覚醒遅延(かくせいちえん)とは、全身麻酔ないしは鎮静下の手術終了後に、予想された時間を越えて意識や反応が回復しない状態をいう。
手術終了後に麻酔薬・鎮静薬の投与が中止されて、薬物の脳内濃度が意識を失う濃度以下になると、通常は意識が回復する。これを麻酔からの覚醒という。予想される濃度や時間で麻酔から覚醒することが多いが、これらを超えて意識や反応が回復しない状態を覚醒遅延という。
覚醒遅延の要因は大きく患者、麻酔、手術、の3つに分けられる[1]。
覚醒時の興奮は点滴ライン、カテーテル、ドレーンの自己抜去や転落など、安全確保上の問題となる[3]。
興奮は薬剤や精神的な影響以外に、身体異常を伴っていることがある。中枢神経系異常、呼吸器系異常、循環器系異常、血液・代謝異常などである。特に上気道閉塞・狭窄、低酸素血症、高二酸化炭素血症は重篤な後遺症を残す事態に繋がるため、迅速な診断と対応が求められる[3]。
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