オオクチガマトカゲ

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オオクチガマトカゲ
Phrynocephalus mystaceus
こちらを向いて威嚇している小さなトカゲです。口を大きく開けているのですが、その口の左右にそれぞれ口の半分くらいの面積があるニセモノの口までが開いています。ですので、口の大きさは2倍に見えます。
こちらを向いて威嚇している。口の左右に擬態された口があり、口の大きさは2倍にも見える。ロシア連邦アストラハン州にて撮影。

保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 爬虫綱 Reptilia
目 : 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : イグアナ下目 Iguania
科 : アガマ科 Agamidae
亜科 : アガマ亜科 Agaminae
属 : ガマトカゲ属 Phrynocephalus
種 : オオクチガマトカゲ
P. mystaceus
学名
Phrynocephalus mystaceus
(Pallas, 1776)
シノニム
本文を参照
和名
オオクチガマトカゲ
英名
secret toad-headed agama
secret toadhead agama
下位分類(亜種)
詳しくは本文を参照
  • P. m. galli
  • P. m. khorasanus
  • P. m. mystaceus 模式亜種
尾はゼンマイのように強く巻くことが多い。しかし常にではない。

オオクチガマトカゲ(学名:Phrynocephalus mystaceus)は、爬虫綱有鱗目アガマ科ガマトカゲ属に分類されるトカゲの1種。

名称

学名

学名のうち、属名の "Phrynocephalus(日本語音写例:フリューノケファルス、フリノケファルス、ほか)" は、古代ギリシア語でカエルの一種を指す "φρῦνος(ラテン翻字:phrûnos)" と、「頭」を意味する古代ギリシア語 "Κέφαλος(ラテン翻字:Képhalos)" のラテン語形 "cephalus" の合成語である。また、種小名 "mystaceus(日本語音写例:ミュスタケウス、ミスタケウス)" は、神秘的儀式を行う神官を意味するラテン語 "mysta" か、「口髭」を意味するラテン語 "mystax" に由来していると考えられ、いずれにしても本種の頭部の極めて特徴的で不思議な外観にちなんで命名されている。

和名

和名「オオクチガマトカゲ」は、日本人爬虫類学者・加藤英明が2020年(令和2年)に「大きな口のガマトカゲ属」の意をもって命名・紹介したことをきっかけにして広まった[2]。日本では知名度の低い種であったため、少なくとも普及した和名はそれまで存在せず、「ガマトカゲの仲間」とか「カエルアタマのトカゲの仲間」などと呼ばれていた[2]。

英語名

英語名としては、"secret toad-headed agama" と "secret toadhead agama" がある。"toad-headed" の語意は「蟇蛙頭の(ヒキガエル頭の)」であり、"secret toad-headed agama" は「秘密の蟇蛙頭のアガマ」、"secret toadhead Agama" は「秘密の蟇蛙頭アガマ」と意訳できる。

生物的特徴

分布

中央アジアの乾燥帯(ステップ気候)に棲息する。国家・地域で言えば、ロシア南部、カザフスタン、中国北西部 (新疆ウイグル自治区) で見られ、南はイラン北部、アフガニスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスタン、ウズベキスタンに分布する。

形質

大きくて高い砂丘の植生の無い頂上を活動域にしていることが多い。肉食性であり、狩りの仕方はアガマ属に共通する完全に近い待ち伏せ型(動き回ることをほとんどせずに機会を待つタイプ)である。他のアガマ属の種と同様、生態的地位(ニッチ)についての研究は進んでいない。

分類

シノニム

  • Ameiua aurita Meyer[3], 1795
  • Lacerta aurita Gmelin
  • Lacerta lobata Shaw
  • Lacerta mystacea Pallas, 1776
  • Mealochilus auritus (Gmelin, 1789)
  • Megalochilus mystaceus (Pallas, 1776)
  • Phrynocephalus mystaceus subsp. aurantiacaudatus Semenov et Shenbrot, 1990
  • Phrynocephalus mystaceus subsp. galli Krassowsky, 1932
  • ほか、多数。

下位分類

  • Phrynocephalus mystaceus galli Krassowsky, 1932
  • Phrynocephalus mystaceus khorasanus Solovyeva et al., 2018
    (英名)Khorasan Secret Toad-headed Agama
  • Phrynocephalus mystaceus mystaceus (Pallas, 1776) :模式亜種。

脚注

出典

  1. ↑ Dujsebayeva, T.; Ananjeva, N.B.; Sattorov, T.; Nazarov, R.; Doronin, I.; Melnikov, D.; Shestopal, A.; Nuridjanov, D. et al. (2019). “Phrynocephalus mystaceus”. IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T157250A744631. doi:10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T157250A744631.en 2022年10月11日閲覧。.
  2. 1 2 生物ハンター加藤英明【公式】かとチャン (3 July 2020). 【ご報告】感謝!生物ハンター加藤英明≫質問コメントにどんどん答えます・プレゼント企画も用意【どうぶついきもの・爬虫類MAX100種飼育・お礼・World animal channel,Japan】 (動画共有サービス). YouTube. 該当時間: 13分38秒~18分01秒. 2022年10月11日閲覧。視聴時間 29分33秒。
  3. ↑ Friedrich Albrecht Anton Meyer (1768-1795) naturalist or ヘルマン・フォン・マイヤー (1801-1869) palaeontologist

関連項目