ヴィニシウス・ジュニオール

ウィキペディアから、無料の百科事典
ヴィニシウス・ジュニオール
ブラジル代表でのヴィニシウス
(2026 FIFAワールドカップにて)
名前
本名 Vinícius José Paixão de Oliveira Júnior
ラテン文字 Vinícius Júnior
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
スペインの旗 スペイン
生年月日 (2000-07-12) 2000年7月12日(26歳)
出身地 サンゴンサロ
身長 176cm
体重 77kg
選手情報
在籍チーム スペインの旗 レアル・マドリード
ポジション FW
背番号 7
利き足 右足
ユース
2005-2017 ブラジルの旗 フラメンゴ
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2017-2018 ブラジルの旗 フラメンゴ 50 (11)
2018 スペインの旗 レアル・マドリードB 5 (4)
2018- スペインの旗 レアル・マドリード 242 (77)
代表歴2
2015-2016  ブラジル U-15 10 (7)
2016-2017  ブラジル U-17 19 (17)
2018-2019  ブラジル U-20 4 (0)
2019- ブラジルの旗 ブラジル 54 (13)
1. 国内リーグ戦に限る。2026年6月26日現在。
2. 2026年7月30日現在。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

ヴィニシウス・ジュニオール(Vinícius Júnior, ブラジルポルトガル語発音: [viˈnisjus ˈʒũɲoʁ])ことヴィニシウス・ジョゼ・パイション・デ・オリヴェイラ・ジュニオール(Vinícius José Paixão de Oliveira Júnior, 2000年7月12日 - )は、ブラジル・リオデジャネイロ州サンゴンサロ出身のサッカー選手。レアル・マドリード所属。ブラジル代表。ポジションはフォワード。

クラブ経歴

フラメンゴ

2000年にリオデジャネイロ州サンゴンサロで誕生。カメルーン・ティカル族にルーツを持つ[1]。家は貧しかったが、5歳から後に所属するCRフラメンゴの系列サッカースクールでフットサルを通して技術を磨き、10歳でフラメンゴの下部組織に入団した。フラメンゴでは常に年齢より上のカテゴリーでプレーし、13歳の時にはブラジルU-15代表の召集も受けた。2017年1月にはコパ・サンパウロジュニアサッカー選手権大会(国内クラブのU-19チームによる大会)に16歳で参戦し、大会ベストイレブンに選出される活躍を見せて、「今世紀最高の宝石」、プレースタイルから「ニューネイマール」と評されるようになる[要出典]。

翌月の南米U-17選手権でも得点王と大会MVPに輝き、2017年5月にフラメンゴとプロ契約を結び、5月13日のアトレチコ・ミネイロ戦で16歳10か月でプロデビューを果たした[2][3]。欧州の強豪クラブも注目していることから5月23日、フラメンゴと2022年まで契約延長し、違約金は従来の3000万ユーロから4500万ユーロに引き上げられた[4]矢先にレアル・マドリードとCRフラメンゴはヴィニシウスの移籍で合意に達した[5]。移籍金は10代のサッカー選手としては破格の4500万ユーロと報じられ、これはブラジル国内では歴代2位の記録となった(1位はネイマール)。国際サッカー連盟(FIFA)は18歳未満の国外移籍を認めていないため、正式な加入は18歳を迎える2018年7月からとなった。その後もフラメンゴでプレーし、2017年8月10日のコパ・スダメリカーナのCDパレスティーノ戦でプロ初ゴールを記録。

レアル・マドリード

レアル・マドリードでプレーするヴィニシウス(右)

当初は2019年までフラメンゴに残留する契約であったがロペテギ新監督の意向で加入が前倒しされ、2018年7月20日、レアル・マドリードにて入団会見を行った。入団セレモニーの際にはレアル・マドリードのOBでアンバサダーも務める元ブラジル代表のロナウドも立ち会った[6]。2018年夏のトップチームのプレシーズン遠征に帯同、「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ 2018」のマンチェスター・ユナイテッド戦でデビュー。まだ年少であることや高額な移籍金のプレッシャーに晒されないように、監督のフレン・ロペテギの意向などにより2018-2019シーズンはトップチームの練習に参加しつつ、Bチームにあたるカスティージャに登録された。カスティージャでは第2節のアトレティコ・マドリードB戦で2ゴールを挙げてレアル・マドリードでの公式戦初ゴールを記録した。その後も3部のカスティージャでは圧巻のプレーを見せており、トップチームの第7節のアトレティコ・マドリードとのマドリードダービーで後半88分から出場、わずか数分の出場だったがトップチームデビューを果たした。その後はトップチームに召集を受けるが終了間際の出場が多く、本領発揮には至らなかったが、2018年10月29日にロペテギが成績不振により解任されると、カスティージャの監督であったサンティアゴ・ソラーリが暫定監督に就任。直後のコパ・デル・レイ4回戦のUDメリリャ戦で先発出場。11月3日に行われた第11節のレアル・バリャドリード戦の後半73分から途中出場、83分にヴィニシウスのクロスが相手選手に当たってゴールに吸い込まれ(記録はオウンゴール)、6戦未勝利と不振を極めるチームを救う起爆剤となった[要出典]。

2019-20シーズン、エデン・アザールの加入を受け本来のポジションでの出場機会を減らしたものの、2020年3月1日のFCバルセロナとのエル・クラシコでは決勝点となる先制点を決め、最大のライバルからリーグ戦で約4年ぶりとなる勝利に貢献した[7]。このゴールはリオネル・メッシを上回る、21世紀に行われたエル・クラシコでの史上最年少ゴールであった[8]。

2021年8月22日、第2節のレバンテUD戦では2得点の活躍を見せた[9]。12月4日、第16節のレアル・ソシエダ戦では自身初のリーグ戦2桁得点に到達し、好調をキープ[10]。2022年5月12日、第36節のレバンテ戦では自身初のハットトリックを達成して勝利に貢献した[11]。5月28日、UEFAチャンピオンズリーグのリヴァプールFC戦では決勝ゴールを奪い、レアル・マドリードの14度目のCL制覇に貢献した[12]。同年9月5日にスペイン国籍を取得したことを発表[13]。

2023-24シーズンにはアザールの退団により背番号を7に変更。新たに加入したジュード・ベリンガムのトップ下起用に伴いカルロ・アンチェロッティが3トップから2トップにシステムを変更しヴィニシウスはセンターフォワードとしてプレーした[14]。2024年1月14日、サウジアラビアのキングサウード・ユニバーシティスタジアムで行われたスーペルコパ決勝のバルセロナとの試合では、前半だけでハットトリックを決め、マドリーの2大会ぶり13度目の優勝に貢献した。また、ヴィニシウスはレアル・マドリードの選手としてバルセロナ戦でハットトリックを達成した史上初のブラジル人選手になったほか、スーペルコパでのエル・クラシコでハットトリックを達成した初の選手にもなった[15]。

2024年10月27日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたエル・クラシコでレアル・マドリーはバルセロナ相手に0-4と大敗を喫した。この試合でガビと小競り合いになったヴィニシウスは「俺は月曜日バロンドールを受賞するんだぞ」とガビに向け発言したことが話題になった。

2025年夏に監督就任したシャビ・アロンソとはエル・クラシコでの途中交代に不満を露にするなど折り合いが悪く[16][17]、アロンソ退団後にはAS紙で「望むような関係を築けなかった」と語っている[18]。

2026年8月6日、クラブとの契約を2032年6月30日まで延長した[19]。

代表経歴

ブラジル代表として各年代でプレーし、2017年2月、南米U-17選手権に出場しチームを優勝に導き、自身も7得点を記録した。

2022年11月7日、W杯カタール大会に向けたメンバーの1人に選ばれ[20]、決勝トーナメント1回戦の韓国戦で1ゴールを挙げた[21]。

2024年にアメリカ開催されたコパ・アメリカ2024では、グループステージのパラグアイ戦で2ゴールを決めた[22]。しかし、グループステージ最終節のコロンビア戦で試合開始早々にハメス・ロドリゲスとのボールの奪い合いの際に腕を大きく振り払ってハメスの顔に当ててしまいイエローカードを提示された。ヴィニシウスはパラグアイ戦でも判定に抗議してイエローカードをもらっていたため累積警告によって準々決勝のウルグアイ戦は観客席から見守った。試合終盤にウルグアイのナイタン・ナンデスが危険なタックルによるレッドカードで退場したため数的有利になるも、ヴィニシウスを欠いたブラジルはウルグアイの守りを崩すことができず、スコアレスドローで迎えたPK戦の末に敗れてベスト8敗退となった[23]。

2026年5月18日、2026 FIFAワールドカップに臨むブラジル代表に選出された[24]。決勝トーナメントではベスト32で日本に2-1で勝利したものの、ベスト16でノルウェーに2-で敗北した。

私生活

ローマ・カトリック教徒である[25]。

慈善団体「Instituto Vini Jr」を設立し、テクノロジーとスポーツを活用してブラジルの貧困層の若者の学習を支援することでより平等な社会にすることを目指している[26]。

2025年2月にポルトガルのサッカークラブFCアルヴェルカを買収してオーナーとなった[27][28]。

2026年北中米ワールドカップ後に顎の整形をした。

その後別人説が出たが、スペイン紙に否定されてる。

個人成績

クラブ

2023-24シーズン終了時点

クラブ シーズン リーグ リーグ戦 カップ戦 国際大会 その他 合計
出場得点出場得点出場得点出場得点出場得点
フラメンゴ 2017 セリエA 253407110374
2018 12420521343210
通算 377601231446914
レアル・マドリードB 2018-19 セグンダB 54---54
レアル・マドリード 2018-19 プリメーラ 182824010314
2019-20 293315110385
2020-21 3531012310496
2021-22 351720134215222
2022-23 331053127535523
2023-24 261510106233924
2024-25 30 11 8 1 18 9 2 1 58 22
通算 211652877430148327105
キャリア通算 2487234786332812396119

代表

2024年11月22日現在
試合数
  • 国際Aマッチ 37試合 5得点(2019年 - )[29]
ブラジル代表国際Aマッチ
年出場得点
201910
202180
2022112
202361
2024112
通算375

出場大会

代表での得点

#開催日開催地対戦国スコア結果大会
12022年3月24日ブラジルの旗 リオデジャネイロ、エスタジオ・ド・マラカナンチリの旗 チリ2-04-02022 FIFAワールドカップ・南米予選
22022年12月5日カタールの旗 ドーハ、スタジアム974大韓民国の旗 韓国1-04-12022 FIFAワールドカップ
32023年6月17日スペインの旗 バルセロナ、RCDEスタジアムギニアの旗 ギニア4-14-1親善試合
42024年6月28日アメリカ合衆国の旗 ラスベガス、アレジアント・スタジアムパラグアイの旗 パラグアイ1-04-1コパ・アメリカ2024
53-0

タイトル

クラブ

レアル・マドリード

代表

個人

脚注

  1. ↑ “In Honor of Black Consciousness Day, CBF Reveals Vini Jr.'s Ancestry”. espn.com.br (2024年11月20日). 2024年11月20日閲覧。
  2. ↑ “No duelo de favoritos, Flamengo e Atlético-MG empatam na estreia, e Maracanã vê estreia de joia de 16 anos”. espn.com.br (2017年5月13日). 2017年5月14日閲覧。
  3. ↑ “El ‘merengue’ Vinicius Jr. debuta a los 16 años como profesional”. Mundo Deportivo (2017年5月13日). 2017年5月14日閲覧。
  4. ↑ “マドリー加入内定のヴィニシウス、フラメンゴと契約更新...違約金は55億円に”. Goal.com (2017年5月24日). 2018年3月21日閲覧。
  5. ↑ “公式声明:ビニシウス・ジュニオール選手”. レアル・マドリードCF (2017年5月23日). 2018年5月18日閲覧。
  6. ↑ “59億円で獲得のヴィニシウス「僕はロナウドよりネイマールに似ている」”. サンスポ (2018年7月21日). 2018年7月24日閲覧。
  7. ↑ “レアルが約4年ぶりにリーグ戦でバルサに勝利! 決戦のクラシコ制して再び首位浮上”. サッカーキング (2020年3月2日). 2020年3月2日閲覧。
  8. ↑ “レアルFWヴィニシウスがメッシ超え! 21世紀のクラシコで最年少ゴール記録樹立!”. 超ワールドサッカー (2020年3月2日). 2020年3月3日閲覧。
  9. ↑ “「正真正銘の天才」 レアル21歳FW、“不意打ち”の技巧的ゴラッソを海外メディア絶賛”. Football Zone (2021年8月24日). 2021年9月4日閲覧。
  10. ↑ “レアル、ソシエダとの上位対決制す! ベンゼマ負傷もヨヴィッチ躍動で2発完勝”. サッカーキング (2021年12月5日). 2022年1月16日閲覧。
  11. ↑ “ハットトリック達成のヴィニシウス、得点量産の“パートナー”に言及「バロンドールを…」”. サッカーキング (2022年5月13日). 2022年5月14日閲覧。
  12. ↑ “レアル・マドリード、前人未到14度目の欧州制覇! ヴィニシウスの決勝弾でリヴァプール撃破”. サッカーキング (2022年5月29日). 2022年5月29日閲覧。
  13. ↑ “レアルのブラジル代表FWヴィニシウスがスペイン国籍取得、久保建英の去就にも影響与えた問題が解決”. 超ワールドサッカー. 2022年9月5日. 2022年9月5日閲覧.
  14. ↑ “今季センターフォワードとしてプレーするヴィニシウス「最初は嫌だったけど映像をたくさん見て動きを学んだ」「バロンドールはクロースに受賞してほしい」”. Goal.com (2024年5月28日). 2024年5月31日閲覧。
  15. ↑ “ブラジル人史上初の快挙…クラシコでハット達成のヴィニシウス「とても嬉しい」”. サッカーキング (2024年1月15日). 2024年5月31日閲覧。
  16. ↑ “「ヴィニシウスが指揮官に怒りを爆発させた日、何かが壊れた」“混迷”するマドリーにレジェンドOBが意見「中盤の思考スピードが遅い」【現地発コラム】”. サッカーダイジェストWeb (2025年12月7日). 2026年4月18日閲覧。
  17. ↑ “なぜヴィニシウスとシャビ・アロンソは衝突したのか? 退任につながった確執の真相”. Yahoo (2026年1月16日). 2026年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年4月18日閲覧。
  18. ↑ “途中交代を命じるX・アロンソとは折り合い悪く…… ヴィニシウスが振り返る前監督との関係「望むような関係を築くことは出来なかった」”. Yahoo (2026年4月7日). 2026年4月18日閲覧。
  19. ↑ “Official Announcement: Vini Jr. renewed until 2032”. Real Madrid (2026年8月6日). 2026年8月7日閲覧。
  20. ↑ “Seleção Brasileira está convocada para a Copa do Mundo FIFA Qatar 2022”. cbf.com. CBF (2022年11月7日). 2022年11月8日閲覧。
  21. ↑ “ブラジルが韓国に4―1で大勝し順当8強、アジア勢はすべて姿消す”. 読売新聞. 2022年12月6日閲覧。
  22. ↑ “コパ・アメリカ初戦ドローのブラジル代表、ヴィニシウス2発など爆発!パラグアイに4ゴール快勝”. Goal.com (2024年6月29日). 2024年7月10日閲覧。
  23. ↑ “ブラジル、PK戦で敗れコパ・アメリカベスト8敗退…10人で勝ちきったウルグアイは13年ぶり4強入り”. Goal.com (2024年7月7日). 2024年7月10日閲覧。
  24. ↑ “ブラジル代表がW杯のメンバー26名を発表! ネイマールが4度目の本大会へ…ヴィニシウスら主力も順当に選出”. サッカーキング (2026年5月19日). 2026年5月19日閲覧。
  25. ↑ Virtudes Sánchez (2018年6月20日). “Meet Vinicius in 44 responses: The 'dancinhas,' his idol Asensio, his desire...”. マルカ. 2025年7月15日閲覧。
  26. ↑ Josué Seixas (2021年10月11日). “Vinicius Junior launches education app to help poor students in Brazil”. ガーディアン. 2025年7月15日閲覧。
  27. ↑ “Vinicius Júnior vai comprar a SAD do Alverca” (ポルトガル語). Record (2025年1月10日). 2025年7月15日閲覧。
  28. ↑ Pablo M. Fuentenebro (2025年2月17日). “Vinicius compra un club en Portugal” (スペイン語). AS. 2025年7月15日閲覧。
  29. ↑ ヴィニシウス・ジュニオール - National-Football-Teams.com

外部リンク