本庄川
本庄川・綾北川合流点(国富町森永)
水系 一級水系 大淀川
種別 一級河川
延長 53 km
平均流量 2,300 m3/s
水源 河ノ口谷上流(小林市と熊本県球磨郡多良木町県境
水源の標高 600 m
河口・合流先 大淀川
流域 宮崎市、東諸県郡国富町、綾町、小林市

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本庄川(ほんじょうがわ)は、宮崎県の小林市、東諸県郡綾町・国富町、宮崎市を流れ大淀川に注ぐ一級河川である。綾北川と合流する国富町からの上流域では綾南川とも呼ばれ、上流及び綾北川合流点周辺は九州中央山地国定公園の区域であり、名水百選、水源の森百選 - 綾の照葉樹林、「21世紀に残したい日本の自然百選」- 綾渓谷の照葉樹林[1]、森林浴の森百選 - 九州中央山地国定公園綾地区[2]にも選定されている。また、照葉樹林都市・綾として水の郷百選[3]に選定されている綾町を形成する川である。

「本庄川河川プール」が、昭和61年度手づくり郷土賞(ふれあいの水辺)受賞[4]。

地理

小林市と熊本県球磨郡多良木町県境の山麓の河ノ口谷上流を源にし、数々の谷川が流入し途中九瀬川が流入し氾濫原を形成した後、綾南ダムで小野湖に流入したあと多古羅川が流入しV字谷を形成し、綾町と国富町との境で綾北川と合流し複合扇状地を形成する。その後並行して互いに河岸段丘を形成する深年川と合流して大淀川に流入する大淀川最大の支川である。

自然

上流域に日本有数の「原生の照葉樹林帯」を抱え、豊かな自然の生態系が形成されている。特に、本庄川と大淀川の合流点より上流は、川幅が広く低水路が蛇行し河跡湖やワンドなどの止水域が形成されている。ミズキンバイ(絶滅危惧)を始めヨシ、ツルヨシ、オギなどの植生を有し、綾町の元町橋上流付近には沈水植物のオオカナダモ群落があり、また魚類や鳥類も多種で瀬や早瀬、淵が常に入れ替わるため、同時に浮石の多い河床が形成され、アユの産卵場がある。

綾の照葉樹林

綾川湧水群

照葉樹林帯(綾町)

綾北川を挟む山の国有林は、広大な照葉樹林を形成し、水源林の役目を果たしている。無数に湧水が点在しており、本庄川・綾北川の両河川へと流れ出ている。この水源は本庄川(綾南川)と綾北川と併せ1985年(昭和60年)綾川湧水群として名水百選のひとつに選定された[5]。

水運

中流部の綾町までは帆掛け舟が溯上可能であり、大正期(1920年代)まで水運が行われていた。綾町の元町・揚町、国富町の本庄橋(県道高鍋高岡線)付近には勘場(船着場)が設けられ、大淀川河口の赤江港まで運搬されたのち、千石船に積み替えて上方へと向かった[6]。とくに天領であった国富町本庄には物資が集積し、江戸時代後期には日向国内の米価を左右するほどの影響力を持つようになり、日高家(和泉屋)を代表とする複数の豪商が誕生した。本庄の豪商は1869年の「本庄商会所崩れ」により全て倒産したものの、1880年時点においても「富豪が多く、貧しい人が少ない」とされた[7]。

本庄川の多目的ダム

「F」洪水調節、「N」不特定利水、「A」灌漑、「W」上水道供給、「I」工業用水道供給、「P」水力発電、「S」消流雪用水、「R」レクリェーション。
河川等級
ダム
種別
目的
型式
高さ
総貯水容量
事業者
完成年
備考
綾北川綾北ダム補助F・Pアーチ75.321,300宮崎県1960
本庄川綾南ダム補助F・P重力64.038,000宮崎県1958
綾北川古賀根橋ダム利水A・P重力32.01,381宮崎県1958
綾北川田代八重ダム補助F・N・W・P重力64.619,270宮崎県1999

脚注

  1. ↑ 綾渓谷の照葉樹林 Archived 2011年7月16日, at the Wayback Machine. - 森林文化協会朝日新聞
  2. ↑ 九州中央山地国定公園綾地区 - 森林浴の森百選 - 「日本の森・滝・渚 全国協議会」
  3. ↑ 照葉樹林都市・綾 - 水の郷百選
  4. ↑ 手づくり郷土賞>これまでの受賞一覧>宮崎県 国土交通省
  5. ↑ 綾川湧水群 - 名水百選 Archived 2011年9月26日, at the Wayback Machine.
  6. ↑ 『国富の歴史』73頁。
  7. ↑ 『国富の歴史』108頁(原著は『日向地誌』「諸県郡本庄村」の地勢)。

参考文献

関連項目

外部リンク

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