レナ・オーバードルフ

ウィキペディアから、無料の百科事典
レナ・オーバードルフ
2023年
名前
本名 レナ・ゾフィー・オーバードルフ
愛称 オビ
ラテン文字 Lena Sophie Oberdorf
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (2001-12-19) 2001年12月19日(24歳)
出身地 ゲーヴェルスベルク(英語版)
身長 174cm
選手情報
在籍チーム ドイツの旗 FCバイエルン・ミュンヘン
ポジション MF
背番号 8
利き足 両足
ユース
ドイツの旗 TuSエナペタル
ドイツの旗 TSGスプロックヘーベル
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2018–2020 ドイツの旗 SGSエッセン 36 (12)
2020–2024 ドイツの旗 VfLヴォルフスブルク 76 (17)
2024– ドイツの旗 FCバイエルン・ミュンヘン 5 (3)
代表歴2
2014-2016  ドイツU-15 12 (6)
2016  ドイツU-16 4 (3)
2016-2017  ドイツU-17 13 (2)
2017-2018  ドイツU-19 6 (3)
2018  ドイツU-20 3 (1)
2019-  ドイツ 51 (4)
1. 国内リーグ戦に限る。2026年5月16日現在。
2. 2026年5月16日現在。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

レナ・ゾフィー・オーバードルフ(独:Lena Sophie Oberdorf、2001年12月19日 - )は、ドイツ出身のサッカー選手。サッカードイツ女子代表。FCバイエルン・ミュンヘン所属。ポジションはMF。

経歴

クラブ

ユース

TuSエンネペタールでサッカーを始めた後、TSGスプロックヘーフェルに移籍し、2018年まで男子チームでプレー[1]。この期間中、ユースながら既にドイツ代表には選ばれていた為、クラブよりも先に代表で女子チームでプレーをすることとなった。

ぎりぎりまで男子チームに在籍していたことに対し、オーバードルフは「男子はとてもタフで激しく、体格も女子よりもパワフル。だからできる限り男子のチームでプレーをしたかった」「この経験は大きかった」と語っている[2]。

SGSエッセン

SGSエッセンでのオーバードルフ(2019年)

2018-19年シーズンより、3年契約でSGSエッセンに加入[3]。2018年9月9日、 女子DFBポカール2回戦・SVヘンシュテット=ウルツブルク戦でチームにデビューを果たし、相手とのチーム力に圧倒的な差があったとはいえ、いきなり2ゴールを記録。

約1週間後の同年9月15日、第1節・MSVデュースブルク戦で女子ブンデスリーガにデビューを果たし、この試合でも2ゴールを挙げた。最終的にリーグでは16試合に出場、初年度から計9ゴールを挙げる活躍を見せる。翌2019-20年シーズンは出場は20試合と更に増加したが、ゴールは3に留まった。

VfLヴォルフスブルク

VfLヴォルフスブルクでのオーバードルフ(2023年)

2020-21年シーズンよりVfLヴォルフスブルクに移籍、初出場は新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの為、終盤が延期されていた2019-20年シーズンの女子チャンピオンズリーグだった。準々決勝よりチームに合流し、決勝までの3試合に途中交代ながら全て出場するが、オリンピック・リヨンに1-3で敗れ準優勝となった。

結果的に4シーズンに渡り在籍、チームの中心としてリーグ71試合、公式戦全てでは112試合に出場した。この期間中女子DFBポカールでは全ての年で優勝、女子ブンデスリーガにおいても2021-22年シーズンに優勝を果たした。

女子チャンピオンズリーグにおいては、2021-22年シーズンに準決勝、2022-23年には決勝まで進出したが、いずれもFCバルセロナに敗れ優勝は叶わなかった。この期間中、個人としては2022年の女子バロンドールにノミネートされ結果は4位、2021-22年のUEFA女子年間最優秀選手ランキングで3位となった。

FCバイエルン・ミュンヘン

2024年2月15日、翌シーズンからのFCバイエルン・ミュンヘン加入を発表[4]。契約期間は2027-2028年シーズンまで、 移籍金は45万ユーロでドイツ女子サッカー選手史上最高金額だった[5]。しかし2024-25年シーズン開幕直前、ドイツ代表でのオーストリア戦において、右膝十字靭帯及び内側側副靭帯断裂の重傷を負い、初年度は1試合も出場することができなかった。

2025年8月21日、2025-26年シーズン開幕前のテストマッチであるレアル・マドリード戦にて、65分にジョージア・スタンウェイとの交代でFCバイエルン・ミュンヘンへの移籍後に初めて試合に出場。公式戦での初出場は、8月30日の古巣・VfLヴォルフスブルクとの女子DFBスーパーカップとなり、62分に谷川萌々子との交代起用だった。

9月14日のリーグ第2節・RBライプツィヒ戦で移籍後初となる先発出場、クララ・ビュールのアシストから移籍後初ゴールを含む2得点を記録し、第4節のSCフライブルク戦でもゴールを挙げた。しかし10月18日の第8節・1.FCケルン戦で再び右膝十字靭帯を損傷[6]、またも長期離脱となり以後の試合には出場出来なかった。

2026-27年シーズン、2026年8月31日の第2節・1.FSVマインツ05戦にて、71分よりベルナデット・アマニと交代で出場。前述の1.FCケルン戦以来、316日・約10か月半ぶりにピッチに立った[7]。

第3節・SCフライブルグ戦でも64分より途中出場し、スルーパスでビュールのゴールをアシスト[8]。しかし試合から3日後の9月9日、右膝の炎症による数週間の離脱が発表された[9]。

ドイツ代表

ユース

2014年10月28日、12歳にしてU-15代表にデビュー。対戦相手はスコットランドで、連戦の1試合目に41分にヴェレナ・ヴィーダーに代わって出場した。2日後の2試合目では、ナショナルチームでの初ゴールを決めた。

2016年7月、U-16代表としてノルディックカップに参加し、ノルウェーに次いで2位となった。同年秋には2016 FIFA U-17女子ワールドカップのメンバーにも選出されたが、21人中最年少だった。4試合中3試合に出場、カメルーン戦とスペイン戦でゴールを挙げた。

2017年5月、U-17欧州女子選手権 2017に出場、グループリーグ第1節のスペイン戦で先制ゴールを挙げ、チームの大会初得点を記録した。その後勝ち進んだドイツは、決勝で再びスペインと対決しPK戦の末に優勝、オーバードルフは大会の最優秀選手に選ばれた[10]。

2017年9月にU-19代表にデビューし、2018年4月までU-19欧州女子選手権 2018の予選6試合に出場。この間、2018年夏にはU-20代表として2018 FIFA U-20女子ワールドカップにも出場、ドイツ代表中最年少だった。

A代表

ドイツ代表でのオーバードルフ(2021年)

2019年1月、冬季トレーニングキャンプで初めてA代表チームに招集され、2019年4月6日の親善試合・スウェーデン戦でデビューを果たす、当時17歳109日であり、ドイツ女子代表へのデビューとしては8番目の若さだった[11]。

同年初夏の2019 FIFA女子ワールドカップでもメンバーに選出され、グループリーグ初戦の中国戦で交代出場、17歳5ヶ月20日でのワールドカップ初出場により、それまでビルギット・プリンツが保持していた最年少記録を塗り替えた。同年9月3日、欧州女子選手権2021・予選のウクライナ戦で代表初ゴールを記録、こちらは17歳259日で代表チーム史上6番目の年少記録となった。

本選は新型コロナウイルス感染症の流行により1年延期された本選においては、累積警告により出場停止となったフィンランド戦を除く、6試合中5試合に出場。ドイツは決勝まで進出したが、イングランドに敗れ準優勝となった。個人としては、最優秀若手選手とベストイレブンに選出された[12]。翌年の2023 FIFA女子ワールドカップでもメンバー入りし3試合中2試合に出場したが、史上初のグループステージ敗退という辛酸を舐めた[13]。

2024年パリオリンピックにおいても、当初はメンバーに選出されていたが、開幕直前の7月16日、欧州選手権2025予選のオーストリア戦で右膝十字靭帯及び内側側副靭帯断裂の重傷を負い、メンバーから除外された[14]。この怪我により、欧州選手権2025本選にも出場することは出来なかった。

人物

  • 同性愛者であり、2026年1月にはFCバイエルン・ミュンヘンのチームメイト(当時)であるナタリア・パディラとの交際を公表した[15]。
  • サッカー界における男子と女子との格差改善を訴え、欧州女子選手権2022開催中には「女子も男子もサッカーはサッカー」と発言。これが同年のドイツサッカー文化賞において、年間最優秀サッカー名言賞に選ばれた[16]。

個人成績

クラブ

2025年10月19日現在
クラブ シーズン リーグ 女子ポカール 女子CL 他[注釈 1] 合計
リーグ出場ゴール出場ゴール出場ゴール出場ゴール出場ゴール
SGSエッセン 2018–19 女子ブンデスリーガ 16922––1811
2019–20 20340––243
合計 361262––4214
VfLヴォルフスブルク 2019–20 女子ブンデスリーガ – – 3[注釈 2] 0 – 3 0
2020–21 2075431–2812
2021–22 1724190–303
2022–23 1734080–293
2023–24 1753120–226
合計 7117166251–11224
FCバイエルン・ミュンヘン 2024–25 女子ブンデスリーガ 0000000000
2025–26 5310101083
2026–27
合計 5310101083
キャリア通算 112322382611016241
  1. ↑ DFBスーパーカップ含む
  2. ↑ 延期されていた為、本来なら加入前の2019-20年シーズンに出場した。

代表

2026年5月16日現在
チーム年出場ゴール
ドイツ
2019122
202040
202170
2022121
202390
202461
202500
202600
通算514
ゴール一覧
No. 日時 場所 対戦国 スコア 最終結果 大会
12019年9月3日ウクライナ、アリーナ・リヴィウ ウクライナ4–08–0欧州女子選手権2021・予選
22019年9月3日ギリシア、クレアンティス・ヴィリディス・スタジアム ギリシャ2–05–0欧州女子選手権2021・予選
32022年4月9日ドイツ、ビーレフェルダー・アルム ポルトガル1–03–02023 FIFA女子ワールドカップ・ヨーロッパ予選
42024年4月9日ドイツ、ティヴォリ アイスランド3–13–1欧州女子選手権2025・予選

タイトル

クラブ

ドイツの旗 VfLヴォルフスブルク
ドイツの旗 FCバイエルン・ミュンヘン

ドイツ代表

個人

外部リンク

脚注

出典

  1. ↑ “Lena Oberdorf: Mit 16 bei der U 20-WM”. Deutscher Fußball-Bund. 2018年8月11日. 2018年10月6日閲覧.
  2. ↑ レナ・オーバードルフ:ドイツ女子サッカー界の中心で輝く至宝
  3. ↑ “U17-Europameisterin wechselt zur SGS Essen - Der Frauenfussball-Bundesligist aus Essen.”. web.archive.org (2019年6月8日). 2019年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月31日閲覧。
  4. ↑ FC Bayern verpflichtet Lena Oberdorf
  5. ↑ Lena Oberdorf: Bayern Munich sign Wolfsburg midfielder
  6. ↑ Lena Oberdorf out with cruciate ligament tear
  7. ↑ Two returnees, lots of powerful emotions: How Gwinn & Oberdorf experienced their comebacks
  8. ↑ Nächster Rückschlag - Oberdorf fällt wieder aus
  9. ↑ Lena Oberdorf sidelined for time being
  10. ↑ Ruszkai, Ameé. “レナ・オーバードルフ:ドイツ女子サッカー界の中心で輝く至宝”. www.goal.com. 2024年2月5日閲覧。
  11. ↑ Lena Oberdorf - The Jewel in Germany's young generation's forge of Talent
  12. ↑ Vier Titelheldinnen in der Turnier-Elf – Diacre bleibt
  13. ↑ Wenig Weltklasse, keine Kadertiefe, falsche Entscheidungen: Die Gründe für das WM-Aus
  14. ↑ Lena Oberdorf erleidet Kreuz- und Innenbandverletzung
  15. ↑ Teamkollegin neue Partnerin: Bayern-Star Oberdorf zeigt sich verliebt bei Sonnenuntergang
  16. ↑ DFB-Spielerin mit Spruch des Jahres
  17. ↑ “Fritz-Walter-Medaille in Gold an Havertz, Katterbach und Pawollek”. DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V.. 2021年10月31日閲覧。
  18. ↑ “Fritz-Walter-Medaille in Gold an Kühn, Bühl und Adeyemi” (ドイツ語). DFB - Deutscher Fußball-Bund e.V.. 2021年10月31日閲覧。
  19. ↑ “Wirtz, Katterbach und Oberdorf erhalten Fritz-Walter-Medaille in Gold” (ドイツ語). kicker. 2021年10月31日閲覧。