エイシンプレストン

ウィキペディアから、無料の百科事典
エイシンプレストン
2001年6月3日 東京競馬場
欧字表記 Eishin Preston
香港表記 榮進寶蹄
品種 サラブレッド
性別 牡
毛色 鹿毛
生誕 1997年4月9日
死没 2025年2月2日(28歳没)
登録日 1999年9月30日
抹消日 2003年12月22日
父 Green Dancer
母 Warranty Applied
母の父 Monteverdi
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 ジョセフ E. ゲール
馬主 平井豊光
調教師 北橋修二
競走成績
タイトル JRA賞最優秀3歳牡馬(1999年)
生涯成績 32戦10勝
中央:27戦7勝
海外:5戦3勝
獲得賞金 8億7789万7700円[1]
中央:4億9106万7000円
香港:2460万香港ドル
IC M123 / 2001年[2]
I118 / 2002年・2003年[3][4]
勝ち鞍
GI朝日杯3歳S1999年
GI香港マイル2001年
GIQEII世C2002年・2003年
GIINZT4歳S2000年
GII毎日王冠2001年
GIIIアーリントンC2000年
GIII北九州記念2001年
テンプレートを表示
朝日杯3歳ステークス(1999年12月12日)

エイシンプレストン(欧字名:Eishin Preston 香:榮進寶蹄、1997年4月9日 - 2025年2月2日)は、アメリカ合衆国生産、日本調教の競走馬・種牡馬。

香港で国際G1を3勝したほか、1999年の朝日杯3歳ステークスを制し、JRA賞最優秀3歳牡馬に選出されている。鞍上はデビューから引退まですべての競走で福永祐一が務めた。馬名の由来は冠名+アメリカの地名。香港マスターやシャティンの申し子[5]と呼ばれた[6]。

*日本では馬齢表記が2001年で変更されたので、競走名をのぞき現在の表記で統一する。

現役時代

2歳

1999年11月6日に京都競馬場でデビューした。この時は2着だったが、2戦目の折り返しの新馬戦に勝利、1勝馬の身で朝日杯3歳ステークスに出走した。レースでは2番手から抜け出した1番人気の公営・笠松所属馬のレジェンドハンターを中団から差し切り、1分34秒7のタイムで優勝、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬(旧称。現在のJRA賞最優秀2歳牡馬)を受賞した。

3歳

2000年は初距離となる芝1800mのきさらぎ賞で始動、1番人気に支持されるが、8着に敗れた。しかし、マイル戦に戻ったアーリントンカップとニュージーランドトロフィー4歳ステークスを連勝し、目標としていたNHKマイルカップに出走する予定であったが、レース前に骨折が判明し、半年の休養を余儀なくされた。

骨折が完治し、秋のスワンステークスで復帰、ほぼ最後方からのレースで上がり最速を出して6着に追い込み、得意のマイル戦となるマイルチャンピオンシップで4番人気に支持されるが、5着に終わった。

4歳

2001年は京都金杯から始動するが、14着に惨敗。ここで、陣営はダートを試してみることにし、根岸ステークスに出走した。しかし、ここでも12着と再び惨敗、11着馬からも6馬身離される大敗であった。その後も中山記念5着、ダービー卿チャレンジトロフィー2着、京王杯スプリングカップ6着、安田記念10着と苦戦するが、そのまま続戦し、米子ステークスで1年2ヶ月ぶりに勝利を挙げた。その後も北九州記念で1年3ヶ月ぶりの重賞制覇、関屋記念では3着、毎日王冠ではゴール前5頭の接戦を制して勝利し、マイルチャンピオンシップもゼンノエルシドから0.1秒差の2着と堅実な走りを続けた。

その後、年末の香港で行われる香港マイルに出走し、同馬は6番人気であったが、中団から鋭く伸びて2着に0.5秒差をつけて優勝、海外G1初制覇となった。香港マイルでの同馬の走りは高く評価され、国際クラシフィケーションのマイル部門では、サイレンススズカとタイキシャトルが受けた122ポンドを超えて、日本調教馬として最高値となる123ポンドのレートが与えられた。この年の香港国際競走では、同日の香港ヴァーズをステイゴールドが、香港カップはアグネスデジタルが勝っており、日本調教馬が1日で3勝する活躍であった。

5歳

2002年は中山記念から始動。60キロを背負い5着に敗れるが、再びアグネスデジタルと共に香港に渡りクイーンエリザベス2世カップに出走、2番人気と3番人気であったが、アグネスデジタルを破り日本馬ワンツーを決めた。しかし安田記念では5着、秋に入って連覇を狙った毎日王冠では2着、天皇賞・秋では8着、マイルチャンピオンシップではトウカイポイントにクビ差およばずの2着と日本国内では結果が出ず、年末は香港に渡り、今度は香港カップに出走したが内で終始包まれて抜け出せず、脚を余して5着に敗れた。

6歳

2003年は斤量などの問題で適鞍がなく、中山ダート1800mで行われたフェブラリーステークスから始動するが、勝ったゴールドアリュールから6秒2差、前の馬からも大差で離されるレースでシンガリ負け。その後、香港のクイーンエリザベス2世カップ連覇を目指すが、社会的に問題となっていたSARSの感染拡大により、香港にも渡航自粛勧告が出されるなど遠征が危ぶまれた。最終的には無事に遠征し出走、1番人気に推され連覇を達成した。

その後休養に入り、秋に復帰するも毎日王冠3着、天皇賞・秋4着と結果が出ず、香港カップに出走するも7着に敗れ、このレースを最後に引退となった。

種牡馬時代

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[8]およびJBISサーチ[9]に基づく。

競走日競馬場競走名格距離
(馬場)
頭
数
枠
番
馬
番
オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
1999.11.6 京都 3歳新馬 芝1600m(良) 13 6 8 3.0(2人) 2着 1:35.9(34.9) 0.7 福永祐一 54 ダイタクリーヴァ 460
11.20 京都 3歳新馬 芝1600m(良) 9 7 7 2.3(2人) 1着 1:35.6(35.5) -0.9 福永祐一 54 (アドマイヤサーベル) 460
12.12 中山 朝日杯3歳S GI 芝1600m(良) 16 5 10 8.5(4人) 1着 1:34.7(35.6) -0.1 福永祐一 54 (レジェンドハンター) 458
2000.2.13 京都 きさらぎ賞 GIII 芝1800m(良) 12 5 5 2.4(1人) 9着 1:48.6(35.1) 0.6 福永祐一 56 シルヴァコクピット 460
2.26 阪神 アーリントンC GIII 芝1600m(良) 12 8 12 2.5(1人) 1着 1:35.7(34.8) -0.1 福永祐一 56 (パープルエビス) 458
4.8 中山 NZT4歳S GII 芝1600m(良) 15 7 12 1.9(1人) 1着 1:34.4(35.0) -0.0 福永祐一 56 (マチカネホクシン) 464
10.28 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 17 8 17 9.6(5人) 6着 1:21.0(33.7) 0.6 福永祐一 56 ダイタクヤマト 470
11.19 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 1 2 5.7(4人) 5着 1:33.2(35.6) 0.6 福永祐一 55 アグネスデジタル 466
2001.1.5 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 16 8 16 4.0(2人) 14着 1:34.5(34.8) 1.1 福永祐一 56 ダイタクリーヴァ 476
1.29 東京 根岸S GIII ダ1400m(不) 13 2 2 26.0(9人) 12着 1:24.5(37.3) 2.4 福永祐一 57 ノボトゥルー 466
2.25 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 13 6 9 23.7(6人) 5着 1:48.8(36.8) 1.1 福永祐一 56 アメリカンボス 468
4.1 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(稍) 14 6 10 5.4(3人) 2着 1:35.5(34.9) 0.3 福永祐一 58 チェックメイト 468
5.13 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 18 3 6 6.5(3人) 6着 1:20.4(33.7) 0.3 福永祐一 58 スティンガー 468
6.3 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 4 7 22.9(10人) 10着 1:34.1(36.0) 1.1 福永祐一 58 ブラックホーク 472
6.23 阪神 米子S OP 芝1600m(良) 12 2 2 3.5(2人) 1着 1:34.8(35.1) -0.2 福永祐一 57 (トッププロテクター) 472
7.15 小倉 北九州記念 GIII 芝1800m(良) 9 2 2 4.6(2人) 1着 1:48.3(35.1) -0.3 福永祐一 57 (ロサード) 476
8.5 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 9 6 6 3.6(1人) 3着 1:32.2(32.6) 0.4 福永祐一 58 マグナーテン 478
10.7 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 12 8 12 8.8(5人) 1着 1:45.3(35.0) -0.1 福永祐一 58 (ロサード) 474
11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 5 9 6.5(2人) 2着 1:33.3(33.7) 0.1 福永祐一 57 ゼンノエルシド 476
12.16 沙田 香港マイル G1 芝1600m(良) 14 3 1着 1:34.8 福永祐一 57.1 (Electronic Unicorn) 463
2002.2.24 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 14 6 9 2.9(1人) 5着 1:45.9(34.9) 0.5 福永祐一 60 トウカイポイント 476
4.21 沙田 QE2世C G1 芝2000m(良) 14 3 1着 2:02.5 福永祐一 57 (Agnes Digital) 468
6.2 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 7 13 2.9(1人) 5着 1:33.6(34.7) 0.3 福永祐一 58 アドマイヤコジーン 470
10.6 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 9 2 2 4.2(3人) 2着 1:46.4(34.2) 0.3 福永祐一 59 マグナーテン 474
10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 3 6 7.6(5人) 8着 1:59.2(35.0) 0.7 福永祐一 58 シンボリクリスエス 476
11.17 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 3 6 9.6(3人) 2着 1:32.8(34.2) 0.0 福永祐一 57 トウカイポイント 478
12.15 沙田 香港C G1 芝2000m(良) 12 3 5着 2:07.2 0.1 福永祐一 57 Precision 475
2003.2.23 中山 フェブラリーS GI ダ1800m(稍) 16 7 14 18.5(6人) 16着 1:57.1(41.9) 6.2 福永祐一 57 ゴールドアリュール 472
4.27 沙田 QE2世C G1 芝2000m(良) 12 1 1着 2:03.8 -0.3 福永祐一 57 (Elegant Fashion) 470
10.12 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(稍) 11 5 5 9.7(3人) 3着 1:46.2(34.9) 0.5 福永祐一 59 バランスオブゲーム 486
11.2 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 1 2 7.5(3人) 4着 1:58.5(34.4) 0.5 福永祐一 58 シンボリクリスエス 480
12.14 沙田 香港C G1 芝2000m(良) 14 4 7着 2:02.2 1.3 福永祐一 57 Falbrav 480

血統表

エイシンプレストンの血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ニジンスキー系
[§ 2]
父

Green Dancer
1972 鹿毛
父の父
Nijinsky
1967 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Flaming Page Bull Page
Flaring Top
父の母
Green Valley
1967 黒鹿毛
Val de Loir Vieux Manoir
Vali
Sly Pola Spy Song
Ampola
母

Warranty Applied
1986 栗毛
Monteverdi
1977 栗毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Janina Match
Jennifer
母の母
Implied Warranty
1979 栗毛
Blood Royal Ribot
Natashka
Garden Fresh Better Self
Rosy Fingered
母系(F-No.) (FN:3) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer3×4=18.75% [§ 4]
出典
  1. ↑ JBISサーチ エイシンプレストン 5代血統表2017年9月11日閲覧。
  2. ↑ netkeiba.com エイシンプレストン 5代血統表2017年9月11日閲覧。
  3. ↑ JBISサーチ エイシンプレストン 5代血統表2017年9月11日閲覧。
  4. ↑ netkeiba.com エイシンプレストン 5代血統表2017年9月11日閲覧。

脚注

  1. ↑ “競走馬情報 - エイシンプレストン”. 日本中央競馬会. 2023年4月10日閲覧。
  2. ↑ 『優駿』、日本中央競馬会、2002年2月、70頁。
  3. ↑ 『優駿』、日本中央競馬会、2003年2月、77頁。
  4. ↑ “THE 2003 INTERNATIONAL CLASSIFICATIONS” (PDF). IFHA. 2021年10月3日閲覧。
  5. ↑ “「シャティンの申し子」エイシンプレストンの始まりとなった01年香港マイル圧勝劇”. スポーツ報知 (2021年12月9日). 2025年1月10日閲覧。
  6. ↑ “【追憶のチャンピオンズC】JCダート時代の02年 イーグルカフェの勝因は天才デットーリ | 競馬ニュース”. netkeiba. 2024年10月25日閲覧。
  7. ↑ “エイシンプレストンが死去、28歳 朝日杯3歳Sや香港マイルなどG1・4勝 - 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2025年2月4日). 2025年2月4日閲覧。
  8. ↑ “エイシンプレストンの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年9月18日閲覧。
  9. ↑ “エイシンプレストン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月18日閲覧。

外部リンク