アカネイア王国
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アカネイア王国(アカネイアおうこく、Kingdom of Akaneia)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲーム『ファイアーエムブレム』のシリーズ作品中『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』『アカネイア戦記編』(各リメイク版を含む)に登場する架空の国家。
作中では時期によりアカネイア聖王国( - せいおうこく)→アカネイア神聖帝国( - しんせいていこく)→アカネイア連合王国( - れんごうおうこく)と名称が変遷するが、本項では原則としてアカネイア王国に統一する。
概要
貴族階級は相当に堕落している者が目立ち、朝貢国民を迫害したり、挙句の果てにはドルーアにあっさりと寝返って同胞を売り渡したりする人物も存在している。そのため、マケドニア太子ミシェイルのようにアカネイアに対して露骨に反感を持つ者も多い。
また、元々は人間に好意的であったメディウス一味が決起した原因も初代国王の犯罪とその後の竜人族迫害にあるため、客観的に見れば3度の戦乱に対する諸悪の根源・自業自得という面もある。
歴史
初代国王アドラ1世がこの地にあった多数の都市国家を統一、アカネイア聖王国を建国したことにより始まる。またこの建国年をもってアカネイア暦元年としている。アカネイア暦493年、ドルーア帝国の侵攻により聖王国は滅亡。5年後にカルタスと聖王国の王女であったアルテミスによりアカネイア王国として再興される。 アカネイア暦600年に再びドルーア帝国の侵攻を受けて首都・パレスは陥落、グルニア黒騎士団のカミュに保護されてオレルアンへ亡命した王女・ニーナだけを残して王族は滅亡してしまう。
暗黒戦争終結後のアカネイア暦606年、ニーナと婚約したオレルアン王弟・ハーディンが新国王となる。アカネイア暦607年、アカネイア神聖帝国へ改称。 強大な武力を背景に近隣の弱小国を併合し、さらにはアリティアを侵略・占領し、英雄戦争を引き起こす。 だがアリティア占領以降、優秀な騎士たちは次々に離反し、アカネイア軍の大半は傭兵が占めるようになってしまった。首都パレスでの決戦の際も、多くが質の悪い傭兵だった(ただし、『新・紋章の謎』では、狼騎士団の残党がパレスの軍勢の中核を占めるようになったためか、この記述はない)。 最終的にアリティア軍の反撃により帝国は1代限りで滅亡、その勝者であるアリティア国王子・マルスがニーナの要望もあって新たにアカネイア連合王国を王位継承権の断絶した周辺諸国を編入する形で建国した。なお、その後ニーナは消息を絶ち、アカネイア王族は事実上断絶している。
地理
首都パレスはアカネイア王家の直接統治下にあり、その他の地域は五大侯爵の自治によって治められている。オレルアン王国との国境には無数の砦を要するレフカンディの谷、南方にはディール城と要塞、グラ王国との国境にはメニディ砦、大軍で越えることは不可能と言われている中央山脈のアドリア峠、そしてガルダとの国境である半島を南北に貫くサムスーフにはサムシアンという山賊が跋扈するデビルマウンテンがある。
パレス王宮の城下町であるノルダには、暗黒戦争以前から奴隷市場が存在していた(『新・暗黒竜』ではこの表記は修正されている)。タリス王国の義勇軍隊長を務めた傭兵・オグマや、その弟子・サムトーはこの町で興行のための剣士奴隷とされていた過去がある。『新・紋章』から登場したカタリナは幼少時このノルダにいたが、本人の弁によればかなり劣悪な環境だったという。
王国北部には大陸最大の貿易港である独立都市・ワーレンが存在。 暗黒戦争時にはドルーア帝国に重税を納めながら、その一方で他のアカネイア大陸の国々とも友好関係を保ち続けることで、戦争終結まで自治権を保ち続け中立地帯として存在することに成功している。
王国東部にはマムクートである火竜族マヌーの支配するペラティ王国が存在。 アカネイアの流刑地であるこの国は他国との交わりが少なく、暗黒戦争時には同じマムクート国家のドルーア帝国とも同盟を結ばず、また逃亡する形で侵入してきた同盟軍にも攻撃をしかけた。
王国南部のディールには暗黒戦争時にマケドニア軍が進駐して砦を築いており、同国の第二王女・マリアが幽閉されていた。
三種の神器
アカネイア王家に代々伝わる3種の武器。伝説ではアドラ1世が神から託された武器とされていたが、 本来はラーマン神殿に奉られていた竜族の遺産で、それをアドラ1世が奪取したものであり、これを用いた武力によってアカネイアは建国された。
- グラディウス (Gladius)
- 岩をも砕く力を秘めた槍。左右に大きな斧頭が付いた三叉の構造をしている。投擲して使うことも可能[1]。暗黒戦争時は奪われ、グルニアのカミュが使用した。その後はアカネイアに戻り、英雄戦争時は皇帝ハーディンの得物となる。
- メリクル (Mercury)
- 美しいフォルムを持つ細身の剣[1]。暗黒戦争時はグルニアに奪われていたが、エストの手によりアリティア軍にもたらされた。英雄戦争時はアストリアが所持していた。
- 名称は作品ごとに変化しており、『暗黒竜』では「メリクルレイピア」、『紋章』では「メリクルソード」、『新・暗黒竜』からは単に「メリクル」となっている。
- パルティア (Parthia)
- 聖なる弓。この弓から放たれた矢は敵を浄化する聖なる炎をまとう[1]。暗黒戦争時は敵に奪われており、パレス解放と共にアリティア軍の所有となった。英雄戦争時はジョルジュが所持していた。
国旗
ゲーム中には一切登場せず、設定画のみ存在する。背景(フィールド)は桃色。黄色と白の縁取りがある赤い帯が、斜め十字の形および水平に入り背景を6分割する。土台(コンパートメント)は縒り合わされた黒と白の縄。サポーターはランパントの姿勢をとり、左にユニコーン、右に獅子が配される。これらはユニコーンがカルタス貴族、獅子が軍神を示している。盾(エスカッシャン)は完全な円形。ミドル・チーフの位置に白い十字、ミドル・ベースに王冠が置かれ、左右の縁を2株の麦が飾る。中央は左右に分割され、左が黒、右がベージュ。左にはドルーアの紋章と同じく三日月が描かれ、右には翼を持った女神が描かれている。女神は右手にハープ、左手に短剣を持つ。中央には壺が置かれ、火を噴くドラゴンが上半身を見せているが、女神の持つ短剣が壺ごと竜を貫いているという意匠である[2]。
『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』に参戦しているマルスのマントはこの国旗が『DX』『X』共に起用されている。
なおアカネイア王国に限らず、アカネイア大陸諸国家の大半の国旗は中央部分が紋章学を意識したデザインとなっており、中央だけを見れば国章といっても差し支えない。 現実でも国旗のデザインに国章を使用している国として、スペイン、モルドバ、セルビア、アンドラなどがある。
脚注
- 1 2 3 “ファイアーエムブレムミュージアム -宝物庫-”. 任天堂. 2010年7月10日閲覧。
- ↑ 『ザ・コンプリート』pp.216 - 217
作中出典
参考文献
- エイプ『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』小学館、1990年5月20日。ISBN 978-4-0910-4115-9。
- 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』小学館、1994年2月20日。ISBN 978-4-0910-2465-7。
- 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL』小学館、1994年5月20日。ISBN 978-4-0910-2476-3。
- CB'sプロジェクト、塩田信之『ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて』宝島社、1994年3月28日。ISBN 978-4-79660-793-3。
- 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』NTT出版、1996年5月20日。ISBN 978-4-87188-822-6。
- 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム 角川書店(株)
- 20th Anniversary ファイアーエムブレム大全 2010年6月30日 小学館 ISBN 4091064671
- ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集 日本コロムビア(株)