ESKY
| スズキ・e SKY KBAAS型 | |
|---|---|
| 概要 | |
| 製造国 |
|
| 販売期間 |
2026年11月16日 (発表:2026年10月6日) |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 4名 |
| ボディタイプ | 5ドアトールワゴン |
| 駆動方式 | 電気式前輪駆動 |
| プラットフォーム | HEARTECT-e |
| パワートレイン | |
| モーター | BB8A型 交流同期電動機 |
| 最高出力 | 47 kW (64 PS) |
| 最大トルク | 133 N⋅m (13.6 kgf⋅m) |
| 変速機 | eAxle |
| サスペンション | |
| 前 | マクファーソンストラット式コイルスプリング |
| 後 | トーションビーム式コイルスプリング |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,460mm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,625mm |
| 車両重量 | 1,010 - 1,030kg |
| その他 | |
| 動力用主電池 | リチウムイオン電池 80.3Ah |
| ブレーキ |
ベンチレーテッドディスク(フロント) リーディング・トレーリング(リア) |
e SKY(イースカイ)はスズキが生産・販売する軽自動車規格(軽トールワゴン型)の二次電池式電気自動車(BEV)。
概要
2023年にJAPAN MOBILITY SHOWで軽ワゴンBEVのコンセプトモデルである「eWX」が公開され、2025年には量販化を目指したモデルである「Vision e-Sky(ビジョン イースカイ)」を公開。その翌年に「e SKY」として市販化された[1]。
長年軽自動車を製造・販売してきたスズキにとって初の軽乗用BEVである[注釈 1]が、スズキが長年追求してきた「少・小・軽・短・美」の考え方を基準とし、「Easy to Switch!」をコンセプトに、ガソリン車からの乗り換えに違和感がないことを意識したBEV作りを目指して開発された[2]。
メカニズム
プラットフォームにはクロスオーバーSUV型BEVであるeビターラにも採用されているEV専用の「HEARTECT-e」を軽自動車規格に合わせて新開発され、バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池を使用した薄型・フラット形状の26kWhのバッテリーパックが、モーター・インバーター・トランスアスクル(動力伝達装置)を一体化した機電一体型ドライブユニット「eAxle」は油冷方式がそれぞれ採用され、47kWのパワーと133N・mのトルクを発揮する。サスペンションも軽EVプラットフォーム専用に開発され、十分な渡航距離確保への貢献を図るため、回生強調ブレーキやブレーキ引きずり低減機構に加え、スズキ製軽自動車で初となる電動ブレーキブースターも採用された。
シフト部はBEVで多く見られるスイッチ式ではなく、ガソリン車同様(ソリオなどと共通)のダッシュボード一体型のシフトノブを採用[3]。シフト位置はメーター表示に加えて音声でも案内される。パーキングブレーキは電動式が採用され、スイッチ操作に加えてシフトやアクセルの操作と連動して作動・解除が可能。作動することでブレーキペダルから離しても停車状態を保つブレーキホールドも備わる。
また、BEV特有の挙動に対する対策として、アクセルペダルの踏み込み加減次第で高トルクによる急加速を意図的に抑えたチューニングが施され[2]、エンジンブレーキがないことによる下り坂でのスピードの出過ぎを抑えるため、下り坂走行時に車速を一定に制御する回生ブレーキアシストが装備される。一方で、BEVならではの装備として、一部グレードにはアクセルペダルの操作のみで加減速を可能[注釈 2]にするイージードライブペダルが装備され、暖房使用時における電費消費の抑制を図るため、ダイレクトヒートポンプと空気加熱電気ヒーターが運転席・助手席の座面とステアリングに装備される[2]。
安全装備
予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」はe SKYにも導入されており、衝突被害軽減ブレーキは単眼カメラ&ミリ波レーダー方式の「デュアルセンサーブレーキサポートII」と超音波センサー方式の「低速時ブレーキサポート(前方・後方)」の2種類が装備されるのをはじめ、発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり)、標識認識機能(最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、車両進入禁止、転回禁止、赤信号)、車線逸脱抑制機能、誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、ハイビームアシストが装備され、一部グレードには全車速追従機能と停止保持機能を備えたアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援機能も装備される。
デザイン
外観はホイールはグレードにより異なるデザインとなり、最上位グレードはアルミホイールとなる。Sエンブレムはメッキレスのサテン調シルバー塗装を採用したフラット仕立てとなり、ショルダーラインには初代スズライトSSのヘリテージ要素が採り入れられ、フロント・リアのLEDランプにはデジタル数字のようなグラフィックを採用。また、リアの車名エンブレムはスズキ車では珍しく左上に配置される。
内装は助手席インパネセンタートレイにペットボトルをリサイクルしたカラーMIX樹脂が採用され、センターコンソールトレーはスズキの軽自動車で初となるアッパーとロアの2段構造を採用[2]。インパネ部はスピードメーターをデジタル表示とした4.2インチメーターディスプレイが採用され、音声案内機能を装備。一部のグレードには日本国内製造のスズキ車で初の10.1インチHDディスプレイを採用し、フルセグTV・AM/FMラジオ・スマートフォン連携機能・Bluetoothを備えた全方位モニター付ディスプレイオーディオが装備され、ナビゲーション機能はコネクティッドサービスの「スズキコネクト」に加入してインストールすることで利用可能となる「つながるナビ」での対応となる。
その他
運転席側後方に設けられている充電ポートは普通充電インレット・急速充電インレットを1ヶ所にまとめ、暗闇での視認性確保のため蓋を開けたときに照明が自動点灯されるようになっており、充電中はインジケーターとして機能する。また、急速充電インレットにはV2L機能とV2H機能も備わり、蓄電池として電気製品(家庭用機器)や住宅へのDC電力の供給も可能。最上位グレードには最大1500Wに対応したAC電源コンセントも装備される。
年表

- 2023年10月26日
- 「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で軽乗用EVのコンセプトモデル「eWX」を世界初披露[4]。
- 2025年10月30日
- 「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」で量販化を目指したコンセプトモデル「Vision e-Sky」を世界初披露[5]。
- 2026年8月24日
- 「e SKY」として市販化されることとなり、同年秋の公式発表に先駆けてホームページ上に先行情報が公開された[6]。
- 2026年10月6日
- 「e SKY」を公式発表(11月16日発売)[7]。
- グレード体系は「A」・「G」・「X」の3グレードが設定される。受注生産モデルの「A」は急速充電を非対応とし、リアドアガラスは開閉機能を無くした固定式(はめ殺し)にグレードダウンするなど「G」に対して装備内容の一部省略化やグレードダウンを行っている。一方、最上位グレードの「X」はフロントガラスをIRカット機能付に、フロントドアガラスをプレミアムUV&IRカットにそれぞれグレードアップされ、ETC2.0車載器[注釈 3]、ドアトリムクロス、フロアコンソールトレーも追加装備される。
- ボディカラーはモノトーンはホワイト、ピュアホワイトパール(メーカーオプション)、モスグレーメタリック、ブルーイッシュブラックパール3、オフブルーメタリック、トーニーブラウンメタリックの6色。2トーンルーフ(メーカーオプション)はガンメタリックとブラックの2パターンが用意され、ガンメタリックはフュージョンイエローパールメタリック、コーラルオレンジメタリックに新規開発色のイマージョンブルーパールメタリックを加えた3色。ブラックはピュアホワイトパールとモスグレーメタリックの2色の計5色が設定される。なお、「G」は全色設定可能だが、「X」はホワイトを除く10色、「A」はホワイトとモスグレーメタリックのモノトーン2色のみの設定となる。
関連項目
脚注
注釈
出展
- ↑ “「普通すぎるEV」が実はスゴい!? 26kWhで310km走る! スズキ初の軽EV「eスカイ」に乗ってわかった実力”. ベストカーWeb (2026年10月5日). 2026年10月6日閲覧。
- 1 2 3 4 “スズキの新型バッテリEV「e SKY」の特徴を紹介 コンセプトはこれまでの軽自動車と同じように気軽に安心して使えるという思いを込めた「Easy to Switch!」”. Car Watch. インプレス (2026年8月24日). 2026年10月10日閲覧。
- ↑ “最新EVになぜ「古いシフトノブ」? スズキ新型「eSKY」開発者に直撃してわかったユーザー第一主義”. WEB CARTOP. 交通タイムス社 (2026年10月8日). 2026年10月10日閲覧。
- ↑ 「Japan Mobility Show 2023の出品概要」(プレスリリース)、スズキ株式会社、2023年10月3日。2026年10月6日閲覧。
- ↑ 「Japan Mobility Show 2025の出品概要」(プレスリリース)、スズキ株式会社、2025年10月8日。2026年10月6日閲覧。
- ↑ 「スズキ初の軽乗用EV 新型「e SKY」の先行情報を公開」(プレスリリース)、スズキ株式会社、2026年8月24日。2026年10月6日閲覧。
- ↑ 「スズキ、軽乗用EV新型「e SKY」を発売」(プレスリリース)、スズキ株式会社、2026年10月6日。2026年10月6日閲覧。