ジョシュア・ヴァン
| ジョシュア・ヴァン | |
|---|---|
|
2025年 | |
| 本名 |
ジョシュア・ヴァン・バウィ・トーン (Joshua Van Bawi Thawng) |
| 生年月日 | 2001年10月10日(25歳) |
| 出身地 |
チン州ハカ |
| 通称 |
ザ・フィアレス (The Fearless、大胆不敵) |
| 国籍 |
|
| 身長 | 165.1 cm (5 ft 5 in) |
| 体重 | 56.9 kg (125 lb) |
| 階級 | フライ級 |
| リーチ | 165.1 cm (65 in) |
| スタイル | ボクシング |
| スタンス | オーソドックス |
| 拠点 |
テキサス州ヒューストン |
| チーム | 4オンス・ファイトクラブ |
| トレーナー | ダニエル・ピネダ |
| ランク | ブラジリアン柔術 (青帯) |
| 現役期間 | 2021年 - |
| 総合格闘技記録 | |
| 試合数 | 20 |
| 勝利 | 18 |
| ノックアウト | 9 |
| タップアウト | 2 |
| 判定 | 7 |
| 敗戦 | 2 |
| ノックアウト | 1 |
| タップアウト | 1 |
| アマチュア総合格闘技記録 | |
| 試合数 | 4 |
| 勝利 | 4 |
| ノックアウト | 2 |
| 敗戦 | 0 |
| その他 | |
| 総合格闘技記録 - SHERDOG | |
ジョシュア・ヴァン(ビルマ語: ယောရှုဗန်、英語: Joshua Van、2001年10月10日 - )は、ミャンマーの男性総合格闘家。チン州ハカ出身。4オンス・ファイトクラブ所属。現UFC世界フライ級王者。アジア人男子及びミャンマー人史上初のUFC世界王者。ミャンマー人初のUFC選手[1]。
来歴
ミャンマーのハカで生まれる。その後、母国の情勢悪化のため、10歳の時にマレーシアへ移住し難民キャンプで過ごし、12歳でアメリカ合衆国テキサス州ヒューストンへ移住した。当時は英語を話せなかったためいじめを受け、頻繁に喧嘩に巻き込まれた。両親はヴァンが平穏な生活を送れるように何度も引っ越しを繰り返したが、喧嘩はエスカレートするばかりだったため、一時期ヒューストンを離れ、アイオワ州の親戚の家に引き取られた。そこで叔母から、ストリートで自分勝手に喧嘩するのではなく、国や家族の誇りのために戦うよう諭されたのをきっかけに、ヒューストンへ戻った後は総合格闘技のジムでトレーニングに励んだ[2]。2020年、19歳でアマチュア総合格闘技デビューし、2021年にプロデビュー[3]。
UFC
2023年6月24日、UFC初参戦となったUFC on ABC: Emmett vs. Topuriaでジャルガス・ジュマグロフと対戦し、2-1の判定勝ち[4]。
2024年7月13日、UFC on ESPN: Namajunas vs. Cortezでチャールズ・ジョンソンと対戦し、右フックを効かされ追撃の右アッパーで3RKO負け[5]。
2024年12月7日、UFC 310でフライ級ランキング14位のコーディ・ダーデンと対戦し、3-0の判定勝ち[6]。
2025年3月8日、UFC 313で鶴屋怜と対戦し、3-0の判定勝ち。なお、この試合はUFC史上初となる2000年代生まれ同士の対戦となった[7]。
2025年6月7日、UFC 316でフライ級ランキング12位のブルーノ・シウバと対戦し、右フックでダウンを奪いパウンドで3RTKO勝ち[8]。
2025年6月28日、UFC 317でフライ級ランキング1位のブランドン・ロイバルと対戦し、3-0の判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞し、また、この試合は2025年のUFCファイト・オブ・ザ・イヤーを受賞した[9]。負傷欠場したマネル・ケイプの代役の為、前戦から僅か3週間の試合間隔となった。
UFC世界王座獲得
2025年12月6日、UFC 323のUFC世界フライ級タイトルマッチで王者アレッシャンドリ・パントージャに挑戦。1Rにパントージャの右ハイキックを掴んでテイクダウンするが、その際にパントージャが受け身を失敗して左肘を脱臼したためTKO勝ち。ミャンマー人及びアジア人男性史上初、また2000年代生まれの選手として初となるUFC王座獲得に成功した。
2026年5月9日、UFC 328のUFC世界フライ級タイトルマッチでフライ級ランキング3位の挑戦者平良達郎と対戦。平良のグラップリングを凌ぎつつ、2R終盤に右ストレートでダウンを奪い、3Rには左ジャブでダウンを奪うなどボクシングの攻防で終始優勢に立ち、最後は5Rにスタンドパンチ連打でTKO勝ち。王座の初防衛に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[10]。この試合は、UFCのタイトルマッチ史上初となるアジア人男性同士、かつ2000年代生まれ同士の対戦であった[11][12]。
2026年9月19日、UFC 331のUFC世界フライ級タイトルマッチでフライ級ランキング1位の挑戦者アレッシャンドリ・パントージャと再戦。プレッシャーをかけるパントージャにパンチをヒットさせ続け、5Rには右ストレートでダウンを奪い3-0(49-46、48-47、50-45)の5R判定勝ち。2度目の王座防衛に成功し、2試合連続のファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[13]。
人物・エピソード
- 自身のボクシング技術を磨く際に、ピョートル・ヤン、イリア・トプリア、ダスティン・ポイエーのボクシングを参考にしたことを明かし、また、ポイエーはサウスポーであるため、ポイエーの試合映像を左右反転させてオーソドックスとして見ることで、自身のスタイルに取り入れやすくしたと語っている[14]。
- 2017年、16歳の時に父親を亡くしており、以降は母親と共に暮らしている。UFC 316のブルーノ・シウバ戦後に、母親のために新居を購入した[15]。
- トレーニングキャンプ中でもジャンクフードを食べることを公言しており、ヴァンは「滅茶苦茶なことをするのが好きなんだ。俺は1日に3回トレーニングするから、コンディショニングと筋力トレーニングが終わったら、次のジムまで行かなきゃならない。その道中にマクドナルドがあるから、そこで朝食としてブリート、ハッシュドポテト2つとオレンジジュース、昼食にはビッグマックを食べる。夕食はクリーンな食事をするけどね」と語っている[16]。
- 喧嘩から離れるために一時期アイオワ州の親戚の家に引き取られたが、そこでも喧嘩に明け暮れていたため、地域では名の知れた存在であった。ある時、公園で顔見知りの集団から喧嘩を申し込まれ、その内の1人と喧嘩をして打ち負かすと、友人から「お前が今戦ったやつはムエタイの州王者だぞ。お前はUFCを目指すべきだ」と言われたことを明かしている[17]。
- 総合格闘技を知るきっかけとなったのは、2017年に行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア対コナー・マクレガーのボクシングマッチであった。その後、比較的遅く総合格闘技を始めたことからUFCをほとんど視聴していなかったため、元UFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソンがUFCで戦っていたことを知らず、ニーナ・ドラマとのインタビューの際には、元UFC世界ライトヘビー級王者フォレスト・グリフィンのことをUFCパフォーマンス・インスティテュートで働いている一般的なスタッフだと勘違いしていた[18]。
- ミャンマーからアメリカへ移住後、学校に通い始めた初日に同級生から「中国人」と呼ばれた。ヴァンは当初、ミャンマーでは中国人が裕福な人々というイメージがあったことから褒め言葉だと思っていたが、従兄弟から「それは侮辱だ」と教えられ、差別的な意味で呼ばれていたことを知ったという。その翌日、自身を最初に「中国人」と呼んだ同級生と喧嘩になり、打ち負かしたと語っている[19]。
- 敬虔なクリスチャンであり、UFC 331の試合で着用したカスタムショーツには、デザインの中に旧約聖書のヨシュア記1章9節「Joshua 1:9」と新約聖書のローマの信徒への手紙8章31節「Romans 8:31」の文字を刻んでいる[20]。
- アメリカへ移住後は、映画や音楽を通じて英語を覚え、特にラブソングやスローテンポの曲を好み、エド・シーランやジャスティン・ビーバーの楽曲を聴いて英語を学習していたという[21]。
- 2026年10月、ESPNが選定する「30歳未満の総合格闘家トップ30」で1位となった[22]。
戦績
プロ総合格闘技
| 総合格闘技 戦績 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 20 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
| 18 勝 | 9 | 2 | 7 | 0 | 0 | 0 |
| 2 敗 | 1 | 1 | 0 | 0 | ||
| 勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
| マネル・ケイプ | UFC 336: Van vs. Kape 【UFC世界フライ級タイトルマッチ】 | 2027年1月30日 | ||
| ○ | アレッシャンドリ・パントージャ | 5分5R終了 判定3-0 | UFC 331: Van vs. Pantoja 2 【UFC世界フライ級タイトルマッチ】 | 2026年9月19日 |
| ○ | 平良達郎 | 5R 1:32 TKO(スタンドパンチ連打) | UFC 328: Chimaev vs. Strickland 【UFC世界フライ級タイトルマッチ】 | 2026年5月9日 |
| ○ | アレッシャンドリ・パントージャ | 1R 0:26 TKO(左肘の負傷) | UFC 323: Dvalishvili vs. Yan 2 【UFC世界フライ級タイトルマッチ】 | 2025年12月6日 |
| ○ | ブランドン・ロイバル | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 317: Topuria vs. Oliveira | 2025年6月28日 |
| ○ | ブルーノ・シウバ | 3R 4:01 TKO(右フック→パウンド) | UFC 316: Dvalishvili vs. O'Malley 2 | 2025年6月7日 |
| ○ | 鶴屋怜 | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 313: Pereira vs. Ankalaev | 2025年3月8日 |
| ○ | コーディ・ダーデン | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 310: Pantoja vs. Asakura | 2024年12月7日 |
| ○ | エドガー・チャイレス | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 306: O'Malley vs. Dvalishvili | 2024年9月14日 |
| × | チャールズ・ジョンソン | 3R 0:20 KO(右アッパー) | UFC on ESPN 59: Namajunas vs. Cortez | 2024年7月13日 |
| ○ | フェリペ・ブネス | 2R 4:31 TKO(パウンド) | UFC Fight Night: Ankalaev vs. Walker 2 | 2024年1月13日 |
| ○ | ケビン・ボルハス | 5分3R終了 判定3-0 | UFC 295: Procházka vs. Pereira | 2023年11月11日 |
| ○ | ジャルガス・ジュマグロフ | 5分3R終了 判定2-1 | UFC on ABC 5: Emmett vs. Topuria | 2023年6月24日 |
| ○ | クリーブランド・マクリーン | 2R 4:49 リアネイキドチョーク | Fury FC 72: Van vs. McLean 【FFCフライ級タイトルマッチ】 | 2022年12月18日 |
| ○ | パリス・モラン | 2R 0:36 TKO(パウンド) | Fury FC 67: Aliev vs. Richardson | 2022年8月14日 |
| ○ | マリオ・スアゾ | 2R 4:23 カーフスライサー | Fury FC 62: Jones vs. Guyton | 2022年5月15日 |
| ○ | アンジェロ・トルヒーヨ | 1R 1:36 KO(右ハイキック) | Fury FC 60 | 2022年4月24日 |
| ○ | フランシスコ・オバンド | 1R 3:08 TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) | Fury FC 57 | 2022年2月11日 |
| × | デボン・ジャクソン | 2R 4:58 リアネイキドチョーク | Fury FC 55 | 2021年12月19日 |
| ○ | チェイス・イースタム | 2R 3:24 TKO(パウンド) | Fury FC 54 | 2021年11月21日 |
| ○ | トニー・エスキベル | 2R 2:14 TKO(ボディへの右膝蹴り) | Fury FC 52 | 2021年10月17日 |
アマチュア総合格闘技
| 勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
| ○ | アントニオ・フィゲイレード | 5分3R終了 判定3-0 | Fury Amateur Series 34 【FFCフライ級タイトルマッチ】 | 2021年6月26日 |
| ○ | ドレイク・ロペス | 2R 2:32 TKO(パウンド) | Fury FC 45 | 2021年4月18日 |
| ○ | アメリコ・ガルシア | 5分3R終了 判定3-0 | Fury FC 44 | 2021年3月6日 |
| ○ | ルーク・ギレン | 1R 1:36 TKO(左ハイキック→パウンド) | Fury FC 43 | 2020年12月12日 |
獲得タイトル
表彰
- UFC
- ファイト・オブ・ザ・ナイト(3回)
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2025年/ブランドン・ロイバル戦)
- World MMA Awards
- ブレークスルー・ファイター・オブ・ザ・イヤー(2025年)
- ファイト・オブ・ザ・イヤー(2025年/ブランドン・ロイバル戦)
出典
- ↑ Burmese fighter: Joshua Van details pioneering journey to plant Myanmar's flag on UFC turf MMA Junkie 2023年7月4日
- ↑ Becoming a UFC champion helped mend Joshua Van's relationship with his late father ESPN 2026年5月6日
- ↑ Is Joshua Van Burmese? Ethnicity, Nationality, and More About the UFC Prospect Essentially Sports 2024年9月14日
- ↑ Joshua Van def. Zhalgas Zhumagulov at UFC on ABC 5: Best photos MMA Junkie 2023年6月24日
- ↑ UFC on ESPN 59 video: Charles Johnson scores stunning upset KO of Joshua Van MMA Junkie 2024年7月13日
- ↑ UFC 310: Joshua Van Looks Sharp Against Cody Durden Cageside Press 2024年12月7日
- ↑ prospect ‘fraud checked’ as he loses perfect record in historic UFC 313 fight Bloody Elbow 2025年3月8日
- ↑ UFC 316 video: Joshua Van overwhelms Bruno Silva for third-round TKO MMA Junkie 2025年6月7日
- ↑ Joshua Van Takes Decision Over Royval In FOTY Candidate Cageside Press 2025年6月28日
- ↑ UFC 328: Live results and analysis for Chimaev vs. Strickland ESPN 2026年5月9日
- ↑ Joshua Van vs Tatsuro Taira will be the first-ever UFC Championship Title Fight to feature two competitors born in the year 2000 or later🤯 UFC on Paramount+ 公式Instagram 2026年5月7日
- ↑ Joshua Van proud to make history for Asian MMA at UFC 328 MMA Junkie 2026年5月6日
- ↑ UFC 331: Live results and analysis for Van vs. Pantoja 2 ESPN 2026年9月19日
- ↑ Joshua Van Flipped Dustin Poirier’s Fight Footage to Study Him as an Orthodox Fighter MMA Sucka 2026年9月23日
- ↑ 23-year-old prospect buys his mom a house after knockout win at UFC 316 Bloody Elbow 2025年6月10日
- ↑ Big Mac attack? UFC 323 title challenger, Joshua Van, crushes fast food while in training camp - ‘Eating clean is boring’ MMA Mania 2025年12月4日
- ↑ “Joshua Van Silences the Doubters at UFC 331. Is Manel Kape Next?”. Love & War with Dominick Cruz (2026年9月22日). 2026年9月25日閲覧。
- ↑ Joshua Van admits not knowing Demetrious Johnson fought in UFC SHERDOG 2026年2月25日
- ↑ “Joshua Van on people calling him Chinese”. Bear Degidio (2025年7月16日). 2026年6月30日閲覧。
- ↑ Pic: Flyweight champion Joshua Van, Arman Tsarukyan score custom shorts before UFC 331 MMA Mania 2026年9月16日
- ↑ Joshua Van admits he became a ‘Belieber’ after learning English through listening to love songs: ‘I’m a big fan’ Operation Sports 2026年8月20日
- ↑ MMA 30 under 30: Champions Joshua Van and Usman Nurmagomedov lead ESPN 2026年10月2日
関連項目
外部リンク
- ジョシュア・ヴァン (@thefearlessmma1) - Instagram
- ジョシュア・ヴァン (@JoshuaVanBT) - X(旧Twitter)
- UFC 選手データ
- TAPOLOGY 選手データ
- ESPN 選手データ
- MMA Junkie 選手データ
- ジョシュア・ヴァンの戦績 - SHERDOG
| 前王者 アレッシャンドリ・パントージャ |
第8代UFC世界フライ級王者 2025年12月6日 - 現在 |
次王者 N/A |