塔の上のラプンツェル

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塔の上のラプンツェル
Tangled
監督 バイロン・ハワード
ネイサン・グレノ
脚本 ダン・フォーゲルマン
原作 『ラプンツェル』(グリム兄弟)
製作 ロイ・コンリ
製作総指揮 グレン・キーン
ジョン・ラセター
出演者 マンディ・ムーア
ザッカリー・リーヴァイ
ドナ・マーフィ
ロン・パールマン
音楽 アラン・メンケン
主題歌 「輝く未来」
編集 ティム・マーテンズ
製作会社 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2010年11月24日
日本の旗 2011年3月12日
上映時間 100分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 2億6000万ドル[1]
興行収入 世界の旗 6億756万ドル[2]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 2億82万1936ドル[3]
日本の旗 25億6000万円[4]
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『塔の上のラプンツェル』(とうのうえのラプンツェル、原題:Tangled)は、2010年に公開されたアメリカ合衆国のコンピュータアニメーションによるミュージカル・ファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した長編アニメーション映画の第50作であり、監督はバイロン・ハワードとネイサン・グレノ、脚本はダン・フォーゲルマン、製作はロイ・コンリが務めた[5][6]。

グリム兄弟による童話『ラプンツェル』を原作としている。魔法の力を宿す長い金髪を持ち、森の塔に閉じ込められて育った少女ラプンツェルが、塔に迷い込んだ泥棒フリン・ライダーと出会い、初めて外の世界へ踏み出す冒険を描く[6]。

声の出演はマンディ・ムーア、ザッカリー・リーヴァイ、ドナ・マーフィら。日本語吹替版では中川翔子、畠中洋、剣幸らが出演した。劇伴音楽と歌曲の作曲はアラン・メンケン、歌曲の作詞はグレン・スレイターが担当した[6]。

アメリカ合衆国では2010年11月24日、日本では2011年3月12日に公開された。第83回アカデミー賞では、劇中歌「輝く未来」(I See the Light)が歌曲賞にノミネートされた[7]。

概要

本作は、『プリンセスと魔法のキス』(2009年)に続くウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画であり、同スタジオの長編第50作という節目に当たる作品である。

ディズニーが長年製作してきた童話を原作とするプリンセス映画の系譜に位置付けられ、同スタジオとして初めて、コンピュータアニメーションを全面的に用いたプリンセスを主人公とする長編映画となった[8]。

製作では、伝統的なディズニーの手描きアニメーションの表現を3DCGへ取り入れることが重視され、とりわけラプンツェルの約21メートルに及ぶ髪の動きや質感を再現するため、新たな技術が開発された[9]。

公開後は、短編映画『ラプンツェルのウェディング』(2012年)やテレビ映画『ラプンツェル あたらしい冒険』(2017年)、テレビアニメ『ラプンツェル ザ・シリーズ』(2017年 - 2020年)などの関連作品が製作された。

ストーリー

昔、空から地上へ落ちた太陽の滴から、傷や病を癒やす魔法の力を持つ金色の花が生まれた。老婆ゴーテルはその花の力を利用し、長年にわたって若さを保っていた。

やがて近くに成立した王国で、出産を控えた王妃が重い病に倒れる。王国の兵士たちは金色の花を発見し、その力によって王妃は回復する。ほどなくして王妃は、魔法の力を宿した長い金髪の王女ラプンツェルを出産する。

しかし、花を失ったゴーテルは王女の髪に同じ魔力が宿っていることに気づき、赤ん坊のラプンツェルを誘拐する。ゴーテルは森の奥にある塔でラプンツェルを育て、魔法の力を利用して若さを保ち続ける。

娘を失った国王と王妃は、毎年ラプンツェルの誕生日に無数の灯りを空へ飛ばし、いつか娘が帰ってくることを願っていた。

それから18年後、ラプンツェルはゴーテルから塔の外には危険が満ちていると教えられ、一度も外に出たことがなかった。しかし、誕生日のたびに空へ浮かぶ無数の灯りを間近で見ることを夢見ていた。

ある日、王女のティアラを盗んで逃走していた泥棒フリン・ライダーが塔へ侵入する。ラプンツェルはフライパンでフリンを気絶させ、彼が持っていたティアラを隠す。そして、灯りの場所へ案内することを条件に、ティアラを返すと約束する。

フリンとともに初めて塔の外へ出たラプンツェルは、自由になった喜びとゴーテルの言いつけを破った罪悪感の間で揺れ動く。

二人は荒くれ者たちの集まる酒場「かわいいアヒルの子」や森を通り、衛兵やフリンの元仲間であるスタビントン兄弟から追われながら王国を目指す。その途中、ラプンツェルは自分の髪が持つ癒やしの力をフリンに見せ、フリンは本名がユージーン・フィッツハーバートであることを打ち明ける。

一方、塔へ戻ったゴーテルはラプンツェルがいなくなったことに気づき、彼女を連れ戻すために行動を始める。

ラプンツェルとユージーンは王国にたどり着き、祭りを楽しむ。夜にはボートに乗って灯りが空へ舞う光景を目にし、互いへの思いを深める。

しかし、ゴーテルはスタビントン兄弟を利用して二人を引き離し、ラプンツェルにユージーンから裏切られたと思い込ませる。ラプンツェルはゴーテルに連れられ、塔へ戻ることになる。

塔の壁に描いていた太陽の紋章と王国の紋章が一致していることから、ラプンツェルは自分こそ行方不明になった王女であると気づく。そして、ゴーテルが自分を誘拐した張本人であることを悟り、彼女に反抗する。

一方、捕らえられたユージーンは、マキシマスや酒場の荒くれ者たちに助けられて塔へ向かう。しかし、ラプンツェルを救い出そうとした際、ゴーテルに刺されて重傷を負う。

ラプンツェルは、ユージーンを癒やす代わりに二度と逃げないとゴーテルに約束するが、ユージーンはラプンツェルを解放するため、魔法の力を宿した金色の髪を切り落とす。

髪の力を失ったゴーテルは急速に老化し、塔から転落して消滅する。

瀕死のユージーンを前にラプンツェルが涙を流すと、その涙に残された魔法の力によって彼は回復する。

その後、ラプンツェルはユージーンとともに王国へ戻り、長年離れ離れになっていた国王と王妃に再会する。ユージーンも新たな人生を歩み始め、二人は後に結婚する。

登場人物

主要人物

ラプンツェル(Rapunzel)
本作の主人公で、18歳の王女。幼少期にゴーテルに誘拐され、森の塔で育てられた。約21メートルの長い金髪には、傷や病を癒やし、若さを取り戻す魔法の力が宿っている。好奇心旺盛で、絵画や音楽などの才能を持つ。塔から外へ出ることを夢見ており、フリン・ライダーとの出会いを通じて初めて外の世界へ踏み出す[10]。
フリン・ライダー(Flynn Rider)/ユージーン・フィッツハーバート(Eugene Fitzherbert)
王女のティアラを盗んで逃走している泥棒。自信家で軽妙な話し方をする青年だが、孤児として育った過去を持つ。「フリン・ライダー」は幼いころに憧れた冒険物語の主人公から取った偽名である。ラプンツェルと冒険するうちに彼女を愛するようになり、次第に本来の自分を取り戻していく。
マザー・ゴーテル(Mother Gothel)
本作の主要な敵役。魔法の花の力によって何百年もの間若さを保ってきた女性で、ラプンツェルを誘拐し、自分の娘として育てている。ラプンツェルの髪の魔力を独占するため、外の世界の危険を強調して塔に閉じ込めていた。若さを失うことを極端に恐れている。

動物

パスカル(Pascal)
ラプンツェルとともに塔で暮らすカメレオン。ラプンツェルの親友であり、表情や体色の変化によって感情を表現する。ラプンツェルとともに塔を出て、冒険に同行する。
マキシマス(Maximus)
王国の衛兵に所属する白馬。高い知能と使命感を持ち、逃亡したフリンを追跡する。やがてラプンツェルの願いを理解し、二人の冒険を手助けするようになる。

その他の人物

スタビントン兄弟(Stabbington Brothers)
フリンとともに王女のティアラを盗んだ双子の泥棒。フリンに裏切られた後、ゴーテルと協力して復讐しようとする。
警護隊長(Captain of the Guard)
王国の衛兵を率いる人物。逃亡したフリンを追跡し、マキシマスを指揮する。
国王と王妃(King and Queen)
ラプンツェルの実の両親。娘が幼いころに誘拐されて以来、毎年その誕生日に灯りを飛ばし、帰還を待ち続けている。後のテレビシリーズでは、フレデリック国王とアリアナ王妃という名前が設定された。

酒場の荒くれ者たち

森の中にある酒場「かわいいアヒルの子」に集まる男たち。恐ろしい外見とは対照的に、それぞれが純粋な夢を持っている。

フックハンド(Hook Hand)
片手がフックになっている男。ピアニストになることを夢見ている。
ビッグノーズ(Big Nose)
大きな鼻が特徴の男。恋人を作ることが夢。
ウラジミール(Vladimir)
大柄で無口な男。陶器製のユニコーンを集めている。
ウルフ(Ulf)
顔を白く塗った男。パントマイムを得意とする。
ショーティー(Shorty)
小柄な老人。酒場の常連の一人。
アッティラ(Attila)
仮面を着用した男。菓子作りを趣味としている。
トール(Tor)
背の高い男。花を扱う仕事に憧れている。
グレノ(Greno)
酒場にいる荒くれ者の一人。

キャスト

登場人物 原語版 日本語吹替版
ラプンツェル マンディ・ムーア 中川翔子(台詞)

小此木麻里(歌唱)

幼少期のラプンツェル デラニー・ローズ・ステイン 諸星すみれ
フリン・ライダー/ユージーン・フィッツハーバート ザッカリー・リーヴァイ 畠中洋
マザー・ゴーテル ドナ・マーフィ 剣幸
パスカル フランク・ウェルカー 原語版の音声を使用
マキシマス
スタビントン兄弟 ロン・パールマン 飯島肇
フックハンド ブラッド・ギャレット 岡田誠
ビッグノーズ ジェフリー・タンバー 石原慎一
ウラジミール リチャード・キール 田中英樹
ショーティー ポール・F・トプキンス 多田野曜平
ウルフ — IKKAN
アッティラ — 多田野曜平
グレノ — 根本泰彦
警護隊長 M・C・ゲイニー 佐山陽規
王妃 カリ・ウォールグレン 菅原さおり
花を置く少女 デラニー・ローズ・ステイン 飯田汐音

主要キャストはディズニー公式の作品情報に基づく[6]。

製作

企画・開発

ウォルト・ディズニーでは、1940年代からグリム童話『ラプンツェル』の映画化が検討されていたとされる。

本作の直接的な企画は、アニメーターのグレン・キーンが1990年代に構想したものにさかのぼる。キーンは『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』などでキャラクターアニメーションを担当してきた人物であり、ラプンツェルの長い髪や人物像を映像化することに関心を持っていた。

企画初期にはキーン自身が監督を務める予定であり、作品の設定や物語は複数回にわたって変更された。

2000年代には、伝統的な手描きアニメーションからコンピュータアニメーションへ移行するウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの方針とも関係し、企画の方向性が再検討された。

2008年には、監督がバイロン・ハワードとネイサン・グレノへ交代した。キーンは監督を退き、製作総指揮やキャラクターデザイン、アニメーションの監修などに携わることになった[11]。

ハワードとグレノは、従来の童話に登場する王子ではなく、泥棒のフリン・ライダーをラプンツェルの相手役とする物語を完成させた。

原作からの翻案

本作はグリム童話『ラプンツェル』を基にしているが、登場人物の関係や物語の展開は大きく変更されている。

原作では、妊娠中の妻が魔女の庭にある植物を欲しがったため、夫がそれを盗む。魔女はその代償として生まれてくる子供を要求し、少女はラプンツェルと名付けられる。

一方、本作では、魔法の花によって命を救われた王妃から王女ラプンツェルが生まれ、その髪に宿った魔力を利用しようとするゴーテルによって誘拐される。

また、原作の相手役は王子だが、本作では孤児として育った泥棒フリン・ライダーとなった。ラプンツェル自身も、受動的なヒロインではなく、外の世界へ自ら踏み出し、冒険を通じて成長する人物として描かれている。

原作では王子が傷ついた目をラプンツェルの涙によって癒やされるが、本作では、ラプンツェルの涙に残された魔法の力が瀕死のユージーンを救うという形に改変されている。

キャラクターデザイン

本作のキャラクターデザインでは、ディズニーの伝統的な手描きアニメーションの造形と、3DCGによる立体的な表現の両立が目指された。

ラプンツェルは、約21メートルの長い髪を持ち、好奇心旺盛で活動的な少女としてデザインされた。髪は人物の特徴であるだけでなく、移動や戦闘、感情表現などに用いられる重要な要素である。

フリン・ライダーについては、冒険映画の主人公を思わせる外見や性格が取り入れられた。ディズニーは、ラプンツェルとフリンの二人を中心人物として宣伝することで、男女を問わず幅広い観客に訴求することを目指した[12]。

ラプンツェルが塔の壁に描いた絵の制作には、グレン・キーンの娘であるアーティストのクレア・キーンが携わった。

アニメーション技術

本作では、従来のディズニー作品に見られる手描きの表現を、コンピュータアニメーションで再現することが目指された。

特に大きな技術的課題となったのが、ラプンツェルの約70フィート(約21メートル)に及ぶ髪のアニメーションである。

髪が床や人物に接触した際の形状、重なり合う毛束の体積、髪が大きく動く際の挙動などを自然に表現するため、製作陣は独自のシミュレーション技術を開発した。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの技術者ケリー・ウォードらは、髪の動きを計算する独自のソフトウェア「dynamicWires」を改良し、長い毛束の動きとアニメーターによる演出上の調整を両立させた。

同技術では、約200本のガイド曲線を使用して複雑な髪の動きを効率的にシミュレーションするなど、処理負荷を抑えるための工夫も行われた[9]。

また、髪に当たる光の反射や色彩を、アーティストが直感的に調整できるシェーディング技術も導入された。

2010年のコンピュータグラフィックス国際会議SIGGRAPHでは、本作の髪の描画技術について、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの研究者らが論文を発表した[13]。

髪が周囲の物体に及ぼす影や間接光についても、専用のレンダリング技術が使用されている[14]。

美術・色彩設計

本作の美術では、童話的な世界観と絵画的な表現が重視された。

グレン・キーンは、フランスの画家ジャン・オノレ・フラゴナールによる『ぶらんこ』などを参考に、柔らかな光や色彩、筆で描いたような質感を3DCGによって表現することを目指した。

ラプンツェルの塔は、彼女を閉じ込める場所である一方、内壁に数多くの絵画が描かれた空間として表現されている。

王国や森の風景には、温かみのある色彩や自然光が用いられ、塔の内側と外の世界の対比が視覚的に表現された。

タイトルの変更

本作は当初、原作と同じ『Rapunzel』という題名で企画されていたが、公開前に『Tangled』へ変更された。

2010年3月、『ロサンゼルス・タイムズ』は、ディズニーが前作『プリンセスと魔法のキス』の興行成績を踏まえ、女児向けのプリンセス映画と受け取られることを避けるために題名を変更したと報じた。

ディズニーのエド・キャットムルは、作品が女児向けの童話と誤解されることを避け、幅広い観客に楽しんでもらうことを目的としていたと説明している。

一方、アニメーターのフロイド・ノーマンらからは、原作の題名を変更する方針について批判的な意見も寄せられた[12]。

音楽

制作

本作の劇伴音楽および歌曲の作曲は、アラン・メンケンが担当し、歌曲の作詞はグレン・スレイターが務めた。

メンケンは、伝統的なディズニーのミュージカル映画の特徴を維持しながら、1960年代のフォークロックなどの要素を取り入れ、現代的な音楽表現を目指した。

劇中では、ラプンツェルの外の世界への憧れを描く「自由への扉」、ゴーテルの支配的な性格を表現する「お母様はあなたの味方」、酒場の荒くれ者たちがそれぞれの夢を歌う「誰にでも夢はある」、ラプンツェルとユージーンの心の交流を描く「輝く未来」などが使用されている。

「輝く未来」は第83回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた[7]。

主な楽曲

日本語題 原題 原語版の主な歌唱者
自由への扉 When Will My Life Begin? マンディ・ムーア
お母様はあなたの味方 Mother Knows Best ドナ・マーフィ
誰にでも夢はある I've Got a Dream ブラッド・ギャレット、ジェフリー・タンバー、マンディ・ムーア、ザッカリー・リーヴァイほか
輝く未来 I See the Light マンディ・ムーア、ザッカリー・リーヴァイ
魔法の花 Healing Incantation マンディ・ムーア
サムシング・ザット・アイ・ウォント Something That I Want グレイス・ポッター

サウンドトラック

本作のオリジナル・サウンドトラックは、ウォルト・ディズニー・レコードから発売された。

アメリカ合衆国では2010年11月16日、日本では2011年3月9日に発売された。

アルバムには、メンケンが作曲した劇伴と、登場人物による歌曲が収録されている。

音楽は8度アカデミー賞を受賞した作曲家のアラン・メンケンが作曲し、歌詞がグレン・スレイターによって書かれた[15]。メンケンは、新しい歌を作成するために1960年代のフォークロックと中世の音楽を混合するのを試みたと述べた[16]。

『塔の上のラプンツェル
オリジナル・サウンドトラック』
アラン・メンケン の サウンドトラック
リリース
録音 2010年
ジャンル サウンドトラック、映画音楽
レーベル ウォルト・ディズニー
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#タイトル作詞作曲・編曲アーティスト時間
1.「自由への扉」(When Will My Life Begin?)  マンディ・ムーア
2.「自由への扉(リプライズ1)」(When Will My Life Begin? (Reprise 1))  マンディ・ムーア
3.「お母様はあなたの味方」(Mother Knows Best)  ドナ・マーフィ
4.「自由への扉(リプライズ2)」(When Will My Life Begin? (Reprise 2))  マンディ・ムーア
5.「誰にでも夢はある」(I've Got a Dream)  ブラッド・ギャレット、ジェフリー・タンバー、マンディ・ムーア、ザッカリー・リーヴァイほか
6.「お母様はあなたの味方(リプライズ)」(Mother Knows Best (Reprise))  ドナ・マーフィ
7.「輝く未来」(I See the Light)  マンディ・ムーア、ザッカリー・リーヴァイ
8.「魔法の花」(Healing Incantation)  マンディ・ムーア
9.「お尋ね者、フリン」(Flynn Wanted)  アラン・メンケン
10.「プロローグ」(Prologue)  ドナ・マーフィ、デラニー・ローズ・ステイン
11.「お城の馬」(Horse with No Rider)  アラン・メンケン
12.「秘密の通路」(Escape Route)  アラン・メンケン
13.「二人のキャンプ」(Campfire)  アラン・メンケン
14.「王国でダンス」(Kingdom Dance)  アラン・メンケン
15.「あの灯りが待ち遠しい」(Waiting for the Lights)  アラン・メンケン
16.「お母様のもとへ」(Return to Mother)  アラン・メンケン
17.「真実に気付いたラプンツェル」(Realization and Escape)  アラン・メンケン
18.「いやしの涙」(The Tear Heals)  アラン・メンケン、マンディ・ムーア
19.「歓びに包まれる王国」(Kingdom Celebration)  アラン・メンケン
20.「サムシング・ザット・アイ・ウォント」(Something That I Want)  グレイス・ポッター

公開

アメリカ合衆国

本作は2010年11月24日、アメリカ合衆国で劇場公開された。

公開は感謝祭の休暇期間に合わせて行われ、初週末3日間の興行収入は約4877万ドル、公開から5日間では約6900万ドルを記録した。

公開初週末の興行収入ランキングでは、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』に次ぐ第2位となった。

『ロサンゼルス・タイムズ』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオにとって、久しぶりの大規模な興行的成功となったと報じた[17]。

日本

日本では2011年3月12日に公開された。

公開前日の3月11日には東日本大震災が発生し、被災地域を中心に映画館の休館や上映の休止が相次いだ。

その影響を受けながらも、日本での公開初週末の観客動員ランキングでは第3位となった[18]。

その後、口コミなどによって観客数を伸ばし、公開9週目には興行収入25億円を突破した[19]。

日本での最終興行収入は25億6000万円となった[20]。

興行成績

本作の製作費は約2億6000万ドルと報じられている[21]。

北米における累計興行収入は約2億82万ドルとなった。世界興行収入は初公開時に約5億9180万ドルを記録し、その後の再上映分を含むBox Office Mojoの累計では、2026年10月時点で約6億756万ドルとなっている[22]。

評価

批評家の反応

本作は、伝統的なディズニー映画の要素と現代的なアニメーション表現の融合、キャラクター、音楽などが批評家から評価された。

映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは、226件の批評に基づく批評家支持率が89%となっている。批評家の総評では、視覚表現の美しさと娯楽性が高く評価されている[23]。

Metacriticでは、34件の批評に基づく加重平均点が100点満点中71点となっており、概ね好意的な評価を受けている[24]。

『ニューヨーク・タイムズ』のA・O・スコットは、本作について、映像や物語が現代的に更新されている一方、伝統的なディズニー作品の特徴を受け継いでいると評価した[25]。

また、『ロサンゼルス・タイムズ』は、公開当時の観客調査において、CinemaScoreによる評価が最高ランクの「A+」だったことを報じている[26]。

受賞とノミネート

本作は第83回アカデミー賞で、「輝く未来」が歌曲賞にノミネートされた[27]。

授賞式 部門 対象 結果
第83回アカデミー賞 歌曲賞 「輝く未来」 ノミネート
第68回ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞 本作 ノミネート
主題歌賞 「輝く未来」 ノミネート
第38回アニー賞 長編アニメ映画賞 本作 ノミネート
長編アニメ脚本賞 ダン・フォーゲルマン ノミネート
第16回クリティクス・チョイス・アワード アニメ映画賞 本作 ノミネート
歌曲賞 「輝く未来」 ノミネート
第37回サターン賞 アニメ映画賞 本作 ノミネート

関連作品

ラプンツェルのウェディング

『ラプンツェルのウェディング』(Tangled Ever After)は、2012年公開の短編アニメーション映画。

ラプンツェルとユージーンの結婚式を題材とし、パスカルとマキシマスが結婚指輪を紛失したことから起こる騒動を描く。

監督は本作と同じくバイロン・ハワードとネイサン・グレノが担当した。

ラプンツェル あたらしい冒険

『ラプンツェル あたらしい冒険』(Tangled: Before Ever After)は、2017年にディズニー・チャンネルで放送されたテレビ映画。

本作の出来事から約6か月後を舞台に、王国へ戻ったラプンツェルとユージーンの新たな生活が描かれる。

ラプンツェル ザ・シリーズ

『ラプンツェル ザ・シリーズ』(Tangled: The Series)は、2017年から2020年にかけて放送されたテレビアニメシリーズ。

映画の後日談を描き、ラプンツェルやユージーン、パスカル、マキシマスらが登場する。

ラプンツェル コロナ王国のひとコマ

『ラプンツェル コロナ王国のひとコマ』(Tangled: Short Cuts)は、『ラプンツェル ザ・シリーズ』に関連する短編アニメーションシリーズ。

実写映画化

2024年12月、ディズニーが『塔の上のラプンツェル』の実写映画化を進めていることが報じられた。

監督には『グレイテスト・ショーマン』などを手がけたマイケル・グレイシーが起用された[28]。

2025年4月には、実写版『白雪姫』の興行成績を受け、企画が一時停止されたと報じられた。

その後、同年10月に開発が再開された[29]。

2026年1月8日、ディズニーは実写版の主要キャストを正式に発表した。ラプンツェル役にはティーガン・クロフト、フリン・ライダー役にはマイロ・マンハイムが起用され、監督はマイケル・グレイシーが務めることが明らかになった[30]。

さらに、2026年にはゴーテル役にキャスリン・ハーンが起用されたことが報じられ、映画の撮影が進められた。

米国での劇場公開は2028年3月31日に予定されている[31]。

テーマパークでの展開

映画の公開後、ラプンツェルやユージーンらは各地のディズニーパークに登場している。

2024年6月6日には、東京ディズニーシーのテーマポート「ファンタジースプリングス」に、本作を題材としたエリア「ラプンツェルの森」が開業した。

同エリアには、ラプンツェルとユージーンの物語をボートで体験するアトラクション「ラプンツェルのランタンフェスティバル」や、映画に登場する酒場「かわいいアヒルの子」を再現したレストラン「スナグリーダックリング」が設けられている。

テレビ放映

日本では、TBS、フジテレビ、日本テレビなどの地上波放送局で本作が放送されている。

放送日 放送局 放送枠 世帯視聴率
2014年3月19日 TBS 水曜プレミア 8.5%
2015年4月24日 フジテレビ 金曜プレミアム 11.7%
2017年3月10日 日本テレビ 金曜ロードSHOW! 12.6%
2020年5月1日 14.7%
2022年3月25日 金曜ロードショー 8.2%
2024年10月11日 8.1%
2025年10月25日 フジテレビ 土曜プレミアム 6.1%

視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム視聴率[32]。

脚注

  1. ↑ “Tangled (2010) - Box Office and Financial Information” (英語). The Numbers. 2026年10月19日閲覧。
  2. ↑ “Tangled (2010)” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
  3. ↑ “Tangled (2010)” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
  4. ↑ 2011年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  5. ↑ “Tangled” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  6. 1 2 3 4 “塔の上のラプンツェル”. ディズニー公式. 2026年10月19日閲覧。
  7. 1 2 “The 83rd Academy Awards (2011)” (英語). Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2026年10月19日閲覧。
  8. ↑ “実写版『塔の上のラプンツェル(仮題)』メインキャスト解禁!!”. ディズニー公式 (2026年1月8日). 2026年10月19日閲覧。
  9. 1 2 “Simulating Rapunzel's Hair in Disney's Tangled” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  10. ↑ “塔の上のラプンツェル”. ディズニー公式. 2026年10月19日閲覧。
  11. ↑ “Disney hopes 'Tangled' brushes up its boy appeal” (英語). Los Angeles Times (2010年9月30日). 2026年10月19日閲覧。
  12. 1 2 Dawn C. Chmielewski and Claudia Eller (2010年3月9日). “Disney restyles 'Rapunzel' to appeal to boys” (英語). Los Angeles Times. 2026年10月19日閲覧。
  13. ↑ “An Artist Friendly Hair Shading System” (英語). Disney Research Studios (2010年7月26日). 2026年10月19日閲覧。
  14. ↑ “Point-Based Hair Global Illumination” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  15. ↑ Graham, Bill (2010年9月27日). “Alan Menken Exclusive Interview Tangled”. Collider.com. 2010年11月26日閲覧.
  16. ↑ Hammond, Pete (2010年9月9日). “Oscar's Animation Race Just Got 'Tangled'”. Deadline Hollywood. 2010年11月26日閲覧.
  17. ↑ Ben Fritz (2010年11月29日). “Disney can give thanks for 3-D 'Tangled'” (英語). Los Angeles Times. 2026年10月19日閲覧。
  18. ↑ “地震の影響で映画館の休館が続く中、西日本が映画興行の中心に『SP 革命篇』が初登場首位【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ (2011年3月16日). 2026年10月19日閲覧。
  19. ↑ “『塔の上のラプンツェル』公開9週目で25億円突破!女性ファン急増!”. シネマトゥデイ (2011年5月13日). 2026年10月19日閲覧。
  20. ↑ 2011年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  21. ↑ “Tangled (2010) - Box Office and Financial Information” (英語). The Numbers. 2026年10月19日閲覧。
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  30. ↑ “実写版『塔の上のラプンツェル(仮題)』メインキャスト解禁!!”. ディズニー公式 (2026年1月8日). 2026年10月19日閲覧。
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外部リンク