ゲスラ

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ゲスラ
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場 『ウルトラマン』第6話
作者 成田亨(デザイン)
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ゲスラは、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』(1966年 - 1967年)をはじめとするウルトラシリーズに登場する怪獣。別名は海獣。

『ウルトラマン』に登場するゲスラ

諸元
ゲスラ
GUESRA[出典 1]
別名海獣
身長60 m[出典 2]
体重1万 t[出典 2]
出身地ブラジル[出典 3]

『ウルトラマン』第6話「沿岸警備命令」(1966年8月21日放送)に登場。

南米ブラジルに生息する、カカオビーンズや害虫を好んで食べる水陸両棲のオオトカゲ[注釈 1]が、輸出されたカカオ豆とともに卵が日本へ運ばれてきて孵化して東京湾の工場廃液によって汚染された海水を飲み、その影響で怪獣化した[12]。武器は口から吐くバネ光線[注釈 2]。全身に生えている毛[注釈 3]には猛毒が含まれており、自分より大きな敵をも倒す。また、本来はおとなしいが[12]、大きな音や強い刺激に敏感で怒り狂うという性質があり、カカオを積んだ貨物船「コロンビア丸」の斧山船員の話によれば、怒ったゲスラはジャガーも倒すという。設定ではマッハ2.1で泳ぐとされる[1]。

宝石密輸団のダイヤモンド・キックが発砲したピストルの音と刺激で狂暴化し、港のカカオ倉庫を破壊する。その猛毒でウルトラマンにも苦戦を強いるが、弱点である頭部のヒレ(劇中のセリフでは「触覚」と呼称)[注釈 4]をもぎ取られ、弱体化して横浜の海に沈む。

  • スーツアクター:荒垣輝雄[出典 5]
  • デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した[7][14]。着ぐるみは『ウルトラQ』に登場したピーターの改造[出典 6]。頭部と背中、腕部と胸部に鰭、背面に棘を追加し、唇にピンクを加えて全体を緑に塗装している[16][17]。首は挿げ替えていない[16][17]。成田はデザインコンセプトを「怪獣と怪魚の中間」と称している[14]。
    • 当初はモスラの幼虫の着ぐるみを改造し、ゲラン蜂の幼虫が突然変異して巨大化するという初期設定だったため[出典 7]、古い怪獣図鑑[要文献特定詳細情報]には初期設定が記載されていることもある。モスラの幼虫を元にしたデザイン画も存在する[2]。だが、格闘がしづらいことからトカゲに変更となった[20]。
  • 名前の由来は下水から[23][19]。
  • トカゲは本来爬虫類だが、ゲスラは劇中の船員の話では「水中でも生きられる両生類」とされている[5]。
  • 一部書籍ではチョコレート怪獣と表記されていた[24][5]。

キングゲスラ

『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場するキングゲスラ

諸元
キングゲスラ
別名海獣
身長68 m[出典 8]
体重2万1千 t[出典 8]
出身地不明[27]

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008年9月13日公開)に登場。

かつて初代ウルトラマンに倒されたゲスラに、スーパーヒッポリト星人が生体改造を施して強化復活させたものと推測されている怪獣[25][26][注釈 5]。外見は以前のゲスラとあまり変わらないが、体毛が黄色がかった太い棘に、金色の背鰭の形状が王冠をあしらった形状に変化している。

怪力自慢で、得意技は横浜赤レンガ倉庫を一撃で破壊するほどの突進攻撃ゲスラ・ヘビーアタック[25][26]と、体表の棘と全身の鰭から敵の体に流し込むことで相手を麻痺させたりショック死させたりするほどの猛毒ショッキング・ベノム[25][26]がある。しかし、毒が集中している背鰭が弱点なのは改造前と変わっていない。

ミライの世界に迷い込んだマドカ・ダイゴの前に出現し、赤レンガ倉庫街周辺で暴れ回る。そこへ駆けつけたウルトラマンメビウスをショッキング・ベノムで追い詰めるが、少年時代にウルトラマンとゲスラとの戦いをテレビで見ていたダイゴから弱点を教えられたメビウスに背鰭をもぎ取られて戦闘力が低下した後、立て続けにメビュームシュートを受けて倒される。

その後、影法師の手によって悪意のエネルギーと他の怪獣軍団の残存エネルギーと融合させられ、ギガキマイラの下半身と化す。

  • スーツアクター:横尾和則[26]
  • ダイゴが少年時代に見ていたテレビの映像は、『ウルトラマン』第6話の流用。
  • 劇中では単に「ゲスラ」と呼ばれる。
  • 横浜が舞台であることから、過去に横浜に出現した怪獣として登場キャラクターに選ばれた[28]。特撮では「昭和特撮」の再現が目指された[28]。
  • デザインは酉澤安施[29]。初稿は可愛すぎると評価されたため、2稿では成田亨による初代のデザインに近づけて牙や棘を強調したデザインとなった[29]。初代当時はブルーバック撮影が主流だったためもあり体色は緑色だったが、後年にはグリーンバック撮影が主流となり初代のままでは不向きであるため、青と黄色の配色に変更された[29]。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するキングゲスラ

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009年12月12日公開)に登場。

ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活し、ベリアルが操る怪獣軍団の1体となる[30]。怪獣墓場の決戦では、バルタン星人やアントラー、ゼットンと共にウルトラマンと激突するが、ウルトラマンに投げ飛ばされて頭を強打し、絶命する。

『ウルトラマンX』に登場するキングゲスラ

諸元
キングゲスラ
別名海獣
身長68 m[出典 9]
体重2万1千 t[出典 9]
出身地多々良町[34]

『ウルトラマンX』第17話「ともだちは怪獣」(2015年11月17日放送)に登場。

容姿は過去作品の登場個体と同様であるが、新たに頭部のとさかから棘を連射する能力ベノムショット[出典 10]が追加されている。

多々良町のショッピングモール付近にダークサンダーエナジーが落ち、そこの地中より出現。暴れ回っていたところへ出現したウルトラマンエックスをショッキング・ベノムで苦戦させ、ベノムショットでベムスターアーマーをも破壊して圧倒する。弱点である背鰭もダークサンダーエナジーによってスカイマスケッティやジオアラミスの攻撃も通用しないほどに強化されており、エックスがエクシードXに強化変身してもなお互角の戦いを繰り広げるが、エクシードエクスラッシュで浄化されて弱体化し、最後はザナディウム光線でスパークドールズに縮小された。

  • スーツアクター:横尾和則
  • 第17話の脚本を担当した勝冶京子は、スパークドールズが世界中に散らばっているという設定から、本来は海にいる怪獣が街中に出現したら面白いのではないかと考え、キングゲスラを登場させた[35]。
  • ベノムショットは、第17話の監督を担当した辻本貴則が飛び道具好きであることから設定された[35]。

『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』に登場するキングゲスラ

諸元
クグツキングゲスラ
別名海獣
身長68 m[36][37]
体重2万1千 t[36][37]

『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』episode 1「きらぼし 〜煌星〜」(2016年12月26日配信)に登場。

惑星ザインにおいてサイキが、自らのもとを訪れた王立惑星カノンのシンラに、ベゼルブの持つクグツの力を証明するための見せしめとして、アーストロンと共にベゼルブの毒牙にかかり、クグツキングゲスラと化す。同じくクグツ化したアーストロン共々、ベゼルブを統率するクイーンベゼルブとサイキの意のままに戦いを始め、敗北した。

『ウルトラマンタイガ』に登場するキングゲスラ

諸元
キングゲスラ
別名海獣
身長68 m[38][39]
体重2万1千 t[38][39]

『ウルトラマンタイガ』第2話「トレギア」(2019年7月13日放送)に登場。

ヴィラン・ギルドのレキューム人に操られる怪獣兵器。正体は、ヒロユキが12年前に育てていたチビスケが改造された姿である[38]。全身から放つ赤い光弾ベノムショットを武器とする[38]。

レキューム人により、怪獣オークション前のテストとして第三埠頭の倉庫群に出現し、カカオ豆を収蔵する六花製菓のチョコリッカの工場を襲撃する[40]。その後、タイガとの交戦中にチビスケ当時の記憶と正気を取り戻すが、そこに出現したウルトラマントレギアの放ったトレラアルディガイザーからタイガをかばって爆死する[出典 11]。

  • スーツアクター:新井宏幸
  • 監督の市野龍一は、トレギアの残忍性を印象づけるためにチビスケ(キングゲスラ)を殺す展開とした[42][43]。特撮監督の神谷誠も、トレギアがキングゲスラをいたぶる場面で、いかにかわいそうに見せるかがテーマであったと述べている[42][44]。
  • 神谷は、自身が特殊技術として参加した映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』のリベンジで海から出現するシーンに力を入れようとしていたが、実現には至らなかった[44]。背負投げ(タイガスウィング)の描写は、映画『キングコング対ゴジラ』をイメージしていたが、同作品のような描写はオープンセットでクレーンを用いなければならなかったため、軸に棒を入れてスーツを回すという手法を用いた[44]。神谷は背負投げをどうしてもやりたかったというが、結果として回転ギミックを合成で消してトゲを追加する作業を自らやることとなり、苦労した旨を語っている[44]。

幼海獣 チビスケ

諸元
チビスケ
別名幼海獣
身長75 cm[38][39]
体重7 kg[38][39]
出身地不明[45]

『ウルトラマンタイガ』第2話「トレギア」(2019年7月13日放送)に登場。

12年前にヒロユキが保護して育てていたゲスラの幼体[出典 11]。レキューム人にさらわれ、行方不明となっていた[38][39]。

  • デザインは井野元大輔が担当した[出典 12]。小さな子供(12年前のヒロユキ)が可愛いと思って接するという存在のため、怪獣ではなくマスコットキャラクターのような方面に寄せ、前話のベビーザンドリアスと異なり、初見ではゲスラに見えないよう要望されたため、ウーパールーパーやサンショウウオなど両生類のイメージでデザインされた[46][47]。正面の顔の雰囲気はキングゲスラの雰囲気を崩さず[46]、尻尾にキングゲスラの意匠が取り入られている[48]。

『ウルトラマンZ』に登場するキングゲスラ

諸元
キングゲスラ
別名海獣[49]
身長68 m[49][50]
体重2万1千 t[49][50]
出身地海中[49]

『ウルトラマンZ』第23話「悪夢へのプレリュード」(2020年12月5日放送)に登場。

ウルトロイドゼロの起動に反応して鶴賀湾から暴走状態で出現[49]。暴走状態の影響で高熱火球を口から放つようになった[49][50]。タッコングとともに上陸してウルトラマンゼットと戦い、港を破壊する[49][50]。

なお、これに先駆けて第2話ではゲネガーグの襲来以降に目覚めた地球怪獣の1体として名前が挙げられている。出現場所はブラジル。

  • スーツアクター:永地悠斗
  • 脚本では多数出現した地球怪獣をゼットが倒していくとの展開だったが、担当監督の坂本浩一が第25話までのナツカワハルキの言動(特に第11話での言動)を踏まえてメイン監督の田口清隆に修正を希望し、登場させるのはキングゲスラとタッコングのみにしたうえで最後はどちらも逃がすとの提案が快諾され、本編の内容に落ち着いたという[51]。

『ウルトラマンデッカー』に登場するキングゲスラ

諸元
キングゲスラ
別名海獣[52][53]
身長68 m[52][53]
体重2万1千 t[52][53]
出身地海底[54]

『ウルトラマンデッカー』第10話「人と怪獣」(2022年9月17日放送)に登場。

ネオメガスと戦闘するも、圧倒的な力の前に敗れる[52]。

その他の作品に登場するゲスラ

  • 『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、他の宇宙人による蘇生を経て東京湾から出現し、ピグモンが提案した怪獣ファイトによってネロンガと戦い、ネロンガに食べられるというシナリオが予定されていた。
  • 『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』では、ウルトラ警備隊の過去のデータファイルとしてモニターに写るシーンがある。
  • 『ウルトラゾーン』第3話「怪獣マッサージ」では、キングゲスラがマッサージ店に客として訪れる(声:熊本浩武)[55]。第13話アイキャッチでは、キングゲスラが女子高生に傘を貸そうとする姿が描かれている[56]。第16話のミニコーナー「怪獣ことわざ」では、「ぼうず憎けりゃゲスラまで憎い」ということわざが紹介されている[57]。
  • 『ウルトラマンブレーザー』第2話では、名前のみ登場。アオベエミの経歴について書かれた地球防衛隊勤務記録書においてその名前が記載されている。
  • 『ウルトラマンテオ』特別総集編「超時空からこんにちは」では、エーコのもとへ現れた赤い球が変身した姿としてキングゲスラの幼体が登場[58][59]。パペット状の姿でエーコと会話を交わすほか、成体の姿を写真で紹介して彼女を驚かせる。
  • データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』の「ウルトラ大集結!前編」では、キングゲスラがプラズマ怪獣として登場。
  • 漫画
    • 『ジャンボーグA』の企画段階の漫画作品『ジャンボーX』第1回では、主人公まもるくんの乗った豪華客船を襲って島に上陸するが、飛来したウルトラセブンに退治された。
    • 『ウルトラマン超闘士激伝』では、バルキー星人が率いるエンペラ海軍のメタルモンスの中にゲスラをモデルにしたものが存在する。
    • 『ウルトラマン THE FIRST』では、多々良島に生息する怪獣として登場。大きさはピグモンと同程度で描かれている。
    • 『酩酊! 怪獣酒場』では、怪獣酒場の客として登場。後輩相手に大口を叩き周囲の客を不愉快な気分にさせていた。

脚注

注釈

  1. ↑ 本来は卵生の両生類で、カカオにたかる害虫(ゲラン蜂)を退治していた益獣である[10][11]。
  2. ↑ 書籍『ウルトラマン白書』では発条光線と記述している[1]。
  3. ↑ 資料によってはトゲ[出典 4]と記述している。
  4. ↑ 資料によってはトサカ[8]、触角[3][10]、触覚[11]と記述している。
  5. ↑ てれびくん[要文献特定詳細情報]の付録DVDにて、初代ウルトラマンに敗れて東京湾に沈んだ後、キングゲスラとなって復活したことが語られている。一方、『円谷プロ全怪獣図鑑』では以前とは別個体と記述している[27]。

出典

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  2. 1 2 3 4 5 ベストブック 1993, pp. 71–79, 「CHAPTER 4 謎の銀色巨人現わる!」
  3. 1 2 3 4 5 画報 上巻 2002, pp. 34–49
  4. 1 2 ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 13
  5. 1 2 3 大辞典 2001, pp. 122–126, 「け」
  6. ↑ 怪獣列伝 2008, pp. 15–152, 「第1章 ウルトラマン編」
  7. 1 2 3 4 5 全調査報告 2012, pp. 27–127, 「All the incidents ULTRAMAN 『ウルトラマン』全事件」
  8. 1 2 3 4 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, pp. 12–20, 「ウルトラマン」
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  10. 1 2 3 4 UPM vol.02 2020, p. 19, 「怪獣、侵略宇宙人、宇宙怪獣、怪人、怪生物」
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  12. 1 2 全怪獣怪人 上 1990, p. 246, 「ウルトラマンシリーズ」
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  14. 1 2 成田亨 2014, pp. 54–111, 「2-2 ウルトラマン」
  15. ↑ 怪獣列伝 2008, pp. 96–97, 「コラム 既存の着ぐるみを大変身させる脅威のマジック」
  16. 1 2 3 マガジンVOL.2 2021, pp. 72–79, 「ウルトラQ ウルトラマン55周年記念 ヒーロー、怪獣の世界」
  17. 1 2 3 UPM vol.15 2021, pp. 30–31, 「ウルトラ特別企画vol.15 怪獣とかを作る!! -2-」
  18. ↑ フィギュア王291 2022, p. 29, 「『シン・ウルトラマン』鑑賞前にチェックしておくべき10EPISODES」
  19. 1 2 研究読本 2014, pp. 62–63.
  20. 1 2 フィギュア王292 2022, p. 51, 「ウルトラQ&ウルトラマン名鑑」
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  44. 1 2 3 4 タイガ超全集 2020, p. 86, 「ウルトラマンタイガ監督インタビュー 神谷誠」
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  59. ↑ “エピソード”. ウルトラマンテオ テレビ東京公式. テレビ東京. 2026年8月30日閲覧。

出典(リンク)

参考文献