椙下聖海

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椙下聖海
生誕 静岡県伊東市
職業 漫画家
代表作 『マグメル深海水族館』
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椙下 聖海(すぎした きよみ)は、日本の漫画家。

来歴

静岡県伊東市出身[1]。幼少のころから昆虫や爬虫類などの生き物が好きで、住まいが海に近かったことから海の生き物も身近に感じていた[2][3]。小学生の時には両親から『海底二万里』や海水魚の図鑑を買ってもらい、図鑑はボロボロになるまで読んだという[2]。

大学は美術科を専攻し仏教芸術を学んだ[4]。社会と美術の教員免許を所持している[5]。教育実習で道徳の授業を担当したときに手塚治虫の『ブッダ』を紹介し教室の隅に漫画本も置いておいたところ、後日、そのときにあまりうまく話せなかった生徒からの寄せ書きに『ブッダ』面白かったよとあった[6]。それを見たときに、私自身が誰かに何かを直接伝えたり教えたりすることが難しくても、もしかしたら漫画になって、それを読んでくれることで伝えられることがあるんじゃないかと思い、教師ではなく漫画家を目指すことを決意したという[6]。

魚の絵は子供のころからよく描いていたが[2]、2013年にNHKで放送されたダイオウイカを世界初撮影したドキュメンタリー番組を観てから深海生物に強く興味を持つようになり[2]、水族館でアルバイトを始めた[3]。水族館のバイトを2年ほどで辞めたあとは[4]、書店の中にあるカフェでバイトをしながら[5]、漫画家を目指した[4]。

2015年、第10回新潮社漫画大賞Rookie @ GOGO!! にて「水底の彼女」で佳作を受賞する[6]。

2017年6月8日発売の『ゴーゴーバンチ』Vol.17(新潮社)より『マグメル深海水族館』の連載を開始する[7]。2018年2月9日発売号で『ゴーゴーバンチ』が刊行終了[8]後は、WEB漫画サイト『くらげバンチ』で連載されている[9]。

2018年11月30日発売の『ヤングキングアワーズ』2019年1月号より『馬姫様と鹿王子』の連載を開始[10][11]。2026年10月30日発売の12月号にて連載終了。全53話。

人物

中学生のころに大好きだったイラストレーターは中村佑介[4]。漫画家では入江亜季が好きで、入江の作品に出会っていなかったら漫画を描いてみようとは思わなかっただろうと語っている[4]。いちばん好きな生き物はイグアナ[6]。

マグメル深海水族館

『マグメル深海水族館』は椙下聖海の初連載作品[6]。物語は、品川駅から「しんかい線」に乗って20分で到着する[12]東京湾の水深200メートルにある架空の深海水族館を舞台に[13]、深海生物が大好きで清掃員のアルバイトとして働くことになった天城航太郎が、館長の大瀬崎湊人と出会い、成長していく姿を描いている[14]。監修を石垣幸二が担当している[13]。

2017年6月8日発売の『ゴーゴーバンチ』Vol.17(新潮社)より連載が開始された[7]。2017年12月の単行本第1巻の発売時には、店頭用POPに中川翔子が推薦文を寄せている[15]。2018年2月9日発売号で『ゴーゴーバンチ』が刊行終了[8]後は、WEB漫画サイト『くらげバンチ』で連載されている[9]。

2018年にはフランス語版がVegaから Deep Sea Aquarium Magmell のタイトルで発売された[16]。

2026年8月には英語版の第1巻が Deep-Sea Aquarium Magmell のタイトルでエン・プレスから発売された[17]。

コラボ

2021年2月13日から4月4日まで横浜・八景島シーパラダイスとのコラボ企画が開催される[18]。2021年6月11日から伊豆急行線の「リゾート21 キンメ電車」とコラボし、車内にイラストが描かれたポスターが掲示される[19]。

2023年12月16日から鈴木香里武が館長をつとめる幼魚水族館(静岡県駿東郡・サントムーン柿田川 オアシス3階)とのコラボが開催され、描き下ろしイラストや深海幼魚を解説したパネルの展示や、オリジナルグッズの販売が開始される[20]。

作品リスト

書籍

  • 『マグメル深海水族館』新潮社〈BUNCH COMICS〉
    1. 2017年12月9日発売[14]、ISBN 978-4-10-772029-0
    2. 2018年6月9日発売[21]、ISBN 978-4-10-772086-3
    3. 2018年12月7日発売[22]、ISBN 978-4-10-772138-9
    4. 2019年7月9日発売[23]、ISBN 978-4-10-772200-3
    5. 2020年1月9日発売[24]、ISBN 978-4-10-772239-3
    6. 2020年8月6日発売[25]、ISBN 978-4-10-772306-2
    7. 2021年5月8日発売[26]、ISBN 978-4-10-772378-9
    8. 2022年4月8日発売[27]、ISBN 978-4-10-772488-5
    9. 2023年9月8日発売[28]、ISBN 978-4-10-772610-0
    10. 2025年4月9日発売[29]、ISBN 978-4-10-772814-2
  • 『馬姫様と鹿王子』少年画報社〈ヤングキングコミックス〉
    1. 2019年8月30日発売[30]、ISBN 978-4-7859-6508-2
    2. 2020年11月30日発売[31]、ISBN 978-4-7859-6804-5
    3. 2022年10月28日発売[32]、ISBN 978-4-7859-7261-5
    4. 2024年2月29日発売[33]、ISBN 978-4-7859-7615-6
    5. 2025年4月30日発売[34]、ISBN 978-4-7859-7924-9

書籍(フランス語版)

書籍(英語版)

脚注

  1. ↑ “伊東市出身の美人漫画家 椙下聖海さん☆海の手配師 石垣幸二さん☆”. SBSラジオ (2019年7月20日). 2026年9月14日閲覧。
  2. 1 2 3 4 水族館人 2023, pp. 197–198.
  3. 1 2 Marino (2022年9月30日). “<漫画>東京湾の深海にある「理想の水族館」を生んだ、ダイオウイカと“女性漫画家”の存在”. bizSPA!. ON AIR. 2026年9月14日閲覧。
  4. 1 2 3 4 5 Marino (2022年9月30日). “<漫画>東京湾の深海にある「理想の水族館」を生んだ、ダイオウイカと“女性漫画家”の存在”. bizSPA!. ON AIR. 2026年9月14日閲覧。
  5. 1 2 Marino (2022年10月2日). “水深200mが僕の職場…「深海水族館」で働く人たちに込めた想い。作者に聞く”. bizSPA!. ON AIR. 2026年9月14日閲覧。
  6. 1 2 3 4 5 Marino (2022年10月2日). “水深200mが僕の職場…「深海水族館」で働く人たちに込めた想い。作者に聞く”. bizSPA!. ON AIR. 2026年9月14日閲覧。
  7. 1 2 “埼玉JKのゆるライフ&深海水族館での成長譚、ゴーゴーバンチで開幕”. コミックナタリー (2017年6月9日). 2026年9月15日閲覧。
  8. 1 2 “ゴーゴーバンチが本日発売号で刊行終了、月刊コミック@バンチが新装刊”. コミックナタリー (2018年2月9日). 2026年9月15日閲覧。
  9. 1 2 水族館人 2023, p. 207.
  10. ↑ “アワーズ 2019年1月号”. 少年画報社. 2026年9月14日閲覧。
  11. ↑ “大石まさるの新連載は大江戸SF絵巻!椙下聖海も奈良が舞台のラブコメで初登場”. コミックナタリー (2018年11月30日). 2026年9月15日閲覧。
  12. ↑ “「マグメル深海水族館」ってこんなところ♪ 椙下聖海先生インタビュー! - 編集部ブログ”. くらげバンチ. 新潮社 (2018年6月8日). 2026年9月14日閲覧。
  13. 1 2 水族館人 2023, p. 200.
  14. 1 2 “『マグメル深海水族館 1巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月21日閲覧。
  15. ↑ “海の底で暮らす、不思議な生き物たちに会いに行こう「マグメル深海水族館」1巻”. コミックナタリー (2017年12月10日). 2026年9月15日閲覧。
  16. ↑ Paul OZOUF (2024年6月21日). “[Interview] VEGA, ce nouveau label qui explore le manga !” (フランス語). 2026年10月4日閲覧。
  17. 1 2 “Deep-Sea Aquarium Magmell, Vol. 1” (英語). Yen Press. 2026年10月4日閲覧。
  18. ↑ “「マグメル深海水族館」×八景島シーパラダイスがコラボ、深海生物をキャラたちが紹介”. コミックナタリー (2021年2月9日). 2026年9月15日閲覧。
  19. ↑ “「マグメル深海水族館」が伊豆急の「キンメ電車」とコラボ、車内にポスターがずらり”. コミックナタリー (2021年6月10日). 2026年9月15日閲覧。
  20. ↑ “『マグメル深海水族館』が幼魚水族館とコラボ!深海の幼魚を科学する常設展がスタート”. フカメディア (2023年12月9日). 2026年9月14日閲覧。
  21. ↑ “『マグメル深海水族館 2巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  22. ↑ “『マグメル深海水族館 3巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  23. ↑ “『マグメル深海水族館 4巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  24. ↑ “『マグメル深海水族館 5巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  25. ↑ “『マグメル深海水族館 6巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  26. ↑ “『マグメル深海水族館 7巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  27. ↑ “『マグメル深海水族館 8巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  28. ↑ “『マグメル深海水族館 9巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  29. ↑ “『マグメル深海水族館 10巻』 椙下聖海”. 新潮社. 2026年9月14日閲覧。
  30. ↑ “馬姫様と鹿王子 第1巻( 椙下聖海 )”. 少年画報社. 2026年9月14日閲覧。
  31. ↑ “馬姫様と鹿王子 第2巻( 椙下聖海 )”. 少年画報社. 2026年9月14日閲覧。
  32. ↑ “馬姫様と鹿王子 第3巻( 椙下聖海 )”. 少年画報社. 2026年9月14日閲覧。
  33. ↑ “馬姫様と鹿王子 第4巻( 椙下聖海 )”. 少年画報社. 2026年9月14日閲覧。
  34. ↑ “馬姫様と鹿王子 第5巻( 椙下聖海 )”. 少年画報社. 2026年9月14日閲覧。
  35. ↑ “Kiyomi Sugishita” (フランス語). Livraddict(フランス語版). 2026年10月4日閲覧。
  36. ↑ “Deep-Sea Aquarium Magmell, Vol. 2” (英語). Yen Press. 2026年10月4日閲覧。

参考文献

  • 「深海魚を描くという楽しみ、難しさ」『水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー』週刊つりニュース〈SAKANA BOOKS〉、2023年5月1日、196-208頁。ISBN 978-4-910596-03-7。 

外部リンク