テスコパール

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テスコパール
品種 サラブレッド
性別 牝
毛色 栗毛
生誕 1976年4月22日
死没 不明(2004年用途変更)
父 テスコボーイ
母 ムツミパール
母の父 モンタヴァル
生国 日本の旗 日本(北海道浦河町)
生産者 中村吉兵衛
馬主 (有)中村牧場
調教師 柄崎義信(美浦)
競走成績
生涯成績 不出走
獲得賞金 0円
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テスコパールとは日本生まれの繁殖牝馬である。東京優駿(日本ダービー)に優勝したアイネスフウジンを産み、また日本競馬史上3例目となる双子を出産した。

経歴

もともと母のムツミパールには長距離型の種牡馬をつける予定だったが、たまたま生産者がテスコボーイの種付け抽選に当選し、スピード豊かな血を掛け合わせることを決意。こうして誕生したのがテスコパールであった。

テスコボーイの血を受けた牝馬は、生まれてすぐに「うちの厩舎に将来預けさせてくれないか」との申し込みがあったが、出生した翌年の1977年に悪性の下痢を発症[1][2]し、生命の危機に陥った。獣医もサジを投げるほどの重病だった[1][2]が、生産者の中村吉兵衛が「どうせ助からないなら、うまいものをたくさん食べさせてやりたい」と良質の餌を与え、水を好きなだけ飲ませた[1](水は生では飲ませられないので、電気湯沸かし器のない時代に一晩中火で煮沸してから冷ました湯を作り続け、それを与えていた)。加えて体にいいとされる薬を買い漁り、飲ませたところ一命を取り留めたが、病気の影響から競走馬としてデビューできず、そのまま繁殖牝馬となった[1][2]。

1987年に7頭目の産駒として出産した[1]アイネスフウジンが1990年の第57回東京優駿(日本ダービー)を優勝したあと、双子を受胎していることが判明した。競馬界には双子の馬は大成しないというジンクスがあるため、通常双子の受胎が判明した場合には一方の受精卵が潰されるが、発見が遅れたために処置を施す機会を逸し、2頭とも出産することとなった。当時の日本では双子の出産例は過去に2例しかなく、また生まれた双子がダービー馬の兄弟であったことから、この出産は大きな注目を集めた。生まれた双子(いずれも牡馬)は中央競馬所属の競走馬としてデビュー(競走馬名は「リアルポルクス」と「リアルカストール」、双子座の星の名に由来する)したが勝利を挙げることはできなかった。

繁殖成績

血統表

テスコパールの血統(テスコボーイ系 / )(血統表の出典)[§ 1]
父系テスコボーイ系
[§ 2]
父

*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛
父の父
Princely Gift
1951 鹿毛
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Blue Gem Blue Peter
Sparkle
父の母
Suncourt
1952 黒鹿毛
Hyperion Gainsborough
Selene
Inquisition Dastur
Jury
母

ムツミパール
1965 鹿毛
*モンタヴァル
Montaval
1953 鹿毛
Norseman Umidwar
Tara
Ballynash Nasrullah
Ballywellbroke
母の母
マサリュウ
1955 鹿毛
トサミドリ *プリメロ
*フリッパンシー
ユキツキ クモハタ
スターライト F-No.4-d
母系(F-No.) 4号族(FN:4-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah3×4=18.75%、Blandford5×5×5=9.38%、Pharos(Fiarway)5×5=6.25%(父内) [§ 4]
出典
  1. ↑ [19]
  2. ↑ [20]
  3. ↑ [19]
  4. ↑ [19][20]

脚注

  1. 1 2 3 4 5 河村清明「サラブレッド・ヒーロー列伝 GOING MY WAY アイネスフウジン」『優駿』、日本中央競馬会、2009年6月。
  2. 1 2 3 瀬戸慎一郎「最強ヒストリー アイネスフウジン 第3話 苦難の日々」『競馬最強の法則』、KKベストセラーズ、1997年6月。
  3. ↑ “イサムゼダーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  4. ↑ “カントウダイテン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  5. ↑ “_”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  6. ↑ “ウメノアイリーン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  7. ↑ “イメージオーギ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  8. ↑ “ロカビリーキング”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  9. ↑ “アイネスフウジン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  10. ↑ “シンエイケレリス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  11. ↑ “テスコロイヤル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  12. ↑ “アイネスタッチ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  13. ↑ “リアルポルクス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  14. ↑ “リアルカストール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  15. ↑ “クローズアップ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  16. ↑ “オカノパール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  17. ↑ “ローレルパール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  18. ↑ “テスコツヨシ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  19. 1 2 3 “テスコパール 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月6日閲覧。
  20. 1 2 “テスコパールの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月6日閲覧。

参考文献

  • サラブレッド探偵局(編) 編『競馬SLG 名牝ファイル』光栄、1994年。ISBN 4-87719-110-0。 

外部リンク