有田駅

ウィキペディアから、無料の百科事典
有田駅
駅舎(2025年8月)
ありた
Arita
所在地 佐賀県西松浦郡有田町本町丙
北緯33度11分0.20秒 東経129度52分55.54秒 / 北緯33.1833889度 東経129.8820944度 / 33.1833889; 129.8820944座標: 北緯33度11分0.20秒 東経129度52分55.54秒 / 北緯33.1833889度 東経129.8820944度 / 33.1833889; 129.8820944
所属事業者
電報略号 アリ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
(JR九州)-2024年-
744人/日(降車客含まず)
(松浦鉄道)-2023年-
258人/日(降車客含まず)
乗降人員
-統計年度-
(松浦鉄道)-2023年-
520人/日
開業年月日 1897年(明治30年)7月10日[2]
乗入路線 2 路線
所属路線 ■佐世保線
キロ程 28.2 km(江北起点)
◄上有田 (2.5 km)
(7.5 km) 三河内*►
所属路線 ■西九州線
キロ程 0.0 km(有田起点)
(1.7 km) 三代橋►
備考
テンプレートを表示
有田陶器市開催時の駅舎(2017年4月)

有田駅(ありたえき)は、佐賀県西松浦郡有田町本町丙にある、九州旅客鉄道(JR九州)・松浦鉄道の駅である。

本稿では、日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地の有田オフレールステーションについても記述する。

概要

JR九州の佐世保線と、松浦鉄道の西九州線の2路線が乗り入れており、このうち西九州線は当駅を起点としている。佐世保線・西九州線ともに全旅客列車が停車する。

西九州線はかつての日本国有鉄道(国鉄)→JR九州松浦線で、1987年3月31日まで当駅は国鉄の単独管理駅であったが、同年4月1日の国鉄分割民営化により旅客営業はJR九州、貨物営業はJR貨物が継承。さらに1988年4月1日に松浦線が松浦鉄道に移管され、現在のJR九州・JR貨物・松浦鉄道の3社による共同使用駅の形となった。JR貨物は佐世保線の当駅まで第二種鉄道事業の免許を保持していたが、貨物列車の運行が無くなったこともあり、2022年9月23日付で事業を廃止したため[3]、JR貨物の鉄道駅ではなくなった。

佐世保線の駅としては佐賀県最西端で、当駅と隣の三河内駅の間にある西有田信号場から少し三河内駅寄りに行ったところに佐賀・長崎の県境がある。

松浦鉄道、JR九州の普通列車、特急みどり、ハウステンボス、特急36ぷらす3、特急ふたつ星4047が基本的に全列車が停車。毎年4月29日から5月5日に開催される有田陶器市の多忙期では特急有田陶器市みどり、快速有田陶器市号が運転するほか、九十九島みどり号も運転される。

歴史

改築前の旧駅舎(1990年8月)

駅構造

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅[1][12]。1・2番線をJRが、3番線を松浦鉄道が使用している[12]。

駅舎は駅の南西側(JR下り列車から見て左側)にあり、共用の改札口を挟んでJR九州と松浦鉄道の駅が別々に設けられている。2・3番線ホームにも自動券売機が設置され、JR券を販売している。松浦鉄道の駅は松浦鉄道の有人駅である。

駅の営業時間は松浦鉄道が9:00 - 18:00である(休止時間あり)。JRの普通列車の大半と松浦鉄道の全列車でワンマン運転を行っているが、JRの列車は駅の営業時間内は駅での精算、営業時間外は車内精算となる。また松浦鉄道ではnimoca(SUGOCAなどの相互利用可能ICカードを含む)の利用が可能であるが駅構内には対応機器はなく、列車内のカードリーダーにタッチすることで精算を行う。nimoca、SUGOCAなどでJRと松浦鉄道を乗り継ぐ場合、改札内に乗り換え用のICカードリーダーがないため一旦改札にある簡易SUGOCA改札機に触れる必要がある。当駅から直接松浦鉄道に乗車する場合は改札口の簡易改札機には触れない。

駅のやや西側に地下道があり駅の裏側に通じているが、駅裏側にはロータリーなどの施設は設けられていない。

のりば

のりば路線方向行先備考
JR九州
1 ■佐世保線 下り 早岐・佐世保方面 佐世保方面は原則として早岐で乗換
□特急「みどり」「ハウステンボス」 佐世保・ハウステンボス方面 併結列車は早岐で分割
2 ■佐世保線 上り 江北・佐賀・鳥栖方面
□特急「みどり」「ハウステンボス」 佐賀・鳥栖・博多方面
松浦鉄道
3 ■松浦鉄道西九州線 伊万里方面 松浦・たびら平戸口方面は伊万里で乗換

有田オフレールステーション

有田オフレールステーション(略称:有田ORS)は、有田駅構内北側にあるコンテナ集配基地である[1]。しかし佐世保線におけるJR貨物の第二種鉄道事業免許が2022年に廃止されたため貨物駅ではなくなっており[3]、貨物列車の発着もない。

コンテナ貨物(12フィートコンテナ)のみを取り扱っており、2026年3月改正時点では貨物列車代替のトラック便が有田ORSと鍋島駅との間で1日15.5往復(当駅発が16本)運行されている[13]。

1996年(平成8年)3月までJR貨物有田駅は貨物列車の発着があったが、廃止され自動車代行駅となった。なお、2006年(平成18年)4月より、コンテナ基地の名称がオフレールステーションとなり、前述のように2022年に貨物駅としても廃止されたことで、かつてのコンテナセンターと同様の位置づけの施設となった。

駅弁

2007年の有田陶器市に合わせて同年の4月より駅弁の販売が開始された。有田駅前に店を構えている「創ギャラリーおおた」(本店は有田町内の別の場所にある)が製造する「有田焼カレー」が人気で、2008年5月2日の「ランキンの楽園」(毎日放送)の中で放送された「ギャル曽根が食べまくって決める 全国47都道府県 激うま駅弁ランキン」で1位に選ばれるなどテレビの全国放送で紹介されることも多い。「九州の駅弁ランキング」では第7回大会(2010年度)は初エントリーで優勝。その後も第8回は2位、第9回は3位と上位の常連となっている。

主な駅弁は下記の通り[14]。

  • 有田焼カレー大
  • ポムポムプリン有田焼カレー
  • 有田焼カレー小

利用状況

  • JR九州 - 2024年度の1日平均乗車人員は744人である[15]
  • 松浦鉄道 - 2023年度の1日平均乗車人員は258人である[16]。
年度 1日平均乗車人員[17][18]
JR九州 松浦鉄道
2000年 948 566
2001年 899 481
2002年 854 508
2003年 826 521
2004年 785 429
2005年 763 458
2006年 763 402
2007年 796 395
2008年 814 375
2009年 804 312
2010年 810 353
2011年 810 352
2012年 853 353
2013年 928 393
2014年 939 384
2015年 911 389
2016年 888 352
2017年 877 352
2018年 858 376
2019年 838 351
2020年 643 281
2021年 645 293
2022年 691 284
2023年 701 258
2024年 744

有田陶器市期間中は有田駅・上有田駅を約11万人が利用し、臨時列車も多く増発されている。日常の利用では、普通列車は上記にもある通り当駅は県境の駅であるため、乗客の入れ替わりが多い。特急列車は佐賀駅や博多駅へ向かう客が多いが、当駅から佐世保駅・ハウステンボス駅までの自由席特急券がともに500円のため、佐世保・ハウステンボス方面の特急を利用する客も少数ながら見られる。

なお、当駅発着の「2枚きっぷ」は設定されていないので、利用の際には佐世保駅発着の切符を窓口で買うことになる。ただし福岡市内~佐世保の「2枚きっぷ」の購入のみは自動券売機で可能。

駅周辺

駅前には多くの商店が並ぶ。

バス路線

有田町のコミュニティバスの運行上の拠点となっており、駅前バスのりばから町内各方面へのバスが発着している。かつては西肥バスの有田駅前バス停も設けられていたが、2022年3月23日限りで最後まで運行されていた佐世保 - 有田駅前線(末期は平日のみ1往復の運転であった)が運行終了したことに伴い、西肥バスのバス停は廃止された[20]。

  • 平日運行路線[21]
    • 東西線:福祉保健センター・中樽方面[21]
    • 南北線:伊万里有田共立病院前・福祉保健センター・赤坂団地・戸矢南方面[21]
  • 土日祝運行路線[21]
    • 東方線:岩谷川内・中樽方面[21]
    • 西方線:柿右衛門入口・みどり坂タウンQ・有田焼卸団地・アリタセラ方面[21]
    • 南方線:有田工高前・ポーセリンパーク方面[21]

隣の駅

九州旅客鉄道(JR九州)
■佐世保線
上有田駅 - 有田駅 - (西有田信号場) - 三河内駅
松浦鉄道
■西九州線
有田駅 - 三代橋駅

脚注

  1. 1 2 3 『週刊 JR全駅・全車両基地』 27号(長崎駅・佐世保駅・大村駅ほか75駅)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年2月17日、25頁。国立国会図書館書誌ID:024236003。
  2. 1 2 石野 1998, p. 728.
  3. 1 2 3 令和四年度『鉄道要覧』(電気車研究会・鉄道図書刊行会)p.14
  4. 1 2 3 4 5 6 石野 1998, p. 729.
  5. ↑ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、146頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
  6. ↑ 「5駅に新設 九州総局」『交通新聞』交通協力会、1986年3月29日、1面。
  7. ↑ 石野 1998, p. 730.
  8. ↑ 「“新装”有田駅きょう開業 JR佐世保線」『交通新聞』交通新聞社、1996年6月12日、1面。
  9. ↑ 『西九州エリアへのICカード乗車券SUGOCAの導入日が決定しました!』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道/佐賀県/長崎県、2024年9月4日。オリジナルの2024年9月4日時点におけるアーカイブ。2024年9月4日閲覧。
  10. ↑ 『西九州エリアにICカード乗車券SUGOCAを導入します!』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道/佐賀県/長崎県、2022年8月22日。オリジナルの2022年8月22日時点におけるアーカイブ。2022年8月22日閲覧。
  11. ↑ 「有田駅 | 駅情報一覧 | 駅・きっぷ・列車予約 | JR九州」九州旅客鉄道。2026年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年3月14日閲覧。
  12. 1 2 宮脇俊三、原田勝正 編『九州830駅』 10巻、小学館〈JR・私鉄全線各駅停車〉、1993年9月20日、112頁。ISBN 4-09-395410-0。
  13. ↑ 『貨物時刻表』2026年3月ダイヤ改正版、鉄道貨物協会、2026年、p.148
  14. ↑ 『JTB時刻表 2025年3月号』JTBパブリッシング、2025年、430頁。
  15. ↑ “駅別乗車人員上位300駅(2024年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2025年8月24日閲覧。
  16. ↑ “有田町統計書 令和6年版” (PDF). 有田町. 2025年4月22日閲覧。
  17. ↑ 佐賀県統計年鑑
  18. ↑ 有田町統計書
  19. ↑ “有田地区店舗の新築移転オープンについて” (PDF). 佐賀銀行. 2022年3月14日閲覧。
  20. ↑ “佐世保市地域公共交通持続化計画に基づく令和4年3月24日ダイヤ改正について” (PDF). 西肥バス. 2022年3月14日閲覧。
  21. 1 2 3 4 5 6 7 「有田町コミュニティバスの概要(令和4年4月1日改正)」有田町、2024年1月17日。2026年3月14日閲覧。

参考文献

  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。 

関連項目

外部リンク