モルガ(MOLGA)はトミー(現タカラトミー)が展開する玩具シリーズ『ゾイド』に登場する架空の兵器。本記事では各派生機の概要についても記載。
『ゾイド』第1期シリーズ(1983~1990年)から登場。初出は1984年に発売された玩具商品となる。
インタビューにおいてトミー(当時)の田島豊と袖嶋啓が語ったところによれば、モチーフにはモスラ幼虫も取り入れられており、これとラドンをモチーフにしたサラマンダー、ゴジラをモチーフとしたゴジュラスとで『三大怪獣 地球最大の決戦』に対するが語られている[1]
| モルガ MORUGA[2] | |
|---|---|
| 番号 | EMZ-03 / EMZ-15(ゼネバス帝国)[3] EZ-006(ガイロス帝国)[2] |
| 所属 | ゼネバス帝国[3] ガイロス帝国[2] |
| 分類 | 昆虫型[2] イモムシ型[4] |
| ロールアウト | ZAC2031年[5][注 1] |
| 配備数 | 25000機(ガイロス帝国軍、ZAC2100年秋時点)[8] |
| 全長 | 11.8m[2] |
| 全高 | 2.95m[2] |
| 全幅 | 3.0m[4] |
| 重量 | 19.7t[2] |
| 最高速度 | 200km/h[2] |
| 乗員人数 | 1名 |
| 設計者 | ガラモス[9] |
| 主な搭乗者 | ゼネバス帝国一般兵 ガイロス帝国一般兵 ガラモス(HISTORY OF ZOIDS) イドゥン・エント(バトルストーリー) ヴェルデ(ゾイド -ZOIDS-) ジャッロ(ゾイド -ZOIDS-) シュデウ・アリカー(HMM) |
| 武装(旧) | レーザーカッター[3] グレートランチャー×4[3] 小口径レーザー×2[3] 多弾頭ミサイル×2[3] |
| 武装(新) | レーザーカッター[2] 20mmガトリング砲×4[2] 地対空2連装ミサイル[2] 3Dレーダーアンテナ×2[2] |
ゼネバス帝国軍およびガイロス帝国軍の昆虫型ゾイド[2][注 2]。機体の設計はゼネバス帝国のガラモス大尉によって行われた[9]。低い体高と重装甲を持ち[11]、特に頭部装甲は他の部位の2倍以上の厚さによって[3]強固な防御力を持つ。これを利用した突進攻撃も可能で、突撃部隊や特殊部隊で重宝される[3]。この頭部装甲に守られたコクピットと姿勢の低さから、突撃用ゾイドとしては高い生存性を誇る[2]。また、陸路を走破するだけでなく、土の中を掘り進むことも可能[4]。第1期シリーズでは、中央大陸戦争中のZAC2044~2046年ごろには第一線を退く[12][注 3]。第2期シリーズで描かれた西方大陸戦争時代からはガイロス帝国軍で運用されている[15]。
汎用性が高く様々なバリエーションが存在する。中央大陸戦争初期に開発されて以来、惑星Ziで最大の生産数を誇る[2]。背部コンテナには標準でミサイルが格納され、これを降ろすことで兵員や貨物を輸送することも可能[2]。「歩兵戦闘車」の異名を持つ[2]。
(旧)は中央大陸戦争時代(第1期シリーズ)の装備呼称、(新)は第二次大陸間戦争時代(第2期シリーズ)の装備呼称。
モルガの開発ベースとなった野生体は中央大陸の地底族が古くから家畜として利用してきたゾイドである[16]。トンネルの掘削から物資の運搬、建設作業に使役され[16]、ZAC1900年ごろには簡素な車輪や操縦席を取り付け、部族間紛争にも参加した[17]。
キットは大きく4節からなり第2節に内蔵された小型ゼンマイユニットを動力としてタイヤで走行する。このタイヤが偏心しているため、第2節は前進に伴って上下し、かつタイヤをカムとして起動されるリンク機構により第1節と第3節が上下動する。これに第3節にフリーの関節で追随する第4節の動きが加わるため、全体として芋虫のくねり動作が再現される。手動ギミックは頭部装甲およびその中のコクピットハッチの開閉ならびに第3節背面の開閉およびその中の2連装ミサイルの旋回である。
海外版では旧仕様の銀色部分が銀メッキ、小豆色部分が黒などという製品もあり、多くのカラーバリエーションが存在している。
| モルガ 砂漠戦仕様 | |
|---|---|
| 所属 | ゼネバス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 乗員人数 | 1名 |
『EMZ-03モルガ』パッケージ裏に掲載された、デザートイエローで塗装されたモルガバリエーション[3]。
| モルガ 情報隊仕様 | |
|---|---|
| 所属 | ゼネバス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 乗員人数 | 1名 |
『EMZ-03モルガ』パッケージ裏に掲載。背中のミサイルを収納式の通信アンテナに交換し、頭部上部に通信用パラボラまたは対空レーダーを装備したバリエーション。対空警戒と情報収集で効果を発揮する[3]。
GB用ソフト『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』ではレーダーモルガという名称で登場している。
| キャノリーモルガ | |
|---|---|
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 配備数 | 5000機(ガイロス帝国軍、ZAC2100年秋時点)[8] |
| 全長 | 11.8m[25] |
| 全高 | 不明 |
| 重量 | 24.6t[25] |
| 最高速度 | 180km/h[25] |
| 乗員人数 | 1名 |
| 武装 | レーザーカッター 20mmガトリング砲×4 地対空2連装ミサイル 3Dレーダーアンテナ×2 AZ120mmグライドキャノン[26] |
EZ-006 モルガに、CP-07 キャノリーユニットを装備した仕様。長距離攻撃・大型機への攻撃を得意とし[27]、元来モルガが持っていた輸送能力も向上した[26][注 4]。
機体呼称は媒体によって表記揺れがあり、「アサルトモルガ」[29]、「モルガCU」[8]、「キャノリーモルガ」[27]、「モルガキャーリー」[30]と一定しない。PS用ソフト『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』にはモルガ自走砲タイプという名称で登場し、小型クラスでは最大級の火力を誇る。
| モルガロクロウスペシャル MOLGA ROKUROU SPECIAL[31] | |
|---|---|
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 全長 | 14.1m[32] |
| 全高 | 5.7m[32] |
| 重量 | 24.0t[32] |
| 最高速度 | 200.0km/h[32] |
| 乗員人数 | 1名 |
| 主な搭乗者 | ヤース・ノグチ |
| 武装 装備 |
レーザーカッター×2[31] 20mmガトリング砲×4[31] 地対空2連装ミサイル[31] 3Dレーダーアンテナ×2[31] AZ120mmグライドキャノン(キャノリーユニット)×1[31] |
長距離砲を装備することで戦闘力が大幅に強化されたEZ-006 モルガである。その中でも緑を基調としたカラーリングの機体はガイロス帝国軍輸送部隊のエース、ヤース・ノグチ少佐の愛機[31]。
| モルガキャノリー MOLGA CANORY[34] | |
|---|---|
| 番号 | GZ-001[34] |
| 所属 | 無敵団 ディガルド討伐軍 ゼ・ルフト守備隊 ディガルド武国 |
| 分類 | 昆虫型[34] |
| 全長 | 14.1m[34] |
| 全高 | 5.7m[34] |
| 重量 | 24.0t[34] |
| 最高速度 | 195.0km/h[34] |
| 乗員人数 | 1名 |
| 主な搭乗者 | ア・カン ラ・ムゥ ゴトシ フリ・テン サイコ(以上無敵団) バシュザク |
| 武装 装備 |
レーザーカッター×2[34] 20mmガトリング砲×4[34] 地対空2連装ミサイル(格納)[34] 3Dレーダーアンテナ×2[34] AZ120mmグラインドキャノン(キャノリーユニット)[34] |
アニメ『ゾイドジェネシス』に登場したキャノリーユニット装備のモルガ。カラーリングは頭部と腹部が暗緑色、胸部が黒色。第12話にてゼ・ルフト守備隊の機体として初登場。以降、ディガルド討伐軍に参加した傭兵隊や無敵団(メンバーごとにカラーリングを変更)の乗機として、さらにはディガルド武国軍所属機が支援砲撃を行う場面まで確認できる。
| モルガAA[注 5] MOLGA AA | |
|---|---|
| 番号 | EMZ-15 |
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 全長 | 11.8m |
| 全高 | 2.95m |
| 重量 | 19.7t |
| 最高速度 | 200km/h |
| 乗員人数 | 1名 |
| 武装 装備 |
レーザーカッター×2 20mmガトリング砲×4 3Dレーダーアンテナ×2 35mm実体弾高射機関砲×4 |
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』で登場。ガイロス帝国軍によって多目的支援戦闘ゾイドとしての役割を与えられたモルガのバリエーションの一つ。共和国の航空ゾイドに対抗するため、35mm実体弾高射機関砲2門と追尾レーダーを備えたユニットを2基搭載した対空仕様の機体である。カラーリングはサンドブラウン。4門の機関砲による弾幕射は航空ゾイドだけでなく、地上の高速戦闘ゾイドに対しても有効であった[35]。
| モルガキャリア[注 5] MOLGA CARRIER | |
|---|---|
| 番号 | EMZ-15 |
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 全長 | 11.8m |
| 全高 | 2.95m |
| 重量 | 19.7t |
| 最高速度 | 200km/h |
| 乗員人数 | 1名 |
| 武装 装備 |
レーザーカッター×2 グレネードランチャー×4 地対空2連装ミサイル(格納) 腹部コンテナユニット クレーン(トラックタイプ) |
『HMM(ハイエンドマスターモデル)』で登場。ガイロス帝国軍によって多目的支援戦闘ゾイドとしての役割を与えられたモルガのバリエーションの一つ。モルガの腹部と尾部を新規のコンテナユニットに交換した輸送用の機体。カラーリングはダークパープル。前線では地対空ミサイルを装備して戦力投入された他、さらなるバリエーションとしてクレーンを装備した補給・回収用のトラックタイプも存在する。こちらは便宜的にモルガ「トラック」と呼称される。モルガAAやキャノリーへの弾薬補給や行動不能に陥ったゾイドを部品ごと回収するなど、様々な作業に用いられた[35]。
| ドリルモルガ | |
|---|---|
| 番号 | EZ-006DM[36] |
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 全長 | 13.8m[36] |
| 全高 | 3.9m[36] |
| 重量 | 24t[36] |
| 最高速度 | 不明 |
| 乗員人数 | 1名 |
| 主な搭乗者 | カリュエ・シルバ(ZBCG) |
ゾイドバトルカードゲームで初出。後に『ゾイド公式ファンブック3』掲載。頭部にドリルユニット、コンテナ部にノズルを装備し、工兵部隊用のために開発されたが、突撃機としても十分な威力を持つ[37]。ゾイドバトルカードゲームでは地中移動能力と格闘能力に主軸を置いたカードとして扱われる。
| ダークポイズン DARK POISON[38] | |
|---|---|
| 所属 | 帝国軍[39] |
| 分類 | 昆虫型[38] |
| 全長 | 12.4m[38][39] |
| 全高 | 3m[38] |
| 重量 | 20.1t[38][39] |
| 最高速度 | 195km[38][39] |
| 乗員人数 | 1名 |
攻撃力など各種性能をアップさせたカスタム機体。ゾイドサーガシリーズ(2以降)、『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』に登場。名前の通り基本色が黒のほか、正面の装甲が一体成型かつ鋭角なフォルムになり、全身にトゲがついている。
| タイモルガ | |
|---|---|
| 所属 | ゼネバス帝国 |
| 全長 | 12m[40] |
| 重量 | 22t[40] |
学年誌『小学三年生』1985年3月号で初出。ゼネバス帝国軍・ガラモス特殊工作部隊の所属機で、ロケット砲やミサイル、電磁砲で火力を増強している[41]。
砂漠の戦いに使用された[41]。
学年誌『小学三年生』1984年11月号掲載。シャチ型の改造機[42]。
| サンダーモルガ | |
|---|---|
| 所属 | ゼネバス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 乗員人数 | 1名 |
学年誌『小学三年生』1985年2月号掲載。背部にヘリコプターのようにローターを付け、飛行能力を持ったモルガ[43]。ゾイドバトルストーリー1巻ではグライマーダーとともにゴジュラス飛行タイプと戦闘を行っているのが確認できる[44]。
| モルガ 暗黒軍仕様 MORUGA GUYLOS SPECIFICATION[14] | |
|---|---|
| 所属 | 暗黒軍(ガイロス帝国) |
| 分類 | 昆虫型 |
| 乗員人数 | 1名 |
『ゾイドリバースセンチュリー』にて登場。第一次大陸間戦争時代に暗黒軍で運用されていたモルガ。黒と緑のカラーリングとなり、装甲が強化されている[14]。
ウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「幻惑の雪山」[45]および、ヘビーアームズケーニッヒウルフのキットに付属したDVD『ZOIDS妄想戦記特別編』に登場。『ZOIDS妄想戦記特別編』においては、デザートライガーに搭乗しネオゼネバス帝国軍と交戦したマヤ・ベルケットの迎えに現れている[46]。
| ソニックモルガ | |
|---|---|
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 乗員人数 | 1名 |
『月刊コロコロコミック』誌2000年6月号付録冊子にて掲載された改造モルガ。レッドのカラーが特徴で、機体両横に張り出したエネルギータンクとブースターによって機動力・航続距離が向上している[47]。
| モルガ ロイヤル仕様 | |
|---|---|
| 所属 | ガイロス帝国 |
| 分類 | 昆虫型 |
| 乗員人数 | 1名 |
『ゾイド -ZOIDS-』第33話で登場[48]。ガイロス帝国・ホマレフ宰相の邸宅の守備ゾイドで、ダークグレーと金を基調としたカラーの機体。
『ゾイドジェネレイションズ』に登場。全身透明のモルガ[49]。
『ゾイド -ZOIDS-』に登場[48]。通常のモルガとほぼ同形だが、サイズは数十cmほどの超小型無人兵器。主に対人用に使われ、口部から粘着性の糸を吐出し標的を捕縛する他、自走式爆弾となる。
ゲーム『ゾイドタクティクス』に登場。鹵獲した機体の識別コード、戦術データ、機体カラーを共和国仕様に変更した機体。装備・性能ともに帝国仕様との大差はない[28]。
| モバイルモルガ MOVILE MOLGA[50] | |
|---|---|
| 所属 | 帝国軍[50] |
| 全長 | 12.5m[50] |
| 全高 | 4.5m[50] |
| 重量 | 23.5t[50] |
| 最高速度 | 175km/h[50] |
書籍『ゾイド改造マニュアル』に掲載。輸送部隊のモルガにおいて、都市制圧後のスピード不足を解消するために作られた改造機。背部にはジェノザウラーのロングレンジパルスレーザーライフルを追加。後端部にはブースター、車輪部には大型タイヤとエンジンが取り付けられている。また、前面には衝突の危険性を想定しバンパーが設置された[50]。
初出は『小学四年生』2001年2月号[51]。
プラモデルキット『HMMシリーズ モルガAA&モルガキャリア』取扱説明書内で言及されたモルガのバリエーション[35]。上述するキャノリーモルガ、モルガAA、モルガキャリア、ドリルモルガ(同解説ではディガーと呼称される)を含めたいくつかの機体とともにガイロス帝国部隊「スカルフェイス」で運用されたとされる。文面での登場であり、ビジュアルは存在しない。
2003年のイベント「大ゾイド博」で出展された実物大のモルガ[52]。一種のアーケード筐体に近いものとなっており、内部にモニターと操縦桿を付けて臨場感を楽しめるように作られたもの。実物大のゾイドが製作されたのは今のところ、モルガのみ。
2005年にはトイザらスお台場店内にて展示、その後は壬生町おもちゃ博物館前にて現在も展示されている。
未登録
IPFS未登録
📡 0ピア
N=1
CRITICAL
PQS A84