ステレオ放送
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ステレオ放送
日本のテレビ放送
[編集]地上アナログ放送
[編集]日本のテレビ地上波アナログ放送の拡張規格は、FM - FM方式で主音声と副音声を送信して2chステレオ音声を実現していた。
地上アナログ放送のテレビ番組では、まずNHKが総合テレビの東京地区のみで実験放送を行った。1970年8月9日に『NHKコンサートホール』の放送で実施した[2]のを皮切りに、同番組でその後2回(同年8月23日[3]と翌年9月12日[4])実施したほか、NHKイタリア歌劇公演でも2回(1971年9月11日[5]と1973年9月23日[6]放送分)実施した。しかし当時はテレビ番組の全面カラー化とカラーテレビ受像機の普及の方が優先され実験が途切れた。
その後は実用化試験局として、まず日本テレビが1978年9月28日に同免許を日本で初めて取得し、当日『ミセス&ミセス』の放送枠内で初のステレオ放送を実施した。同日の後楽園球場からのプロ野球中継巨人対広島戦もステレオ放送を実施した。レギュラー番組においても、9月29日放送の『金曜10時!うわさのチャンネル!!』からステレオ化を順次開始した。当初は音楽番組やスポーツ中継などがステレオ放送となり、番組中に「ステレオ放送」のテロップを数回表示した[7]。衛星放送は当初より非表示だったが、ドラマなどがステレオ化されるとテロップ表示は激減した。NHKでは1994年度以降テロップ表示を取りやめたが『クイズ日本人の質問』は編集時に挿入していた。
当初はゴールデンタイムでもモノラル放送が多く、バラエティ番組は当初スタジオやホール内の音声のみがステレオで収録された。民間放送ではモノラル放送番組(または音声多重放送番組)に入るコマーシャルがステレオ放送だったことを活かし、原始的なCMスキップ機能を持つビデオデッキが存在した。ステレオ放送される番組が増加すると、ロケ現場や観客の拍手や声などのスタジオ内音声はモノラル音源で収録してBGMや効果音などをステレオで放送する『北野ファンクラブ』[注 1]、『とぶくすり』、『ムーブ 島田弁護協会』、『爆!爆!爆笑問題』などの番組が増えた。『メッセ弾』、『水10!ワンナイR&R』、『やじうまプラス』[注 2]、『スーパーモーニング』[注 2]など、モノラルで収録し音声信号のみステレオへ切り替えて放送した番組もある。こうした制作体制を「モノステレオ放送」と呼んでいた。
なお、1990年代まで地方局においてステレオ放送を行うための機材がない場合、また北海道の民間放送では札幌地区以外で中継回線がステレオ音声非対応だったため地上波アナログ放送では停波まで、ステレオ放送を実施できなかった。そのため、番組のステレオ放送表示テロップは制作キー局のマスターから全国送出せず各系列局にてローカル表示し、北海道内においても札幌本局のみローカル表示を行い、中継局送りの素材は表示がないまま送出・放送した。
地上デジタル放送
[編集]2011年7月24日に東日本大震災の被災三県[注 3]を除き地上波アナログ放送が終了し、再放送番組などモノラル放送の番組はNHKと一部放送局を除きモノステレオ放送となった。
日本テレビ系列局は地上デジタル放送完全移行に伴い、2011年10月3日より編成上の全番組のステレオ放送化を発表し実施した[8][注 4]。フジテレビは『知りたがり!』[注 5]『すぽると!』[注 6]『新報道2001』『Mr.サンデー』以外の生放送報道・情報番組は全てモノラル放送(モノステレオ放送)だったが、2011年10月31日にステレオ放送へ変更した。
ステレオ放送の実施が最も遅かった番組はNHKの『NHKニュース』など報道・オピニオン番組全般、『あさイチ』など一部の生番組で、2026年8月9日のスタジオ移転から実施した[注 7] [注 8]。
地上デジタル放送では受信機が基本的にステレオ放送対応となっているため、特に表記することはない。番組では5.1chサラウンドステレオ放送の場合に「5.1サラウンド」と画面下などに表示することがある。新聞やテレビ情報誌の番組表では2011年7月23日でステレオ放送の表記が廃止されたが、5.1サラウンド放送は表記(「5.1」・「SS」などのマーク)を継続している。電子番組表では番組詳細に音声情報が登録されており、番組表に「S」マークを表記している放送局もある。
日本のラジオ放送
[編集]主に超短波放送(FMラジオ)で実施している。中波放送(AMラジオ)ではAMステレオ放送、またデジタルラジオ試験放送が実施されたが普及せず、ほとんどが廃止・終了した。
中波放送については制作機材はステレオ音声対応となっており、ワイドFMでのサイマル放送、配信サービス「NHK ONE らじる★らじる」、「radiko」においてはステレオ音声で提供されている。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ 初回から1993年10月29日放送分まで。
- 1 2 地上アナログ放送では2010年3月29日放送分から番組最終回まで実施。
- ↑ 東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県では、特例法により2011年7月24日時点で地上アナログ放送の終了が見送られた。この3県では2012年3月31日をもって地上アナログ放送を終了した。
- ↑ 読売テレビ制作や日テレNEWS24制作の番組も2011年10月3日から編成上の全番組をステレオ放送化した。
- ↑ 2013年3月29日番組終了。
- ↑ 2016年4月1日番組終了。
- ↑ それまでは『時論公論』やEテレの『視点・論点』、BSと地上波で放送する『国際報道』を含めモノラル放送だった。2019年に局舎を移転した札幌放送局はローカル制作のニュースでステレオ放送を実施していた。
- ↑ 『NHKニュース7』、『ニュースウオッチ9』、『サタデーウオッチ9』、『ワールドニュース』、『キャッチ!世界のトップニュース』はデュアルステレオ方式による2か国語放送を実施している。
出典
[編集]- ↑ 「番組表」の項目参照。
- ↑ NHKクロニクル「NHKコンサートホール」1970年8月9日
- ↑ NHKクロニクル「NHKコンサートホール」1970年8月23日
- ↑ NHKクロニクル「NHKコンサートホール」1971年9月12日
- ↑ NHKクロニクル「NHKイタリア歌劇公演 歌劇『リゴレット』(ヴェルディ作曲) 1971年9月11日
- ↑ NHKクロニクル「NHKイタリア歌劇公演 歌劇『椿姫』(ヴェルディ作曲) 1973年9月23日
- ↑ 「NHKトピックス」『放送教育』第41巻第6号、日本放送教育協会、1986年9月1日、96 - 97頁、NDLJP:2341052/49。
- ↑ 『あなたと日テレ』2011年9月4日放送 あなたと日テレ 放送内容 2011年9月4日