年4月13日。2025年4月13日閲覧。
  12. ↑ 「【桜花賞】エンブロイダリーは49年ぶりの記録 新種牡馬産駒Vは5年ぶり、森一誠調教師は驚異の成績」『東スポ競馬』2025年4月13日。2025年4月13日閲覧。
  13. ↑ 「【桜花賞】エンブロイダリー桜女王 史上7人目連覇のモレイラ騎手「素晴らしい牝馬。フィーリングはグッド」」『サンケイスポーツ』2025年4月14日。2025年4月14日閲覧。
  14. ↑ 「【桜花賞】エンブロイダリー 満開1冠 森一師開業2年目「うれしい」G1初出走初制覇 モレイラは史上7人目の連覇達成」『デイリースポーツ』2025年4月14日。2025年6月19日閲覧。
  15. ↑ 「桜花賞馬エンブロイダリーはオークスで2冠制覇を狙う」『サンケイスポーツ』2025年4月25日。2025年4月26日閲覧。
  16. ↑ 「桜花賞馬エンブロイダリーが美浦トレセンに帰厩 2冠目のオークスに出走予定」『サンケイスポーツ』2025年5月8日。2025年5月9日閲覧。
  17. ↑ 「桜花賞馬エンブロイダリーはルメール騎手との再コンビでオークスへ」『サンケイスポーツ』2025年5月8日。2025年5月9日閲覧。
  18. ↑ “【オークス】エンブロイダリー〝2つの敗因〟 まさかの9着にルメール「伸び切れませんでした」”. 東スポ競馬 (2025年5月25日). 2025年5月30日閲覧。
  19. ↑ “【秋華賞】桜花賞馬・エンブロイダリー 女王の座を取り戻す!オークスから直行で二冠狙う”. テレ東スポーツ (2025年10月19日). 2025年10月20日閲覧。
  20. 1 2 “【秋華賞】エンブロイダリーが見事な差し切りで2冠制覇!ルメール騎手は2度目の連覇で歴代最多4勝目”. サンスポZBAT! (2025年10月19日). 2025年10月20日閲覧。
  21. ↑ “【秋華賞・GⅠ】桜花賞馬エンブロイダリーの逆転劇!女王対決制し2冠達成!WIN5は史上最高額の5億6千万円超え!”. FNNプライムオンライン (2025年10月19日). 2025年10月20日閲覧。
  22. ↑ “牝馬2冠のエンブロイダリーが香港マイル招待受諾 初の海外遠征へ”. スポーツ報知 (2025年11月13日). 2026年5月17日閲覧。
  23. ↑ INC, SANKEI DIGITAL (2025年12月14日). “【香港マイル】ソウルラッシュ惜しくも半馬身差2着 地元ヴォイッジバブルが連覇 エンブロイダリーは11着”. サンスポZBAT!. 2026年5月17日閲覧。
  24. ↑ 「【サンスポ杯阪神牝馬S】2冠牝馬エンブロイダリーが後続を完封! オークス馬カムニャックは2着」『サンケイスポーツ』2026年4月11日。2026年4月11日閲覧。
  25. ↑ 佐藤将美「【サンスポ杯阪神牝馬S】エンブロダリーが1番人気の応えてレースレコードで逃げ切る! ルメール騎手「マイペースで走れましたね」」『サンケイスポーツ』2026年4月12日。2026年4月12日閲覧。
  26. ↑ INC, SANKEI DIGITAL (2026年5月3日). “【ヴィクトリアM】エンブロイダリーにカムニャック、クイーンズウォークなど20頭が登録”. サンスポZBAT!. 2026年5月17日閲覧。
  27. ↑ “【ヴィクトリアM】ルメール騎手「G1ホースでしたね」 25年2冠牝馬エンブロイダリーが完勝でG1・3勝目”. スポーツ報知 (2026年5月17日). 2026年5月17日閲覧。
  28. ↑ “【ヴィクトリアM】「すごく気持ちいい」ルメール喜び爆発!エンブロイダリーでG1通算100勝”. 日刊スポーツ (2026年5月18日). 2026年5月20日閲覧。
  29. ↑ “エンブロイダリーはジャックルマロワ賞見送り 秋競馬に備える”. サンスポZBAT! (2026年6月26日). 2026年8月13日閲覧。
  30. ↑ “エンブロイダリーの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2025年2月15日閲覧。
  31. ↑ “エンブロイダリー 競走成績”. JBISサーチ. 2025年2月15日閲覧。
  32. 1 2 3 “血統情報:5代血統表|エンブロイダリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年2月15日閲覧。
  33. ↑ “エンブロイダリー - Embroidery - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2026年2月14日閲覧。

外部リンク