ヒメナガメ
埼玉県富士見市にて(2011年6月)
分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : カメムシ目 Hemiptera
亜目 : カメムシ亜目 Heteroptera
科 : カメムシ科 Pentatomidae
属 : Eurydema
種 : ヒメナガメ E. dominulus
学名
Eurydema dominulus
Scopoli (1763)
和名
姫菜亀

ヒメナガメ(姫菜亀、Eurydema dominulus)はカメムシ目カメムシ科の昆虫の一種である。ナガメより小型で、アブラナ科の植物の汁を吸う。学名Eurydema pulchra (Westwood 1837) はシノニム。

性質

成虫は橙地に黒の紋(逆に言えば黒地に橙の条紋[1])を持つ。ナガメより模様が複雑である。胸部の黒紋はナガメには左右2つしかないが、ヒメナガメは前方に2つ、後方に4つが横に並んで計6つある。腹部背面の紋もヒメナガメのほうが複雑である。幼虫は外見から区別し難いほど似ている。

幼虫・成虫ともにアブラナ科の植物を食草とする。セイヨウアブラナ、ダイコン、キャベツ、カブ、ノザワナ、ハクサイ、コマツナ、カラシナ、ワサビのような野菜や、タネツケバナ、ナズナ、グンバイナズナ、イヌガラシ、コンロンソウのような様々な野草を含む[2]。

長野県伊那市の高遠での調査では、ヒメナガメは成虫で越冬し、年に3回発生する[3]。

分布

本州[4]、四国、九州、台湾、中国、東南アジア。インド、オーストラリア(クインズランド)にも分布する[5]。ナガメより気温が高い地方に寄るが、重なる場所では混生していることが多い。

人間との関わり

ナガメとともにアブラナ科の野菜の汁を吸う害虫である。被害を受けた葉には小さな白い班が生じ、数が多いとしおれて枯れる[6]。

脚注

  1. ↑ 『日本原色カメムシ図鑑』(陸生カメムシ類)227頁。
  2. ↑ Morimoto et. al. "Coexistence of the Two Closely Related Species ...", p437. カラシナ、ワサビ、イヌガラシ、コンロンソウは『日本原色カメムシ図鑑』(陸生カメムシ類)227頁。
  3. ↑ Morimoto et. al. "Coexistence of the Two Closely Related Species ...", p439-p440.
  4. ↑ 全改訂新版『原色日本昆虫図鑑』下巻と『原色昆虫圖鑑』第3版第3巻には本州中部以南、『日本原色カメムシ図鑑』(陸生カメムシ類)は本州。右上のボックス内の写真は埼玉県。少なくとも現在では中部以南に限られないようである。
  5. ↑ 全改訂新版『原色日本昆虫図鑑』下巻。『原色昆虫圖鑑』第3版第3巻。
  6. ↑ 『日本原色カメムシ図鑑』(陸生カメムシ類)288-289頁。

参考文献

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