フラビオ・ボルソナーロ

ウィキペディアから、無料の百科事典
フラビオ・ボルソナーロ
Flávio Bolsonaro
肖像画
生年月日 (1981-04-30) 1981年4月30日(45歳)
出生地 ブラジルの旗 ブラジル リオデジャネイロレゼンデ(英語版)
所属政党 自由党(英語版)
配偶者 フェルナンダ・フィゲイラ
子女 2名
親族 ジャイール・ボルソナーロ(元大統領)
選挙区 リオデジャネイロ
当選回数 1回
在任期間 2019年2月1日 - 現職
テンプレートを表示

フラビオ・ナンテス・ボルソナーロ(英語: Flavio Nantes Bolsonaro, ポルトガル語: Flávio Nantes Bolsonaro、1981年4月30日 - )は、ブラジルの政治家、弁護士[1]。2026年大統領選挙に自由党(英語版)より立候補したが決選投票の末に落選し、結果を認めずアメリカ合衆国に極秘に出国した[2]。父は元大統領のジャイール・ボルソナーロ。

来歴

幼少期と政界入り

フラビオは当時ブラジル陸軍の将校、ジャイール・ボルソナーロの長男として生誕した。ジャイールが陸軍将校であったことから規律を重んじる環境で育った。7歳の頃、ジャイールが市議会議員に当選、この出来事によって家庭内では政治と選挙が身近な存在となった。その後は地元の研修施設や大学を卒業した。

2002年、リオデジャネイロ州議会議員選挙に出馬し同州議会において史上最年少の21歳で当選した。2016年のリオデジャネイロ市長選挙に出馬したが4位という結果で終わった。

議員時代

2018年ブラジル総選挙で父、ジャイールが当選、連邦共和国大統領に選出された。同時に行われた連邦上院議員選挙でフラビオはトップ当選を果たした[3]。2022年ブラジル総選挙でジャイールはルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァに敗北、さらに2023年1月8日にジャイール支持者らがジャイールの落選を認めず2023年ブラジル三権広場襲撃事件を引き起こした。その後、ジャイールはクーデター未遂容疑などで起訴され、自宅軟禁処分や被選挙権剥奪が確定し、2026年の総選挙への出馬が不可能となった。これによって新たな後継者はフラビオとなった。7月25日にフラビオはサンパウロの集会で大統領選挙への出馬を正式に表明した。集会にはアルゼンチン大統領のハビエル・ミレイなどが応援演説を行った[4]。

2026年大統領選挙

フラビオとアメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプ(ホワイトハウスにて、2026年5月)

フラビオは2026年大統領選挙に立候補してルーラと対戦することとなり、2025年12月の時点で世論調査ではわずかにリードしていた[5][6]。2026年5月にはアメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプと会見し、フラビオに支援をすると発表した[7]。

8月7日、サンパウロで集会を開催し、当選した際には「麻薬組織に宣戦布告する」と治安回復を熱心に訴えた。また、フラビオ派にはトランプの介入があり、フラビオとトランプの関係は良好となっている[8]。9月10日にフラビオはジャイールが暗殺未遂に遭ったジュイス・デ・フォーラで選挙運動を実施した[9]。

2026年10月4日の大統領選挙で得票率47%となり、45%にとどまったルーラを上回ったが過半数に届かなかったため、ルーラとともに同月25日の決選投票に進出した[10][11]。しかし10月25日の決選投票では48.2%対51.8%と逆転され落選した[12]。フラビオは交通障害を理由にルーラ側の要請で投票時間が2時間延長されたことは不正であるとして選挙結果の無効を求める意向を表明したが、所属する自由党は選挙結果を受け入れ敗北を認めるというねじれ状態が発生した[13]。26日には収監中の父・ジャイールに面会した後、最高裁判所よりパスポートを提出するよう求められたことを公表。国外逃亡を否定し、パスポートの提出に応じる姿勢を見せたが[14]、翌27日、家族とともに通常の出入国審査手続きを経ずにブラジルを出国し、アメリカ合衆国よりビザの発給を受け、同国フロリダ州に到着[15]。亡命の可能性も指摘された[2]。

脚注

  1. ↑ “Flávio e Rogério Marinho se filiam ao PL junto com Bolsonaro” (ポルトガル語). Valor Econômico (2021年11月29日). 2026年9月12日閲覧。
  2. 1 2 “ボルソナロ氏が極秘渡米、亡命か ブラジル大統領選で敗北”. 共同通信社. 2026年10月28日. 2026年10月28日閲覧.
  3. ↑ “Resultado da eleição para senador no Rio de Janeiro” (ポルトガル語). Eleições 2018 (2018年7月10日). 2026年9月12日閲覧。
  4. ↑ Magalhaes, Luciana Novaes「ブラジル大統領選、ボルソナロ氏長男が正式出馬表明 ミレイ氏が応援演説」『Reuters』2026年7月27日。2026年9月18日閲覧。
  5. ↑ “Flávio Bolsonaro confirma pré-candidatura à Presidência em 2026: 'Bolsonaro me conferiu a missão'” (ポルトガル語). O Globo (2025年12月5日). 2026年9月12日閲覧。
  6. ↑ ロイター編集「ブラジル大統領選、ボルソナロ氏がルラ氏を初めてリード=調査」『Reuters』2026年9月9日。2026年9月12日閲覧。
  7. ↑ Inc, Nikkei (2026年8月16日). “ブラジル大統領選は「現職ルラ対トランプ」 米政権が干渉、右派肩入れ”. 日本経済新聞. 2026年9月12日閲覧。
  8. ↑ 産経新聞 (2026年9月8日). “麻薬組織に「宣戦布告」ボルソナロ氏、ブラジル大統領選へ訴え 決選投票ならルラ氏と互角”. 産経新聞:産経ニュース. 共同通信. 2026年9月12日閲覧。
  9. ↑ “ブラジル大統領選挙選挙を前に ボルソナロ氏因縁の地で選挙運動(AP通信)”. Yahoo!ニュース. 2026年9月12日閲覧。
  10. ↑ 本間英士「ボルソナロ氏長男、事前予想覆し首位に 現職ルラ氏上回る ブラジル大統領選は決選投票へ」2026年10月5日。2026年10月5日閲覧。
  11. ↑ “Bolsonaro will face Lula in runoff in Brazil's presidential vote”. ロイター. 2026年10月4日. 2026年10月26日閲覧.
  12. ↑ “Brazil election results 2026: Key takeaways from Lula’s historic win”. アルジャジーラ. 2026年10月26日. 2026年10月27日閲覧.
  13. ↑ “ブラジル大統領選、敗北のボルソナロ氏反発も所属党はルラ氏勝利認める”. フランス通信社. 2026年10月27日. 2026年10月28日閲覧.
  14. ↑ “ボルソナロ氏、連邦警察がパスポート提出要請 国外逃亡計画は否定”. ロイター. 2026年10月27日. 2026年10月28日閲覧.
  15. ↑ “米、ブラジル出国のボルソナロ氏に入国ビザ発給へ=国務省高官”. ロイター. 2026年10月28日. 2026年10月28日閲覧.

外部リンク