斯波義種

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斯波 義種
時代 南北朝時代 - 室町時代前期
生誕 観応3年/正平7年(1352年)
死没 応永15年2月2日(1408年3月8日)
別名 孫三郎(通称)
戒名 広徳院殿道守高節
官位 従五位下民部少輔、伊予守、修理大夫
幕府 室町幕府小侍所頭人、侍所頭人
加賀国・越前国・若狭国・信濃国・山城国守護
氏族 足利尾張守家(斯波氏)
父母 父:足利高経(斯波高経)
兄弟 家長、氏経、氏頼、義将、義種
妻 千秋高範の娘、土岐頼康の娘
子 満種、満理
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斯波 義種(しば よしたね)は、南北朝時代から室町時代の武将・守護大名。室町幕府小侍所頭人、侍所頭人、加賀・越前・若狭・信濃・山城守護。父は足利高経。家長、氏経、氏頼、義将の弟[1]。子に満種、満理(『尊卑分脈』では、「満種」のみ記載されている[2])。

生涯

観応3年/正平7年(1352年)、足利氏宗家に準じる格式を持つ名門・足利尾張守家(後の斯波氏)の足利高経の5男として生まれる。高経には多数の子息がいたが、とりわけ4男義将と同母の5男義種は父の偏愛を受け、康安2年/正平17年(1362年)に従五位下民部少輔となり、翌年には小侍所、さらに翌年には侍所頭人兼山城国守護になるなど優遇された。

しかし貞治5年/正平21年(1366年)8月、父が失脚すると父や兄に従って都を去る(貞治の変)。やがて父が没すると、兄と共に赦免され幕府に帰参した。その後、官位は伊予守、修理大夫と進み、信濃や加賀の守護職に任じられるなど有力な守護大名となった(至徳元年(1384年)、信濃国守護に補任された[3])。信濃守護時の守護代には二宮氏が入った[4]。

信濃国支配においては、元信濃守護の小笠原長基の反発を受けたが、反小笠原氏派筆頭で元諏訪社上社大祝の諏訪頼寛(頼継、頼嗣、直頼とも)と手を結び長基に対抗した[5]。信濃の国人が諏訪社上社の社領をたびたび押領(略奪)していたため、頼寛が幕府に働きかけた結果、元中2年/至徳2年(1385年)5月16日、幕府は守護代の二位信濃守(二宮氏泰)に命じて取り締まりに当たらせた(『信濃史料』7・139所収『守矢文書』「足利義満御教書写至徳二年五月十六日」)[6][6][注釈 1]。

また、斯波氏が信濃守護を務める至徳年間(1384–1387年)から、諏訪社上社の御射山祭(みさやままつり)という神事に「将軍の宝祚延長」(室町幕府将軍の安穏)という文言が現れるようになり、幕府と諏訪氏の結びつきがさらに強まった[4][7]。元中4年/至徳4年(1385年)には足利義満から諏訪社への神領安堵も行われている[4][8][注釈 1]。

応永2年(1395年)、3代将軍足利義満の出家に従い、兄と共に薙髪する。応永15年(1408年)2月2日に卒去。享年57。法名は広徳院殿道守高節。

大野斯波氏

義種は越前においては越前の大野郡郡司を本家の武衛家(越前守護)より任され、大野斯波氏の初代となった。将軍の推薦により、朝廷より代々修理大夫、または民部少輔に任命されたため、修理大夫家、民部少輔家ともいう。大野斯波氏はその後も武衛家の有力な分家として斯波一族内で重要な立場にあり、義種の曾孫である斯波義敏は嗣子の絶えた本家の武衛家を継いでいる。

しかしながら斯波一門内では重要な立場にあったものの、幕府内においては、加賀守護職を義種の子・満種の代で喪失し、同じ管領家の一族である細川京兆家における阿波細川家、畠山金吾家における能登畠山家などのように斯波武衛家における加賀斯波家としては長続きすることができなかった。

その後、その存在は、細川典厩家や一色式部少輔家に類似し、本家が守護を務める国の分郡守護や郡代を任される家柄となった。

脚注

注釈

  1. 1 2 ただし、『信濃史料』は本文書を「研究ノ余地アリ」ともしている

出典

参考文献

  • 今谷明・藤枝文忠編『室町幕府守護職家事典〔下〕』(新人物往来社、1988年)
  • 河村昭一「南北朝・室町期越前守護沿革・支配機構に関する諸問題(三)」『若越郷土研究』第44巻、第2号第255号、福井県郷土誌懇談会、1999年3月15日。ISSN 2185-453X。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6073005。 (要無料登録要登録)
  • 信濃史料刊行会 編『信濃史料 巻七』信濃史料刊行会、1956年。https://adeac.jp/npmh/viewer/mp000007/0601/。  閲覧は自由
  • 『尊卑分脈』 第三輯第十二囘、吉川弘文館、1904年6月25日。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991591/43。 オープンアクセス
  • 花岡康隆 著「諏訪直頼―小笠原氏打倒にかけた生涯」、亀田俊和; 生駒孝臣 編『南北朝武将列伝 南朝編』戎光祥出版、2021年、206–222頁。ISBN 978-4864033800。 
  • 『歴史と旅 増刊「守護大名と戦国大名」』(秋田書店、1997年)

関連項目

外部リンク