株札(かぶふだ)

概要

田村将軍堂の株札

札のデザインとインデックスの意味

赤ピンの背景は唐草模様で男性の陰部が描かれ、そこには屋号が入っている。田村将軍堂の赤ピンには、宝分銅、小槌、鍵、小判が描かれている。普通のピンの背景は彩綾形(さやがた)文様で錘(おもり)が描かれている。

2の札には製造元名が記されている。3には三重菱が3つ、4には七つ矢車(矢=し)で玉四には焔宝珠の銀彩が施され、5には五の字輪鼓、6には山麓(さんろく)、7の上部は七宝焼で下部は縄を表し、8には四重菱(中には8が8つ)、9の数字には雲取りがなされ、下部は孔雀を表している。

10はトランプのキングを模した双頭デザインになっているが、古くは釈迦十が双頭デザインになっており、さらに時代を遡ると釈迦十が描かれている。

競技種目

おいちょかぶ

人数制限はない。花札で代用する場合には、雨(11月)と桐(12月)を抜いた40枚を使用する。

京カブ

人数制限はない。花札で代用する場合には、雨(11月)と桐(12月)を抜いた40枚を使用する。

「おいちょかぶ」と似ているが、以下の違いがある。

引きカブ/打ちカブ

2人から5人が適正。「おいちょかぶ」や「京カブ」のように場札に賭けるのではなく、まず全員が参加料(例えば、チップ5点と決めておき、降りることになっても戻らない)を同額を場に出し、手札を1枚ずつ配ったあと、順番に山札から2枚目を引き(必要なら3枚目も)、九に近い人の勝ち。親と子の勝負ではなく、参加者全員の中で勝敗を決める。

ボーピン/ボーニ

「入の吉」や「金青山」といった48枚の地方札を使用する(花札でも代用可)「引きカブ」の一種。2人から5人が適正。「引きカブ」の要領で3枚まで札を引くことができ、親と子がその数の合計で勝敗を決める。十、馬、切の各4枚の札のことを「亡絵(ぼうえ)」と呼ぶ。親が亡絵とピン(1)を引けば、「ボーピン掻きたくり」と称して、子の賭金をすべて取ってしまう。また、親が3枚とも亡絵を引けば、「三亡笑い」と言って、この合計よりも数の多い子の勝ちとなる。親が亡絵と2の札を引いた場合も親の総取りとする「ボーニ」という選択ルールもある。

三枚カブ

「入の吉」や「金青山」といった48枚の地方札を使用する(花札でも代用可)。人数制限はない。馬と切は十として扱う。裏向きで3枚一組で三組を場に出して、子に賭金を張らせる。親は自分用に3枚を用意して、親と子がその数の合計で勝敗を決める。子が勝てば賭金の4倍を親が支払う。子が負ければ賭金は親に没収される。

五枚カブ

最大8人までの競技で、全員が参加料を場に出した後、手札5枚が配られる(親が5枚の山札を複数作り、子が順番に山ごと取って自身の手札にする場合もある)。3枚を使って、札の数値の合計が10の倍数になるようにして、残りの2枚の数の合計で勝敗を決める。どうやっても3枚で10の倍数が作れなければ即負けが決まる。

 「五枚株」を参照

十枚カブ/相撲取りカブ

主に四国地方で遊ばれ、北陸地方では「相撲取りカブ」と呼ばれる。人数制限はない。10枚を場札として晒す。この場札は一から十までを1枚ずつとする場合もある。場札に対して子に賭金を張らせる。親は自分用に2枚を用意して、残りは山札とする。親は1枚ずつ場札に札を配って、親と子がその数の合計で勝敗を決める。子が勝てば賭金の4倍を親が支払う。子が負ければ賭金は親に没収される。

エイ目作り/カブ作り

最大5人までの競技で、一人に手札9枚、もしくは10枚が配られる。各自で手札を見た上で3枚1組のカブ目を3組作り、手札10枚の場合は余った1枚は死絵となり勝負には使用しない。3組をそれぞれ上段、中段、下段と縦に自分の前へ伏せて置く。同額の賭金を出し合い、まず上段の札を表にして、札の数の合計で勝敗を決める。次に同額の賭金を出し合い中段の勝負、下段の勝負を行う。親と子の勝負ではなく、参加者全員の中で勝敗を決める。

おいかけ

40枚の札を混ぜてからふたつの山に分け、一番上の札を一枚ずつ取って、どちらがカブ目で大きいかを賭ける。札1枚ずつでやるアトサキである。

誰

2人から4人。赤ピンを除いた39枚の札を使用する。各自に9枚ずつ配って、余った3枚を晒す。この晒された3枚の合計が標準値となり、配られた札で、標準値の組み合わせ3組を作った人が勝ちとなる。誰もできない場合には、2組を作った上で、残りの3枚を合計して、「おいちょかぶ」と同様に、一の位の大きさで勝敗を判定する。親と子の勝負ではなく、参加者全員の中で勝敗を決める。

指込/指絵

「入の吉」や「金青山」といった48枚の地方札を使用する(花札でも代用可)。2人。3枚ずつ手札を配り、その数の合計で勝敗を決める。それぞれ1枚を捨て、山札から1枚を引いて、交換することができる。

高目

「入の吉」や「金青山」といった48枚の地方札を使用する(花札でも代用可)。人数制限はない。山札から2枚を伏せた状態で場に出して、そのどちらかに賭けさせる。同数の場合には、1枚ずつ札を引いて合計数で勝負する。

十目

各自が均等額の賭金を出した上で、一人が各自に伏せた状態で1枚ずつ配り、さらにもう1枚ずつ配る。この手札2枚の数の合計で勝敗を決める。合計10が一番強く、11以上は十の位を無視する。(つまり、カブよりも十が強い)

樺太カブ

人数制限はない。一から六まで一組の株札を使用する。各自、銅貨を6枚と白紙を用意して、親は一から六の札から一枚を選んで伏せる。子はその数を当てようと銅貨の枚数で場に出し、その上に白紙を乗せて隠してから賭金を添える。子が当たれば賭金の4倍を親が支払う。子がはずれると賭金は親に没収される。任天堂では「大一六」という専用の札を製造していた。

その他

製造元

脚注

  1. ↑ 天正かるたの小松札(四紋標)は棍棒、刀剣、金貨、聖杯の4スーツ各12枚(十、十一、十二は絵札)に鬼札と白札が付く。
  2. ↑ 『賭けずに楽しむ日本の賭博ゲーム』(立東舎、2015年)
  3. ↑ 子が四人未満の時は、誰も掛けない場札は「空き家」。

関連項目

外部リンク

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