ナチュラルローソン

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ナチュラルローソン(NATURAL LAWSON)は、株式会社ローソンが首都圏に展開する、健康志向の商品を扱うコンビニエンスストアである。

概要

ローソンの親会社が、ダイエーから三菱商事へ異動した後の2001年より、事業を開始した。創業の契機は、ある社員の「病気を患う家族のために、安心安全なものを食べてもらいたい」という声によるもので、オーガニック食品など安心して食べられる商品を買える身近な場所として誕生した[1]。

創業当初は「美と健康」をコンセプトに掲げ、「美と健康への意識が高い、働く女性」を中心ターゲットに据えていた。しかし、美と健康が性別・年齢を問わず重視されるようになったことに加え、他のコンビニエンスストアとの差別化が課題となっていたことから、2025年7月にリブランディングを実施した。ターゲットは性別によらず、自分らしさを大切にし幸福度の高い人々と再定義された[2][3][4]。

2026年4月末時点で、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に134店舗を展開している[5]。ロードサイド型店舗だけでなく、地下鉄駅構内で小規模店舗も運営されている。また当初はほとんどが直営店であったが、一部の店舗はフランチャイズ化されている。以前は近畿地区へも出店していたが、2007年の秋に完全撤退し、最後まで残った店舗は「ローソンプラスナチュラルセレクション」として、ナチュラルローソン商品も一部扱う「ローソンプラス」店舗に転換された[注釈 1]。またこれとは別に、関東以外の店舗で「ナチュラルローソンセレクション」という例外的な展開をしているところもある[注釈 2]。これらの店舗もナチュラルローソンと同一のロゴマークを採用している。

なお、運営会社であるローソンは、2024年7月に上場廃止となり、現在は三菱商事とKDDIが議決権を50%ずつ保有している[6]。

通常のローソンとの相違点

看板の色は、通常のローソン(青色)とは異なり、えんじ色またはクリーム色である[注釈 3]。ロゴマークも独自のものを採用している。また店舗従業員が着用する制服も、通常の青色看板のローソンで使用されている青白縞をあしらったものとは大きく異なり、白い無地のカジュアルシャツと臙脂色の前掛けとなっている。

店舗内は、通常のローソンなど他のコンビニエンスストアでも扱う商品のほかに、低カロリーの弁当・総菜、オーガニック食品、輸入菓子、フェアトレードや地球環境に配慮した商品などを販売しているのが特徴である。ナチュラルローソンオリジナル商品や、他のコンビニエンスストアでは扱われない商品については、他のコンビニエンスストアの商品より価格が比較的高めである[注釈 4]。また他のコンビニエンスストアで扱われる商品のなかで、添加物やコンセプトなどの関係で適切でないと判断されたものについては、ナチュラルローソン全体で扱いを中止している。なおオリジナルの弁当や総菜等の食品においては、タニタやSoup Stock Tokyo、アンチエイジングレストラン「Rire」などの企業・店舗とのコラボレーション商品を独自に展開することがある。

ファストフードも通常のローソンとは異なる[注釈 5]。多くの店舗では焼き立てパンを提供しており、なかでも主力商品のギッフェリ(クロワッサン)は、スイスに本社を置くアリスタ社のヒーシュタントブランドを採用している[注釈 6][注釈 7]。2026年には、店内で焼き上げるパン(インストアベーカリー)と惣菜「焼きデリ」を統合した店内調理ブランド「ナチュローキッチン」が新設され、同年6月から本格始動した[7]。また、淹れたてのオーガニックコーヒーを販売する店舗や、「Bakery & Cafe」の看板を掲げてイートインコーナーを設ける店舗もある。その他、ソフトアイスや中華まん(いずれもオリジナル)など季節に応じたファストフードも販売される。コンセプトの違い等により、通常のローソン等にある揚げ物系のファストフードは扱っていない。

さらに専門店との提携により、コーヒーショップ「モトヤエクスプレス」や、青果店「野菜ソムリエの店Ef:(エフ)」の商品・サービスを提供する店舗もわずかながらある。

沿革

  • 2000年5月8日 - 電子商取引推進のため、株式会社ローソンの子会社として株式会社ローソン・イープランニング設立。
  • 2001年7月11日 - ナチュラルローソン1号店の自由が丘2丁目店開店。
  • 2004年4月11日 - 株式会社ローソン・イープランニングが株式会社ナチュラルローソンに商号変更。ナチュラルローソンの事業を株式会社ローソンから移管。
  • 2005年
  • 2006年
  • 2007年
  • 2008年2月21日 - 株式会社ナチュラルローソンの清算結了。
  • 2009年11月22日 - 新宿駅西店に埼玉県アンテナショップ開店。
  • 2010年
  • 2011年
    • 4月1日 - オンラインショッピングサイト「フロム ナチュラルローソン」(FROM NATURAL LAWSON)オープン。
    • 5月10日 - “美”と“健康”に特化したオリジナル商品の新ブランド「いつでもナチュラル」展開開始。
  • 2012年
    • 2月27日 - 株式会社クルックとのコラボレーション店舗「ナチュラルローソン&food kurkku」オープン。
    • 8月6日 - 「ナチュラルローソン 大宮駅西口店」と「ナチュラルローソン 大宮中央通り店」を出店し、埼玉県に初めて出店。
  • 2013年10月8日 - ナチュラルローソンのファンブックが発売される。[8]
  • 2021年7月6日 - 開業20周年を記念した商品の順次発売を開始。この時点で首都圏141店舗を展開[9]。
  • 2024年7月24日 - 運営会社のローソンが上場廃止。三菱商事とKDDIが議決権を50%ずつ保有する体制となる[6]。
  • 2025年
    • 7月8日 - リブランディングに伴い、公式サイトのコンセプトを変更。コアターゲットを「働く女性」から性別を問わない層へ刷新。あわせて茗荷谷駅前店でカスタムサラダの実験販売を開始[2]。
    • 8月7日 - デリバリーアプリ「menu」での配送を開始。東京都・神奈川県・埼玉県の76店舗が新たに加盟[10]。
  • 2026年5月19日 - 店内調理ブランド「ナチュローキッチン」を新設し、「焼きデリ」の新商品8品を順次発売。同年6月に本格始動[7][5]。

脚注

注釈

  1. ↑ したがって割り箸やレジ袋、店内BGMなどは一般のローソンプラス店舗と同じものになった。
  2. ↑ 京都大学キャンパス内店舗(2010年閉店)など。
  3. ↑ 2色存在しているが、特に理由はない。
  4. ↑ これは国産原材料の優先や、添加物を極力抑えている関係である。
  5. ↑ スペースおよび衛生上の問題により、地下鉄駅店舗ではファーストフーズは扱っていない。
  6. ↑ かつては、焼き立てパン業務を独立した「ナチュラルローソンベーカリー」というベーカリー専門店を、東京の銀座に展開していた。
  7. ↑ このナチュラルローソンでの展開がもとになって、通常のローソンの一部店舗でも「L's Bakery」として、同様に焼き立てパンを展開するようになった。扱う商品も同じである。

出典

  1. ↑ “ナチュラルローソンのストーリー”. ナチュラルローソン. ローソン. 2026年10月27日閲覧。
  2. 1 2 “ローソン/ナチュラルローソンをリブランディング、カスタムサラダを実験販売”. 流通ニュース. ロジスティクス・パートナー (2025年7月7日). 2026年10月28日閲覧。
  3. ↑ “ずっと大好きなナチュラルローソンを、愛され続けるブランドに育てていく”. ローソングループ公式note. note (2025年9月3日). 2026年10月27日閲覧。
  4. ↑ “ナチュラルローソン購買対象を変更 「働く女性」から性別関係なく”. テレ朝NEWS. テレビ朝日 (2025年7月7日). 2026年10月28日閲覧。
  5. 1 2 “ナチュラルローソンが店内調理ブランド「ナチュローキッチン」を始動”. マイナビニュース. マイナビ (2026年5月21日). 2026年10月28日閲覧。
  6. 1 2 “企業概要 株式会社ローソン”. 流通ニュース. ロジスティクス・パートナー. 2026年10月28日閲覧。
  7. 1 2 “ナチュラルローソン、店内調理ブランド「ナチュローキッチン」新設”. グルメWatch (2026年5月19日). 2026年10月28日閲覧。
  8. ↑ “ナチュラルローソンのファンブック発売”. ナチュラルローソンのファンブックが本日発売! | ナチュラルローソン. ローソン (2026年10月1日). 2026年10月1日閲覧。
  9. ↑ “トマトで挟んだ「トマトバーガー」発売。ナチュラルローソン20周年”. Impress Watch. 2026年10月28日閲覧。
  10. ↑ “menu、ナチュラルローソンも配送対象に”. LOGI-TODAY (2025年8月8日). 2026年10月28日閲覧。

関連項目

外部リンク