ローマナイズド
| ローマナイズド | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 欧字表記 | Romanised | |||||||||||
| 品種 | サラブレッド | |||||||||||
| 性別 | 牡 | |||||||||||
| 毛色 | 鹿毛 | |||||||||||
| 生誕 | 2015年2月5日(11歳) | |||||||||||
| 父 | Holy Roman Emperor | |||||||||||
| 母 | Romantic Venture | |||||||||||
| 母の父 | Indian Ridge | |||||||||||
| 生国 |
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| 生産者 | Monica Aherne | |||||||||||
| 馬主 | Robert Ng | |||||||||||
| 調教師 |
Ken Condon( | |||||||||||
| 競走成績 | ||||||||||||
| 生涯成績 | 20戦5勝 | |||||||||||
| 獲得賞金 | £1,031,587 | |||||||||||
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ローマナイズド(英語: Romanised、2015年2月5日[1] - )は、アイルランドの競走馬である。主な勝ち鞍はアイリッシュ2000ギニー(2018年)、ジャック・ル・マロワ賞(2019年)。
来歴
ローマナイズドは、額に星があり3本の所謂靴下を持つ鹿毛の馬であり、アイルランドのティペラリー県にある母モニカと息子3人のアハーン一族が経営するプロスペクトステーブルで生産された。
生後僅か1週間でブラッドストックエージェントのジョン・マコーマックに売却された後[2]、シンガポールの実業家である黄志祥の所有馬となり、キルデア県カラにあるケン・コンドンの厩舎で調教を受けることとなった。
競走馬時代
特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[3]
2歳(2017年)
4月24日にナヴァン競馬場の6ハロン戦において、以降3歳までの主戦となるシェーン・フォーリー鞍上でデビューし、18頭立てで単勝15倍の伏兵となった。出遅れ気味であったものの、終盤に伸びを見せ、ジェシカ・ハリントン厩舎のブリックバイブリックに半馬身差付けて勝利[4]。
続いてイギリスに遠征し、ロイヤルアスコット開催のコヴェントリーステークス(G2)に出走すると、残り2ハロンで上手く加速できない場面もあり、勝ち馬ラジャシンハから2馬身強差の7着。
8月13日にはパット・スマレンを鞍上に迎え、カラ競馬場のフェニックスステークス(G1)に出走。単勝9.0倍の4番人気に支持されると、後方待機から終盤に追い上げたものの、エイダン・オブライエン厩舎のスーネーションに続く6着に終わった。
9月2日には再びイギリスに遠征し、再びフォーリー鞍上でサンダウン競馬場の7ハロン戦であるソラリオステークス(G3)に出走すると、勝ち馬マサーから2馬身差の2着。
3歳(2018年)
3歳初戦は5月7日にネース競馬場で行われたリステッド競走のテトラークステークスに出走。不利を受けつつも、ダーモット・ウェルド厩舎のイメイジングが勝利する中で6着。
その19日後、カラ競馬場のアイリッシュ2000ギニー(G1)に出走すると、11頭立てで2000ギニーステークス4着のエラルカムがユーエスネイビーフラッグを抑えて1番人気に支持され、スーパーレイティヴステークス勝ち馬グスタフクリムトやアメジストステークス勝ち馬ジバなどが続く中、ローマナイズドは単勝26倍の伏兵となった。後方からの競馬で、直線で外に持ち出すと着実に伸び、残り100メートルでユーエスネイビーフラッグを交わすと、そのまま力強く伸びて2馬身以上差を付けて勝利した[5]。2017年7月以来勝利から遠ざかっていたコンドン調教師は、夢のようだとして、勝てずに苦労してきたが素晴らしい馬であることは分かっていたと語り、馬を気に入ることはできても、ゴドルフィンやバリードイルのような勢力に立ち向かうのは厳しいと付け加えた。更に、大穴扱いだとわかっていたものの、常に見せていた才能で素晴らしい走りをすると信じていたが、ついに本格化したようだと語った[6]。
6月にはロイヤルアスコット開催のセントジェームズパレスステークス(G1)に出走して単勝7.0倍の3番人気に支持されたが、先頭に絡むことなく、勝ち馬ウィズアウトパロールから6馬身以上離されて10頭立ての7着に終わった。
8月12日にはフランスに遠征し、初の古馬との対決となるドーヴィル競馬場のジャック・ル・マロワ賞(G1)に出走すると、普段よりも前目に進めたが終盤でスピードを欠き、アルファセントーリの5着。
10月20日、アスコット競馬場でのクイーンエリザベス2世ステークス(G1)には単勝41倍で出走し、ロアリングライオンが勝利する中で11頭中9着。
4歳(2019年)
以降の全レースで騎乗するビリー・リーを鞍上に迎え、4歳初戦はネース競馬場の7ハロン戦であるグラッドネスステークス(G3)に出走したが、勝ち馬イメージングから2馬身弱の5着となった。
5月18日にニューベリー競馬場のロッキンジステークス(G1)に出走すると、ムスタシュリー、ローレンス 、アクシデンタルエージェントに次ぐ14頭立ての4着に入った。
6月18日にロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークス(G1)に出走すると、単勝26倍となり、進路を確保する際に度重なる不利に見舞われながらも、ロードグリッターズ、ビートザバンク、ワンマスターに次ぐ僅差の4着と健闘した。
7月20日、カラ競馬場の7ハロン戦であるミンストレルステークス(G2)に出走すると、イギリス調教のから遠征してきたパレロワイヤル賞勝ち馬ヘイガマンに次ぐ単勝3.0倍の2番人気に支持された。中団で追走し、先頭のオールザキングスメンがヘイガマンに交わされた後、残り1ハロンでヘイガマンを差し切ると1馬身差で勝利した[7]。 レース後にコンドン調教師は、馬が進路が開いた瞬間に鋭い反応を見せ、先頭に立ってからは余裕を持っていたとリー騎手が述べていたことに触れ、今年は馬が精神的に大人びてきて扱いやすくなった、良い走りだったと語った[8]。
8月11日、ドーヴィル競馬場で行われたジャック・ル・マロワ賞(G1)に出走すると、8頭立てで3歳牝馬のウォッチミーに次ぐ単勝4.5倍の2番人気に支持された。スタディオブマン、プール・デッセ・デ・プーラン2着のシャマン、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ勝ち馬のラインオブデューティなどが出走したレースでは、ペースメーカーのサクセスデイズがヴォーカルミュージックと先頭を争う中、5番手で待機し残り400メートルの地点で進出を開始した。残り300メートルでシャマンが先頭に立ったが、ローマナイズドは残り120メートルで抜け出し、1馬身差以上付けて快勝した[9]。コンドン調教師は、クラシックを勝つことに勝るものはないが、幼い頃から競馬を見て育った自分にとって、この歴史と格式ある競走の勝ち馬となることは意義深いとし、精神的にも成長したこの馬にとってこれが最高のレースだったと言えるだろうと語った[10]。
9月8日、ロンシャン競馬場で行われたムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)では単勝4.2倍の1番人気に支持された。道中は中団を追走して残り200メートル付近で先頭に立ったが、サーカスマキシマスに交わされ、ハナ差で敗れた。この際、サーカスマキシマスが左に斜行してローマナイズドの進路を妨害されていたが、裁決委員による審議の結果として着順は確定した[11]。コンドン調教師は、馬主側が不服申立てを行う意向であることを明かし、今回の件は極めて明白なケースだと考え、馬の実績やキャリアを公平に評価するために申し立てを行うことになったと述べた[12]。9月19日、不服申立て審査委員会は当初の裁定を支持したため、レーシング・マネージャーのルパート・プリチャード=ゴードンは、非常に有力な根拠があると考えており少し残念だが、最終的には向こうが決定することではあり試してみる価値はあったと感じていると述べた[13]。
5歳(2020年)
同年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、6月に競馬が無観客で再開されるまでに多くの競走が中止や日程変更を余儀なくされた。5歳初戦は7月18日のミンストレルステークス(G2)に出走し、グラッドネスステークス勝ち馬ランカスターハウスに次ぐ単勝3.25倍の2番人気に支持された。道中は3番手を追走し、多少の不利もあったが、残り1ハロンを切った辺りで逃げるランカスターハウスを交わしてリードを広げ、1馬身半以上の差を付けて勝利[14]。コンドン調教師は、理想よりは重馬場であったと言い、休養明けに相性の良い地元の競走で始動してのこの結果には大いに満足しており、息の入りも確認できたとして、実戦に勝る調教はないと述べた[15]。
8月には再びジャック・ル・マロワ賞(G1)に出走し、残り400メートルで後方から追い上げたが届かず、パレスピアが勝利する中で7頭中5着に終わった[16]。
翌月には再びムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)に出走したが、6頭立ての最下位6着に敗れた。
2ヶ月以上経った11月にはダンダーク競馬場のオールウェザーの競走に出走して圧倒的1番人気に支持されたが、先頭に立ったものの最終盤で他馬に交わされて3着に終わった。
12月13日にはシャティン競馬場で行われた香港マイル(G1)に単勝オッズ119倍の伏兵として臨んだが、出遅れも響き、ゴールデンシックスティが勝利する中で最下位に終わった[17]。
6日後、競走馬引退が発表された。コンドン調教師は、2歳春の本格的な調教開始当初から早熟性、スピード、そして高い能力を見せていたと語り、最大の持ち味は、卓越した巡航速度と、電光石火の瞬発力であったとした[18]。
種牡馬時代
フランスのノルマンディーにあるクラルベック近郊のブークト牧場において、種付け料7000ユーロの種牡馬として供用が開始された[18]。
血統表
| 父系 | デインヒル系 [§ 2] | |||
|---|---|---|---|---|
父 Holy Roman Emperor2004 鹿毛 |
父の父 *デインヒル1986 鹿毛 |
Danzig | Northern Dancer | |
| Pas de Nom | ||||
| Razyana | His Majesty | |||
| Spring Adieu | ||||
父の母 L'On Vite1986 鹿毛 |
Secretariat | Bold Ruler | ||
| Somethingroyal | ||||
| Fanfreluche | Northern Dancer | |||
| Ciboulette | ||||
母 Romantic Venture1997 栗毛 |
Indian Ridge 1985 栗毛 |
Ahonoora | Lorenzaccio | |
| Helen Nichols | ||||
| Hillbrow | Swing Easy | |||
| Golden City | ||||
母の母 Summer Trysting1992 鹿毛 |
Alleged | Hoist The Flag | ||
| Princess Pout | ||||
| Seasonal Pickup | The Minstrel | |||
| Bubinka | ||||
| 母系 (F-No.) | (FN: 8-f) [§ 3] | |||
| 5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×4×5、Natalma 5×5×5 [§ 4] | |||
| 出典 | ||||
- 父ホーリーローマンエンペラーは2歳で活躍し、3歳時点で種牡馬入りしたことで知られる。ローマナイズドは8年目の産駒[21]。
- 母ロマンティックベンチャーはデビュー戦で勝利を収め、続くメイトロンステークスで着外に終わった後に引退した[22]。
- ロマンティックベンチャーの半弟にはホーリーローマンエンペラー産駒デザインズオンローム。
- 3代母シーズナルピックアップの牝系子孫にギガキックなど。
- 4代母ブビンカの牝系子孫にグレイスワロー[20]、カヴァートラブ、シゲルピンクルビー、シゲルピンクダイヤなど。
脚注
- 1 2 “Romanised pedigree”. Equineline. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ Thomas, James (2018年5月27日). “Coolmore employee Aherne still in shock after breeding Classic hero Romanised”. Racing Post. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Romanised | Race Record & Form”. Racing Post. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Irish Stallion Farms European Breeders Fund Maiden result”. Racing Post (2017年4月24日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Irish 2000 Guineas result”. Racing Post (2018年5月26日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ Cook, Chris (2018年5月26日). “Romanised causes 25-1 shock in Irish 2,000 Guineas at Curragh”. The Guardian. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Minstrel Stakes”. Racing Post (2019年7月20日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Romanised storms to success in Minstrel Stakes for Ken Condon”. Racing TV (2019年7月20日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Prix Jacques Le Marois result”. Racing Post (2019年8月11日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Group 1 glory for Romanised in Prix Jacques Le Marois”. Timeform (2019年8月11日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Prix du Moulin result”. Racing Post (2019年9月8日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ Burton, Scott (2019年9月8日). “Circus Maximus Survives Inquiry to Win Prix du Moulin”. The Blood-Horse. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ Burton, Scott (2019年9月19日). “Circus Maximus team relieved to keep Moulin after Romanised appeal fails”. Racing Post. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Minstrel Stakes result”. Racing Post (2020年7月18日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Romanised back with a bang in Minstrel Stakes” (2020年7月18日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Prix Jacques le Marois result”. Racing Post (2020年8月16日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Hong Kong Mile result”. Racing Post (2020年12月13日). 2026年9月4日閲覧。
- 1 2 Peacock, Tom (2020年12月19日). “Classic hero Romanised retired to join Haras de Bouquetot roster”. Racing Post. 2026年9月4日閲覧。
- 1 2 3 4 “5代血統表 血統情報 Romanised(IRE)”. JBISサーチ. 2026年9月4日閲覧。
- 1 2 “Remembrancer Mare – Family 8-f”. Thoroughbred Bloodlines. 2012年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月2日閲覧。
- ↑ “Holy Roman Emperor – Stud Record”. Racing Post. 2019年12月29日閲覧。
- ↑ “Romantic Venture Race Record & Form”. Racing Post. 2026年9月4日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post