ホペイオオクワガタ
| ホペイオオクワガタ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ホペイオオクワガタのオス成虫 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Dorcus hopei hopei (Saunders, 1854)[1][2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 亜種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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本文参照 |
ホペイオオクワガタは、コウチュウ目クワガタムシ科クワガタ属 Dorcus オオクワガタ亜属に分類される昆虫の1種である広義のオオクワガタ Dorcus hopei のうち、原名亜種 Dorcus hopei hopei を指す和名である[4]。中国の浙江省、江蘇省、福建省などの省に分布する[5]。広義のオオクワガタは、この中国の複数の省に分布する原名亜種 D. h. hopei、すなわちホペイオオクワガタと、日本や朝鮮半島、中国遼寧省に分布する日本・朝鮮亜種 D. h. binodurosus、すなわち狭義のオオクワガタの2亜種に分類されているが[5]、日本・朝鮮亜種を原名亜種のシノニムとみなし、日本・朝鮮半島・中国のオオクワガタをいずれも同一の原名亜種 D. h. hopei とみなす学説もある[6]。また、かつて Dorcus grandis という独立した学名を与えられていた亜種であり、ラオスなどに分布するグランディスオオクワガタ D. h. grandis や、その亜種とみなされていた台湾に分布するタイワンオオクワガタ ssp. formosanus、そしてインドやミャンマーに分布する ssp. moriyai についても、改めて広義のオオクワガタの亜種として再分類されている[7][8]。ホープオオクワガタ[9]、チュウゴクホーペオオクワガタ[10]と呼称する文献もある。
学名の種小名および亜種名である hopei は、イギリスの昆虫(甲虫)学者フレデリック・ウィリアム・ホープに対する献名である。
形態
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体長はオスが21 - 78mm、飼育下82.7mm(2003年)、メスが22 - 48mm飼育下54mm
オオクワガタの大型種では、大型個体になるほど内歯(内側のトゲ)が先端方向に位置し、前方を向いている傾向があるが、本種では特にその傾向が強い。また、大アゴの付け根近くにある突起も特にはっきりしている。
ホペイオオクワガタの方が少し大型で、体が太く、大アゴが太く、湾曲が強い傾向があるが、違いが分からない個体も多い。
ホペイオオクワガタの大型個体では、主歯と内歯が重なっているタイプがよく知られているが、日本のオオクワガタでは主歯と内歯が重なっている個体は見つかっていない。
分布
中国、朝鮮半島、日本
生態
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平地から山地までの広葉樹の森林に生息し、生息数は少ない。
オスは樹液が出る大木の洞を縄張りとしている。メスと同居していることもある(メイトガード)。
メスはオスの縄張りや産卵場所を求めて飛び歩く。成虫での寿命は2 - 5年である。
メスは、幹が太く、白色腐朽した広葉樹の立枯れの地上部分に産卵し、卵から孵化までは約1か月である。
幼虫は朽木の中で生活し、その朽木を食べて育つ。幼虫期間は、生育場所や温度条件、性別、個体差によって幅があり、6か月 - 2年である。メスの方が早く成熟する傾向がある。
蛹になるために、春に蛹室を作り始めて、約1か月かけて蛹となり(前蛹)、蛹から羽化までは約1か月である。初夏に羽化した個体は、羽化から約2か月たってから蛹室を出て、その夏に活動を開始する。晩夏から秋にかけて羽化した個体は、そのまま蛹室で越冬し、翌年の夏に活動を開始する。
中国の広西壮族自治区ではホペイオオクワガタとクルビデンスオオクワガタは同所的に見出される。2000年より以前はホペイオオクワガタとクルビデンスオオクワガタは同一種の別亜種とされていたが、混生地域の存在と、形態の特徴の違いから別種となった[11]。また、遺伝的に最も近いグランディスオオクワガタとの混生地域は、まだ見つかっていない。
分類
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ミトコンドリアDNA解析の結果から、ホペイオオクワガタから枝分れしたのがオオクワガタであることが分かった。
脚注
- ↑ “Taxon profile: Dorcus hopei (E. Saunders, 1854)”. BioLib. 2011年4月23日閲覧。
- ↑ “Namebank Record Detail”. uBio. 2011年4月23日閲覧。
- ↑ 『W. Wilson Saunders』 p.50
- ↑ 藤田宏 2010, p. 257.
- 1 2 土屋利行 2018, p. 21.
- ↑ Huang & Chen 2013, pp. 397–400.
- ↑ Jing-Zhi Lin & Nguyen-Minh Tuan 2025, p. 957.
- ↑ Huang & Chen 2013, pp. 400–401.
- ↑ 『新・ポケット版 学研の図鑑 カブトムシ・クワガタムシ』学研教育出版、2015年8月30日増補改訂版7刷発行(初版:2004年3月24日)、115頁。
- ↑ 坪井源幸『カブト・クワガタ・ハナムグリ 300種図鑑』ピーシーズ、2002年7月10日、18頁
- ↑ 生物学的種の概念によれば、同所的に存在する複数の(交雑しない)個体群は別種である。
参考文献
- 「ホペイとオオクワガタ大特集」『ビー・クワ』2004年秋号 (No. 12)、むし社、7 - 9頁。[リンク切れ]
- 「世界のドルクス大特集」『ビー・クワ』2006年夏号 (No. 20)、むし社、15、127頁。
- 「日本のクワガタムシ大特集」『ビー・クワ』2007年夏号 (No. 24)、むし社、22頁。
- 「クワガタ特集号19」『月刊むし』2007年8月号、むし社、34頁。[リンク切れ]
- William Wilson Saunders (1854). “Characters of undescribed Lucanidæ, collected in China”. In BHL (English). Transactions of the Entomological Society of London. new. V.3. Royal Entomological Society of London. pp. 45-55 2023年11月7日閲覧。
- 藤田宏 著、(監修者)水沼哲郎・永井信二・鈴村勝彦 編『世界のクワガタムシ大図鑑』 6巻、むし社〈月刊むし・昆虫大図鑑シリーズ〉、2010年12月20日、228-229頁。ISBN 978-4943955061。 NCID BB04284986。国立国会図書館書誌ID:026998699・全国書誌番号:22674089。
- 黄灝 (Huang Hao); 陳常卿 (Chen Chang Chin) (2013-09-20). Stag Beetles of China Ⅱ 中华锹甲[貳] (出版一刷 ed.). 福爾摩沙生態有限公司. pp. 397-402. ISBN 978-9868685031
- Jing-Zhi Lin; Nguyen-Minh Tuan (2025-12-14). “Taxonomic revision of the Dorcus curvidens and D. grandis species groups (Coleoptera: Lucanidae: Lucaninae) in the Indochinese Peninsula”. The Indochina Entomologist 1 (94): 947-960. doi:10.70590/ice.2025.01.94.