
タルゴV(Talgo V、Talgo Series 5)は、スペインの鉄道車両メーカーであるタルゴ社が開発した客車。国際夜行列車向けに設計が行われた軌間可変車両である[1]。
スペインの首都・マドリッドとフランスの首都・パリを結ぶ国際夜行列車の運行開始に合わせて、同列車向けに製造された車両。スペイン国内やポルトガル方面へ向かう昼行列車向けに開発された、車体傾斜式車両(振り子式車両)であるタルゴIVを基に設計が行われており、既存の国際列車用タルゴ製客車(タルゴIII RD)と比べて快適性の向上が図られた。また、スペイン国内と軌間が異なるフランスの鉄道路線へ直通運転を実施するため、台車にはタルゴIII RDと同様の軌間可変機構が備えられた。営業最高速度はスペインでは180 km/h、フランスでは160 km/hであった[1][2][3]。
編成は端部(先頭、後方および双方)に客車へ電源を供給する電源車を連結する集中電源方式が採用されており、2000年代までは以下の種類の客車によって組成されていた[1][2][4]。
1981年5月の営業運転開始に合わせて3編成が導入され、台車の交換が必要であった従来の国際客車列車から所要時間の大幅な短縮が実現した。1991年5月に後継車両となるタルゴVIへ置き換えられるまで同列車で使用された後は、「トレンオテル(Tranhotel)」を始めとしたスペイン国内の夜行列車に用いられており[注釈 1]、中には在来線と軌間が異なる高速新線へ直通する列車も存在する。編成については、2000年以降タルゴIVやタルゴVIとの混結が行われるようになっている[1][6][7][2]。
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