| CASSHERN | |
|---|---|
| 監督 | 紀里谷和明 |
| 脚本 |
紀里谷和明 菅正太郎 佐藤大 |
| 製作 |
宮島秀司 小澤俊晴 若林利明 |
| 製作総指揮 |
迫本淳一 久松猛朗 |
| 出演者 |
伊勢谷友介 麻生久美子 唐沢寿明 寺尾聰 樋口可南子 |
| 音楽 | 鷺巣詩郎 |
| 主題歌 |
宇多田ヒカル 「誰かの願いが叶うころ」 |
| 撮影 |
紀里谷和明 森下彰三 |
| 編集 | 紀里谷和明 |
| 制作会社 | プログレッシブ ピクチャーズ |
| 製作会社 | CASSHERNパートナーズ |
| 配給 | 松竹 |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 141分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 製作費 | 6億円 |
| 興行収入 | 15.3億円[1] |
『CASSHERN』(キャシャーン)は、2004年公開の日本映画。1973年から1974年にフジテレビ系列で放送された、タツノコプロによるテレビアニメ『新造人間キャシャーン』を原作とする実写映画である。
映像作家・紀里谷和明の商業映画監督デビュー作品。主題歌を妻(当時)の宇多田ヒカルが担当して話題になった[2]。また、豪華なキャスト陣も注目された。
主要人物の名前や家族構成、主人公のスーツやロボットのデザインイメージを原作から継承しているが、設定変更も多く、ほぼ総ての登場人物が凄惨な死を遂げる悲劇に翻案されている。理由について紀里谷は「なぜ戦いはなくならないのかを表現したい」[3]「ハムレットにインスパイアを受けた」[4]「見た後に、その人が何かを考える作品」[要出典]と説明している。 美術面ではCG・マット画によるロシア構成主義様式の都市景観やスチームパンクな移動機械群が登場する。舞台劇を観ているような立ち位置、台詞、構図のシーンと、細かいカットに分断され劇画的な構図変化を強調する殺陣・アクションシーンとが混在する。照明・色彩・質感は全編にわたり加工されている。本作品の荒廃した世界観は2008年に製作・放映されたテレビアニメ『キャシャーン Sins』に受け継がれた[要出典]。
ほぼ全編スタジオ撮影で[注釈 1]、グリーンバック合成が多用された[2]。助監督は何人も交代している[5][注釈 2]。宮迫博之は、水槽からの初登場のシーンで紀里谷からの「目を開けたまま出てきて欲しい」という要求に応えて眼病を患った[6][注釈 3]。
現実とは異なる歴史を歩んだ世界。超大国大亜細亜連邦共和国はヨーロッパ連合との50年間の戦争に勝利したが、国内は環境破壊により公害病が蔓延していた。また人種階級差別を是とする政治体制へ反発する内紛も続いていた。
遺伝子工学の第一人者の東光太郎(以下「東博士」と表記)は、画期的な再生医療を可能とする新理論新造細胞を学会で発表し、実用化のため理解と支援を広く求めた。学会の反応は冷たかったが、国家元首の上条将軍は、貿易商社「日興ハイラル」の社員内藤を通じて支援を申し出る。難病を患う妻ミドリのために、一刻も早く研究を完成させたかった東博士は申し出を受ける。
東博士の一人息子鉄也は、長年研究のみに没頭し、家庭を顧みない父への反発から従軍を決意する。鉄也の出兵の前日、東一家は鉄也の婚約者上月ルナとその父の上月竜三(以下「上月博士」と表記)を招いて記念撮影を行う。東博士は、ルナや病の母のため出兵を思い留まるよう鉄也を促すが口論となる。東博士は撮影を中座して仕事に戻ってしまう。
一年後、鉄也はテロ激戦区とされるユーラシア第七管区にて上官に強要されて無抵抗の女性住民を撃ち殺したことから心に深い傷を負う。そのしばらく後、自分たちの攻撃によって死亡した女性が抱きしめていた赤子を抱き上げようとして、同じ女性が隠し持っていた手榴弾を起爆させ命を落とす。
葬儀のため鉄也の遺体が陸軍本部に届く直前、稲妻状の巨大な構造物が空から落下し、本部棟内の東博士の研究施設を貫く。すると新造細胞培養槽内の生体部品がひとりでに結合を始め、無数の人の姿(以下「蘇生体」と表記)となって蘇り始める。内藤は蘇生体を破壊するよう軍に命令し、多くの蘇生体は虐殺される。
奇跡的に逃げ延びた蘇生体のリーダーブライキング・ボス(以下「ブライ」と表記)と仲間のサグレー[注釈 4]、バラシン、アクボーンは、人質のミドリを連れて逃避行を続け、旅の果てにかつてのヨーロッパ連合軍の要塞と大量のロボット兵器群を発見する。
ブライらは要塞に居を構え、仲間の命を理不尽に奪った人間に復讐を誓い、自らを新造人間と名乗り始める。一方、東博士が鉄也の遺体を培養槽に浸すと鉄也も蘇生する。東博士は居合わせた上月博士に鉄也の身柄を託す。鉄也には激しい筋肉の増殖によって皮膚が割ける異変が起きていたが、上月博士は新開発の戦闘用ボディスーツを鉄也に着せて身体を保護した。
新造人間は全人類殲滅を布告し、ロボット兵器群による侵攻は激しさを増していたが、上条将軍などは新造細胞開発の遅滞に焦れていた。将軍の息子上条ミキオ中佐は国難よりも自身の延命に固執している父たちを見限り、側近一名を軍刀で斬り殺し、その他を拘束してクーデターを起こす。
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北米ではドリームワークスが2004年11月に配給権を獲得していたが2007年10月16日にDVDとしてリリースした[注釈 16]。アジア、ヨーロッパ各国でも公開されVHS、DVDが発売されている。また、国内に先行して2008年にイタリアで、2010年にドイツでBlu-ray Discがそれぞれ発売されている。
庵野秀明は「すごく合理的に作っててよかったですよ。『この意気込みやよし!』っていうか。画にすごく力があった。話とかドラマとか、とやかく言う人もいるんだろうけど、そんなことは気にしないでほしい。確かに観念的ではあるんだけど、それは大したことではない。それはこの映画にとっては重要なものではない。画の力、そして意気込み。いいものを作ろうとする気持ちがひしひしと伝わってくる。すごく感動したんですよ」と絶賛した[10]。
※ 2015年現在、日本国内ではBlu-ray Discは未発売。
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