吊るされた棺

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フィリピンマウンテン州サガダにある吊るされた棺
中国雲南省文山州丘北県白泥塘のボウ人の子孫による吊り下げ墓のひとつ

吊るされた棺(つるされたひつぎ、英: Hanging coffins)は、崖の途中に留め置かれた棺である。中国、インドネシアおよびフィリピンの各地で見られる。中国語では懸棺(悬棺)として知られている。

棺を崖に懸ける葬法を崖葬または懸崖葬ともいう[1]。

中国

墓場として使われる天然の崖地(中国雲南省文山州丘北県白泥塘)

崖から棺を吊り下げる様式は、主に中国南部のボウ人などいくつかの少数民族が行ってきた古代の葬式習慣によるものである。様々な形の棺は、そのほとんどが1本の丸太をくり抜いて作られている。棺は、崖の鉛直面に刺した2本の杭の上に乗せるか、崖の途中にある洞穴に置かれるか、または崖の表面から突き出した自然の岩の上に置かれる。

崖に吊り下げることによって、遺体が獣に荒らされることを防ぎ、さらには魂を永遠に祝福することができるとも言われている[2]。

吊るされた棺のある主な地域

丘北県白泥塘。墓に使われる崖面の全体像。

フィリピン

吊るされた棺は、ルソン島のマウンテン州サガダで見つけることができる。

インドネシア

スラウェシ島の高地には、トラジャ族によって吊り下げ棺や故人を模した人形タウタウが副葬品として納められたロンダ埋葬洞窟がある。

脚注

  1. ↑ 吉田道興. “仏教における葬祭儀礼の成立とその執行者” (PDF). 愛知学院大学 教養部紀要 (愛知学院大学学術紀要データベース) 56 (4): 4 2020年2月1日閲覧。.(紀要125頁)
  2. ↑ “The Hanging Coffin”. The Hanging Coffin. chinaculture.org. 2011年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月10日閲覧。
  3. ↑ “131 ancient Chinese ‘hanging’ coffins found on side of 100m cliff near Three Gorges Dam”. South China Morning Post. (15 December 2015). オリジナルのDecember 16, 2015時点におけるアーカイブ。
  • 陆敬严:《中国悬棺研究︰中国悬棺问题的理论与实践》
  • 陈明芳:《中国悬棺葬》

外部リンク

中国

フィリピン

インドネシア