アナと雪の女王

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アナと雪の女王
Frozen
監督 クリス・バック
ジェニファー・リー
脚本 ジェニファー・リー
原案 クリス・バック
ジェニファー・リー
シェーン・モリス
原作 ハンス・クリスチャン・アンデルセン『雪の女王』(着想)
製作 ピーター・デル・ヴェッチョ
製作総指揮 ジョン・ラセター
出演者 クリステン・ベル
イディナ・メンゼル
ジョナサン・グロフ
ジョシュ・ギャッド
サンティノ・フォンタナ
音楽 クリストフ・ベック
主題歌 「レット・イット・ゴー」
編集 ジェフ・ドラヘイム
製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2013年11月27日
日本の旗 2014年3月14日
上映時間 102分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1億5000万ドル[1]
興行収入 世界の旗 13億1031万7561ドル[2]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 4億73万8009ドル[3]
日本の旗 254億7000万円[4]
次作 アナと雪の女王2
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『アナと雪の女王』(アナとゆきのじょおう、原題:Frozen)は、2013年に公開されたアメリカ合衆国のコンピュータアニメーションによるミュージカル・ファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した長編アニメーション映画の第53作であり、クリス・バックとジェニファー・リーが監督、リーが脚本、ピーター・デル・ヴェッチョが製作を務めた[5]。

ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』から着想を得た作品で、架空の王国アレンデールを舞台に、触れたものを凍らせる魔法を持つ姉エルサと、その妹アナの関係を描く。姉妹の絆、恐れと愛、自己受容などが主要な主題となっている[6]。

原語版ではクリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッドらが出演し、日本語吹替版では神田沙也加、松たか子、原慎一郎らが声を担当した[7]。

アメリカ合衆国では2013年11月27日、日本では2014年3月14日に公開された。世界興行収入は10億ドルを突破し、公開当時のアニメーション映画の世界興行収入記録を更新した。日本でも興行収入254億7000万円を記録し、2014年の国内興行収入第1位となった[8][9]。

第86回アカデミー賞では長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞した。劇中歌「レット・イット・ゴー」は世界的なヒットとなり、日本でも「ありのままで」の題名で広く知られるようになった[10]。

概要

本作は、『シュガー・ラッシュ』(2012年)に続くウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画である。

アンデルセンによる『雪の女王』を着想源としながら、物語の中心を二人の姉妹に置く構成へと変更された。

それまでのディズニーの童話映画で重要な役割を担ってきた王子と王女の恋愛に加え、姉妹間の愛情を物語の解決に結び付けたことが特徴である[11]。

製作では、アレンデール王国の美術や衣装の参考としてノルウェーの建築・自然・文化が調査された。また、雪や氷の質感を表現するために、独自のコンピュータアニメーション技術が開発された[12]。

ストーリー

アレンデール王国の王女エルサは、生まれつき雪や氷を生み出す魔法の力を持っている。幼いころは妹のアナと仲良く遊んでいたが、ある夜、魔法によってアナを傷つけてしまう。

国王と王妃はトロールたちに助けを求め、アナは一命を取り留める。しかし、魔法に関する記憶を消されたアナは、エルサが突然自分を避けるようになった理由を理解できなくなる。

エルサは魔法が再び人を傷つけることを恐れ、自分の力を隠して暮らすようになる。城の門は閉ざされ、姉妹は互いに孤独な幼少期を過ごす。

やがて国王と王妃が海難事故で亡くなり、数年後、エルサは女王として即位する。戴冠式のために城の門が開かれ、アナはサザンアイルズの王子ハンスと出会い、短い時間で結婚の約束を交わす。

しかし、エルサは二人の結婚を認めず、姉妹は口論になる。その際、エルサの魔法が人々の前で現れてしまう。

自分の力を恐れられたエルサは王国から逃げ出し、ノースマウンテンに氷の城を築く。だが、その魔法によってアレンデールは夏にもかかわらず雪と氷に覆われてしまう。

アナはハンスに王国を任せ、エルサを連れ戻すため山へ向かう。途中で氷を売る青年クリストフとトナカイのスヴェン、エルサの魔法で生まれた雪だるまのオラフと出会い、彼らとともに氷の城を目指す。

アナはエルサと再会するが、エルサは自分の力を制御できず、アナの胸に魔法を当ててしまう。アナは次第に体が凍り始め、クリストフは彼女をトロールのもとへ連れていく。

トロールの長老パビーは、アナを救うには「真実の愛」によって凍った心を溶かす必要があると告げる。

アナとクリストフはハンスのいる城へ急ぐが、ハンスはアナを愛しておらず、王位を奪うために彼女を利用していたことを明かす。ハンスはアナを見捨て、エルサを排除して王国を手に入れようとする。

一方、アナを救おうとするオラフは、愛とは自分よりも相手のことを大切に思うことだと語る。クリストフが自分を愛していることに気づいたアナは、彼を探して城を抜け出す。

吹雪の中でクリストフを見つけたアナは、同時にハンスがエルサを殺そうとしていることに気づく。アナは自分が助かる機会を捨てて姉を守ろうとし、ハンスの剣を受ける直前に完全に凍りつく。

エルサは氷の彫像となったアナを抱き締め、悲しみに暮れる。しかし、姉を守るために行ったアナの自己犠牲こそが「真実の愛」の行為であり、アナは元の姿に戻る。

エルサも愛こそが魔法を制御する鍵だと理解し、王国を覆っていた雪と氷を消し去る。

アレンデールに夏が戻り、ハンスとウェーゼルトン公爵は本国へ送り返される。アナとクリストフは恋人となり、エルサは二度と城の門を閉ざさないことを約束する。

登場人物

主要人物

アナ(Anna)
本作の主人公の一人。アレンデール王国の王女で、エルサの妹。明るく行動的で、人との交流を好む。幼少期の事故によってエルサの魔法に関する記憶を失い、姉から避けられる理由を知らないまま成長する。エルサを連れ戻すために冒険へ出る。
エルサ(Elsa)
本作のもう一人の主人公。アナの姉で、アレンデール王国の女王。雪や氷を生み出す魔法を持ち、その力で周囲を傷つけることを恐れている。戴冠式で魔法が知られたことをきっかけに王国を離れ、ノースマウンテンに氷の城を築く。
クリストフ(Kristoff)
山で氷を切り出して売る青年。トナカイのスヴェンを相棒としている。アナの旅に同行するうちに彼女に好意を抱くようになる。
オラフ(Olaf)
エルサの魔法によって命を得た雪だるま。夏に憧れており、明るく人懐っこい性格。アナとクリストフの旅に同行する。
ハンス(Hans)
サザンアイルズ出身の王子。エルサの戴冠式でアナと出会い、結婚を約束するが、実際にはアレンデールの王位を狙っている。

その他の人物

スヴェン(Sven)
クリストフの相棒であるトナカイ。人間の言葉は話さないが、クリストフと意思疎通できる。
ウェーゼルトン公爵(Duke of Weselton)
アレンデールと貿易関係にある国から戴冠式に招かれた公爵。エルサの魔法を脅威と考え、側近に彼女の殺害を命じる。
パビー(Pabbie)
トロールたちの長老。幼いアナの魔法による傷を治し、後に心を凍らせたアナを救う方法を教える。
オーケン(Oaken)
山中で雑貨店とサウナを経営する男性。アナとクリストフが旅の途中で出会う。
マシュマロウ(Marshmallow)
エルサが魔法で生み出した巨大な雪の怪物。氷の城を守っている。
アグナル(King Agnarr)
アレンデールの国王で、アナとエルサの父親。魔法に苦しむエルサを守ろうとするが、王妃とともに海難事故で亡くなる。
イドゥナ(Queen Iduna)
アレンデールの王妃で、アナとエルサの母親。
カイ(Kai)
アレンデール王宮に仕える使用人。
ゲルダ(Gerda)
アレンデール王宮に仕える使用人。カイとゲルダという名前は、アンデルセンの『雪の女王』の登場人物と共通している。
バルダ(Bulda)
トロールの一人。クリストフを家族のように大切にしている。

キャスト

登場人物 原語版 日本語吹替版
アナ クリステン・ベル 神田沙也加
エルサ イディナ・メンゼル 松たか子
クリストフ ジョナサン・グロフ 原慎一郎
オラフ ジョシュ・ギャッド ピエール瀧(劇場公開版)

武内駿輔(2019年以降の差し替え版)

ハンス サンティノ・フォンタナ 津田英佑
ウェーゼルトン公爵 アラン・テュディック 多田野曜平
パビー キアラン・ハインズ 安崎求
オーケン クリス・ウィリアムズ 北川勝博
カイ スティーブン・アンダーソン 飯島肇
バルダ マイア・ウィルソン 杉村理加
ゲルダ エディ・マックラーグ 増岡裕子
司教 ロバート・パイン 竹本和正
アグナル国王 モーリス・ラマーシュ 根本泰彦
イドゥナ王妃 ジェニファー・リー 最所美咲
幼いアナ リビー・スタベンラッチ(台詞)

ケイティー・ロペス(歌唱)

稲葉菜月
子供時代のアナ アガサ・リー・モン 諸星すみれ
幼いエルサ エヴァ・ベラ 佐々木りお
10代のエルサ スペンサー・レイシー・ガーナス 小林柚葉
マシュマロウ ポール・ブリッグス 藤原貴弘

原語版の主要キャストはディズニー公式の作品情報に基づく[6]。

日本語吹替版のオラフ役は、2013年の劇場公開時にピエール瀧が担当した。その後、2019年3月にディズニー・ジャパンが声優交代を発表し、同年以降に配信・発売された差し替え版では武内駿輔が担当している[13][14]。

製作

企画・開発

ウォルト・ディズニーでは、1930年代からアンデルセンの童話『雪の女王』をアニメーション映画化する企画が検討されていた。

1990年代にも映画化計画が進められたが、物語の構成が定まらず、2000年代初頭に企画は一時中断された。

2008年、クリス・バックがディズニーに復帰し、童話『雪の女王』を基にした映画の企画を再検討した。バックは、後にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの製作総指揮を務めるジョン・ラセターらに構想を提示した。

2011年12月、映画の題名が『Frozen』と発表され、2013年11月の公開が予定された。

2012年には、クリステン・ベル、イディナ・メンゼルらの出演が決定した。

同年11月には、『シュガー・ラッシュ』の脚本に参加したジェニファー・リーが共同監督に就任することが発表された。

リーは、本作の脚本も担当した。女性がウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの長編アニメーション映画を共同監督するのは、同スタジオで初めてのことだった[11]。

エルサの人物像の変更

製作初期の構想では、エルサは原作の雪の女王に近い敵役として描かれる予定だった。

当初の物語では、アナとエルサが主人公と敵役として対立する構成が検討されていた。しかし、制作が進むにつれて、二人を姉妹とする設定が物語の中心となった。

大きな転機となったのが、作曲家のロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスによる楽曲「レット・イット・ゴー」の制作だった。

同曲は、自分の力を恐れられ、抑え込んできたエルサが、束縛から解放される場面で歌われる。

製作陣は、この楽曲を通じてエルサを単なる悪役ではなく、自分の力に苦しみ、周囲から誤解されている人物として捉えるようになった。

その結果、エルサの人物像と物語全体が変更され、姉妹が互いを思いやる気持ちを中心とした作品へと発展した[11]。

原作との関係

本作は、アンデルセンが1844年に発表した童話『雪の女王』から着想を得ている。

原作では、少年カイが雪の女王によって連れ去られ、少女ゲルダが彼を救うために旅に出る物語が描かれる。

一方、本作では、姉妹であるアナとエルサが物語の中心となり、雪の女王に相当するエルサ自身も主要な主人公として描かれる。

また、原作では少年カイを救うためにゲルダが旅をするのに対し、本作では妹アナが姉エルサを捜すために旅に出る。

原作における友情や献身という要素は、姉妹の愛情や自己犠牲を中心とした物語へと再構成されている。

なお、作中にはカイとゲルダという名前の王宮使用人が登場する。これらの名前は原作の登場人物と共通しているが、命名の具体的な意図については制作者の発言に基づく確認が必要である。

舞台の文化的背景

本作の舞台となるアレンデール王国は架空の国だが、その風景や文化は主にノルウェーから着想を得ている。

美術スタッフはノルウェーを訪問し、フィヨルド、伝統的な建築物、衣装、美術などを取材した。

特に、木造教会であるスターヴ教会、伝統的な装飾技法のローズマリング、ノルウェーの民族衣装などが、王国の建築物や室内装飾、登場人物の衣装に反映された。

アートディレクターのマイク・ジアイモらは、ノルウェーの街並みや自然を参考に、現実の北欧文化と童話的な世界観を融合させた[15]。

アニメーション技術

本作の制作では、雪や氷の動きと質感をコンピュータアニメーションで表現するため、複数の技術が開発された。

雪のシミュレーションには、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが開発した「Matterhorn」が使用された。

Matterhornは、物質点法(Material Point Method)を利用した物理シミュレーション技術で、大量の雪が地面や登場人物と接触した際の挙動を再現するために開発された。

これにより、雪の上を歩いた際の変形や、積雪が崩れる動きなどを表現できるようになった。

Matterhornはその後も改良され、雪以外の泥や砂などの表現にも利用される技術へと発展した[12]。

また、エルサの髪の表現も重要な技術的課題となった。製作陣は、エルサが「レット・イット・ゴー」を歌う場面で髪型を変える動きを、感情の変化を示す演出として利用した。

ディズニーの技術解説によると、エルサが結い上げていた髪をほどく動きは、制約からの解放を視覚的に表現するためのものであり、アニメーターの演技表現と髪のシミュレーションを組み合わせて制作された[16]。

音楽

楽曲制作

本作の劇伴音楽はクリストフ・ベックが担当した。

オリジナル歌曲は、ロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスが作詞・作曲を担当した。

劇中には「雪だるまつくろう」「生まれてはじめて」「とびら開けて」「レット・イット・ゴー」「あこがれの夏」などの歌曲が登場する。

歌曲は、登場人物の感情や関係を物語の展開と結び付ける役割を担っている[7]。

レット・イット・ゴー

「レット・イット・ゴー」(Let It Go)は、エルサがアレンデール王国から逃げ出し、ノースマウンテンに氷の城を築く場面で歌われる楽曲である。

原語版ではエルサ役のイディナ・メンゼルが歌唱した。

日本語吹替版では松たか子が「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」として歌唱し、日本版エンドソングはMay J.が担当した。

また、原語版のエンドソングはデミ・ロヴァートが歌唱した。

本曲は第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞した[10]。

サウンドトラック

本作のオリジナル・サウンドトラックは、ウォルト・ディズニー・レコードから発売された。

アルバムにはロペス夫妻による歌曲と、クリストフ・ベックによる劇伴が収録されている。

日本では、日本語吹替版の歌曲を収録したサウンドトラックも発売され、映画のヒットとともに大きな人気を集めた。

公開

北米

アメリカ合衆国では2013年11月27日に一般公開された。

公開初週は感謝祭期間と重なり、幅広い年齢層の観客を集めた。

公開後は口コミや楽曲の人気などによって観客数を伸ばし、北米累計興行収入は約4億74万ドルとなった[8]。

日本

日本では2014年3月14日に公開された。

公開初週末の3月15日・16日の観客動員数は60万2347人、興行収入は約7億6300万円となり、全国映画動員ランキングで初登場1位を記録した[17]。

公開後は、劇中歌「レット・イット・ゴー」の人気や日本語吹替版の評判なども追い風となり、長期間にわたって上映された。

2014年4月26日からは、観客が映画館で一緒に歌える歌詞付き上映も実施された。

同年4月29日には観客動員1000万人を突破し、6月には興行収入200億円に到達した[18]。

最終的な2014年の国内興行収入は254億7000万円となり、日本映画製作者連盟が発表した同年の興行収入ランキングで第1位となった[19]。

興行成績

本作は世界的な興行的成功を収め、2014年には当時のアニメーション映画として世界最高の興行収入を記録した。

初公開時の世界興行収入は約12億8500万ドルであった。

Box Office Mojoが2026年10月時点で再上映分を含めて集計した累計世界興行収入は、約13億1032万ドルである[8]。

日本では興行収入254億7000万円を記録し、2014年の国内興行収入第1位となった。

『アナと雪の女王』動員・興収の推移
動員
(万人)
興収
(億円)
備考
週末 累計 週末 累計
1週目の週末 (2014年3月15日・16日)[20] 1位 60.2 79.3 7.6 9.9
2週目の週末 (3月22日・23日)[21] 68.1 243.1 8.7 30.1
3週目の週末 (3月29日・30日)[22] 69.1 432.1 8.8 52.8
4週目の週末 (4月5日・6日)[23] 64.2 635.3 8.5 77.1
5週目の週末 (4月12日・13日)[24] 62.4 756.5 8.4 92.8
6週目の週末 (4月19日・20日)[25] 2位 62.8 867.9 8.3 107.3 週末興収は本作が1位。
7週目の週末 (4月26日・27日)[26] 1位 56.7 972.6 7.7 121.0
8週目の週末 (5月3日・4日)[27] 1265.0 159.4 この週は、集計されているが詳細な数字は発表されていない。
9週目の週末 (5月10日・11日)[28] 54.1 1350.2 7.4 170.8
10週目の週末 (5月17日・18日)[29] 59.2 1459.0 8.1 185.3
11週目の週末 (5月24日・25日)[30] 51.8 7.0 198.4
12週目の週末 (5月31日・6月1日)[31] 64.8 7.6 212.3
13週目の週末 (6月7日・8日)[32] 44.2 1757.6 5.9 223.3
14週目の週末 (6月14日・15日)[33] 30.5 3.9 231.0
15週目の週末 (6月21日・22日)[34] 27.4 1869.2 3.6 237.6
16週目の週末 (6月28日・29日)[35] 20.4 1906.6 2.7 242.5
17週目の週末 (7月5日・6日)[36] 2位 13.8 1935.9 1.8 246.3 週末動員は『マレフィセント』が1位。
18週目の週末 (7月12日・13日)[37] 4位 1955.0 248.0
19週目の週末 (7月19日・20日)[38] 8位 1973.2 251.1
最終 2003.0 255.0

評価

批評家の反応

本作は、映像表現、楽曲、登場人物の人物造形、姉妹の関係を中心にした物語などについて、批評家から好意的な評価を受けた。

映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは、250件の批評に基づく批評家支持率が89%となっている[39]。

Metacriticでは、48件の批評に基づく加重平均点が100点満点中75点となっており、概ね好意的な評価が示されている[40]。

本作では、従来の童話映画における恋愛だけではなく、姉妹の愛情や自己犠牲が物語の中心となっている点も注目された。

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫は、アンデルセンの原作から物語を大きく変更しながらも、自己犠牲という要素を引き継いでいる点を評価した[41]。

文化的影響

本作は日本で大きな人気を集め、「アナ雪」という略称で広く親しまれた。

特に劇中歌「レット・イット・ゴー」は、日本語版の「ありのままで」という歌詞とともに広く知られるようになった。

2014年の新語・流行語大賞では「ありのままで」が年間トップテンに選出された[42]。

また、『日経トレンディ』が選定した2014年のヒット商品ランキングでは、本作が第1位となった[43]。

作品の解釈

本作は、姉妹の愛情を中心とした物語として評価される一方、「レット・イット・ゴー」の歌詞やエルサの人物像について、自己受容や社会的な規範からの解放など、さまざまな解釈が示された。

特に、エルサが自身の力を隠さず受け入れる展開については、性的少数者の自己受容やカミングアウトとの類似性を指摘する意見もある。

一方、アナが自分を犠牲にして姉を守る結末について、キリスト教的な献身や家族愛の観点から評価する意見も存在する。

これらは作品に対する批評・解釈であり、製作陣が特定の思想や宗教的立場を公式に表明したものとは区別する必要がある[44]。

受賞

本作は第86回アカデミー賞で長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞した。

授賞式 部門 結果
第86回アカデミー賞 長編アニメ映画賞 受賞
歌曲賞(「レット・イット・ゴー」) 受賞
第71回ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞 受賞
主題歌賞 ノミネート
第67回英国アカデミー賞 アニメ映画賞 受賞
第41回アニー賞 長編作品賞 受賞
監督賞 受賞
音楽賞 受賞
美術賞 受賞
声優賞 受賞
第38回日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞 受賞

アカデミー賞の受賞結果は映画芸術科学アカデミーの公式記録による[10]。

関連作品

アナと雪の女王2

『アナと雪の女王2』(Frozen 2)は、2019年に公開された続編映画。

前作から3年後を舞台に、アナとエルサが王国の過去やエルサの魔法の秘密に迫る物語が描かれる。

アナと雪の女王3

『アナと雪の女王3』(仮題、Frozen 3)は、2027年11月24日にアメリカ合衆国で公開予定の長編アニメーション映画。

2026年8月のD23では、新たな楽曲や映像、物語の設定が発表された。監督はジェニファー・リーとトレント・コーリー、製作はクリスティーナ・チェンが務める[45][46]。

アナと雪の女王4

ウォルト・ディズニー・カンパニーは、シリーズ第4作となる『アナと雪の女王4』(仮題、Frozen 4)の企画も明らかにしている。

2026年10月時点では、公開日などの詳細は発表されていない。

短編映画

『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』(Frozen Fever)
2015年公開。アナの誕生日を祝おうとするエルサたちの姿を描く。
『アナと雪の女王/家族の思い出』(Olaf's Frozen Adventure)
2017年公開。オラフがアナとエルサのために家族のクリスマスの伝統を探す物語を描く。
『オラフの生まれた日』(Once Upon a Snowman)
2020年配信。オラフが誕生してからアナたちと出会うまでの出来事を描く。

その他のアニメーション作品

『LEGO アナと雪の女王 オーロラの輝き』
2016年に製作されたレゴアニメーション作品。アナ、エルサ、クリストフ、オラフらがオーロラを巡る冒険を繰り広げる。
『LEGO ディズニー アナと雪の女王:お城のピンチ!』
2025年10月24日にDisney+で配信されたレゴアニメーション作品。
『オラフのアドバイス』
オラフがさまざまな助言を行う短編アニメーション。

ゲーム

『アナと雪の女王 オラフの贈りもの』(Frozen: Olaf's Quest)
オラフを主人公とした横スクロール型のアクションゲーム。ニンテンドーDSおよびニンテンドー3DS向けに展開された。

舞台ミュージカル

本作を基にした舞台ミュージカルが製作され、2018年2月にブロードウェイで上演を開始した。

舞台版では、映画の楽曲に加えて新たな楽曲が制作され、アナとエルサの人物像や王国の背景なども拡張されている。

日本では劇団四季によって日本語版が製作され、2021年6月24日に東京のJR東日本四季劇場[春]で開幕した[47]。

テーマパークでの展開

『アナと雪の女王』は、世界各地のディズニーパークにおいてアトラクションやショーなどの題材となっている。

エプコットでは、2016年にボートライド型アトラクション「フローズン・エバー・アフター」が開業した。

香港ディズニーランドでは、2023年11月にテーマエリア「ワールド・オブ・フローズン」が開業した。

東京ディズニーシーでは、2024年6月6日にテーマポート「ファンタジースプリングス」が開業した。同エリアには『アナと雪の女王』を題材とした「フローズンキングダム」が設けられ、アトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」やレストラン「アレンデール・ロイヤルバンケット」が営業している。

テレビ放映

日本では、フジテレビ、テレビ朝日、日本テレビなどで本作が放送されている。

放送日 放送局 放送枠 日本語吹替版 世帯視聴率
2017年3月4日 フジテレビ 土曜プレミアム 劇場公開版 19.7%
2019年1月3日 テレビ朝日 特別番組 9.1%
2019年11月15日 日本テレビ 金曜ロードショー 2019年差し替え版 12.9%
2021年11月12日 11.3%
2024年11月29日 8.4%

視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯リアルタイム視聴率。

「2019年差し替え版」は、オラフの日本語吹替を武内駿輔が担当する版を指す。テレビ局独自の再吹替版を意味するものではない[48]。

脚注

注釈

出典

  1. ↑ “Frozen (2013)” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
  2. ↑ “Frozen (2013)” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
  3. ↑ “Frozen (2013)” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
  4. ↑ “2015年記者発表資料(2014年興行収入)”. 日本映画製作者連盟. 2026年10月19日閲覧。
  5. ↑ “Frozen” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  6. 1 2 “Frozen” (英語). Disney Movies. 2026年10月19日閲覧。
  7. 1 2 “アナと雪の女王”. ディズニー公式. 2026年10月19日閲覧。
  8. 1 2 3 “Frozen (2013)” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
  9. ↑ “2015年記者発表資料(2014年興行収入)”. 日本映画製作者連盟. 2026年10月19日閲覧。
  10. 1 2 3 “The 86th Academy Awards (2014)” (英語). Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2026年10月19日閲覧。
  11. 1 2 3 “Animated Feature Film” (英語). Frozen Education. 2026年10月19日閲覧。
  12. 1 2 “Matterhorn” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  13. ↑ “『アナと雪の女王』声優交代に関するお知らせ”. ウォルト・ディズニー・ジャパン (2019年3月13日). 2026年10月19日閲覧。
  14. ↑ “アナ雪「オラフ」役、後任は若手声優・武内駿輔に”. J-CASTニュース (2019年6月21日). 2026年10月19日閲覧。
  15. ↑ “【特集:アナと雪の女王】美術スタッフが語る…“凍てつく世界”にかけた美の魔法”. cinemacafe.net (2014年3月7日). 2026年10月19日閲覧。
  16. ↑ “Elsa's Hair Journey” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
  17. ↑ “アカデミー賞作品『アナと雪の女王』2日で7億円超えの好発進”. ORICON NEWS (2014年3月17日). 2026年10月19日閲覧。
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外部リンク