ボーイスカウト日本連盟、ガールスカウト日本連盟では、全ての加盟員が、それぞれ明確な信仰を持つことを奨励しており、明確な信仰を持つように導く一つの方法として、宗教章(しゅうきょうしょう)を設けている。

宗教章の取得に関しては、後に述べる「宗教章授与基準」に達せねばならず、また、富士スカウト章取得のための課題の一つにもなっているので、手続き上は、進級課目や、技能章等の進歩記章類に似ているが、信仰を深めて行く上で一定の基準に達したことを賞する表彰に似た性格を持つ。宗教章を取得すると、胸章とその略章が授与される(左胸ポケットの上方に着用)。

概要

ボーイスカウト日本連盟、ガールスカウト日本連盟では、現在、5種類の宗教章(神道章、仏教章、キリスト教章、金光教章、世界救世教章、天理教章)が承認されているが、海外では、宗教章をより細かく設定(例えば、キリスト教はカトリック、ルター派、改革派、バプテストといった各教派別に章を設定する、など)している連盟もある。

各宗教章の様式は以下の通り。

神道章
仏教章
キリスト教章
金光教章
世界救世教章
天理教章

授与基準

各教宗派は、下記の基準に基づき各教宗派別の「授与基準」を制定し、日本連盟の承認を受けなければならない。

授与基準を設けている教宗派

以下に挙げるのは、2021年(令和3年)2月14日現在、ボーイスカウト日本連盟に「宗教章授与基準」を提出し承認された教宗派の一覧である[1]。

神道章

仏教章

キリスト教章

金光教章

世界救世章

天理教章

なお、各教宗派の授与基準を制定するのは教宗派側でありボーイスカウト日本連盟ではないので、授与基準が制定されていない教宗派(例えばイスラム教。三大宗教の一である)を信仰するスカウトがいた時に、そのスカウトを抱える隊・団・地区は、その都度、所属県連盟を通じて日本連盟に対して「宗教章授与基準の新設に関する書式」を請求し、また寺院・教会の聖職者と話し合った上で、その教宗派の本部へ宗教章授与基準の制定を働きかけることになっている。しかし、実際は、全ての教宗派に対し、授与基準制定の働きかけを行うのは困難であり、またその手続きにも時間が掛かるため、富士スカウト章取得等に支障がある場合に限り、日本連盟が規定する授与基準に従い「取得に対して努力したことを隊長に認めてもらう」ことで宗教章取得に換えることになっている。

脚注

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注釈

  1. ↑ 「光芒」は、「鏡」と「勾玉」と同じく三種の神器の剣をかたどったものだと言われることもあるようだが、教育規定には「光芒」と明記されている。また、「8つの剣と8つの勾玉はスカウトのおきてをあらわす」と言われることもあるようだが、「おきて」が12項目だった頃からこのデザインなので、「おきて」の項目数とは無関係と考えるのが妥当である。
  2. ↑ ビーバースカウト・カブスカウトは知的理解がまだ不十分であり、ボーイスカウトの初級は基本の修得、2級は野外活動の入門期であるので、そちらを優先するため、宗教章の対象から除外されている。
  3. ↑ 成人指導者は既に明確な信仰を持っているものとして、宗教章の対象から除外されている。

出典

関連項目

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