サッチ (競走馬)

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サッチ
欧字表記 Thatch
品種 サラブレッド
性別 牡
毛色 鹿毛
生誕 1970年3月30日
死没 1983年
父 Forli
母 Thong
母の父 Nantallah
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Claiborne Farm
馬主 J. A. Mulcahy
調教師 Vincent O'Brien(アイルランドの旗 アイルランド)
競走成績
生涯成績 9戦7勝
獲得賞金 £40,277
勝ち鞍
G1サセックスステークス1973年
G2セントジェームズパレスステークス1973年
G2ジュライカップ1973年
G3ヴォクスホールトライアルステークス1973年
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サッチ(英語: Thatch、1970年3月30日[1] - 1983年)は、アメリカ合衆国生産・アイルランド調教の競走馬である。主な勝ち鞍はサセックスステークス(1973年)。

来歴

サッチは、額の星と白い片足が特徴で体高16ハンドの頑丈な体格をした鹿毛の馬であり[2]、アメリカ合衆国ケンタッキー州のクレイボーンファームで生産された馬である。

ジャック・マルケイによって庭先で購入され、アイルランドのティペラリー県にあるヴィンセント・オブライエン調教師の厩舎に送られた[3]。

マルケイにとってサッチは初めて所有した一流の競走馬となった。マルケイはアイルランドのウォーターフォード県出身で、緑、白、橙を用いた勝負服は、アイルランドの国旗に由来している[4]。

競走馬時代

2歳(1972年)

6月にカラ競馬場で行われた6ハロン戦のコリブメイデンステークスでデビューして勝利[5]。

翌月には同競馬場同距離のタイロスステークスに出走するとこれも勝利。

続いて同競馬場の7ハロン戦のプロベイショナーズステークスでも勝利して3連勝となった。

8月にはフランスへ遠征してモルニ賞(G1)に出走したが、フィリベルトの4着に終わった。輸送が負担となった上、重馬場状態も影響したされている[6]。同年は以降出走しなかった。

同年のサッチは、アイルランドにおける2歳馬の中で首位となり、2位より6ポンド高いレーティングを得た。

3歳(1973年)

3歳初戦はフェニックスパーク競馬場(英語版)の7ハロン戦であるヴォクソールトライアルステークス(英語版)(G3)に出走し、勝利。

5月5日、イギリスのニューマーケット競馬場で行われる2000ギニーステークス(G1)にレスター・ピゴット鞍上で出走した。18頭立てでサッチは本命とされ、フランス調教馬のターゴワイスが対抗と見られていたが[6]、単勝51倍の伏兵モンフィス(英語版)が勝利する中でサッチは4着に敗れた[7]。オブライエン調教師は、雨で馬場が重くなっていたことを敗因に挙げた[8]。

夏は気候の影響で良馬場が続いた。6月にはロイヤルアスコット開催の1マイル戦であるセントジェームズパレスステークス(G2)に出走すると、ダンテステークスとダイオメドステークス(英語版)の勝ち馬オーウェンダドリーとの2頭立てとなり、15馬身差付けて勝利[9]。

翌月は距離を短縮し、ニューマーケット競馬場の6ハロン戦であるジュライカップ(G2)に出走。ピゴット鞍上で単勝1.8倍の1番人気に支持されると[7]、コーク&オレリーステークス勝ち馬のバリオルなどスプリンター相手のレースで、ジャージーステークス勝ち馬のピットスケリーに3馬身差付けて勝利した[8]。

同月末、グッドウッド競馬場で行われた3歳馬と4歳馬限定の1マイル戦であるサセックスステークス(G1)に出走。前年にイギリスの2歳馬として最も高いレーティングを得た牝馬のジャシンス(英語版)に3馬身差で勝利[10]。

その後のクイーンエリザベス2世ステークスとムーラン・ド・ロンシャン賞への出走は重馬場を陣営が望まなかったため回避した。

同年のタイムフォームはサッチに3歳馬の中で首位の136ポンドのレーティングを与えた。この評価を上回ったのは137ポンドと評価された、同厩舎同馬主の2歳馬であるアパラチー(英語版)と、凱旋門賞を制した4歳馬のラインゴールド(英語版)の2頭のみであった[10]。

ジョン・ランドールとトニー・モリスの著書"A Century of Champions"において、タイムフォームのシステムを修正した手法で、サッチは同世代の英愛調教馬の中で最高の1頭であり、20世紀のアイルランド生産馬の中で12番目に優れた馬と評価されたた。また、同書内の20世紀の最優秀スプリンターの一覧においても、サッチは20位に位置付けられている[5]。

種牡馬時代

100万ポンドのシンジケートが組まれて種牡馬入りした[3]。

種牡馬として一定の成功を収め、様々な距離で活躍する優秀な勝ち馬を輩出した。産駒としては、サッチング(英語版)、アチーブド(英語版)、シャンペンステークスなど重賞4勝のファイナルストロー、デルビーイタリアーノとミラノ大賞典の勝ち馬トミーウェイ、ミラノ大賞典勝ち馬シュリッヒなどが挙げられる[11][12][13]。また、1986年のダービーステークス勝ち馬シャーラスタニの母の父でもある。

主な産駒

※G1馬及び日本の重賞馬のみ

母の父としての産駒

※G1馬及び日本の重賞馬のみ

血統表

サッチの血統(出典[§ 1])
父系 ハイペリオン系 [§ 2]
父
Forli
1963 栗毛
父の父
Aristophanes
1948 栗毛
Hyperion Gainsborough
Selene
Commotion Mieuxce
Riot
父の母
Trevisa
1951 栗毛
Advocate Fair Trial
Guiding Star
Veneta Foxglove
Dogaresa
母
Thong
1964 鹿毛
Nantallah
1953 鹿毛
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Shimmer Flares
Broad Ripple
母の母
Rough Shod
1944 鹿毛
Gold Bridge Golden Boss
Flying Diadem
Dalmary Blandford
Simon's Shoes
母系 (F-No.)   (FN: 5-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Lady Juror 5×5 [§ 4]
出典
  1. ↑ [14][1]
  2. ↑ [14]
  3. ↑ [14][15]
  4. ↑ [14]

脚注

  1. 1 2 “Thatch pedigree”. equineline.com (2012年5月8日). 2013年1月13日閲覧。
  2. ↑ “Thatch image”. sporthorse-data. 2013年1月13日閲覧。
  3. 1 2 Mortimer, Roger; Onslow, Richard; Willett, Peter (1978). Biographical Encyclopedia of British Flat Racing. Macdonald and Jane’s. ISBN 0-354-08536-0
  4. ↑ Red Smith (21 July 1975). “Derby Day, complete with brogue”. The Day (New London). 2013年1月13日閲覧.
  5. 1 2 Morris, Tony; Randall, John (1999). A Century of Champions. Portway Press. ISBN 1-901570-15-0
  6. 1 2 White and Gold (5 May 1973). “Thatch can help Piggott to equal Archer's record”. Glasgow Herald. 2013年1月13日閲覧.
  7. 1 2 Abelson, Edward; Tyrrel, John (1993). The Breedon Book of Horse Racing Records. Breedon Books Publishing. ISBN 1-873626-15-0
  8. 1 2 White and Gold (1 August 1973). “Thatch to hold Jacinth in Sussex Stakes”. Glasgow Herald. 2013年1月13日閲覧.
  9. ↑ Bert Lillye (12 April 1976). “England's economy is having an influence on our breeding”. Sydney Morning Herald. 2013年1月13日閲覧.
  10. 1 2 Morris, Tony; Randall, John (1990). Horse Racing: Records, Facts, Champions (Third ed.). Guinness Publishing. ISBN 0-85112-902-1
  11. ↑ Sire Line: Camel
  12. ↑ Darley Arabian Sire Line: Newminster Branch
  13. ↑ American Classic Pedigree: Thatch
  14. 1 2 3 4 “5代血統表 血統情報 Thatch(USA)”. JBISサーチ. 2026年11月7日閲覧。
  15. 1 2 “Thoroughbred Bloodlines - Ann of the Forest - Family 5-h”. Bloodlines.net. 2013年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月13日閲覧。
  16. ↑ “Forego profile”. Racingmuseum.org. 2013年1月13日閲覧。
  17. ↑ Frank J. Mitchell (2005). Great Breeders and Their Methods: The Hancocks. Russell Meerdink. ISBN 9780929346786 2013年1月13日閲覧。

外部リンク