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この項目では、東宝映画に登場する架空の怪獣について説明しています。
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マンダ (Manda) は、特撮映画『海底軍艦』およびゴジラシリーズに登場する架空の怪獣。海底に潜む巨大な龍である。
『海底軍艦』のマンダ
ムウ帝国の守護神として崇められている龍[出典 7]。4本の角と長いヒゲを持つ龍そのものの姿をしており、全身は金色の鱗で覆われている[8]。最新鋭潜水艦でさえ耐えられない深海の水圧下でも、平然と行動する。戦闘の際には長く太い体で締め付けて攻撃する[出典 8]が、寒さに弱い[7][9]。
帝国の海底洞窟に潜み、工作隊によって地上からさらわれてきた奴隷たちを生贄として与えられている[出典 9]ほか、彼らの監視も行っている[出典 10]。進撃してきた轟天号からムウ帝国を防衛するために出現し、轟天号に巻き付いて締め付ける[注釈 5]が、高圧電流で引きはがされ、冷線砲で氷結死した[出典 11]。
- 当初は大蛇として登場する予定だった[10]ため、「マンモススネーク→マンモス蛇(だ)→マンダ」と名付けられた[注釈 6]が、映画公開の翌年(1964年)が辰年なので竜に変更された[11][12]。当時の東宝の宣伝用年賀はがきでは、「謹賀新年」の言葉の下に、轟天号対マンダのイラストが添えられていた[13][11]。小松崎茂によるピクトリアルスケッチでは大海蛇のイメージであった[14][15]。
- 検討用台本では、ムー潜航艇との同士討ちになるという最期であった[16][17]。準備稿では、轟天号の水中砲で眼を撃たれるのみで生死不明であった[17]。
- デザインは渡辺明[18][12]、頭部造形は利光貞三[出典 12]、胴体は八木勘寿、八木康栄による[18][12]。東宝怪獣には珍しく黒目が縦長の「猫目」をしている[19]。
- 大・小2種類の操演用ミニチュアによって撮影された[出典 13]。鱗は1枚1枚重ね張りしている[19]。牙や角はFRP製[20]。書籍『大ゴジラ図鑑2』では、制作時間がなかったために造型は大味であると評している[20]。
- 大きいほうは、特撮テレビドラマ『ウルトラQ』の第6話「育てよ! カメ」に登場する怪竜として流用された後に返却され、『怪獣総進撃』に流用された[22]。小さいほうは、第12話「鳥を見た」に登場する無人船の舳先にある装飾の像に流用されている。
- 牢の窓から見えるマンダは合成で処理された[23]。
- ムウ潜水艦の艦首主砲は、マンダをかたどったものになっている。
『ゴジラ FINAL WARS』のマンダ
形態は初代に近く、瞳は縦長で舌は二股に分かれており、角は初代と同じ4本だが、髭とたてがみがなく、背中の毛も棘に変更されている[36][注釈 14]ほか、四肢の付け根から細長い触角状の物体が生え、体の真横から突き出た皮膚が六角形の鰭状の器官になって連なっている[出典 31]。ヒレが体側全体にあり、魚類のような尾びれが尾にある[37]。体色は緑色[36]。得意技は、相手を長い体で巻き付いて締め上げるバインディング・ブリーカー[出典 32]。
物語冒頭、ノルマンディー沖深度6,700メートル付近の深海にて新・轟天号と交戦する[出典 33]。浮上しようとした新・轟天号に絡みつき、ひねり潰そうとして崩壊寸前まで追い詰めるが、艦長のゴードン大佐の機転によるミサイルで噴火させられた海底火山のマグマへ新・轟天号もろとも突っ込まされた結果、高熱とマグマ噴出による超高温に耐えきれなくなって引き離される。体が燃え上がってもなお新・轟天号に襲いかかるが、冷凍メーサー砲で氷漬けにされた直後に艦首鋼鉄ドリルで粉砕された[出典 34]。
劇中では描写されていないが、設定上は新・轟天号との交戦以前に戦艦を3艦撃沈しており、相当の実力を持っていたことがうかがえる[注釈 15]。ゴジラと交戦せずに終わった怪獣であると共に、X星人に操られた怪獣ではなく新たに出現した怪獣である[35]。
- 書籍『ゴジラ大辞典【新装版】』では、名称をマンダ(3代目)と記載している[38]。
- 制作
- 脚本を担当した三村渉は、マンダの登場理由について、轟天号を出すのであればマンダは絶対必要であったと述べている[39]。
- デザインは西川伸司[出典 35]。西川は、本作品のマンダはムウ帝国と無関係な神性のない海棲生物と想定し、深海魚やワニなどの水棲生物をモチーフとした単なる巨大生物というコンセプトで、ヒレなどの生物的なディテールを加えている[出典 36]。当初はフルCGで制作する予定だったことからラフは太く描かれており[40]、波打つ動きで生物感を表現しようと細長い触手や胴体の側面に波打つヒレをCGで表現することを前提に設けたが、実際にはほとんどが新・轟天号に巻きついたままで大半は造形物による撮影になってしまった[41]うえ、映像では動きが速すぎてわからなかったと述懐している[42][37]。
- 造形は東宝映像美術の小林知己が担当[出典 37]。小林は2009年に死去したため、このマンダが造形を手掛けた最後の怪獣となった[43][44]。造形物の全長は約6メートル[45][46]。新・轟天号に巻きついているシーンは、操演で表現されたほか、CGも用いている[48][49]。艦首鋼鉄ドリルで粉砕されるシーンでは、発泡スチロール製の爆破人形を用いている[50][37]。造形物は2023年時点で現存が確認されている[44]。
- 特殊技術の浅田英一は、マンダの撮影は最後の方であったため、複雑な操演ながら時間がなかったのがきつかったといい、すべてを実写で撮影していたら作品が公開するころでも終わっていなかっただろうと述べている[48]。
アニメーション3部作『GODZILLA』のマンダ
2017年公開のアニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚に当たる小説『GODZILLA 怪獣黙示録』に登場。
大西洋に生息する怪獣であり、魚雷の通用しない頑丈な身体や敏捷性に加え、攻撃手段としてソナー器官を進化させた超音波砲を持っている。2022年に初確認されて以来、海を渡ろうとする人類を襲い続けていたが、「オペレーション・エターナルライト」が開始された2039年7月にドーバー海峡で大西洋の制海権を得ようとする轟天型潜水艦1番艦「轟天」に駆除される[51]。また、2040年代にはペルシャ湾で復活し、「オペレーション・グレートウォール」に従事する工兵を襲っていた[52]。
『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』のマンダ
浦賀水道沖で漁船を転覆させた巨大なウミヘビのような海棲怪獣[53][54]。東洋の伝説にある竜に酷似した姿をしており、四肢と4本のツノ、2本の長いヒゲを持つ[53][55]。全体的に爬虫類ではなく魚類を彷彿とさせる印象であるが、頭部付近の前脚や赤いエラのような鰭などは、両生類のアホロートルを連想させるものとなっている[55]。
複数個体がクジラのように群れを成して周囲を紅塵に染めながら隅田川やテムズ川を遡上しており、マンモス級のヘビを意味するマンダという名前が閣議決定された[53]。長い尾を武器としており、浦賀水道沖で漁船やその救助に向かった海上保安庁のヘリコプターなどを襲う[出典 38]。その後は東京湾に出現し、掃討作戦を実行した海上自衛隊を迎え撃つが、ゴジラアクアティリスに襲撃され、大きく食い破られた腹部に致命傷となった噛み跡を残し、その死骸が逃尾市の海岸に漂着した[出典 39]。また、東京でもゴジラウルティマと交戦して咬みつくが、身体を原子ビームによって引き裂かれる[56]。
その他
- 1966年に朝日ソノラマから発売されたソノシート『大怪獣戦 30怪獣大あばれ!!』収録の「宇宙怪獣対地球怪獣」には、宇宙怪獣と戦う地球怪獣陸軍の1体として登場する[57]。
- 特撮テレビ番組『ゴジラアイランド』(1997年)には、「滋養強壮赤マンダドリンク光線」という名の光線が登場する。
- 『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年)の背景設定として製作補の山中和史により執筆された「特生自衛隊前史」では、劇中世界の1963年に太平洋で出現し、海軍の新型潜水艦により撃破された[60]。
脚注
注釈
- ↑ 資料によっては、ムウ帝国守護神'"`UNIQ--ref-00000018-QINU`"'、怪竜'"`UNIQ--ref-00000019-QINU`"'、大怪竜'"`UNIQ--ref-0000001A-QINU`"'と記述している。
- ↑ 書籍『ゴジラ大全集』では、「2万トン」と記述している'"`UNIQ--ref-00000028-QINU`"'。
- ↑ 資料によっては、「出現地」として記述している'"`UNIQ--ref-0000002E-QINU`"'。
- ↑ 資料によっては「海底'"`UNIQ--ref-00000031-QINU`"'」「太平洋の海底'"`UNIQ--ref-00000032-QINU`"'(出生地 太平洋の海底'"`UNIQ--ref-00000033-QINU`"''"`UNIQ--ref-00000034-QINU`"')」「ムウ大陸の水没したあたりの海底'"`UNIQ--ref-00000035-QINU`"'」「不明'"`UNIQ--ref-00000036-QINU`"'」と記述している。
- ↑ 設定上はどちらも全長150メートルだが、造形物はマンダの方が長くなっている'"`UNIQ--ref-00000054-QINU`"'。
- ↑ 脚本でも「マンモススネーク」と明記していた'"`UNIQ--ref-00000062-QINU`"'。
- ↑ 資料によっては、怪竜'"`UNIQ--ref-0000008E-QINU`"'、ムー帝国守護神'"`UNIQ--ref-0000008F-QINU`"'と記述している。
- ↑ 書籍『ゴジラ激闘超図鑑』では、「時速50キロ」と記述している'"`UNIQ--ref-000000A4-QINU`"'。
- ↑ 資料によっては、「出生地」として記述している'"`UNIQ--ref-000000AC-QINU`"'ほか、地域の詳細については「不明」とも記述している'"`UNIQ--ref-000000AD-QINU`"'。
- ↑ 資料によっては、地上での動きは鈍いと記述している'"`UNIQ--ref-000000CA-QINU`"'。
- ↑ 未使用シーンには、高層ビルに巻きついていた際の爆発に巻き込まれる寸前、ゴジラに助けられるシーンがある'"`UNIQ--ref-000000D7-QINU`"'。書籍『大ゴジラ図鑑2』では、同場面を「ゴジラ対マンダ」と紹介している'"`UNIQ--ref-000000D8-QINU`"'。
- ↑ 書籍『キャラクター大全ゴジラ』では、頭部の損傷が激しかったためと推測している'"`UNIQ--ref-000000F6-QINU`"'。
- ↑ 資料によっては、海龍'"`UNIQ--ref-0000010A-QINU`"'、大怪竜'"`UNIQ--ref-0000010B-QINU`"'と記述している。
- ↑ 体の両端に行くほど狭い間隔となり、中央付近では狭くなっている'"`UNIQ--ref-0000011D-QINU`"'。
- ↑ 新・轟天号も結果として艦体の72パーセント損傷し、自動照準システムがダウンするまでに追い込まれている。
出典(リンク)
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