| BU・SU | |
|---|---|
| 監督 | 市川準 |
| 脚本 | 内館牧子 |
| 製作 | 小倉斉 |
| 出演者 | 富田靖子 |
| 音楽 | 板倉文 |
| 主題歌 | 原由子「あじさいのうた」 |
| 撮影 | 小林達比古 |
| 編集 | 奥原好幸 |
| 製作会社 | 東宝映画、日本テレビ放送網 |
| 配給 | 東宝東和 |
| 公開 |
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| 上映時間 | 95分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 日本語 |
CMクリエイターとして活躍していた市川準の映画監督デビュー作。ひねくれた性格ブスの女の子が次第に成長し、自分の殻を破り自立して素直になっていく姿を描く。
主人公の麦子は当初、歯並びが悪いとか見た目も悪くしようとかルックスにコンプレックスを持っている女の子という話もあったが、監督の市川が見た目じゃなく精神的に閉じた感じの女の子にしようと言ったという[1]。市川は「ブス」という言葉の意味を、どうしても「容姿」のこととしてはとらえたくなくて、いまを生きている若者の多くが感じている「心の閉塞感」が「BU・SU」という「記号」になればと思っていたと述べている[2]。
フィルムは普通本番から回すが、市川はテストの段階からフィルムを回すことがあったという。通常、フィルムは100分の映画で約9000フィート、許容尺数がその4~5倍で4~5万フィートだが、本作では10万フィート以上になった[3]。
1987年のキネマ旬報ベスト・テン第8位、読者選出第2位。2004年第6回ウディネ・ファーイースト映画祭招待作品[4]。
18歳の森下麦子はどこにでもいる普通の女子高生だが、複雑な家庭環境ゆえに少々性格のひねくれた暗い女の子だった。そんな心の“ブス”を直すため田舎から上京、置屋を営む叔母に“鈴女(すずめ)”という名をもらい芸者見習い修行をしながら高校に通っている。
高校でのクラスはまったく纏まりがなく各々好き勝手なことをする者、クラスメイトをからかう者、見下す者など様々。
折しも文化祭を控えた時期。 やる気のない彼等は出し物を決めかねていた。そんな中、転校初日の麦子に半ば押し付ける形で彼女が「八百屋お七」を舞うことになる。 お七の舞いとは、かつて芸者をしていた麦子の母親が舞い、その界隈では伝説になっているほどのものだった。
少ないながらも仲間も出来、叔母のサポートを得た麦子の地道な努力は、やがてバラバラなクラスメイトの心も動かし自分の殻も打ち破るまでになっていた。
文化祭当日、クラスメイトや関係者が見守る中、舞台で麦子が八百屋お七を華々しく舞っている。麦子がやぐらの梯子を登りかけた矢先、手作りゆえに重さに耐えきれず梯子が壊れやぐらも倒壊、収拾のつかない散々な終わり方をしてしまう。
失意の中、後続の出演者の波に飲まれ身動き出来ずにうずくまる麦子を、自身も挫折を味わったばかりのクラスメイトの一人の男子が校庭へと連れ出す。
キャンプファイアーのために組まれたやぐらに、火の着いたランタンを投げるよう促された麦子は、思いの丈を込めて思い切り投げ入れる。
燃え上がる炎を眺める麦子の心はいつしか晴れ晴れとしていた。
脚本の内館牧子が自らの脚本をもとにしたノベライズを講談社X文庫ティーンズハートより1987年に書き下ろしている。映画とは異なり主人公は外見のブスな女の子に設定されている。1996年には『BU・SU すべてのプリティ・ウーマンへ』と改題して加筆改訂されたものが講談社より刊行され、1999年に講談社文庫で文庫化された。
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