双葉会

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双葉会
双葉会が本部を置く双葉学園の外観
双葉会が本部を置く双葉学園の外観
創立者 西田 好之助
団体種類 社会福祉法人
設立 1954年1月
所在地 福岡県北九州市小倉南区長行東三丁目13-17
双葉学園内
北緯33度49分0.52秒 東経130度51分24.87秒 / 北緯33.8168111度 東経130.8569083度 / 33.8168111; 130.8569083座標: 北緯33度49分0.52秒 東経130度51分24.87秒 / 北緯33.8168111度 東経130.8569083度 / 33.8168111; 130.8569083
法人番号 1290805000512
起源 戦災孤児収容所
主要人物 理事長 窪田秀樹
業務執行理事 田中秀憲
活動地域 福岡県北九州市
活動内容 児童福祉施設及び高齢者福祉施設の運営
活動手段 第一種社会福祉事業
・児童養護施設の運営
・特別養護老人ホームの運営
第二種社会福祉事業
・保育所の運営
・老人デイサービス事業
・老人短期入所事業
・児童家庭支援センター事業
・子育て短期支援事業
・小規模多機能型居宅介護事業
・認知症対応型老人共同生活援助事業など(一部省略)
収入 事業運営の公費:約12億5,500万円
施設・設備に係る公費:約1億円
(2023年度)
基本財産 約24憶円(2024年度)
従業員数 222名(2017年度)
ウェブサイト http://www.futaba-kai.or.jp/
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双葉会(ふたばかい)は、福岡県北九州市小倉南区に本部を置く社会福祉法人。

法人の概要

双葉会は福岡県北九州市小倉南区(双葉学園内)に本部を置く社会福祉法人で、1954年(昭和29年)1月に法人設立認可を受け、2026年度(令和8年度)で72年目を迎える[1][2]。

事業

双葉会の主力事業は、「地域に根ざした福祉サービスを提供します。」をモットーに、介護老人福祉施設「双葉苑」、地域密着型介護老人福祉施設「第二双葉苑」及び「ふたばのその」などで展開する高齢者福祉事業である。その他の事業としては保育事業、児童福祉事業、駐車場事業がある[1][2]。

職員数は、2024年時点で計222名[2]。大部分は主力である高齢者福祉事業に従事する。

目的

双葉会の登記の目的欄においては、「多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるように創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるよう支援することを目的と」しているとある[1]。

理事長

双葉会の創立者及び歴代理事長は、次のとおりである(2024年6月現在[3][4][5])。

  • 創立者 - 西田好之助(1945年就任)
  • 初代理事長 - 西田サン(1954年就任)
  • 第2代理事長 - 西田稔夫(1957年就任)
  • 第3代理事長 - 西田孝子(2017年就任)
  • 第4代理事長 - 真名子放弦(2018年就任)
  • 第5代理事長 - 高原堅次(2019年就任)
  • 第6代理事長 - 柏木修(2020年就任)
  • 第7代理事長 - 窪田秀樹(2024年6月就任、現在に至る)

役員等

2024年度の双葉会の役員は次のとおりである(2024年10月現在[3][5][6])。

  • 理事長 - 窪田 秀樹(非常勤)
  • 業務執行理事 - 加藤賢次(常勤)
  • 理事 - 迫田学(弁護士)
  • 理事 - 田中秀憲(児童福祉事業のトップ)
  • 理事 - 西田二郎(高齢者福祉事業のトップ)
  • 理事 - 萩野清隆
  • 監事 - 江口勝彦
  • 監事 - 渕上耕司

行政指導

西田は2017年当時、6600万円もの不正会計をした責任をとって退任した経緯があるため[7][8][9]、北九州市役所は西田を理事に再任させることは、業務を改善しようとする法人の姿勢としては不適切であるとして、会に対して行政指導を行っている[10][11]。

しかし、双葉会は双葉会事件が発覚した2019年から7年以上の間、当該行政指導を無視して西田を理事に起用し続けているだけでなく、双葉苑、第二双葉苑及びふたばのそのの施設長にも起用している[12][13][14]。

評議員

2024年度の評議員は以下のとおりである(2025年6月現在[5][15])。

  • 井上靖
  • 柿内よし子(高塔会の評議員も兼務する[16])
  • 畑山誠司
  • 日野正義
  • 福田雅章
  • 舩戸亜紀
  • 村地史朗

児童養護施設

双葉会が2024年度(令和6年度)において運営している児童養護施設は次のとおり[17]

  • 児童養護施設「双葉学園」(1945年9月開設[18])
  • 児童養護施設「双葉学園みのり」(2018年4月開設)
  • 地域小規模児童養護施設「壱葉(いちは)」(2022年4月開設)
  • 地域小規模児童養護施設「弐葉(にいは)」(2023年9月開設)
  • 地域小規模児童養護施設「参葉(みつは)」(2023年9月開設)
  • 地域小規模児童養護施設「コスモス」(2025年2月開設)

法人の歴史

  • 1945年 - 西田好之助が双葉学園を、福岡県北九州市小倉南区長行東に創立した[19]。
  • 1954年 - 社会福祉法人の認可を受け、西田サンが理事長に就任した[19]。
  • 1957年 - 西田サン理事長が退任し、その後任に西田稔夫が就任した[19]。
  • 1966年 - 保育所及び双葉保育園を、福岡県北九州市小倉南区に開設した[19]。
  • 1996年 - 西田稔夫理事長が藍綬褒章を受章した[20]。
  • 1998年 - 児童自立生活援助事業「双葉ホーム」、介護老人福祉施設「双葉苑」などを開設した[19]。
  • 2000年
  • 2008年 - 地域密着型介護老人福祉施設「第二双葉苑」、グループホーム「双葉荘」を開設した[19]。
  • 2013年
  • 2015年1月頃 - 双葉学園で男性職員Xが入所男子児童(小学生)に対して性的虐待をした[28]。
  • 2017年
    • 6月 - 双葉学園で男性職員Yが女子児童を性的虐待していたことが発覚した[29]。
    • 7月 - 小規模多機能型居宅介護「ふたばのみのり」を開設した[19]。
    • 8月 - 西田稔夫理事長が死去したため[30][31]、その後任に西田孝子が就任した[32][33]。
    • 10月 - 補助金等約6,000万円の不正受給など、計25件の不適切な業務運営が発覚した[7][8][9]。
  • 2018年
    • 3月 - 西田孝子は理事長を退任し、その後任に真名子放弦が就任した[33]。双葉会の理事会は理事13名から6名体制に変更した[34]。
    • 4月 - 児童養護施設「双葉学園みのり」を福岡県北九州市八幡西区に開設した[35]。
    • 8月 - 双葉学園みのりの開設費約1,400万円に関する書類のほとんどを紛失していたことが発覚した[36]。
    • 9月 - 西田孝子が過去自身の給料を昇給させたことにつき、北九州市役所は改善勧告をした[37]。双葉学園で、男性職員Xが入所男子児童(中学生)に対して性的虐待をした[38][39]。
    • 12月 - 双葉学園で男性職員Xが入所男子児童(小学生)に対して性的虐待をした[40][41]。児童相談所は、双葉学園の入所男子児童を保護し、その一部は精神病院に措置入院させた[28]。
  • 2019年
    • 2月 - 真名子放弦が理事長を退任し、後任に高原堅次が就任した[33]。
    • 3月 - 北九州市議会議員の西田一が、会の事業収入約1,700万円を横領していたことが発覚した[9][42][43]。双葉学園で男性職員Xが入所男子児童(中学生)に対して性的虐待をした[44][45]。
    • 5月 - 双葉会は西田一を解雇した[22][23][46]。
    • 6月 - 双葉学園の元職員Xが児童福祉法違反の容疑で逮捕された[47][10][32][48][49]。双葉学園は福岡県警察(少年課・小倉南警察署)から家宅捜索を受けた[38][39]。
    • 7月 - 双葉学園の元職員が強制性交等・児童買春などの容疑で逮捕された[38][39][40][41]。
    • 9月 - 児童相談所は双葉学園の複数の入所男子児童を保護し、その一部を精神病院に措置入院させた[47][28][50]。双葉学園事件に関する鈴木貴美子施設長の言動が北九州市議会で問題となった[47][51]。北九州市役所は、鈴木貴美子が公金である措置費を不正使用したとする住民監査請求を正式受理した[52][53]。
    • 10月 - 双葉学園の元職員Xが、強制性交等罪、児童買春、児童ポルノ法違反などの容疑で起訴された[54][55][56]。
    • 11月 - 不正受給の責任をとって退任した理事(西田二郎)を再び理事としたことについて行政指導を受けた[10][11]。双葉会は双葉会事件について北九州市役所から改善勧告を受けた[32][57]。
    • 12月 - 鈴木貴美子の長男が海外で双葉会の業務用携帯電話を使用していたことが報道された[58]。元職員Xについて懲役8年の刑が確定[47][59][60][61][62]。
  • 2020年
    • 1月 - 高原堅次が理事長を退任し、後任に柏木修が就任した[63]。双葉学園の鈴木貴美子施設長、及び双葉学園みのりの西田孝子施設長を解任した[47][64]。
    • 2月 -前月に双葉学園の施設長を解任させられた鈴木は、児童指導員として双葉学園みのりに入職した[47]。入所男子児童3名に対して身体的虐待をした男性職員Uが諭旨免職となった[65]。
  • 2021年
    • 2月 - 双葉会は鈴木貴美子に対して793万円の支払いを求める民事訴訟を福岡地方裁判所小倉支部に起こした[66]。
    • 6月 - 双葉会は北九州市役所の改善勧告を無視し、再び西田二郎を理事に再任させた[47][33]。
    • 12月 - 福岡県弁護士会は、人権侵害があるとして、双葉会に対して人権救済勧告を執行した[47][67][68]。
  • 2022年4月 - 双葉学園の分園として、戸建住宅を改装した地域小規模児童養護施設「壱葉」を開設した[69]。
  • 2023年9月 - 双葉学園の分園として、戸建住宅を改装した地域小規模児童養護施設「弐葉」及び同「参葉」を開設した[70]。
  • 2024年
    • 3月 - 双葉学園みのりの男性職員乙が性的姿態撮影処罰法違反の容疑で逮捕された[71]。
    • 4月 - 双葉会は社会福祉法等に抵触する恐れがあるため、解雇した西田一市議会議員(元双葉会理事・鈴木の兄)側に対して、市議の選挙用品を施設外に撤去するよう要請したが、西田側がこれを拒否していたことが発覚した[72]。
    • 8月 - 福岡地方裁判所小倉支部は、双葉会の請求とおり鈴木貴美子に793万円の支払いを命じた[73]。
  • 2025年
    • 2月 - 双葉学園みのりの分園として、戸建住宅を改装した地域小規模児童養護施設「コスモス」を開設した[74]。
    • 4月 -双葉会の理事会は前年の判決を受け、双葉学園みのりの鈴木貴美子の退職を決議したことから、同人は4月、兄弟が施設長を務める双葉会の特別養護老人ホームにおいて事務職員として入職した[75]。
    • 6月- 前年度、児童養護施設における児童同士の暴力トラブルにより、被害児童は入院、加害児童は警察で事情聴取されたこと、また入所児童の自殺未遂が発生していたことが公表された[76]。
  • 2026年
    • 6月 - 2021年に提起された鈴木を被告とする裁判について、福岡高裁において判決が確定した[75]。 双葉会は児童養護施設内で発生した事件・事故等の概要や件数を長年発表していたが、2025年分より非公表とするとした(詳細は下記の「事件発覚から現在までの児童養護施設の状況」を参照)[77]。

法人に関する事件

概要

双葉会事件における児童虐待は次に示す12件の事件から構成されている。

児童虐待の概要
児童虐待事件の概要 被害者児童 加害者 加害職員の顛末
事件の種類 発生件数 男子児童 女子児童 男性職員 男子児童 逮捕者 退職者
性的虐待 9件 8名 2名 3名 3名 2名 3名
身体的虐待 3件 3名 1名 1名
合計 12件 11名 2名 4名 3名 2名 4名

職員2名の逮捕

鈴木貴美子は、日頃より高圧的な姿勢で職員に接しており、職員は鈴木に何も言えない状態になっていたため、男性職員らの労務管理ができていなかった[47][78]。このため2019年には、部下の男性指導員X(児童指導員)が強制性交などにより逮捕されたほか、2024年にも部下の男性指導員乙(児童指導員)が、性的姿態撮影処罰法違反の容疑で逮捕されていた[71]。

事件の発覚

元双葉会の職員及び退所児童らは2019年、「双葉学園の鈴木貴美子施設長の放漫な児童施設の運営により、10名以上の入所児童が複数の男性職員ないし一部の男子児童から虐待を受けている」旨を福岡県警察本部少年課及び北九州市役所子ども家庭局に通報・通告するとともに、福岡県弁護士会に子どもの人権救済を申し立てた。また、福岡県北九州市に居住する第三者の男性は2019年、「鈴木が公金である措置費を、私的な携帯電話料や飲食代などの支払いに流用しているのは違法・不当」とする主旨の住民監査請求及び行政訴訟を提起した。鈴木は住民監査請求を知ると、飲食代のみ双葉会に全額返金していた[47][52][53][79][80]。

事件当時の施設内の状況

北九州市社会福祉審議会は2019年11月、双葉会の当時の理事会及び施設長について、次のとおり指摘している[47][78]。

  • 鈴木貴美子施設長は、加害職員Xによる指導記録の不記載、勤務時間外の不用意な居残り等について労務管理できていなかった。
  • 鈴木は事件発覚前・後において夜警を強化しなかったことから、入所する男子児童間の性暴力が見過ごされていた。
  • 男性職員Xから性的な虐待を受けていた一部の被害児童は、男子児童間の性暴力においては加害者に転化していた。
  • 鈴木は事件発覚前・後において心理療法担当職員2名を欠員させ、入所児童に対する心のケアができていなかった。
  • 鈴木は事件について、「加害職員の個人的な性的嗜好(同性愛)の問題。」などと断じ、あたかも施設や双葉会は被害者であるとの誤った認識を持ち続けていた。他方、双葉会の理事会においても、双葉会事件は加害職員の個人的(同性愛)な問題と結論付け、事件の原因などについてほとんど議論しなかった。
  • 西田孝子及びその長女の鈴木は、日頃より高圧的な姿勢で職員に接していたことから、職員は両施設長に何も言えない状態になっていた。
  • 双葉会の理事会は適格性を欠いている西田及び鈴木を放任するなど、内部統制システムが機能不全の状態に陥っていた。

事件発覚から現在までの児童養護施設の状況

事件発覚以降の2021年4月から2026年3月の間において、双葉学園及び双葉学園みのりでの主な事件・事故等の発生状況は以下のとおりである[71][76][81][82][83][84]。なお、双葉会は2025年度分よりこれらの公表を取りやめた[77]。

職員の違法
行為不祥事
入所児童間の
性的暴力
放置・放任 対職員暴力 入所児童の
トラブル・喧嘩
児童間の
不適切な行為
入所児童間の
問題行動
無断外泊
又は無断外出
2021年度 2件 2件 4件
2022年度 3件(詳細非公表) 1件 5件 12件 4件 2件 9件
2023年度 1件 2件 1件 1件 2件 6件
2024年度 1件 2件 1件

13件

3件
2025年度 少なくとも5件[注釈 1] 双葉会が非公表としたため各件数は不明(非公表の理由も不明)
  • 2019年には男性職員Xが強制性交等で逮捕されたほか、2023年度では男性職員乙(児童指導員・37歳)が、小学5年生の女子児童(当時11歳)のスカートのなかを、モバイルバッテリーに偽装した小型カメラで撮影しようとしたとして、性的姿態撮影処罰法違反の容疑で逮捕された[71][85][86][87][88][89][90][91]。
  • 2024年度において、児童養護施設内の入所児童間のトラブル・喧嘩により、被害児童は入院し加害児童は警察で事情聴取された。このほか入所児童による自殺未遂が発生した[76]。
  • 2025年度については「監査指摘事項5」参照

監査指摘事項1

2009年から北九州市議会議員を務めていた西田一は、2013年からは双葉会の理事も務めていたが、2017年に補助金等6000万円の不正請求、2019年には1700万円の横領が発覚したことから同年5月に双葉会を解雇された。その後の2021年からは高塔会(暁の鐘学園)の理事長に就任し2024年8月には急遽退任したものの[22][30]、高塔会の押川剛新理事長は翌年2月、西田一を被告とする民事訴訟を福岡地方裁判所小倉支部に提起している[92]。

不正受給

市役所は西田一及び西田二郎に対して、2018年と2019年に実施した一般指導監査および特別指導監査において少なくとも次の4点の指摘をした[32][36]。

  • 双葉学園において「児童養護施設分園型自活訓練事業」を行っていた2011年~2018年の間、入所児童に対する業務に従事していない事務員を、児童指導員や保育士として位置づけるなどの手口で、計約6,000万円を不正受給した[7][8][9][93][94]。
  • 領収書などの無い使途不明金約293万円があった[95]。
  • デパートの商品券230万円分が換価されているが、その使用用途が不明であった。
  • ホテルの商品券100万円分が換価されているが、その使用用途が不明であった。

横領

西田一は、双葉学園の屋上にある携帯電話基地局の設置料:約1,700万円(毎月:約10万円×13年以上)を個人口座に振り込ませて、花見・カラオケ・懇親会など私的な支出にほぼ全額を使っていた。

国税庁小倉税務署は、仮装や隠蔽を伴う悪質な所得隠しとして、2019年3月に無申告加算税を課した。双葉会は2019年5月、西田を解雇すると共に、同年8月には西田を被告とする民事訴訟を提起した[9][22][23][96][97]。

市条例違反

西田一は、2009年以降北九州市の市議会議員を務めているため、北九州市の資産公開条例により保有する資産を同年以降北九州市役所に報告する義務があった。西田は横領していた前項の事業収入約1,700万円について、北九州市の資産公開条例に基づく報告書に一切記載していなかった[98]。

車両の不正使用

西田一は少なくとも2013年から2018年の5年もの間、双葉会の業務用の車両(日産・エルグランド)を、登庁や地域行事への参加、買い物などに使用していた[99][100][101]。

北九州市役所子ども家庭局は2018年9月、双葉会が公費589万円を支出して購入した業務用の車両を、西田に対して無償で使用させていたことは社会福祉事業の観点から適性を欠くと行政指導した。

施設の不正使用

西田一は自身が所有する自己の選挙資材を双葉会の施設内で保管させ続けていた[102]。

前項の車両の不正使用に関する行政指導を受けた双葉会は、西田所有の選挙資材を双葉会の施設内で保管することは、社会福祉法ないし公職選挙法に抵触する可能性があると判断した。双葉会は、双葉学園1階の児童家庭支援センターで就業している西田一の妻に対して当該選挙資材の撤去を求めた。すると西田は北九州市役所子ども家庭局に対して、「児童家庭支援センター長である妻に対して子育てに関する相談業務以外のことを求めるのは、私の妻に対するパワハラだ。」などと抗議して、選挙資材の撤去を拒否した[102]。

監査指摘事項2

双葉会の理事長を50年以上にわたり務めてきた西田稔夫が2017年8月に死去したことで[103]、同年9月に西田孝子が理事長に就任したものの[47]、同年10月に市役所の補助金等約6,000万円を不正受給していたことが発覚した。このため西田孝子は理事長職を辞し、2018年4月より新規開設された双葉学園みのりの施設長に就任した[104][105]。

  • 西田孝子は月額44万円であった自身の給料を、段階的に74万円まで引き上げた[36]。このため福岡地裁は当該母に190万円の支払を命じた[73]。
  • 双葉学園みのりの開設に必要な物品等の経費1,400万円について、予算及び補正予算に計上することなく初度調弁したうえ、これに係る見積書、契約書、請求書などの関係書類がほとんど保存されていなかった[36]。
  • 西田孝子は2018年から2019年の間、定められた時間に就業しなかったうえ、他施設(双葉学園)の給食を「検食」と称して、勝手に自宅に持ち帰っていた[32]。

監査指摘事項3

西田二郎は、双葉会が運営する双葉苑、第二双葉苑およびふたばのそのの施設長を務めている。西田二郎は双葉会の理事を務めていた2017年当時、不正会計の責任をとり理事を退任したものの、2019年には市役所の行政指導を無視して双葉会の理事職に復帰した[81][106][107]。

公職選挙法違反

双葉会が運営する特別養護老人ホームにおいて、認知症により意思表示をすることができない高齢者3名の投票用紙を使って投票をしたとして、双葉苑の職員4名が公職選挙法違反の疑いで2013年2月に逮捕された[24][25][26]。

逮捕された4名は「自分たちが投票用紙に書いた。」などと供述し、全員が容疑を認めた[108]。双葉苑では北九州市選挙管理委員会から不在者投票所に指定されており、入所者約50名のうち約30名が不在者投票をしていた[108]。

問題となった選挙は、2013年1月27日が投票日であった北九州市議会議員選挙で、西田二郎の兄の西田一が小倉南選挙区から立候補していた。小倉南選挙区には、定数12に対して14名が立候補しており、自民党に所属する西田一は6,001票を集めて5位で再選(2期目)した[108]。西田一は取材に対し、職員が「警察から調べられていたことは知っていたが、私情を挟むことがないように見守っていた。」「逮捕されるとは思わず驚いている。」「投票偽造の指示などは全くしていない。」とコメントした[108]。

逮捕された職員4名のうち1名は、公職選挙法違反(投票偽造)の罪により、懲役1年2カ月、執行猶予5年の刑が確定した[27]。ちなみに逮捕された職員4名のうち2名のみが退職している。

行政指導

西田二郎は、双葉会の理事を務めていた2017年当時、児童養護施設分園型自活訓練事業において補助金など6,000万円を不正受給していたほか、600万円もの使途不明金を発生させた。このため西田二郎はこれらの責任をとり双葉会の理事を退任したものの、2019年6月には理事に復帰した[7][8][9][109]。

北九州市役所は2019年11月、不正受給の責任をとって退任した理事を再び理事とすることは、業務を改善しようとする法人の姿勢としては不適切であると行政指導した[10][11]。

双葉会は双葉会事件が発覚した2019年から7年以上の間、当該行政指導を無視して西田二郎を理事に起用し続けているほか、双葉苑、第二双葉苑及びふたばのそのの施設長に西田二郎を起用し続けている[12][13][14]。

監査指摘事項4

長年にわたり双葉学園の施設長であった西田一の父の西田稔夫が2017年8月に死去したことから[103]、西田一の妹の鈴木貴美子が当該施設長に就任した。しかし当該妹は2022年1月、以下の理由によりに施設長の職を解任された。解任と同時に、当該妹は双葉学園みのりにて児童指導員として勤務したものの[47][35][81][110]、最終的にはその職も失った。

措置費の私的利用

鈴木貴美子は公金である措置費を私的流用した[52][53][66][73][75][111]。

  • 鈴木は、双葉学園の施設長に就任した2017年9月から、自身の給与を給与規定に基づかずに勝手に昇給させ、累計577万1058円をも不正に受給していた[112]。
  • 鈴木は、日頃より高圧的な姿勢で職員に接していたため、職員は鈴木に何も言えない状態になっていたことから、男性職員Xによる指導記録の不記載、勤務時間外の不用意な居残り等について労務管理できていなかった。
  • 鈴木は、米国ニューヨーク州内の高校に進学している長男に、双葉会が法人契約している業務用の携帯電話を2012年7月から2019年11月の間貸し出し、海外パケット代金など78万1335円を発生させていた。
  • 双葉会は鈴木に対して不正に使用していた電話代216万5943円を請求した。しかし鈴木は、未成年の長男と次男を引き取って離婚した翌年、金融機関に2300万円の借入をして北九州市内にマンションを購入したことなどを理由に、毎月5000円であれば支払いに応じるとした(事実上の支払拒否)。
  • 鈴木は2020年1月、双葉学園の施設長の職を解任されると同時に双葉学園みのりの児童指導員となったが、基本給は当該解任の前後を通じて40万9800円が維持されていた。
  • 北九州市内に居住する第三者の男性は2019年、公金である措置費から私用の通信費や飲食費などを賄うのは違法・不法であるとして、住民監査請求及び行政訴訟を提起した[52][53]。
  • 双葉会は2021年、鈴木に対して793万7001円(=不正使用していた電話代216万5943円+過大給料577万1058円)の支払いを求める不当利得返還請求を、福岡地方裁判所小倉支部に提起した。福岡地裁小倉支部は2024年8月、双葉会の請求のとおり鈴木に793万7001円を支払いを命じる判決を下した。なお、当該訴訟は控訴されたが、福岡高裁にて2026年6月26日に確定した[75]。
  • 双葉会の理事会は前項の2024年の判決を受け、鈴木の退職の決議を2025年にしたことから、鈴木は双葉学園みのりでの指導員の職を失った。このため鈴木は同年4月、兄弟(西田二郎)が施設長を務める双葉会のふたばのその(特別養護老人ホーム)において事務職員として入職した[12][13][14][75]。

児童虐待の隠蔽等

鈴木貴美子は児童虐待の隠蔽に関与した[47][65][113][114]

  • 鈴木は2017年、双葉学園内で女子児童に対する虐待事件が発生したことにより、防犯カメラの録画内容を翌日に確認することなどを柱とする再発防止策を北九州市役所に提出した。しかし鈴木は、自ら策定した当該再発防止策の履行を1年余りも懈怠したことから、男子児童に対する虐待10件(双葉会事件)の発覚が遅れた。
  • 鈴木は2019年4月、シフト休にも関わらず午前9時過ぎに施設を訪れた男性職員Uから、身体的虐待3件をしていることについて告白を受けたものの、警察署や児童相談所などに対して速やかに通報・通告せず、当該児童虐待を3件共隠蔽した。

監査指摘事項5

北九州市役所子ども家庭局は2025年度の一般指導監査において下記の指導を行った[115]。

  • 双葉学園の施設長であり双葉会の理事でもある田中秀憲は、入所児童の安全確保を目的とする「地域小規模養護施設の安全計画」を策定していなかった(条例違反)。
  • 双葉学園の原口麻美栄養士は、児童福祉法に基づく条例及び健康増進法20条・21条で義務付けされている、予定献立の栄養計算を行わないことがあったため、入所児童に対して適切な栄養量等を満たす食事を提供されない日が生じていた(基準条例違反・健康増進法違反)。また、保存すべき原材料及び調理済み食品の一部が採取しないことがあったほか、検食の記録がない日が多数あった。
  • 児童養護施設では条例により毎月消火訓練を行うことが義務付けられているが、双葉学園みのりの山崎強施設長は、消火訓練を実施しないことがあった(条例違反)。
  • 2025年度の一般指導監査において指導があったのは児童福祉事業のみであって、他事業(高齢者福祉事業・保育事業)では、このような指導を一切受けていない。

脚注

注釈

  1. ↑ 北九州市役所が公表したもので、会による公表ではない(詳細は下記の「監査指摘事項5」を参照)[77]。

出典

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参照文献

職員Xの刑事裁判
西田孝子及び鈴木貴美子の民事裁判
  • 地裁判決書(事件番号令和3年(ワ)第140号、同第141号、同第928号)福岡地方裁判所小倉支部第3民事部: 中川大夢裁判官。
  • 高裁判決書(高裁事件番号令和6年(ネ)第748号)福岡高等裁判所第1民事部:高瀬順久裁判長、古川大吾裁判官、高山慎裁判官

関連項目

外部リンク