ハマセンダン
| ハマセンダン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハマセンダンの雄樹 (2026年10月 沖縄県石垣市崎枝) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Tetradium glabrifolium (Champ. ex Benth.) T.G.Hartley var. glaucum (Miq.) T.Yamaz. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ハマセンダン |
ハマセンダン(別名:シマクロキ[3][4][2]、学名:Tetradium glabrifolium var. glaucum [2])はミカン科ゴシュユ属の落葉高木。ゴシュユ属の中で日本国内に自生する唯一の種。
特徴
雌雄異株。高さ7–15メートル。樹皮は黒褐色で灰白色の皮目がある。葉は長さ20–30センチメートルの奇数羽状複葉で、対生する。小葉は長さ4–10センチメートルの披針状楕円形〜卵形、基部は左右非対称で、先は尖り、全縁または浅鋸歯縁、両面ほぼ無毛、葉裏は緑白色。葉柄と葉軸に毛がある。小葉数は7–15枚。秋〜冬には黄〜薄紅色に紅葉する。花は黄白色で小さく、頂生または腋生の密錐花序(集散花序が総状に集合)に多数つく。開花期は夏。果実は秋にみられ、径0.7–1センチメートルの平たい球形で、4–5裂し、外果皮は無毛でイボ状突起は無い。種子は黒色の楕円形で艶がある[5][3][6][4][7][8][9]。
ハゼノキやカラスザンショウに似るが、ハマセンダンの奇数羽状複葉は対生し、幹は黒っぽく平滑な点などで見分けられる[4][9]。
分布と生育環境
変種としてのハマセンダンは本州三重県(紀伊半島)以西、四国、九州、南西諸島、台湾に分布[4][10][8]し、常緑樹林内[10][8]山地の林縁や谷筋斜面などの肥沃地[3][4][7]、伐採後や開墾地[3]、海岸近くの低地[5]に生育する。広義ハマセンダンとしては中国南部、東南アジア、南アジアにも分布する[8]。
世界の植物分類情報を提供する英国キュー植物園系のデータベース Plants of the World Online (POWO)においては、変種を認めておらず、Tetradium glabrifolium としての分布域を日本、中国南部、東南アジア、インドとしている[11]。
利用
材は黄褐色、軽柔、割れが少なく工作容易で[3][6][10]、キリの代用として建築、家具や器具用などにされた[5][3][10]。庇蔭樹や街路樹用に植栽[3]。夏の開花期には蝶などが多く集まり、葉はアゲハチョウ類の食草として知られる[4]。
ギャラリー
脚注
- ↑ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Tetradium glabrifolium (Champ. ex Benth.) T.G.Hartley ハマセンダン(広義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年10月11日閲覧。
- 1 2 3 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Tetradium glabrifolium (Champ. ex Benth.) T.G.Hartley var. glaucum (Miq.) T.Yamaz. ハマセンダン(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2026年10月11日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 (天野 1982, p. 66)
- 1 2 3 4 5 6 (大川 & 林 2016, p. 260)
- 1 2 3 (池原 1979, p. 59)
- 1 2 (与那国町教育委員会 1995, p. 195)
- 1 2 (片野田 2019, p. 53)
- 1 2 3 4 (池谷 2021, pp. 112–113)
- 1 2 (林 & 名嘉 2023, p. 298)
- 1 2 3 4 (御影 1997, p. 185)
- ↑ “Tetradium glabrifolium (Champ. ex Benth.) T.G.Hartley” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2026年10月12日閲覧。
参考文献
- 池原直樹「ハマセンダン Evodia meliifolia」『沖縄植物野外活用図鑑』 4巻《海辺の植物とシダ》、新星図書出版、1979年。
- 天野鉄夫「ハマセンダン Evodia meliaefolia」『琉球列島有用樹木誌』琉球列島有用樹木誌刊行会、1982年。
- 与那国町教育委員会「ハマセンダン Evodia meliifolia」『与那国島の植物』与那国町教育委員会、1995年。
- 御影雅幸 著、岩槻邦男ら監修 編「ハマセンダン Euodia glauca」『朝日百科 植物の世界』第3巻、朝日新聞社、185頁、1997年。ISBN 9784023800106。
- 大川智史; 林将之「ハマセンダン Tetradium glabrifolium var. glaucum」『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。
- 片野田逸郎「ハマセンダン Tetradium glabrifolium var. glaucum」『琉球弧・植物図鑑 from AMAMI』南方新社、2019年。ISBN 9784861244056。
- 池谷祐幸 著「ハマセンダン Tetradium glabrifolium var. glaucum」、大橋広好・門田裕一・木原浩・邑田仁・米倉浩司 編『フィールド版改訂新版 日本の野生植物』 2巻、平凡社、2021年、112–113頁。ISBN 9784582535396。
- 林将之; 名嘉初美「ハマセンダン Tetradium glabrifolium」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。ISBN 9784899824350。
外部リンク
- 小葉には柄あり 枝にトゲなし ハマセンダン 浜栴檀(ミカン科) 長崎・五島列島 福江島の博物誌
- ハマセンダン ノパの庭
- ハマセンダン(浜栴檀) うちなー通信
- ハマセンダン(浜栴檀) シマクロキ こまつなの部屋
- ハマセンダン(浜栴檀) 野の花賛花
- ハマセンダン 吉野熊野国立公園 宇久井ビジターセンター