アナと雪の女王2
| アナと雪の女王2 | |
|---|---|
| Frozen II | |
|
| |
| 監督 |
クリス・バック ジェニファー・リー |
| 脚本 | ジェニファー・リー |
| 原案 |
ジェニファー・リー クリス・バック マーク・スミス クリステン・アンダーソン=ロペス ロバート・ロペス |
| 製作 | ピーター・デル・ヴェッチョ |
| 出演者 |
クリステン・ベル イディナ・メンゼル ジョナサン・グロフ ジョシュ・ギャッド スターリング・K・ブラウン エヴァン・レイチェル・ウッド |
| 音楽 | クリストフ・ベック |
| 主題歌 | 「イントゥ・ジ・アンノウン」 |
| 撮影 |
トレーシー・スコット・ビーティー モヒト・カリアンプール |
| 編集 | ジェフ・ドラハイム |
| 製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
| 配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 103分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 製作費 | 1億5000万ドル[1] |
| 興行収入 |
|
| 前作 | アナと雪の女王 |
| 次作 | アナと雪の女王3 |
『アナと雪の女王2』(アナとゆきのじょおうツー、原題:Frozen II)は、2019年に公開されたアメリカ合衆国のコンピュータアニメーションによるミュージカル・ファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが製作した長編アニメーション映画で、2013年公開の『アナと雪の女王』の続編に当たる。監督はクリス・バックとジェニファー・リー、脚本はリー、製作はピーター・デル・ヴェッチョが担当した[5]。
前作から3年後のアレンデール王国を舞台に、姉のエルサと妹のアナが、エルサの魔法の起源と王国の過去に隠された秘密を解き明かすため、魔法の森や未知の海へ旅立つ物語を描く[5]。
原語版ではクリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッドらが前作から続投し、日本語吹替版では神田沙也加、松たか子、原慎一郎、武内駿輔らが出演した。
アメリカ合衆国と日本では2019年11月22日に公開された。世界興行収入は14億ドルを超え、日本でも興行収入133億7000万円を記録した[6][7]。
第92回アカデミー賞では、劇中歌「イントゥ・ジ・アンノウン」が歌曲賞にノミネートされた[8]。
概要
本作は『アナと雪の女王』の続編として製作された作品で、姉妹の関係を中心とした物語を引き継ぎながら、アレンデール王国の歴史やエルサの魔法の由来を新たな題材としている。
物語の舞台は前作の冬景色から秋の風景へと変化し、主要人物たちは王国の外にある魔法の森、ダークシー、アートハランなどを訪れる。
また、前作で重要な役割を担った「真実の愛」に加えて、変化への対応、過去との向き合い方、責任、自己発見などが物語の主題となっている。
製作スタッフは北欧各地の風景や文化を参考にしており、特にノーサルドラの文化表現についてはサーミ人の代表機関などと協力した[9]。
ストーリー
幼いエルサとアナは、父アグナルから、かつてアレンデール王国とノーサルドラの人々との間で起きた争いについて聞かされる。
アグナルが幼いころ、アレンデールのルナード国王はノーサルドラの人々との友好の証としてダムを建設した。しかし、ダムの完成を祝う式典で両者の間に争いが起こり、魔法の森は精霊たちによって深い霧に閉ざされた。アグナルは何者かに助けられ、森から脱出したという。
それから時が経ち、前作の出来事から3年後。アレンデールではエルサが女王として人々と暮らし、アナ、クリストフ、オラフ、スヴェンとともに穏やかな日々を送っていた。
しかし、エルサは自分を呼ぶような不思議な歌声を聞くようになる。その声に応えたことで風、火、水、大地の精霊たちが目覚め、アレンデールに異変が起きる。
王国の人々を安全な場所へ避難させたエルサは、アナたちとともに魔法の森へ向かう。
森では、長年閉じ込められていたアレンデールの兵士たちと、ノーサルドラの人々が暮らしていた。エルサは精霊たちと向き合いながら、自分の魔法と森とのつながりを感じるようになる。
一行は風の精霊ゲイル、火の精霊ブルーニなどと出会い、ノーサルドラの人々から、自然界には四つの精霊を結ぶ「第5の精霊」が存在するという伝承を聞く。
やがてエルサとアナは、かつて母イドゥナが幼いアグナルを救ったノーサルドラの一員だったことを知る。
さらに北へ進んだエルサは、自分を呼ぶ声の正体を突き止めるため、アナとオラフを安全な場所へ戻し、一人でダークシーを渡る。
水の精霊ノックを乗りこなしたエルサは、記憶を保存する場所であるアートハランに到着する。そこで、アレンデールとノーサルドラの争いの真相を知る。
ルナード国王は、ノーサルドラの人々の魔法とのつながりを恐れ、友好の証として建設したダムによって彼らの土地を弱体化させようとしていた。さらに、ルナード自身がノーサルドラの指導者を襲撃したことが争いの発端だった。
エルサはこの事実を魔法によってアナに伝えるが、アートハランの深部へ進みすぎたため、全身が凍りついてしまう。
エルサの魔法が失われた影響で、オラフも姿を保てなくなり消滅する。
アナは大きな悲しみに暮れるが、王国と森を救うためには、過去の過ちを正し、ダムを破壊しなければならないと決意する。
アナはクリストフやアレンデールの兵士たちと協力し、大地の精霊アースジャイアントを誘導してダムを破壊する。
ダムの崩壊によって精霊たちの怒りは静まり、森を覆っていた霧が晴れる。同時に大量の水がアレンデールへ押し寄せるが、魔法の力を取り戻したエルサが水を食い止め、王国を救う。
エルサは、自分が自然の精霊と人間をつなぐ第5の精霊であることを理解する。消滅していたオラフも復活し、クリストフはアナにプロポーズする。
エルサは魔法の森で精霊たちと暮らすことを選び、アナが新たにアレンデールの女王となる。
二人は別々の場所で暮らすことになるが、互いのつながりは変わらず、風の精霊ゲイルを通じて連絡を取り合うようになる。
登場人物
主要人物
- アナ(Anna)
- アレンデール王国の王女で、エルサの妹。前作から3年が経過し、21歳となっている。エルサの身を案じながら冒険に同行し、王国の過去に起きた不正を正すため、ダムの破壊を決断する。物語の終盤でアレンデールの女王に即位する。
- エルサ(Elsa)
- アレンデール王国の女王で、アナの姉。24歳。雪や氷を生み出す魔法の力を持つ。謎の歌声に導かれ、魔法の森とアートハランを訪れる。自分が第5の精霊であることを知り、王位をアナに譲って魔法の森に暮らすようになる。
- クリストフ(Kristoff)
- アナの恋人で、氷を売って生計を立てていた青年。旅の途中でアナへのプロポーズを試みるが、何度も機会を逃す。物語の終盤でプロポーズに成功する。
- オラフ(Olaf)
- エルサの魔法で生まれた雪だるま。前作よりも知識を身に付け、成長や変化について考えるようになった。エルサが凍りついた際には姿を失うが、後に復活する。
- スヴェン(Sven)
- クリストフの相棒であるトナカイ。アナへの思いに悩むクリストフを支える。
アレンデール王国の関係者
- アグナル国王(King Agnarr)
- エルサとアナの父親。若いころ、アレンデールとノーサルドラとの争いに巻き込まれた過去を持つ。
- イドゥナ王妃(Queen Iduna)
- エルサとアナの母親。実はノーサルドラの出身で、幼いころのアグナルを救出した人物である。
- ルナード国王(King Runeard)
- エルサとアナの祖父。ノーサルドラの人々に対する不信感からダムを建設し、両者の争いの原因を作った。
- デスティン・マティアス中尉(Lieutenant Destin Mattias)
- かつてアグナルを護衛していたアレンデールの兵士。森に閉じ込められていたが、エルサとアナの来訪により過去の真実を知る。
- パビー(Pabbie)
- トロールたちの長老。王国に異変が起きた際には、住民の避難に協力する。
ノーサルドラの人々
- イエレナ(Yelena)
- ノーサルドラの指導者。森を訪れたエルサたちと接し、精霊に関する伝承を語る。
- ライダー(Ryder)
- ノーサルドラの青年。トナカイと深い絆を持ち、クリストフと親しくなる。
- ハニーマレン(Honeymaren)
- ノーサルドラの女性で、ライダーの妹。エルサとアナに森の精霊について説明する。
精霊
- ゲイル(Gale)
- 風の精霊。姿は見えないが、落ち葉や物体を動かすことで存在が表現される。
- ブルーニ(Bruni)
- 火の精霊。小さなサラマンダーの姿をしており、興奮すると周囲に炎を発生させる。
- ノック(The Nokk)
- 水の精霊。馬の姿を持ち、水によって形作られた身体をしている。
- アースジャイアント(Earth Giants)
- 大地の精霊。巨大な岩石の身体を持ち、魔法の森で暮らしている。
キャスト
| 登場人物 | 原語版 | 日本語吹替版 |
|---|---|---|
| アナ | クリステン・ベル | 神田沙也加 |
| エルサ | イディナ・メンゼル | 松たか子 |
| クリストフ | ジョナサン・グロフ | 原慎一郎 |
| オラフ | ジョシュ・ギャッド | 武内駿輔 |
| マティアス中尉 | スターリング・K・ブラウン | 松田賢二 |
| イドゥナ王妃 | エヴァン・レイチェル・ウッド | 吉田羊 |
| アグナル国王 | アルフレッド・モリーナ | 前田一世 |
| イエレナ | マーサ・プリンプトン | 余貴美子 |
| ライダー | ジェイソン・リッター | 小林親弘 |
| ハニーマレン | レイチェル・マシューズ | 壹岐紹未 |
| ルナード国王 | ジェレミー・シスト | 吉見一豊 |
| パビー | キアラン・ハインズ | 安崎求 |
| 幼いアナ | ハドリー・ギャナウェイ | 新津ちせ |
| 幼いエルサ | マッテア・コンフォルティ | 黒川聖菜 |
| 不思議な歌声 | オーロラ | 原語版の音声を使用 |
日本語吹替版の出演者は、吹替情報サイト「ふきカエル大作戦!!」の作品データなどに基づく[10]。
なお、前作『アナと雪の女王』の劇場公開版ではオラフ役をピエール瀧が担当していたが、2019年に日本語版声優が交代し、本作では武内駿輔が担当した[11]。
製作
企画・開発
2013年に公開された前作『アナと雪の女王』が世界的な興行的成功を収めたことを受け、ディズニーは続編の製作を検討した。
2015年3月12日、ウォルト・ディズニー・カンパニーの株主総会で、長編映画『Frozen 2』の製作が正式に発表された。
前作に引き続き、クリス・バックとジェニファー・リーが監督を務め、ピーター・デル・ヴェッチョが製作を担当した。
製作陣は、前作で解決した姉妹の関係を再び対立させるのではなく、二人が未知の世界へ向かい、それぞれの役割を見いだす物語を構築した。
本作ではエルサの魔法の由来と、アレンデール王国の成立に関わる歴史が重要な要素となっている[5]。
物語の開発
製作陣は、前作でエルサとアナがそれぞれ異なる性格や能力を持っていることに注目し、続編でもその違いを物語の中心に据えた。
エルサは魔法の力を持つ人物として、自身の存在や力の起源を探求する。一方、魔法を持たないアナは、人々とのつながりや責任を通じて成長する人物として描かれている。
また、本作ではアレンデール王国とノーサルドラの過去の対立、祖先が犯した過ち、その責任を次世代がどのように受け止めるかという問題が描かれている。
物語の構成や楽曲は、製作の最終段階まで調整が続けられた。
特に、エルサが自らの正体を発見する場面で歌う「みせて、あなたを」は、歌詞や演出を何度も変更した楽曲の一つである。こうした制作過程は、2020年に公開されたドキュメンタリー『イントゥ・ジ・アンノウン ~『アナと雪の女王2』メイキング』にも収録された[12]。
北欧文化の調査
本作の美術や世界観の制作に際して、製作陣はノルウェー、フィンランド、アイスランドなどを訪れ、北欧各地の地形や自然、建築、文化などを調査した。
前作に登場したアレンデール王国の北欧的な意匠を引き継ぎながら、本作では森、海、氷河など、より広い自然環境が描かれている。
魔法の森は秋の紅葉に包まれた土地としてデザインされ、アレンデールの街並みとは異なる自然環境を表現している。
また、海の向こうに位置するアートハランは、エルサの過去や魔法の起源を解き明かす場所として描かれている。
サーミ文化との協力
本作に登場するノーサルドラの人々の文化は、北欧の先住民族であるサーミ人から着想を得ている。
そのため、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、サーミの文化を適切に表現するため、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドのサーミ議会およびサーミ評議会と協力した。
2019年には、映画の制作に関する正式な協力協定が結ばれた。
協定に基づき、サーミ文化の専門家による助言グループ「Verddet」が設立され、製作スタッフに対して歴史、言語、文化、権利、社会生活などに関する助言を行った。
Verddetには、カレン・アンネ・ブルヨ、ヴェリ=ペッカ・レートラ、セシリア・ペーション、ピア・ヌオルガ、クリスティーナ・ヘッタ、アンネ・ライラ・ウツィらが参加した[13]。
また、この協力の一環として北サーミ語吹替版『Jikŋon 2』が制作され、2019年12月に公開された。
サーミ評議会は、同版の制作と文化的な助言を、サーミの文化や言語への理解を広める取り組みとして紹介している[9]。
アニメーション制作
本作では、前作の雪や氷の表現に加えて、水、風、火、岩石などの自然現象を視覚化することが重要な課題となった。
特に、水の精霊ノックは水で形作られた馬として描かれ、流動的な水の表面と馬の動きを同時に表現する必要があった。
製作陣は水のシミュレーションやキャラクターアニメーションの技術を組み合わせ、ノックの透明感、波の流れ、身体の変形などを表現した。
また、風の精霊ゲイルは実体が見えないため、落ち葉や周囲の物体の動きを通じて存在を示した。
アースジャイアントについては、巨大な岩石の身体を持ちながら、生物としての重量感や動きを表現できるよう調整された[14]。
前作から登場するアナやエルサについても、髪、衣装、表情などの表現が改良された。
音楽
楽曲制作
本作の劇伴音楽は、前作に引き続きクリストフ・ベックが担当した。
オリジナル歌曲の作詞・作曲は、クリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスが担当した。
前作の「レット・イット・ゴー」と同様に、楽曲は登場人物の感情や物語の展開を表現する重要な役割を担っている。
特に「イントゥ・ジ・アンノウン」は、自分を呼ぶ謎の声に戸惑いながらも未知の世界への一歩を踏み出そうとするエルサの心情を描いている。
また、クリストフが歌う「恋の迷い子」には、1980年代のロック・バラードを思わせる音楽表現が取り入れられた。
「みせて、あなたを」は、エルサがアートハランで自分の存在の意味を発見する場面に用いられている[15]。
主な楽曲
| 日本語題 | 原題 | 原語版の主な歌唱者 |
|---|---|---|
| 魔法の川の子守唄 | All Is Found | エヴァン・レイチェル・ウッド |
| ずっとかわらないもの | Some Things Never Change | クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッド |
| イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに | Into the Unknown | イディナ・メンゼル、オーロラ |
| おとなになったら | When I Am Older | ジョシュ・ギャッド |
| トナカイのほうがずっといい(コンティニュー) | Reindeer(s) Are Better Than People (Cont.) | ジョナサン・グロフ |
| 恋の迷い子 | Lost in the Woods | ジョナサン・グロフ |
| みせて、あなたを | Show Yourself | イディナ・メンゼル、エヴァン・レイチェル・ウッド |
| わたしにできること | The Next Right Thing | クリステン・ベル |
イントゥ・ジ・アンノウン
「イントゥ・ジ・アンノウン」(Into the Unknown)は、本作の主要な劇中歌の一つである。
原語版ではエルサ役のイディナ・メンゼルと、ノルウェーの歌手オーロラが歌唱した。
日本語吹替版では松たか子が「イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに」を歌唱し、日本版エンドソングは中元みずきが担当した[16]。
原語版のエンドソングは、アメリカのバンドパニック!アット・ザ・ディスコが担当した。
本曲は第92回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた[8]。
サウンドトラック
本作のサウンドトラックは、ウォルト・ディズニー・レコードから発売された。
収録内容には、ロペス夫妻による歌曲と、クリストフ・ベックによる劇伴が含まれる。
日本では、日本語吹替版の楽曲を収録したアルバムも発売された。
公開
北米
本作は、2019年11月22日にアメリカ合衆国で一般公開された。
公開初週末3日間で約1億3026万ドルの興行収入を記録し、週末興行収入ランキングで首位となった。
北米における最終的な累計興行収入は約4億7737万ドルとなった[6]。
日本
日本では、アメリカ合衆国と同じ2019年11月22日に公開された。
公開初週末の11月23日・24日には、観客動員数約121万人、興行収入約16億1600万円を記録し、全国映画動員ランキングで初登場首位となった。
公開3日間の興行収入は約19億4000万円となり、前作を上回る初動成績を記録した[17]。
その後も冬休み期間を中心に観客を集め、公開7週目には週末観客動員ランキングの首位に返り咲いた。
日本での最終的な観客動員数は1047万人、興行収入は133億7000万円となった[7]。
宣伝活動
2019年2月13日、本作の最初のティザー予告編が公開された。
この映像は公開から24時間で約1億1640万回再生され、当時のアニメーション映画の予告編として過去最高の初日再生数を記録した[18]。
日本では2019年2月20日に邦題と公開日が発表され、同年10月には日本語版の本予告編が公開された[19]。
日本での宣伝を巡る問題
2019年12月3日、本作の感想を描いた漫画が複数の漫画家のSNSアカウントからほぼ同時刻に投稿された。
これらの投稿には当初、広告であることを示す表示がなかったため、インターネット上でステルスマーケティングではないかとの批判が寄せられた。
ウォルト・ディズニー・ジャパンは同年12月4日、報道機関の取材に対し、投稿が広告であることを明示する予定だったものの、関係者間の連絡に不備があったと説明した。また、意図的なステルスマーケティングではないとの認識を示した[20]。
12月5日、同社は公式サイトで謝罪文を公開した。
謝罪文では、7人の漫画家に作品の感想を自由に漫画で表現してもらう企画だったと説明し、広告表示の欠落について謝罪した[21]。
さらに12月11日には、参加した漫画家に責任はなく、社内のマーケティング指針の周知や順守が不十分だったことが問題の原因であるとする説明を公表した[22]。
興行収入
本作は世界的な興行的成功を収め、公開当時のアニメーション映画として世界最高の興行収入を記録した。
Box Office Mojoによる2026年10月時点の全上映累計では、世界興行収入は14億5368万3476ドルとなっている。このうち北米は約4億7737万ドル、北米以外の地域は約9億7631万ドルである[6]。
なお、初公開時の興行収入は約14億5000万ドルであり、再上映分を含む統計とは集計対象が異なる。
日本では観客動員数1047万人、興行収入133億7000万円を記録した[7]。
| 動員 (万人) |
興収 (億円) |
備考 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
| 1週目の週末 (2019年11月23日・24日)[23] | 1位 | 121.1 | 145.3 | 16.2 | 19.4 | |
| 2週目の週末 (11月30日・12月1日)[24] | 124.8 | 338.6 | 14.4 | 43.1 | ||
| 3週目の週末 (12月7日・8日)[25] | 77.6 | 466.7 | 10.3 | 60.1 | ||
| 4週目の週末 (12月14日・15日)[26] | 60.7 | 568.3 | 7.8 | 73.4 | ||
| 5週目の週末 (12月21日・22日)[27] | 2位 | 40.0 | 641.4 | 5.1 | 82.8 | 週末動員は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が1位。 |
| 6週目の週末 (12月28日・29日)[28] | 41.5 | 745.0 | 5.4 | 95.0 | ||
| 7週目の週末 (2020年1月4日・5日)[29] | 1位 | 38.2 | 882.4 | 5.0 | 112.9 | |
| 8週目の週末 (1月11日・12日)[30] | 26.5 | 955.3 | 3.5 | 122.0 | 累計動員および累計興収は1月13日までのもの。 | |
| 9週目の週末 (1月18日・19日)[31] | 15.9 | 980.3 | 2.1 | 125.2 | 週末興収は『カイジ ファイナルゲーム』が1位で、本作は2位。 | |
| 10週目の週末 (1月25日・26日)[32] | 3位 | 12.9 | 1000.0 | 1.7 | 127.9 | |
| 11週目の週末 (2月1日・2日)[33] | 5位 | 1016.0 | 129.7 | |||
| 12週目の週末 (2月8日・9日)[34] | 7位 | 130.8 | ||||
| 13週目の週末 (2月15日・16日)[35] | 6位 | 1034.0 | 132.1 | |||
| 14週目の週末 (2月22日・23日)[36][37] | 11位 | 132.9 | 累計興収は2月24日までのもの。 | |||
| 15週目の週末 (2月29日・3月1日) | - | 133.1 | ||||
| 16週目の週末 (3月7日・8日) | - | 133.4 | 3月12日までに日本での劇場公開を終了した。 | |||
| 最終 | 1047万人 | 133.7億円 | ||||
評価
批評家の反応
本作は、アニメーション技術や楽曲、姉妹の成長を描く物語などについて、批評家から概ね好意的な評価を受けた。
映画批評集積サイトRotten Tomatoesでは、342件の批評に基づく批評家支持率が77%となっている[38]。
Metacriticでは、47件の批評に基づく加重平均点が100点満点中64点となっており、概ね好意的な評価が示されている[39]。
批評家の間では、前作から発展した映像表現や、自然環境を描いた場面、楽曲などが評価された一方、物語の複雑さや前作との比較について意見が分かれた。
『RogerEbert.com』のネル・マイノウは、本作を、ユーモアや冒険、登場人物の成長などを備えた作品として好意的に評価した[40]。
受賞とノミネート
本作の楽曲「イントゥ・ジ・アンノウン」は、第92回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。
| 授賞式 | 部門 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第92回アカデミー賞 | 歌曲賞 | 「イントゥ・ジ・アンノウン」 | ノミネート |
| 第77回ゴールデングローブ賞 | アニメ映画賞 | 本作 | ノミネート |
| 第77回ゴールデングローブ賞 | 主題歌賞 | 「イントゥ・ジ・アンノウン」 | ノミネート |
アカデミー賞のノミネート結果は映画芸術科学アカデミーの公式記録による[8]。
関連作品
イントゥ・ジ・アンノウン ~『アナと雪の女王2』メイキング
『イントゥ・ジ・アンノウン ~『アナと雪の女王2』メイキング』(Into the Unknown: Making Frozen 2)は、2020年6月26日にDisney+で配信された全6話のドキュメンタリーシリーズ。
映画完成までの約1年間に密着し、監督、音楽スタッフ、声優、アニメーターらによる制作過程を紹介する作品である。
楽曲「みせて、あなたを」の制作と修正、アニメーションの制作、音声収録など、映画が完成するまでの様子が描かれている[12]。
アナと雪の女王3
『アナと雪の女王3』(仮題、Frozen 3)は、2027年11月24日にアメリカ合衆国で公開予定の長編アニメーション映画。
本作の続編であり、エルサ、アナらの新たな物語が描かれる[7]。
テレビ放映
日本では、日本テレビ系列の『金曜ロードショー』などで放送されている。
| 放送日 | 放送局 | 放送枠 | 世帯視聴率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年11月19日 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 11.7% | 地上波初放送 |
| 2024年12月6日 | 7.5% |
視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区の世帯リアルタイム視聴率。
脚注
注釈
出典
- ↑ “Frozen II” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “Frozen II” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “Frozen II” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “全世界待望!2027年、エルサとアナが帰ってくる― 映画『アナと雪の女王3(仮題)』ストーリー、コンセプトアートが世界初解禁!!”. ディズニー公式 (2026年8月15日). 2026年10月19日閲覧。
- 1 2 3 “Frozen 2” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
- 1 2 3 “Frozen II” (英語). Box Office Mojo. 2026年10月19日閲覧。
- 1 2 3 4 “全世界待望!2027年、エルサとアナが帰ってくる― 映画『アナと雪の女王3(仮題)』ストーリー、コンセプトアートが世界初解禁!!”. ディズニー公式 (2026年8月15日). 2026年10月19日閲覧。
- 1 2 3 “The 92nd Academy Awards (2020)” (英語). Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2026年10月19日閲覧。
- 1 2 “Sámi language translation of Frozen 2” (英語). Saami Council (2019年7月19日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “アナと雪の女王2”. ふきカエル大作戦!! (2019年11月22日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “『アナと雪の女王』声優交代に関するお知らせ”. ディズニー公式 (2019年3月13日). 2026年10月19日閲覧。
- 1 2 “Into the Unknown: Making Frozen 2” (英語). Walt Disney Animation Studios. 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “Samarbeid med Walt Disney Animation Studios” (ノルウェー語). Sametinget. 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “A Behind-the-Scenes Look into the Animation of Frozen 2” (英語). Disney News (2019年11月7日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “Into the Unknown: Making of Frozen 2 Episode 102” (英語). Disney+ Press. 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “『アナと雪の女王2』メイン楽曲の邦題決定!「イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに」をエンドソングアーティスト・中元みずきさんが生歌唱!”. ディズニー公式 (2019年10月25日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “【国内映画ランキング】「アナと雪の女王2」V、「決算!忠臣蔵」は2位”. 映画.com (2019年11月25日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “'Frozen 2' On Fire: Most-Watched Animated Film Trailer Of All Time” (英語). Deadline Hollywood (2019年2月14日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “何があっても、エルサを守る「アナと雪の女王2」日本版の本予告公開”. 映画ナタリー (2019年10月10日). 2026年10月19日閲覧。
- ↑ “「伝達ミスだった」「ステマではないと認識」 アナ雪2の“ステマ疑惑”にディズニーがコメント”. ITmedia NEWS (2019年12月4日). 2026年10月19日閲覧。
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- ↑ “ディズニー、アナ雪2のステマ騒動で再びコメント 「クリエイターに責任はない」”. ITmedia NEWS (2019年12月11日). 2026年10月19日閲覧。
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