『言葉と物』(ことばともの、Les mots et le chose) は、ミシェル・フーコーによる1966年の評論。時代と社会にはそれぞれ一定の知的枠組みがあるとし、その変遷を歴史事象と捉えて分析する。
概要
ある時代の思考言説はパラダイムに則って説明できるとする立場を取り、ヴェラスケスの「侍女たち」やスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』などを引用し、「王」の位置に「絵を見る人・個人」の視点・立ち位置を重ね、入れ替え、個人が主体となったさまを示す。
本書の分析内容は、ルネサンスから古典主義時代への移行、エピステーメー/表象と、古典主義時代から近代への移り変わりであり、近代において初めて「人間」という概念が登場する(ただしその原因に対する分析は行われない)。ヘーゲル哲学に抗し[1]、
16世紀以降西欧の在り方を通して、主体(人間)の成立から個人の喪失までを予告した。当時流行していた精神分析などの影響が濃い。
注釈
- ↑ コトバンク 世界大百科事典(旧版)内の《言葉と物》の言及より 何らかの形で〈構造〉ないし〈システム〉を鍵概念として、近代西欧の観念体系を批判吟味する、新しい構造論的探求を展開した。そして〈構造主義〉は,それまでの20世紀思想の主潮流であった〈実存主義〉や〈マルクス主義〉をのりこえようとする多様な試みの共通の符牒となった。
外部リンク
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論文・講義・ 対話・アンソロジー |
- カントの人間学序説(英語版) (1964)
- 「作者とは何か?(英語版)」 (1969)
- コレージュ・ド・フランス講義(英語版)
- I, Pierre Riviere, Having Slaughtered My Mother, My Sister and My Brother (1973)
- Language, Counter-Memory, Practice (1977)
- エルキュリーヌ・バルバン(英語版) (1978)
- 権力/知(英語版) (1980)
- Remarks on Marx (1980)
- Le Désordre des familles (1982)
- The Foucault Reader (1984)
- 「啓蒙とは何か(英語版)」 (1984)
- Politics, Philosophy, Culture (1988)
- Foucault Live (1996)
- The Politics of Truth (1997)
- 社会は防衛しなければならない(英語版) (1997)
- Ethics: Subjectivity and Truth (Essential Works Volume 1) (1997)
- Aesthetics, Method, Epistemology (Essential Works Volume 2) (1998)
- 異常者たち (1999)
- Power (Essential Works Volume 3) (2000)
- Fearless Speech (2001)
- 主体の解釈学(英語版) (2001)
- The Essential Foucault (2003)
- Psychiatric Power (2003)
- 安全・領土・人口(英語版) (2004)
- 生政治の誕生(英語版) (2004)
- The Government of Self and Others (2008)
- 真理の勇気(英語版) (2009)
- Lectures on the Will to Know (2011)
- On the Government of the Living (2012)
- Subjectivity and Truth (2012)
- 悪をなすこと、真実を語ること(英語版) (2013)
- On the Punitive Society (2015)
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