バッキー事件
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| バッキー事件 | |
|---|---|
| 日付 | 2003年 - 2004年ごろ |
| 概要 | アダルトビデオ撮影を名目とした女性出演者への性的暴行・傷害事件 |
| 攻撃手段 | 暴行、性的暴行、薬物・酒類の摂取強要など |
| 負傷者 | 複数 |
| 被害者 | 複数のAV女優 |
| 犯人 | バッキービジュアルプランニング代表・スタッフら |
| 容疑 | 強姦致傷、強制わいせつ致傷など |
| 対処 | 関係者を逮捕・起訴 |
| 刑事訴訟 | 代表に懲役18年など (確定) |
| 管轄 | 警視庁池袋警察署、東京地方検察庁 |
バッキー事件(バッキーじけん)とは、アダルトビデオ(AV)制作会社「バッキービジュアルプランニング(通称:バッキー)」の代表やスタッフらが、AV女優や素人モデルの女性たちに対し、撮影名目で組織的に激しい暴行・性的暴行を加え、重篤な傷害を負わせた一連の強姦致傷・強制わいせつ致傷事件である。
発端となった重傷事件
2004年6月下旬、関係者らは東京都豊島区内の居酒屋で20代のAV女優に酒や薬物(脱法ドラッグ等)を摂取させ、同区西池袋のマンションに連行。
わいせつ行為を撮影しながら肛門内に浣腸器具を挿入・破裂させ、直腸穿孔や肛門裂傷により、全治4か月の重傷を負わせた。
直腸穿孔は術後死亡率が約40%に達するとも言われ、処置が遅れれば生命の危機に瀕する極めて危険な犯行であった。被害女性は入院を余儀なくされ、人工肛門(ストーマ)の造設が必要となるなど重大な後遺障害を負った[1]。
被害女性は同年11月5日に警視庁池袋警察署へ被害届を提出。12月16日、代表の栗山龍(本名:栗山竜)や現場責任者のHを含む男女8名が強制わいせつ致傷容疑で逮捕された[2]。
悪質な制作実態と捜査の進展
バッキーは、女性を監禁した上での水責め、陰毛の焼却、酒の強要など、過激な暴力を伴う「暴行系・鬼畜系」作品を多数制作していた。さらに「監禁友の会」と称するファンクラブを組織し、DVD購入者を撮影参加エキストラとして公募。
出演女性には撮影の過酷な実態を事前に一切伝えず、拒絶や抵抗ができない状況下で暴行・撮影を強行していたとされる[3]。
初回逮捕時の関係者は証拠不十分で処分保留のまま釈放された。この事件以降は、池袋警察署がバッキー壊滅に向けて動き出すことになった。出演経験のある女優が警察の説得で、相次いで被害届を提出した。
2005年3月中旬には関係者6人が再び逮捕された。同年7月26日には逃亡したH責任者が逮捕された。2006年2月、撮影スタッフに罪をなすりつけていたとされる代表が強姦致傷容疑で逮捕・起訴された。
裁判と実刑判決
東京地方裁判所で開かれた公判では、「軽いレイプものの撮影」と偽って薬物や睡眠薬を投与した女性1人に対し、20〜30人がかりで10時間以上にわたり暴行や水責めを加えるなど、演出の範疇を完全に逸脱した暴力の実態が論告で詳述された。
検察側は「反省の色が皆無で情状酌量の余地はない」として懲役20年を求刑した[4]。
2007年12月19日、東京地裁は栗山に対し懲役18年の判決を言い渡した[5]。
服役と出所後の動向
栗山は長野刑務所に収監され、2023年に仮釈放となり、2025年3月に刑期満了を迎えた[7]。
2025年11月にYouTubeやnoteのプラットフォームで情報発信を開始した[7]。
2026年7月までにYouTubeアカウントが規約違反等により停止(アカウントBAN)されている。
脚注
出典
- ↑ 井川楊枝『封印されたアダルトビデオ』彩図社、2012年3月、174頁。ISBN 978-4-88392-842-2。全国書誌番号:22059480。
- ↑ 産経新聞「AV女優に薬物 重傷負わせ逮捕」東京朝刊 27頁東京(2004年12月17日)
- ↑ 女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第161号、162号、164号。
- ↑ 西尾美穂子 (2007年10月6日). “【法廷から】ひどすぎるAV撮影”. MSN産経ニュース. 産経新聞社. 2007年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2011年12月27日閲覧.
- ↑ “「卑劣極まりない犯行」AV撮影で強姦致傷の被告に懲役18年”. MSN産経ニュース. 産経新聞社. 2007年12月19日. 2007年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2012年4月28日閲覧.
- ↑ 「AV女優悶絶シーンの意図理解」2審も懲役18年 (MSN産経ニュース、2008年7月10日)
- 1 2 “ここから、静かに始めます。|栗山龍”. note(ノート) (2025年11月27日). 2026年8月16日閲覧。
参考文献
この節で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。 |
- 中里見博 『ポルノグラフィと性暴力 : 新たな法規制を求めて』 明石書店〈福島大学叢書新シリーズ〉、2007年3月、ISBN 978-4-7503-2524-8。
関連項目
- 問答無用 強制子宮破壊 - バッキー製作作品。
- 水地獄 - バッキー製作作品。
- 水責め
- 急性アルコール中毒
- サディズム
- ミソジニー
- 性的虐待
- 性暴力
- 性的暴行
- 性的同意
- 性犯罪
- 強制性交等罪
- デートレイプドラッグ
- スーパーフリー事件 - 前年(2003年)に発覚した同様の強姦事件。
- 山口女子高専生殺害事件 - 犯人の少年はバッキー製作作品を大量に所持していたことが事件後に発覚した。
- 女子高生コンクリート詰め殺人事件
- 童貞。をプロデュース - 撮影時の出演者への性暴力や性的虐待が後に問題となった映画。
- ヘドローバ - 撮影時の子役への実際の暴行が後に問題となった映画。
- 鬼畜
- 鬼畜系