金門での出会い (リッピ)

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『金門での出会い』
イタリア語: Incontro alla Porta d'Oro
英語: The Meeting at the Golden Gate
作者フィリッポ・リッピ
製作年1440-1445年ごろ
種類板上にテンペラと金
寸法20.5 cm × 47.9 cm (8.1 in × 18.9 in)
所蔵アシュモレアン博物館、オックスフォード

『金門での出会い』(きんもんでのであい、伊: Incontro alla Porta d'Oro、英: The Meeting at the Golden Gate)は、イタリア・初期ルネサンスの巨匠フィリッポ・リッピが1440-1445年ごろに板上にテンペラと金で制作した絵画である。1850年にフォックス・ストラングウェイ (Fox-Strangways) 氏から寄贈されて以来[1]、オックスフォードのアシュモレアン博物館に所蔵されている[1][2][3]。

作品

この絵画の主題は、ヤコブス・デ・ウォラギネの『黄金伝説』に記されている[3]。天使からのお告げを受けたヨアキムは、エルサレムの「黄金の門」で妻アンナと再会する。アンナは20年間子宝に恵まれなかったが、奇跡的に身ごもって娘マリアを授かるという知らせを告げられたのである[3]。本作の図像表現は異例なものとなっている。通常、この場面では、山から戻ったヨアキムを出迎えるために、アンナが「黄金の門」から姿を現す形で描かれるからである[1]。

フィリッポ・リッピ『キリストの降誕』 (1445年ごろ)、ナショナル・ギャラリー (ワシントン)

再会したヨアキム (左側) とアンナ (右側) は、互いに優しく手を差し伸べ合っている[2]。2人の頭上には天使が浮かんでおり、この再会に神聖な意味合いを添えている。アンナの右背後には侍女が控えている。右端の小川によって隔てられた風景の中に、豊かな緑や動物、建築物などが緻密に描き込まれており、自然主義と空間的な整合性を重視した初期ルネサンス様式の特徴を如実に示している[2]。つがいの鹿やコウノトリ (あるいはサギ) の姿が見える[3]が、これらの動物や鳥は、『旧約聖書』中の「詩篇」(第42篇) への言及を含んでいる可能性がある[1]。

本作は、1440年から1445年ごろに祭壇画のプレデッラ (裾絵)(英語版)の一部として制作されたものと考えられ、現在ミュンヘンのアルテ・ピナコテークに所蔵されている『受胎告知』[4]と関連があるのではないかと推測されている[1]。プレデッラの板絵は3枚あったと考えられ、聖母マリアの生涯を表していた。そのうちの1点は現存しないが、もう1点はナショナル・ギャラリー (ワシントン) にある『キリストの降誕』であった[3]。

脚注

  1. 1 2 3 4 5 “The Meeting at the Golden Gate”. ART UKサイト (英語). 2026年10月20日閲覧。
  2. 1 2 3 “Meeting of Joachim and Anne at the Golden Gate”. ARTCHIVEサイト (英語). 2026年10月20日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 “Meeting of Joachim and Anne at the Golden Gate (c.1445) by Filippo Lippi”. Web Gallery of Artサイト (英語). 2026年10月20日閲覧。
  4. ↑ “The Annunciation”. アルテ・ピナコテーク公式サイト (英語). 2026年7月24日閲覧。

外部リンク