なか ようすけ
中 庸助
プロフィール
本名 中島 和男(なかじま かずお)[1][2][3][4][5]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本・千葉県千葉市[6]
生年月日 (1930-03-30) 1930年3月30日
没年月日 (2023-10-20) 2023年10月20日(93歳没)
身長 170 cm[1]
職業 俳優、声優
事務所 マウスプロモーション(最終所属)[6]
公式サイト 中 庸助|所属タレント|マウスプロモーション
俳優活動
活動名義 中 庸介(旧芸名)
活動期間 1950年代 - 2023年
ジャンル テレビドラマ、映画、舞台
デビュー作 二等運転士(『鯨』)[5]
声優活動
活動期間 1970年代 - 2023年
ジャンル 吹き替え、アニメ
声優:テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

中 庸助(なか ようすけ、1930年〈昭和5年〉3月30日[5] - 2023年〈令和5年〉10月20日)は、日本の俳優・声優。旧芸名:中 庸介(読み同じ)[5]。

千葉県出身[1][4][6]。

来歴

千葉県立千葉第一高等学校卒業[1][5]。1953年に千葉市民劇場に参加[5]。当初は物書きになりたかったが、元来が怠け者なため、「演劇の世界で戯曲を書いてみよう」ということにもならずに、そのままなんとなく役者の世界に踏み込んだ、という感じだったという。新劇ブームの中上京し、演劇雑誌『悲劇喜劇』(早川書房刊)の西沢揚太郎編集長からいくつか新劇系の劇団を紹介された。どの劇団にするか決めかねていたところ、「劇団炎座」が役者を探していると聞き、「そのままホイホイと」軽い気持ちでこれに参加したという。1956年に炎座に入団後[5]、1958年に劇団未来劇場に参加し[5]、1961年に劇団造形に参加[5]を経て、劇団東芸に入団し[7]、舞台で過ごす。当時は劇団俳優に対する親や世間の風当たりは厳しく、アパートを借りるのも一苦労で、生活は厳しかったという[8]。

このなか、『ダイヤル110番』(日本テレビ)や『事件記者』(NHK)、『七人の刑事』(TBS)といったテレビドラマの端役をこなすが、収入は増えず、アルバイトをしながらの舞台活動を続ける毎日だった。やがて海外ドラマのアテレコの仕事が舞い込むようになった。当時のギャランティは通常レートの70%だったが、作品数が多く、ようやく生活が安定するようになったという[8]。

海外ドラマの声の吹き替えを続けていたなか、あるマネージャーと知り合い、「本格的にやらないか」と誘われて東映のテレビドラマに出演するようになる。犯人役ばかり演じていた『特別機動捜査隊』(NET)では、設定が三班体制になった際に「おい、中よ、もうそろそろ犯人じゃなく刑事役をやらんか」と声をかけられたが、「悪役のほうがいろんなタイプが演じられて面白いですよ」とこれを断った。これには「お前変わってるなぁ」と言われ、中自身も後に「今にして思うと失敗だったかもしれない」と回想している[8]。

やがてテレビドラマの主流が2時間物に移行して仕事が減ってきたため、付き合いがあった現在の事務所の社長に頼んで、海外ドラマの『ヒル・ストリート・ブルース』のアフレコに参加。長台詞が多く、苦痛だったというが、これ以降、声優業が本職となった[9]。

G&B企画[7]、村上事務所[7]、熊沢プロダクションを経て、マウスプロモーション所属[6]。

2023年10月20日死去[10]。訃報は11月10日に公表された[11]。

人物

テレビ番組では、『仮面ライダー (スカイライダー)』(毎日放送)の魔神提督役をはじめ、特撮作品における悪の幹部役としての出演も数多い。一般作品でも時代劇の悪役や刑事ドラマの暴力団幹部などの悪役を多数演じた。

声優としての代表作の一つである『ドラえもん』(テレビ朝日版)ののび太のパパ(野比のび助)役は、当時のび助役を演じていた加藤正之が1992年(平成4年)10月に体調不良で途中降板[12](翌年3月に急逝)したため、急遽キャスティングされたものである。中自身も加藤の友人であったため「友の後を継ぐ」つもりでオファーを受けたという。その後、2005年(平成17年)4月からの声優陣一新に伴い、同年3月18日放送分をもって降板。のび助役は松本保典に引き継がれた。

エピソード

後任

中の没後、持ち役を受け継いだ声優は以下の通り。

後任役名概要作品後任の初担当作品
西森千豊ニッコー『地獄のコマンド』BD追加収録部分

出演作品(俳優)

テレビドラマ

映画

Vシネマ

舞台

出演作品(声優)

太字はメインキャラクター。

吹き替え

俳優

シーモア・カッセル
  • アニマル・ファクトリー(シーマン)
  • 幸福の条件(シャックルフォード)※ソフト版
  • 天才マックスの世界(バート・フィッシャー)
  • ワイオミング(ラ・ボン)
パトリック・マクグーハン
  • 刑事コロンボシリーズ ※完全版追加収録部分
    • 刑事コロンボ 祝砲の挽歌(ライル・C・ラムフォード大佐)
    • 刑事コロンボ 仮面の男(ネルソン・ブレナー)
  • 評決のとき(オマー・ヌース判事)※ソフト版

映画

ドラマ

テレビ番組

アニメ

人形劇

その他

テレビアニメ

1979年
1982年
1983年
1984年
1989年
1991年
1992年
1995年
1996年
1997年
1998年
2002年
2005年
2006年
2018年

劇場アニメ

1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年

OVA

Webアニメ

ゲーム

1998年
2001年
2002年
2003年
2005年
2010年
  • ぼくのなつやすみ ポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!(オオカミじい)

カセットブック

ドラマCD

ラジオドラマ

その他のコンテンツ

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ 現存する唯一の放送回である第42話にも登場。

出典

  1. 1 2 3 4 『日本タレント名鑑2017』VIPタイムズ社、2017年、264頁。ISBN 978-4-904674-08-6。
  2. ↑ 『日本タレント名鑑'80』VIPタイムズ社、1979年、139頁。
  3. ↑ 『声優名鑑』成美堂出版、1999年、570頁。ISBN 978-4-415-00878-3。
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典』(第2版)キネマ旬報社、1996年3月30日、220頁。ISBN 4-87376-160-3。
  5. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 『新劇便覧』テアトロ、1965年、296頁。
  6. 1 2 3 4 “中 庸助|所属タレント|マウスプロモーション”. 2023年6月9日閲覧。
  7. 1 2 3 「新劇俳優名鑑」『新劇便覧1984』テアトロ、1984年、末154頁。
  8. 1 2 3 悪役俳優列伝 2006, p. 59
  9. 1 2 悪役俳優列伝 2006, p. 61
  10. ↑ “俳優・声優の中庸助さん死去 93歳 『ドラえもん』野比のび助 『仮面ライダー』魔神提督役など”. (2023年11月10日) 2023年11月10日閲覧。
  11. ↑ “訃報”. マウスプロモーション. 2023年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月12日閲覧。
  12. ↑ 例外は1992年12月31日放送の『大晦日だよ!ドラえもん』で、すべて過去放送話の再放映のためパパは前任の加藤がクレジットされている。なお加藤の名がクレジットされたのはこれが最後でエンディング「あしたも♥ともだち」使用回では唯一。
  13. 1 2 3 4 悪役俳優列伝 2006, p. 60
  14. ↑ 和智正喜「仮面ライダー監督紳士録 第2回 奥中惇夫」『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』 Vol.8《スカイライダー》、講談社、2004年7月9日、30頁。ISBN 4-06-367087-2。
  15. ↑ 『芸能』10月号、芸能学会、1963年、78頁。
  16. ↑ 『芸能』3月号、芸能学会、1963年、75頁。
  17. ↑ “裏窓[吹]機内上映版”. (2024年12月1日) 2024年12月1日閲覧。
  18. ↑ “21エモン ★ キャスト・スタッフ”. シンエイ動画公式サイト. 21エモン. シンエイ動画. 2024年5月25日閲覧。
  19. ↑ “スタッフ&声のしゅつえん”. ドラえもん. テレビ朝日. 2003年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月27日閲覧。
  20. ↑ “スタッフ&キャスト”. パタパタ飛行船の冒険 公式サイト. 2002年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月7日閲覧。
  21. ↑ ドラえもん のび太とふしぎ風使い - メディア芸術データベース

参考文献

外部リンク

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